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		<title>五味岳久（LOSTAGE）</title>
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		<pubDate>Fri, 02 Dec 2011 06:20:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[五味アイコン――人と人、そして音楽を結ぶSNS時代のユルめムーヴメント（？）


　ツイッター上のタイムラインに増えていく、ユルめな愛嬌と、本人の特徴を捉えた妙な味を持った似顔絵のモノクロ・アイコンたち……一部のアーティストたちのアイコンがなぜか、どんどんそんなアイコンに変わっていく。このアイコンをせっせと作っているのはバンド、LOSATAGEの五味岳久。彼が作る通称“五味アイコン”は、彼の近しいバンドマンから、音楽関係者、先輩アーティスト、果ては女優までを巻き込んで、人をつなぎ、やがてはイヴェントに、そしてついにはアイコンを集めた書籍『#oshare in DICTIONARY 五味アイコンブック』まで刊行されてしまったのだ。
　おそらく数年前では考えられない、盛り上がるツイッターの力というのを、ある意味で象徴しているような出来事でもある。そしてきたる12月10日には、このアイコンブックのリリースを記念してリキッドルームで〈LOSTAGE &#038; SPACE SHOWER TV present #oshare in LIQUIDROOM〉が開かれる。わずか数百ピクセルのアイコンの力で集められたと言ったら嘘のような豪華メンツが揃っている（詳細はインタヴュー最後に）。
　さて、この前代未聞のムーヴメント（？）を作り出してしまった五味岳久に話を訊いてみよう。

── 最初は自分のアイコンからだと思うんですが、そもそも自分のアイコンをイラストにしたのは？
五味自分の顔写真とかを、使うのって難しいじゃないですか。最初、僕は昔の自分のアルバムのジャケットにしてたんですけど、それだと個人として特定しにくいなと思って。それでいろいろ探してたんですけど、しっくり来なくて自分で描いて。あんまり意図はないです（笑）。
── イラストとかは好きだったんですか？
五味幼稚園のときから絵は習ってて、美大受験とかもして。美大には行ってないですけど。描くのは好きですね。
── この本によれば、２人目は大阪のレコードショップ〈FLAKE RECORDS〉のDAWAさんのようですが。
五味はっきりは憶えてないですけど、「その感じがイイから」ってことで描いてって言われた様な気がしますね。DAWAさんも昔のメタルの人の写真使ったり、やっぱり自分の写真使えなかったみたいで。
── ちなみに、そういえばもともとはどのくらい前からやってたんですか？
五味２年前くらいですかね。
── で、そのDAWAさんとのTwitter上でのやりとりから徐々に増えて行ったという感じですか？
五味そうですね。まわりの人たちもおもしろ半分で。
── 本には、横山健さんと他の方のやりとりのなかから、横山さんのアイコンができる様がTwitterのやりとりで描かれてますが、大抵の方ってああいう感じだったんですか？
五味そうですね。だれかとからんでて、そういうことになるときもあるし、直接相互にフォローしてたらダイレクトメッセージが来るときもあるし。あとは実際に現場で会って、そこで言われることもあるし、いろんなパターンがありますね。
── いちばん書いてて悩んだのって誰のアイコンですか？
五味女優さんとかはたいてい悩みますよ。例えばですけど、タレントの加藤紀子さんですかね。チャーベ（CUBISMO GRAFICO）さんが仲良くて、描いてって言ってるから描いてって写真が送られてきたんですけど、それがわりと普段の加藤さんという感じの写真で、僕のイメージのなかのテレビに出ている加藤紀子さんではなかったんですよ。僕の知っている加藤紀子さんではないなと思いながら、その写真を元に描いて。パブリック・イメージもあるだろうしという感じで大変でしたね。
── LOSTAGEのグッズとかはそもそもやられてると思うんですが、ここからはじまってイラストの仕事とかもあるみたいですか。
五味けっこうありましたね。具体的に言うと亀田の柿の種と、あとは金麦とか。オレンジページの編集さんがどっかから僕のことを見つけてきて、柿の種のキャラクターを作ってきてくれとか。あとは全日本女子のバレーのさおりん……木村沙織さんの似顔絵のキーホルダー作るから、その原画を描いてほしいとか。あとは映画の『モテキ』ですね。toeの山嵜さん経由で監督の大根（仁）さんから話が来て。そのほかは『自転車は左側を走ろう、Keep Left』みたいなアサヒ・サイクルさんっていう自転車屋と自転車協会のキャンペーンとか、音楽と関係ないオファーもたまに来ますね。
── アイコンやっててより親密に繋がったアーティストとかもいると思うんですけど、音楽の方でおもしろい動きってあったりしましたか？　今回の12月10日のイヴェントが最たるものかとは思いますが。
五味せっかく描いてて、それきっかけで知り合ったんで、ライヴとか現場に還元したいと思ってて。自分のレコ発ツアーにCUBISMO GRAFICO FIVEに出てもらったりとか……大阪で〈生活〉って主催イヴェントをやって、これまで直接の交流なかった人を呼んでやったりとか。結構おもしろかったんですね、ツイッターで絡んでるのをお客さんとかも見てるから。
── 妙な一体感が共有できると。
五味それを経てこうなっているというのがみんなわかってるからおもしろいですね。今度、12月10日はまさにその集大成というか。これまでって、アーティストが音源作るときに、レコーディング期間に入るとか、そういうときってあまりメディアに出ないじゃないですか。はじめて作品が完成してプロモーション期間になって出てくるだけで。でも、いまだとツイッターってリアルタイムでみんな書くから、レコーディングはじまる前とかにそういう雰囲気も出るじゃないですか？　そこで、１曲コーラス入れるとか、行って１曲演奏するとかそういうやりとりがスムーズになってて。前の音源も、前の前の音源もゲストで参加してもらってる人がいるんですけど、ツイッターとか似顔絵とかでつながってやってもらったのが印象的というか。
── LOSTAGEのバンド的にも、ここ数年って、自身レーベルを立ち上げたりとか、ファンとの目線がある意味で一気に近くなった時期で、そのツールのひとつがツイッターで、そこから見えてきてる風景も違ってきてるのかなと。
五味自分たちに関して、みんなが思ってたイメージと違うと思った人もいるみたいですけど、それはそれでいいなというか、親しみやすいと思ってて、距離も近い感じがするし。謎めいた感じで、そういうのをやらない方がいい人もいるとは思うんですけど、僕とかは自分でリリースもやってる。自分の思ったことを書けて、それにダイレクトに反応があった方がやりやすいし、自分には向いているというか。この前のミニ・アルバムもほとんどノー・プロモーションで出しても、ツイッターがあったから、それなりに手応えがあって。そういうことを考えると僕らは向いているかなと。
── しかも、そのとっかかりにこのアイコンがあったというのは大きいですよね？
五味それは大きいですね。
── でも、まさか本になるとはって感じですよね。
五味ほんま落書きみたいなところからはじまって、ちょっとずつマウスの扱いにも慣れるようになって、無茶苦茶うまいとかではないんですけど。もちろん、まわりにいる手伝ってくれる人たちがいてできたわけですけど。こうなるとは思ってなかったですね。
── ちなみにどんな経緯で本に？
五味そもそも東京で、何度か場所借りて、アイコンの展示をやってたんですよ。で、そのなかでスペシャダイナーでやったときに、この本作った編集の幸山さんと作業してたんですよ。そのときに幸山さんのアイコンも描いて、仲良くなって。で、その後もどんどん似顔絵アイコンも増えていって、いろいろツイッターとかでワイワイやってるなかで本にまとめたらおもしろいって感じで。もう、ノリで作った本ですよ。ある意味で。
── でも、これがLOASTAGEというバンドの音を知るきっかけになったら良いですよね。
五味そう、きっかけになればいちばん良いですね。
── ちなみに、これってなにで描いてるんですか？　イラレ？
五味これは……はてなダイアリーでブログを前にやってて、いまはツイッターが中心になってあまりブログを書かなくなったんですけど。ブログの記事に写真とかイラストとかを上げる機能のなかに、簡単なイラストを描くやつがあって、それで描いてるんですよ。筆の種類も３つくらいしかないような……。
── でも、このタッチはそれでないと出せないと。
五味イラレとかだと、細かく過ぎて……。
── はてなのそのサーヴィス無くなったら書けなくなるっていう（笑）。
五味そうなんですよ！
── まわりの方の反応とかどうですか？　例えばメンバーとか。
五味メンバー、最初はツイッターとかちょっと気持ち悪いとか言ってたのに、いまはやってますけど。やってない人はあの楽しみみたいなものってわからないじゃないですか？　それは当たり前なんですが、最初気持ちワルがられてて。有名な人のアイコンを描いて、その人が使ってるとうれしいじゃないですか？　例えばいとうせいこうさんの似顔絵描いて喜んでても、他のメンバーがツイッターやってないときはなんのことだかわからないわけですよ（笑）。だから、その温度差はありましたけどね。あと本になったのと、映画の『モテキ』にアイコンが出たりして、おかんがすごい喜んでました。
── ここで五味さんのLOSTAGE本体のお話も聴きたいんですけど、ミニ・アルバムを８月にリリースされていますが、新作のご予定は？
五味いま作っていて、来年の２月からレコーディングして６月ぐらいに出せたらと思って、いま準備してます。その前に中尾憲太郎のクリプトシティとLOSTAGEのスプリットの７インチが出て、２月か３月ぐらいにツアーを回ろうっていう感じですね。タイトなスケジュールでしっかり動いてますね。
── 最後にリキッドルームで開かれる12月10日のリリース・イヴェントに関して訊きたいんですけど、こういう形のイヴェントにしようと思ったのはなにかあるんですか？
五味大阪でアイコンきっかけで〈生活〉っていうイヴェントをやって、東京でもそういう感じのことをやろうって幸山さんと話してて、一緒にやるんだったらSPACE SHOWERにも手伝ってもらって。呼びたいバンドで、このアイコンきっかけで知りあった人たちを集めて大きいのやろうって。□□□は一緒にやるのははじめてなんで楽しみですね。
── 出演バンドについてコメントを。まずはASPARAGUS。
五味アスパラ主催のツアーも一緒に回ったり、結構前からアイコン関係なくよくやってたんですけど。ひさしぶりに、この組み合わせ生きるところもあると思うんで。３ピースになってから、僕らが手本にしているバンドですね。
── お次は、Idol Punch。
五味Idol Punchは……（笑）。
── とりあえず笑顔が出る感じっすね。
五味飛び道具的なというか、想像を超えた可能性に期待しております。
── なんかニヤつきながら。
五味説明しにくいですよね（笑）。でも、最近、Raccoさんとはいろいろやりとりしてたんでバンドとしてもやりたいなっていうところがあって。
── 次は三浦康嗣×村田シゲ feat.□□□。
五味□□□ははじめてやるんですけど、本当はせいこうさんにもお願いしたかったんですけどスケジュールの都合で実現しなかったんですよ。でも、このふたりと僕らが一緒にやったりとか、8ottoとこのふたりが一緒にやったりとか、この日のために曲を作るみたいなのもあるんですよ。
── 単純に対バン的に出るんではなくて、当時はコラボもあると。
五味ある瞬間はもの凄い人数が舞台にあがるところがあるかもしれないです。いま仕込みをやってて、いろいろしかけがあります。
── 次は8otto。
五味そもそも、似顔絵アイコンのはじまりがDAWAさんと8ottoのベースのTORAだったので、DAWAさんと8ottoは、この本のリリース・イヴェントには呼ばんわけにはいかんなと。でも、8ottoはもともと好きなバンドなんでこうやって一緒にリキッドルームとかでできるのはうれしいですね。感慨深いっすね。
── で、さきほども話が出てきたDAWAさんですが、この人がいなければこの事態にはならなかったというか。
五味「俺がやったった」みたいなオーラ出してきますからね。「関西をフックアップしてがんばっていこう」みたいな人なんで頼もしいですよね。


五味アイコン・ブック発売記念のアイコン展
2011.12.11.SUN〜12.18.SUN
#oshare in Time out Café&#038;Diner Gallery
——五味岳久（LOSTAGE）アイコン展——
@TIME [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">五味アイコン――人と人、そして音楽を結ぶSNS時代のユルめムーヴメント（？）</span></strong></p>
<p></br><br />
</br></p>
<p>　ツイッター上のタイムラインに増えていく、ユルめな愛嬌と、本人の特徴を捉えた妙な味を持った似顔絵のモノクロ・アイコンたち……一部のアーティストたちのアイコンがなぜか、どんどんそんなアイコンに変わっていく。このアイコンをせっせと作っているのはバンド、LOSATAGEの五味岳久。彼が作る通称“五味アイコン”は、彼の近しいバンドマンから、音楽関係者、先輩アーティスト、果ては女優までを巻き込んで、人をつなぎ、やがてはイヴェントに、そしてついにはアイコンを集めた書籍『#oshare in DICTIONARY 五味アイコンブック』まで刊行されてしまったのだ。<br />
　おそらく数年前では考えられない、盛り上がるツイッターの力というのを、ある意味で象徴しているような出来事でもある。そしてきたる12月10日には、このアイコンブックのリリースを記念してリキッドルームで〈LOSTAGE &#038; SPACE SHOWER TV present #oshare in LIQUIDROOM〉が開かれる。わずか数百ピクセルのアイコンの力で集められたと言ったら嘘のような豪華メンツが揃っている（詳細はインタヴュー最後に）。<br />
　さて、この前代未聞のムーヴメント（？）を作り出してしまった五味岳久に話を訊いてみよう。</br><br />
</br></p>
<p>── <strong>最初は自分のアイコンからだと思うんですが、そもそも自分のアイコンをイラストにしたのは？</strong></p>
<p><span>五味</span>自分の顔写真とかを、使うのって難しいじゃないですか。最初、僕は昔の自分のアルバムのジャケットにしてたんですけど、それだと個人として特定しにくいなと思って。それでいろいろ探してたんですけど、しっくり来なくて自分で描いて。あんまり意図はないです（笑）。</br></p>
<p>── <strong>イラストとかは好きだったんですか？</strong></p>
<p><span>五味</span>幼稚園のときから絵は習ってて、美大受験とかもして。美大には行ってないですけど。描くのは好きですね。</br></p>
<p>── <strong>この本によれば、２人目は大阪のレコードショップ〈FLAKE RECORDS〉のDAWAさんのようですが。</strong></p>
<p><span>五味</span>はっきりは憶えてないですけど、「その感じがイイから」ってことで描いてって言われた様な気がしますね。DAWAさんも昔のメタルの人の写真使ったり、やっぱり自分の写真使えなかったみたいで。</br></p>
<p>── <strong>ちなみに、そういえばもともとはどのくらい前からやってたんですか？</strong></p>
<p><span>五味</span>２年前くらいですかね。</br></p>
<p>── <strong>で、そのDAWAさんとのTwitter上でのやりとりから徐々に増えて行ったという感じですか？</strong></p>
<p><span>五味</span>そうですね。まわりの人たちもおもしろ半分で。</br></p>
<p>── <strong>本には、横山健さんと他の方のやりとりのなかから、横山さんのアイコンができる様がTwitterのやりとりで描かれてますが、大抵の方ってああいう感じだったんですか？</strong></p>
<p><span>五味</span>そうですね。だれかとからんでて、そういうことになるときもあるし、直接相互にフォローしてたらダイレクトメッセージが来るときもあるし。あとは実際に現場で会って、そこで言われることもあるし、いろんなパターンがありますね。</br></p>
<p>── <strong>いちばん書いてて悩んだのって誰のアイコンですか？</strong></p>
<p><span>五味</span>女優さんとかはたいてい悩みますよ。例えばですけど、タレントの加藤紀子さんですかね。チャーベ（CUBISMO GRAFICO）さんが仲良くて、描いてって言ってるから描いてって写真が送られてきたんですけど、それがわりと普段の加藤さんという感じの写真で、僕のイメージのなかのテレビに出ている加藤紀子さんではなかったんですよ。僕の知っている加藤紀子さんではないなと思いながら、その写真を元に描いて。パブリック・イメージもあるだろうしという感じで大変でしたね。</br></p>
<p>── <strong>LOSTAGEのグッズとかはそもそもやられてると思うんですが、ここからはじまってイラストの仕事とかもあるみたいですか。</strong></p>
<p><span>五味</span>けっこうありましたね。具体的に言うと亀田の柿の種と、あとは金麦とか。オレンジページの編集さんがどっかから僕のことを見つけてきて、柿の種のキャラクターを作ってきてくれとか。あとは全日本女子のバレーのさおりん……木村沙織さんの似顔絵のキーホルダー作るから、その原画を描いてほしいとか。あとは映画の『モテキ』ですね。toeの山嵜さん経由で監督の大根（仁）さんから話が来て。そのほかは『自転車は左側を走ろう、Keep Left』みたいなアサヒ・サイクルさんっていう自転車屋と自転車協会のキャンペーンとか、音楽と関係ないオファーもたまに来ますね。</br></p>
<p>── <strong>アイコンやっててより親密に繋がったアーティストとかもいると思うんですけど、音楽の方でおもしろい動きってあったりしましたか？　今回の12月10日のイヴェントが最たるものかとは思いますが。</strong></p>
<p><span>五味</span>せっかく描いてて、それきっかけで知り合ったんで、ライヴとか現場に還元したいと思ってて。自分のレコ発ツアーにCUBISMO GRAFICO FIVEに出てもらったりとか……大阪で〈生活〉って主催イヴェントをやって、これまで直接の交流なかった人を呼んでやったりとか。結構おもしろかったんですね、ツイッターで絡んでるのをお客さんとかも見てるから。</br></p>
<p>── <strong>妙な一体感が共有できると。</strong></p>
<p><span>五味</span>それを経てこうなっているというのがみんなわかってるからおもしろいですね。今度、12月10日はまさにその集大成というか。これまでって、アーティストが音源作るときに、レコーディング期間に入るとか、そういうときってあまりメディアに出ないじゃないですか。はじめて作品が完成してプロモーション期間になって出てくるだけで。でも、いまだとツイッターってリアルタイムでみんな書くから、レコーディングはじまる前とかにそういう雰囲気も出るじゃないですか？　そこで、１曲コーラス入れるとか、行って１曲演奏するとかそういうやりとりがスムーズになってて。前の音源も、前の前の音源もゲストで参加してもらってる人がいるんですけど、ツイッターとか似顔絵とかでつながってやってもらったのが印象的というか。</br></p>
<p>── <strong>LOSTAGEのバンド的にも、ここ数年って、自身レーベルを立ち上げたりとか、ファンとの目線がある意味で一気に近くなった時期で、そのツールのひとつがツイッターで、そこから見えてきてる風景も違ってきてるのかなと。</strong></p>
<p><span>五味</span>自分たちに関して、みんなが思ってたイメージと違うと思った人もいるみたいですけど、それはそれでいいなというか、親しみやすいと思ってて、距離も近い感じがするし。謎めいた感じで、そういうのをやらない方がいい人もいるとは思うんですけど、僕とかは自分でリリースもやってる。自分の思ったことを書けて、それにダイレクトに反応があった方がやりやすいし、自分には向いているというか。この前のミニ・アルバムもほとんどノー・プロモーションで出しても、ツイッターがあったから、それなりに手応えがあって。そういうことを考えると僕らは向いているかなと。</br></p>
<p>── <strong>しかも、そのとっかかりにこのアイコンがあったというのは大きいですよね？</strong></p>
<p><span>五味</span>それは大きいですね。</br></p>
<p>── <strong>でも、まさか本になるとはって感じですよね。</strong></p>
<p><span>五味</span>ほんま落書きみたいなところからはじまって、ちょっとずつマウスの扱いにも慣れるようになって、無茶苦茶うまいとかではないんですけど。もちろん、まわりにいる手伝ってくれる人たちがいてできたわけですけど。こうなるとは思ってなかったですね。</br></p>
<p>── <strong>ちなみにどんな経緯で本に？</strong></p>
<p><span>五味</span>そもそも東京で、何度か場所借りて、アイコンの展示をやってたんですよ。で、そのなかでスペシャダイナーでやったときに、この本作った編集の幸山さんと作業してたんですよ。そのときに幸山さんのアイコンも描いて、仲良くなって。で、その後もどんどん似顔絵アイコンも増えていって、いろいろツイッターとかでワイワイやってるなかで本にまとめたらおもしろいって感じで。もう、ノリで作った本ですよ。ある意味で。</br></p>
<p>── <strong>でも、これがLOASTAGEというバンドの音を知るきっかけになったら良いですよね。</strong></p>
<p><span>五味</span>そう、きっかけになればいちばん良いですね。</br></p>
<p>── <strong>ちなみに、これってなにで描いてるんですか？　イラレ？</strong></p>
<p><span>五味</span>これは……はてなダイアリーでブログを前にやってて、いまはツイッターが中心になってあまりブログを書かなくなったんですけど。ブログの記事に写真とかイラストとかを上げる機能のなかに、簡単なイラストを描くやつがあって、それで描いてるんですよ。筆の種類も３つくらいしかないような……。</br></p>
<p>── <strong>でも、このタッチはそれでないと出せないと。</strong></p>
<p><span>五味</span>イラレとかだと、細かく過ぎて……。</br></p>
<p>── <strong>はてなのそのサーヴィス無くなったら書けなくなるっていう（笑）。</strong></p>
<p><span>五味</span>そうなんですよ！</br></p>
<p>── <strong>まわりの方の反応とかどうですか？　例えばメンバーとか。</strong></p>
<p><span>五味</span>メンバー、最初はツイッターとかちょっと気持ち悪いとか言ってたのに、いまはやってますけど。やってない人はあの楽しみみたいなものってわからないじゃないですか？　それは当たり前なんですが、最初気持ちワルがられてて。有名な人のアイコンを描いて、その人が使ってるとうれしいじゃないですか？　例えばいとうせいこうさんの似顔絵描いて喜んでても、他のメンバーがツイッターやってないときはなんのことだかわからないわけですよ（笑）。だから、その温度差はありましたけどね。あと本になったのと、映画の『モテキ』にアイコンが出たりして、おかんがすごい喜んでました。</br></p>
<p>── <strong>ここで五味さんのLOSTAGE本体のお話も聴きたいんですけど、ミニ・アルバムを８月にリリースされていますが、新作のご予定は？</strong></p>
<p><span>五味</span>いま作っていて、来年の２月からレコーディングして６月ぐらいに出せたらと思って、いま準備してます。その前に中尾憲太郎のクリプトシティとLOSTAGEのスプリットの７インチが出て、２月か３月ぐらいにツアーを回ろうっていう感じですね。タイトなスケジュールでしっかり動いてますね。</br></p>
<p>── <strong>最後にリキッドルームで開かれる12月10日のリリース・イヴェントに関して訊きたいんですけど、こういう形のイヴェントにしようと思ったのはなにかあるんですか？</strong></p>
<p><span>五味</span>大阪でアイコンきっかけで〈生活〉っていうイヴェントをやって、東京でもそういう感じのことをやろうって幸山さんと話してて、一緒にやるんだったらSPACE SHOWERにも手伝ってもらって。呼びたいバンドで、このアイコンきっかけで知りあった人たちを集めて大きいのやろうって。□□□は一緒にやるのははじめてなんで楽しみですね。</br></p>
<p>── <strong>出演バンドについてコメントを。まずはASPARAGUS。</strong></p>
<p><span>五味</span>アスパラ主催のツアーも一緒に回ったり、結構前からアイコン関係なくよくやってたんですけど。ひさしぶりに、この組み合わせ生きるところもあると思うんで。３ピースになってから、僕らが手本にしているバンドですね。</br></p>
<p>── <strong>お次は、Idol Punch。</strong></p>
<p><span>五味</span>Idol Punchは……（笑）。</br></p>
<p>── <strong>とりあえず笑顔が出る感じっすね。</strong></p>
<p><span>五味</span>飛び道具的なというか、想像を超えた可能性に期待しております。</br></p>
<p>── <strong>なんかニヤつきながら。</strong></p>
<p><span>五味</span>説明しにくいですよね（笑）。でも、最近、Raccoさんとはいろいろやりとりしてたんでバンドとしてもやりたいなっていうところがあって。</br></p>
<p>── <strong>次は三浦康嗣×村田シゲ feat.□□□。</strong></p>
<p><span>五味</span>□□□ははじめてやるんですけど、本当はせいこうさんにもお願いしたかったんですけどスケジュールの都合で実現しなかったんですよ。でも、このふたりと僕らが一緒にやったりとか、8ottoとこのふたりが一緒にやったりとか、この日のために曲を作るみたいなのもあるんですよ。</br></p>
<p>── <strong>単純に対バン的に出るんではなくて、当時はコラボもあると。</strong></p>
<p><span>五味</span>ある瞬間はもの凄い人数が舞台にあがるところがあるかもしれないです。いま仕込みをやってて、いろいろしかけがあります。</br></p>
<p>── <strong>次は8otto。</strong></p>
<p><span>五味</span>そもそも、似顔絵アイコンのはじまりがDAWAさんと8ottoのベースのTORAだったので、DAWAさんと8ottoは、この本のリリース・イヴェントには呼ばんわけにはいかんなと。でも、8ottoはもともと好きなバンドなんでこうやって一緒にリキッドルームとかでできるのはうれしいですね。感慨深いっすね。</br></p>
<p>── <strong>で、さきほども話が出てきたDAWAさんですが、この人がいなければこの事態にはならなかったというか。</strong></p>
<p><span>五味</span>「俺がやったった」みたいなオーラ出してきますからね。「関西をフックアップしてがんばっていこう」みたいな人なんで頼もしいですよね。</br><br />
</br><br />
</br></p>
<p><strong><font color="red">五味アイコン・ブック発売記念のアイコン展</font></strong><br />
2011.12.11.SUN〜12.18.SUN<br />
#oshare in Time out Café&#038;Diner Gallery<br />
——五味岳久（LOSTAGE）アイコン展——<br />
@TIME OUT CAFE&#038;DINER GALLERY（LIQUIDROOM２F）<br />
くわしい公演概要は<A HREF="http://www.timeoutcafe.jp/news/111208000527.html">コチラ</A></p>
<p><strong><font color="red">五味アイコンブック「#oshare in DICTIONARY」発売記念イヴェント！</font></strong><br />
#oshare史上初となる展覧会とライヴのコラボイヴェント<br />
2012.12.10.SAT<br />
LOSTAGE &#038; SPACE SHOWER TV present #oshare in LIQUIDROOM<br />
LIVE：ASPARAGUS、IdolPunch、LOSTAGE、三浦康嗣×村田シゲ feat.□□□、8otto<br />
DJ : DAWA (FLAKE RECORDS)<br />
FOOD：RACCOS BURGER<br />
くわしい公演概要は<A HREF="http://www.liquidroom.net/schedule/20111210/7685/">コチラ</A></p>
<p><strong><font color="red">終演後にアフターパーティ（２部）もあり！</font></strong><br />
2012.12.10.SAT<br />
『#oshare in LIQUIDLOFT(第２部)』<br />
@LIQUIDLOFT (LIQUIDROOM 2F)<br />
OPEN/START 23:00予定<br />
DJ：DJ苦笑爆笑 （五味岳久+TORA）、TGMX (FRONTIER BACKYARD)、JxJx（YOUR SONG IS GOOD）、NICO（Sawagi）<br />
LIVE：Ropes、KC（ex.Riddim Saunter）<br />
TALE：ギ LOVESONG ORCHESTRA（Racco+岡峰光舟）<br />
FOOD：RACCOS BURGER<br />
本編「#oshare in LIQUIDROOM」のチケット持参で1,000円にて入場可能<br />
※未成年入場不可、入場の際に顔写真つき身分証明書にてID提示をお願いします。<br />
くわしい公演概要は<A HREF="http://www.liquidroom.net/schedule/20111210/8586/">コチラ</A></p>
<p><img border="0" width="1" height="1" src="http://www11.a8.net/0.gif?a8mat=107ME3+6LJZ5E+V5O+HUSFL" alt=""></p>
<div class="inner clfx">
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<ul class="titleinfo clfx">
<li class="title">『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4860204360/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&#038;tag=liquid-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4860204360">五味アイコンブック #oshare in DICTIONARY</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=liquid-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4860204360" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />』（P-VINE BOOKS）</li>
<li class="artist"> 五味岳久 </li>
</ul>
<p>ひょんなところから、アーティストや音楽業界関係者にまたたく間に広まった、五味岳久によるツイッターの似顔絵アイコン。300人以上のアイコンと描かれた本人のコメントを収録。またインタヴュー中にもある、横山健のアイコン制作秘話が詰まったその日のツイッター・タイムラインや後藤正文（ASIAN KUNG-FU GENERATION）、村田シゲ（□□□／CUBISMO GRAFICO FIVE）などとの対談もあり。五味アイコンの魅力と謎にせまる１冊。</p>
</div>
</div>
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		<title>SIMI LAB</title>
		<link>http://www.liquidroom.net/interview/683/</link>
		<comments>http://www.liquidroom.net/interview/683/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 25 Nov 2011 16:43:52 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.liquidroom.net/interview/?p=683</guid>
		<description><![CDATA[巨大な染みが人の形となって君と握手——ついにファースト・アルバムをリリースする注目のヒップホップ集団
　神奈川は相模原を中心に活動を広げる流動的不定形クルー、SIMI LABが満を持して発表したファースト・アルバム『Page 1:ANATOMY OF INSANE』。先行して発表されたQNやDyyPRIDE、SIMI LABの別働隊であるJ.T.Fのアルバム、もしくは数々のフリー・ダウンロード楽曲からも予見できる通り、本作も個性的なキャラクターたちによるアクの強いラップが印象的な好盤となっている。そんな彼らが12月３日、LIQUID LOFTで予定する本作のリリース・パーティーはバズワードであるSIMI LABというクルーの実態を掴む絶好のチャンスである。イヴェントに先駆けてメンバー（参加したのはQN、OMSB’Eats、DyyPRIDE、MARIA、DJ Hi&#8217; Specの５人）のインタビューをお送りしよう。＜/br＞
── そもそもSIMI LABっていうクルーは謎が多いですよね。まずは結成のタイミングから伺いたいんですが。
QN SIMI LABって名前自体は４年くらい前から使ってるんですよ。でも現在みたいな形になったのは……１年半くらい前かな？
OMSB’Eats 最初は俺とQNっすね。QNとはもともと別のクルーだったんですけど、たまたま〈SAG DOWN〉（町田VOXにてNORIKIYO率いるSD JUNKSTAが主宰するイベント）で出会って。“遊びに来てよ”って言われて、イベェントのフライヤーをもらったのを覚えてる。で、とくに期待もせずに行ったんですよ。そしたら意外と楽しくって。しかも、俺、はじめてステージに上がったのもそのイヴェントで。急にQNが“ヤバいフリースタイルできるヤツいるから”ってマイク渡してきて！　あれ、完全に無茶振りだったべ？
QN いや、もう当時からオムスのキャラを把握してたんだよね。“コイツならできるだろう”って。

── ちなみにお互いの第一印象は？
OMSB’Eats これ、言っていいのかわかんないんだけど、第一印象は“オカマっぽいやつだな”っていう……。
QN おい、それ完全にNGじゃね？　まぁ、俺は“なに、あのニガー。恐っ！”って思ってたけど。そんな第一印象だったけど、なぜか仲良くなって、お互いの家に遊びに行ったりしはじめたのが４年前くらい。当時、俺がやってたグループもグダグダな感じになっちゃってたし、オムスがなんか持ってる感じは直感であったから、一緒にやろうって話を持ち掛けたっすね。で、そこから活動をはじめたんだけど、２年くらい前にHi&#8217; Spec、DyyPRIDE、MARIAって立て続けにメンバーが増えていって、それでかたちになったって感じですね。

── Hi&#8217; Spec君はどういった経緯で？
DJ Hi&#8217; Spec本厚木で友だちのやってるパーティーにDJで出てて、そこでオムスに会ったのが最初っすね。

── DyyPRIDE君は？
DyyPRIDE 俺はmixi経由ですね。
OMSB’Eats mixiってひさびさに聞いたなぁ。
DyyPRIDE mixiで“黒人”“ラップ”ってキーワードで検索したらオムスが引っ掛かって。それでメッセージ送ったら“とりあえず来なよ”って言われて。最初は“は？”って思ったけど“来ればわかるから”って。それがきっかけ。
MARIA その後にわたしが横須賀のクラブでDyyPRIDEに会ったんだよね。カッコいいなと思って声を掛けたんだけど。で、“ラップやってるんだけど”って話をしたら、QNとかオムスを紹介してくれて、って流れですね。２回目にみんなと会ったときには“WALK MAN”のトラック渡されて“ラップしてよ”って言われて

── なるほど。その“WALK MAN”はYoutubeにアップされて話題を集めましたね。率直な感想は？
OMSB’Eats “おおっ！”とは思ったっすけど、同時に“こんなもんでも話題になるんだ”って気持ちも正直ありましたね。


── “自分たちはまだまだこんなもんじゃないんだけど”みたいな？
OMSB’Eats そうっすね。

── あとメンバー各々の精神的役割みたいなものも訊いておきたいんですが。
OMSB’Eats この前、決めたんすよ。QNがリーダーで、俺が親分、MARIAが母親。
MARIA わたし、完全に母親だね。こないだもメンバー全員分の親子丼作って食べさせたり。
DyyPRIDE あれ、俺とHi&#8217; Specがハブられてね？
OMSB’Eats ふたりはそうやって文句言う係なんだよね。あ、でもHi&#8217; Specは思いやりがあるから、SIMI LABの優しさ担当。これ、浸透させていきたい。
QN もう家族みたいな感じっすよね。集まるのも、制作も、だいたい俺の家なんで、素の部分も全部見られてるんすね。それに慣れてるから、みんなには全部思ってること話しちゃう感じですね。

── SIMI LABってラッパーやDJ以外も含めた大所帯ですが、大人数のクルーへの憧れもありましたか？
QN それはありますね。地元のSD JUNKSTAの存在もデカいし。でもやっぱりウータン・クランの影響が強いかも。

── たとえばウータンのポジションを自分たちに準えるとするなら？
OMSB’Eats 俺はRZAって言ってますけどね、自分で。
QN 俺はメソッドマンかな。DyyPRIDEはODBっしょ。
OMSB’Eats あとUSOWAがマスター・キラーかな。そうなるとHi&#8217; Specはインスペクター・デックだな。いちばん美味しいとこ持ってくタイプ。
MARIA [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">巨大な染みが人の形となって君と握手——ついにファースト・アルバムをリリースする注目のヒップホップ集団</span></strong></p>
<p>　神奈川は相模原を中心に活動を広げる流動的不定形クルー、SIMI LABが満を持して発表したファースト・アルバム『Page 1:ANATOMY OF INSANE』。先行して発表されたQNやDyyPRIDE、SIMI LABの別働隊であるJ.T.Fのアルバム、もしくは数々のフリー・ダウンロード楽曲からも予見できる通り、本作も個性的なキャラクターたちによるアクの強いラップが印象的な好盤となっている。そんな彼らが12月３日、LIQUID LOFTで予定する本作のリリース・パーティーはバズワードであるSIMI LABというクルーの実態を掴む絶好のチャンスである。イヴェントに先駆けてメンバー（参加したのはQN、OMSB’Eats、DyyPRIDE、MARIA、DJ Hi&#8217; Specの５人）のインタビューをお送りしよう。＜/br＞</p>
<p>── <strong>そもそもSIMI LABっていうクルーは謎が多いですよね。まずは結成のタイミングから伺いたいんですが。</strong></p>
<p><span>QN</span> SIMI LABって名前自体は４年くらい前から使ってるんですよ。でも現在みたいな形になったのは……１年半くらい前かな？</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> 最初は俺とQNっすね。QNとはもともと別のクルーだったんですけど、たまたま〈SAG DOWN〉（町田VOXにてNORIKIYO率いるSD JUNKSTAが主宰するイベント）で出会って。“遊びに来てよ”って言われて、イベェントのフライヤーをもらったのを覚えてる。で、とくに期待もせずに行ったんですよ。そしたら意外と楽しくって。しかも、俺、はじめてステージに上がったのもそのイヴェントで。急にQNが“ヤバいフリースタイルできるヤツいるから”ってマイク渡してきて！　あれ、完全に無茶振りだったべ？</br><br />
<span>QN</span> いや、もう当時からオムスのキャラを把握してたんだよね。“コイツならできるだろう”って。</br><br />
</br><br />
── <strong>ちなみにお互いの第一印象は？</strong><br />
<span>OMSB’Eats</span> これ、言っていいのかわかんないんだけど、第一印象は“オカマっぽいやつだな”っていう……。</br><br />
<span>QN</span> おい、それ完全にNGじゃね？　まぁ、俺は“なに、あのニガー。恐っ！”って思ってたけど。そんな第一印象だったけど、なぜか仲良くなって、お互いの家に遊びに行ったりしはじめたのが４年前くらい。当時、俺がやってたグループもグダグダな感じになっちゃってたし、オムスがなんか持ってる感じは直感であったから、一緒にやろうって話を持ち掛けたっすね。で、そこから活動をはじめたんだけど、２年くらい前にHi&#8217; Spec、DyyPRIDE、MARIAって立て続けにメンバーが増えていって、それでかたちになったって感じですね。</br><br />
</br><br />
── <strong>Hi&#8217; Spec君はどういった経緯で？</strong><br />
<span>DJ Hi&#8217; Spec</span>本厚木で友だちのやってるパーティーにDJで出てて、そこでオムスに会ったのが最初っすね。</br><br />
</br><br />
── <strong>DyyPRIDE君は？</strong><br />
<span>DyyPRIDE</span> 俺はmixi経由ですね。</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> mixiってひさびさに聞いたなぁ。</br><br />
<span>DyyPRIDE</span> mixiで“黒人”“ラップ”ってキーワードで検索したらオムスが引っ掛かって。それでメッセージ送ったら“とりあえず来なよ”って言われて。最初は“は？”って思ったけど“来ればわかるから”って。それがきっかけ。</br><br />
<span>MARIA</span> その後にわたしが横須賀のクラブでDyyPRIDEに会ったんだよね。カッコいいなと思って声を掛けたんだけど。で、“ラップやってるんだけど”って話をしたら、QNとかオムスを紹介してくれて、って流れですね。２回目にみんなと会ったときには“WALK MAN”のトラック渡されて“ラップしてよ”って言われて</br><br />
</br><br />
── <strong>なるほど。その“WALK MAN”はYoutubeにアップされて話題を集めましたね。率直な感想は？</strong><br />
<span>OMSB’Eats</span> “おおっ！”とは思ったっすけど、同時に“こんなもんでも話題になるんだ”って気持ちも正直ありましたね。</br><br />
</br><br />
<iframe width="640" height="360" src="http://www.youtube.com/embed/kWzaJhU1mkY" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></br><br />
── <strong>“自分たちはまだまだこんなもんじゃないんだけど”みたいな？</strong><br />
<span>OMSB’Eats</span> そうっすね。</br><br />
</br><br />
── <strong>あとメンバー各々の精神的役割みたいなものも訊いておきたいんですが。</strong><br />
<span>OMSB’Eats</span> この前、決めたんすよ。QNがリーダーで、俺が親分、MARIAが母親。</br><br />
<span>MARIA</span> わたし、完全に母親だね。こないだもメンバー全員分の親子丼作って食べさせたり。</br><br />
<span>DyyPRIDE</span> あれ、俺とHi&#8217; Specがハブられてね？</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> ふたりはそうやって文句言う係なんだよね。あ、でもHi&#8217; Specは思いやりがあるから、SIMI LABの優しさ担当。これ、浸透させていきたい。</br><br />
<span>QN</span> もう家族みたいな感じっすよね。集まるのも、制作も、だいたい俺の家なんで、素の部分も全部見られてるんすね。それに慣れてるから、みんなには全部思ってること話しちゃう感じですね。</br><br />
</br><br />
── <strong>SIMI LABってラッパーやDJ以外も含めた大所帯ですが、大人数のクルーへの憧れもありましたか？</strong><br />
<span>QN</span> それはありますね。地元のSD JUNKSTAの存在もデカいし。でもやっぱりウータン・クランの影響が強いかも。</br><br />
</br><br />
── <strong>たとえばウータンのポジションを自分たちに準えるとするなら？</strong><br />
<span>OMSB’Eats</span> 俺はRZAって言ってますけどね、自分で。</br><br />
<span>QN</span> 俺はメソッドマンかな。DyyPRIDEはODBっしょ。</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> あとUSOWAがマスター・キラーかな。そうなるとHi&#8217; Specはインスペクター・デックだな。いちばん美味しいとこ持ってくタイプ。</br><br />
<span>MARIA</span> ウータン、女いないじゃん！</br><br />
</br><br />
── <strong>さて、そろそろアルバムの話題に移りましょう。今回のアルバムはSIMI LABにとってのデビュー作になるわけですが、事前にどんな構想がありました？ </strong><br />
<span>QN</span> 俺はまだオムスのビートメイカーとしての才能が、あんまり世間に知られてないって思ってて。だから制作当初からオムスのトラック中心のアルバムにしようってのはあった。<br />
<span>DJ Hi&#8217; Spec</span> あとは自分たちだけでどれだけできるか。客演とかも入れずにクルー内で完結したアルバムにしようって話はしてましたね。</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> あと、甘ったるい作品にはしたくなかったっすね。もしかしたらSIMI LABって世間的にゆるいイメージがあるんじゃないかって個人的に思ってて。だから、そうじゃない別の側面も示したかったんです。</br><br />
</br><br />
── <strong>初作ということで難航した楽曲もあるんじゃないですか？ </strong><br />
<span>MARIA</span> わたしは“Get Drowned”かなぁ。CDに収録されてるテイクにいくまでにけっこう悩んだんだよね。自分の納得のいくタイム感がなかなか出せなくって。</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> 俺もこの曲は書き直したな。最初は全然音に乗らなかったもん。</br><br />
<span>DyyPRIDE</span> “Get Drowned”はサクッと書けたんだけど、“Brave New World”はマジ大変だった。曲のテーマは“もうすぐ世界が終わるかも”って内容なんだけど、俺にとっては“それで？”みたいな。</br><br />
<span>QN</span> 身も蓋もねぇよ！</br><br />
<span>DyyPRIDE</span> そうなんだけどさぁ、終わるときは終わるじゃん？　その一言で済ましちゃったら成立しないから、結果、いろいろ無理矢理こねくり回したけどさ。</br><br />
</br><br />
── <strong>では、このアルバムのベスト・パンチラインを各々挙げるなら？ </strong><br />
<span>MARIA</span> 「パンチラインじゃないけど“Twisted”の自分のリリックは気に入ってますね。誰からも好かれようとするような女っているじゃないですか？ わたしはそういう女がほんっと嫌いで。この曲ではそんな女に対してひねくれた角度から文句を言ってますね。あとは“The Blues”も好き。慎ましく生きよう、塵も積もれば……って気持ちで書きました。</br><br />
<span>QN</span> あぁ、その２曲は俺も気に入ってる。書いてる段階ではそんなつもりなかったんだけど、結果的にポピュラーなリリックになったと思いますね。自分でもよく書いたなと思ったのは“ビッグになるって決めたんだろ、自分で”ってライン。自分自身に言い聞かせてるような感じがして、ふいに思い出すんだろうなぁ。フロウでフレッシュだと思うのは“Get Drowned”と“Moonbeam”っすね。特に後者は最近やりたいと思ってたスタイルでできたと思うっす。</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> 俺、DyyPRIDEのラインで好きなのあるわ。“目は口ほどにものを言う／どんなにごまかそうと見え透いたFuck You”ってやつ。自分のだったら“出ばな端折ってサクッとGo On／No Joke、とっととBlow Job Yo Yo”ってとこかなぁ。下ネタだけど。</br><br />
</br><br />
── <strong>Hi&#8217; Spec君はアルバムで気に入ってるラインはあります？</strong><br />
<span>DJ Hi&#8217; Spec</span> たくさんあるけど、いちばん印象に残ったのはMARIAの“そのころから好きだったね、オナニーとヒップホップは”ってラインっすね。すごいインパクトがあった。</br><br />
<span>MARIA</span> マジ？ でも“Show Off”録ったときはすごいテンション高かったんだよね。</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> あと“巨大な染みが人の形となって君と握手”ってリリックはSIMI LAB的だし、絵が浮かぶなぁって思います。</br><br />
</br><br />
── <strong>で、このアルバムを引っ提げて12月３日にはLIQUID LOFTでリリース・パーティーが開催されるということで、ライヴの話も伺いましょう。これまでのSIMI LABでのライヴで印象に残っているものは？</strong><br />
<span>QN</span> 俺は７月の京都でのライヴが印象に残ってますね。あのときのライヴはヤバかった。</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> 新代田の〈FEVER〉でやった〈AVALANCHE〉（７月に行なわれたSIMI LABが所属するレーベル〈SUMMIT〉のレーベル・ショーケース）のライヴも楽しかったな。イヴェント最後のフリースタイルも面白かったし。MARIAの締めもウケたよね。</br><br />
<span>MARIA</span> 全然参加する気なかったんだけどね！　楽屋のソファーでのほほんとしてたら、みんなが“MARIA、なにやってんだよ！”って無理やり連れていかれて。フリースタイルとか無理だから断ってたんだけど、“ムサい男ばっかだから締めてよ”って。</br><br />
<span>QN</span> いや、バッチリだったでしょ。</br><br />
<span>DJ Hi&#8217; Spec</span> あとは渋谷の〈Glad〉でやったライブじゃない？</br><br />
<span>QN</span> あぁ、たしかに。あのライブで掴んだ感じはあったね。それまで各々がソロで呼ばれて、合間にSIMI LABの曲をやるっていう構成だったんだけど、あのあたりからクルーでのライブ構成を考えだしたって感じで。だから〈Glad〉でのライヴで得た成果は大きかったんじゃないかと。</br><br />
</br><br />
── <strong>ちなみに、洋邦問わずパフォーマンスで見本となるようなラッパーはいます？</strong><br />
<span>DyyPRIDE</span> 俺はスヌープ・ドッグですね。大げさに動くわけじゃないのに、すごく目を引くっていうか。ああいう感じはなかなか出せないっすからね。</br><br />
<span>MARIA</span> ミーハーみたいだけど、やっぱりレディ・ガガのパフォーマンスはすごいと思います。とにかく自分が目立ちたいって意識が強いじゃないですか。ああいう精神は大事だなって。わたし、周りを気にしちゃうタイプなんですよ。でも、前にライブが終わった後、環ROYさんから“さっき声出なかったこと一瞬気にしたろ？　周りとか気にしてんじゃねぇよ。期待してんだから頼むよ”って怒られたことがあって。それからは自分がカッコいいって思うことを伝えることだけに集中できるようになれた。その経験はデカかったですね。</br><br />
<span>QN</span> 俺が忘れられないのは、バスタ・ライムスの“Touch It”って曲のライブ。あのエミネムはハンパない。</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> 俺もその動画（http://www.youtube.com/watch?v=BLcUdYQVsbY）見たときは鳥肌たった！　それ、“Touch It”のリミックスに客演したラッパーが全員参加してるんだけど、最後のヴァースでエミネムが登場するんですよ。</br><br />
<span>QN</span> あの全部持っていっちゃう感じはヤバい。“やってやるぜ！”って感じが出てる。ああいった気持ちは毎回持ってライヴやってるっすね。</br><br />
</br><br />
── <strong>最後にリリース・パーティーに向けての意気込みを訊いて締めようと思います。</strong><br />
<span>QN</span> まだライブの構成を練ったりしてないんだけど、今年中に達成したい目標があって。俺、客席にダイブできるようなライブがしたくって。</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> 俺もダイブしたい！</br><br />
<span>QN</span> 前にLIQUID LOFTでライヴしたときにダイブしようと思ってスピーカーによじ登ったら怒られちゃって。だからリリース・パーティーではスピーカー登ってダイブするのが目標ですね。</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> あとはHi&#8217; Specにもマイク持たせたいよね。むしろHi&#8217; Specにマイク持ってもらいたい。マイク型の帽子みたいなの被せて、その後ろの部分にマイク仕込んでさぁ。</br><br />
<span>MARIA</span> それ、書いちゃったらネタバレになんない？</br><br />
<span>OMSB’Eats</span> 大丈夫！ 先に誰かにやられないように原稿に書いてもらおうよ。</br><br />
</br><br />
── <strong>了解しました。書いておきましょう。</strong><br />
<span>QN</span>あとはKYN君とかGAPPER、FIND MARKET、LowPassも出るんで、かなり楽しみっすね。遊びに来るひとは期待しちゃって全然問題ないと思います。</br><br />
</br></p>
<p><strong><font color="red">ファースト・アルバム『Page 1:ANATOMY OF INSANE』リリース・パーティ！</font></strong><br />
2011.12.03 SATURDAY<br />
SIMI LAB “Page1：ANATOMY OF INSANE” Release Party<br />
@LIQUID LOFT(LIQUIDROOM 2F)<br />
Starring&#8230;SIMI LAB、KYN (SD JUNKSTA)、GAPPER (PSG)、FIND MARKET、LowPass、DJ April a.k.a. Jugarjiru &#038; More SIMI DJ&#8217;s!!!!! and more!?</p>
<p>詳しい公演情報は<A HREF="http://www.liquidroom.net/schedule/20111203/8060/">コチラ</A></p>
<p><img border="0" width="1" height="1" src="http://www11.a8.net/0.gif?a8mat=107ME3+6LJZ5E+V5O+HUSFL" alt=""></p>
<div class="inner clfx">
<p class="jkt">
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B005OQG2W0/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=liquid-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=B005OQG2W0"><img border="0" src="http://ws.assoc-amazon.jp/widgets/q?_encoding=UTF8&#038;Format=_SL110_&#038;ASIN=B005OQG2W0&#038;MarketPlace=JP&#038;ID=AsinImage&#038;WS=1&#038;tag=liquid-22&#038;ServiceVersion=20070822" ></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=liquid-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B005OQG2W0" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />
</p>
<div class="comment">
<ul class="titleinfo clfx">
<li class="title">『Page1：ANATOMY OF INSANE』（SUMMIT）</li>
<li class="artist"> SIMI LAB </li>
</ul>
<p>QN、Earth No Mad、DyyPRIDEなど、各メンバーのソロ・デビューを経て、待望のタイミングでリリースされたSIMI LAB、グループとしてのファースト・アルバム。インタヴュー中にもあるように、グループ内の人員のみで作られた、まさに純度100％のファースト・アルバム。</p>
</div>
</div>
<p><img border="0" width="1" height="1" src="http://www11.a8.net/0.gif?a8mat=107ME3+6LJZ5E+V5O+HUSFL" alt=""></p>
<p><iframe width="640" height="360" src="http://www.youtube.com/embed/C7oCTSf6cuk" frameborder="0" allowfullscreen></iframe></p>
<p></br></p>
]]></content:encoded>
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		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>坂本慎太郎</title>
		<link>http://www.liquidroom.net/interview/631/</link>
		<comments>http://www.liquidroom.net/interview/631/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 09 Nov 2011 08:32:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.liquidroom.net/interview/?p=631</guid>
		<description><![CDATA[絶望感みたいなものを抱えながら、音楽を聴いてるときは楽しくなりたいみたいなのがあるじゃないですか
　突然のゆらゆら帝国の解散宣言から、約１年半の沈黙を破って、ソロ・アルバム『幻とのつきあい方』を11月18日にリリースする坂本慎太郎。すでに先行配信シングル「幽霊の気分で」や７インチ・シングルを聴いている人も多いだろう。期待を持ってアルバムのサウンドを想像している人も、戸惑いを感じている人もいるかもしれない。
　ギターに加えて、ベースやキーボードなども坂本自身で演奏し作られたという、このファースト・ソロ『幻とのつきあい方』。そこには『空洞です』で魅せた腰砕けなサイケデリック・ロックの延長線とは簡単に言うことのできない、さらに別のなにかが生まれている。穏やかな表情は『空洞です』の延長と言えなくもないが、ここには『空洞です』よりもさらなるグルーヴのフットワークの軽快さと、飄々とした空気が全編に流れている。日常にするりと染み入ってくる軽快なポップ・ミュージック。そう言えるかもしれないが、その奥は底なしに深い。はっと気づくと、音に、メロディに、そして歌詞から生まれるイメージに集中してしまっている自分がいる。歌詞に行ききするのは諦念が入り交じったドライなノスタルジー。喪失感や孤独に対しても悲観よりもむしろ郷愁すら感じる。そして寄り添うはメランコリックなメロディ。それらを運ぶ軽快なサウンドは空気に溶けていく。圧倒的なサウンドの存在感に引込まれるというのがゆらゆら帝国のサウンドだったとすれば、こちらのソロはするりと心の隙間に入って居着いてしまう。絶妙な塩梅だ。
　ソロ活動を本格化させた、坂本慎太郎本人に、まずはこの作品について訊ねてみた。

── 具体的にどのくらいの時期にスタートしようと思ったのですか？　ゆらゆら終わってからすぐにアイディアみたいなものはあったんですか？
坂本終わったすぐあとは抜け殻みたいになってて、なにもしてなかったですね。
── ではどのくらいからつくりはじめたんですか？
坂本作りはじめたのは去年の後半くらい。はじめは、なんとなく家で作ってて、そういう曲の断片があって……作品を出そうとかそういうのはなくて作っていたというか。
── 遊びとか趣味ぐらいのところで。
坂本そうですね。
── 逆に作品として作ろうと思った時期はいつなんですか？
坂本７曲ぐらいはたまってきて、年末くらいには作りはじめようかなと。
── アルバム自体のコンセプトみたいなものってあったんですか？
坂本特にどういうアルバムにしようみたいなコンセプトはなくて、まずはいま作りたい音を作っていくというか。まずはベースラインを作って、コンガとかパーカッションを重ねていって。本当は、はじめそれだけで良いかなと思ってたくらいなんだけど。それも試しに作ってみたんだけど、アルバムとして何度も聴く感じじゃないなって感じだったから。そこからギターとか、いろいろ足していこうってことになって。
── 今回はリズム隊からって感じなんですね。ちなみに作りたい音って、具体的にどんな音なんでしょうか、まぁ、聴くのが一番良いと思うんですが、言葉で説明するとどんなところなんでしょうか。
坂本ドラムとベースがミュートした、サステインのない軽い音で、ベースラインがヴォーカルと対になっている感じで、リズムはちょっと跳ねていて……。
── ゆらゆらでやれなかったとか、そういうカウンター的な部分ではなくて、単純にやりたいものをと。
坂本ああ、それはそうですね。
── さっき言ったような「作りたい音」に影響を及ぼしたようなリスニングの体験ってあったんですか？
坂本あ〜、たぶん、もともと好きなのがこういうのかなっていうのは思ってて。っていうのは、ドラムにリヴァーブをかけない、響きのないドラムの感じとか、ゆらゆら帝国の一番最初のレコーディングのときにそれをやりたかったんですけど。全部の音にリヴァーヴをかけないっていうのが好きで。それをそのときにやったら、本当にペラペラになっちゃって。リヴァーブって、かかってないと思っても、実はかかってるんだっていうのが当時気づかなくて。ようやくそれがいろいろわかってきて（笑）。もちろん、実際の録りは、中村（宗一郎）さんが録ってるんですが。
── 本作は基本的にベースなどはご自身でプレイしていて、ほぼご自身で作ってるわけですが難しさみたいなものってありましたか？
坂本単純に時間がかかるっていうのがありましたね。フレーズを作って、それを弾けるようになるまで練習してから録音するとか。それはベースだけじゃなく、ギターも、ちょっと入ってるオルガンとかもそうなんですけど。あとは一緒に録るのと、バラで録るので現実的に時間がかかるとかそういうのもあるんですけど。全部自分でやってるから、「こういう音を入れるためにここは抜いておく」とかは考えやすかったんだけど。
── バンドで作るのと決定的に違った部分は、どんなところでしたか？
坂本ドラムは自分で叩いてないけど、バスドラとスネアとハットのオープンの位置とか決めて、それに対するベースラインを作って、それを人力に置き換えてやった感じなんで、やっぱり全部の部分に自分の癖とか、自分の気持ちの良いタイミングになってるというか。バンドのときは、僕がギターを弾いて歌って、それに対して、どういうドラムとかベースが帰ってくるのかというところから発展していって、そこに石原（洋）さんがレコーディングでいろいろアレンジしたりとかあったんで。だから今回のはかなり純度というか、自分度が濃縮されていると思う（笑）。それがいいのか悪いのかは別として。
── なにかのインプットからの影響というよりも、すべて、自分のアウトプットのコントロールのみで作ったアルバムということですよね。
坂本そうですね。ただ、こういうのがやりたかったからバンドを解散したってわけじゃないから。他にだれもいないから、しょうがなく自分でやったって感じです。
── 逆に、ひとりで出すことのプレッシャーみたいなものってありましたか？
坂本プレッシャーっていうよりも、むしろ自分で納得できるものができれば、それがみんなにがっかりされても全然気にしないっていうのはありましたけど。自分のなかで基準を超えるもの……まぁ、できなければ出さなければ良いだけの話なんで（笑）。
── アルバム１枚として、構想みたいなのができてきたのっていつぐらいの時期なんですか？
坂本曲が揃う前に、全体の、コンガ入ってる感じとか曲の質感は完全にあったので、そこからはじめていったという感じですね
── 制作期間が昨年末から今秋までというと、丁度制作途中にあの震災があったわけですけど。なにか前後で変わった部分ってありますか？
坂本まぁ、歌詞の内容には影響があるとは思いますけど、地震によって、その前からアルバムの音の質感とか方向性が変わったとかはないです。
── いま歌詞の話がでましたが、例えば“傷とともに踊る”とか、そういう震災について傷ついたこころについて歌った歌詞とも、ラヴ・ソングともとれると思ったのですが。
坂本すべてにおいてなんですけど、ラヴ・ソングにとれるように作ってある曲でも、そういう意味もあるのかなって思ってしまうようになっちゃいましたよね。それは僕の曲に限らずだと思うけど。聴いてるほうの想像の余白みたいなものがある曲って、震災とか原発の事故以降、絡めて考えられなくもないっていうようなことが増えてきてる気がしますけどね。
── 発する側というよりも、受け手としてそう考えてしまうようなことが増えてしまったていうことですよね。
坂本実際、さっき話に出た曲（“傷とともに踊る”）に限らず、影響がないっていうのはないと思うんですけど。
── でも、それをメッセージとして、その部分を出しているわけではないというか。
坂本いま聴きたい歌詞がある曲って言った場合に、現実を忘れるような、現実とは全く関係のない夢みたいな歌とか、現実離れしたことを歌う、逃避するための曲は聴きたくないと思ってて。そうかと言って、現実がいかにひどいかとか、そういうことをもう１回聴かされるような曲も聴きたくないし。絶望感みたいなものを抱えながら、音楽を聴いてるときは楽しくなりたいみたいなのがあるじゃないですか、そうしたときにいちばんしっくりくる歌詞っていうところで、自分のなかでこんな感じかなと思って。前向きな曲というか、がんばろうみたいな、力合わせてとか聴いたら、俺は聴いてると逆に落ち込んじゃうし……。でもなんもなかったことにするのも嫌だし。
── 歌詞に関してもう１点、“幽霊の気分で”をファースト・シングルにもってきたっていうのは、ある意味で、ソロになるっていう宣言も含めてのあの歌詞なのかなって深読みしてしまったんですが。こう、これから自由になにをやろうか的な。
坂本そういうわけじゃないんですけど、いまのこの状況で、絶望感とどう折り合いをつけて生きていくかというときに……っていう曲ですね。絶望感……世の中全部というか。現実的にやることはやるんですけど、そこで音楽をするっていうときに、いま音楽で歌詞でなにを歌うかっていうところですね。
── 『幻とのつきあい方』っていうタイトルは？
坂本最初曲のタイトルとしてあって、アルバムのタイトルとしても良いかなと思って……理由はそのさっきのことをそのままもう１回言うことになる感じだから。
── ちなみに自分でレーベルを作ったのは？
坂本う〜ん、自然の流れでこうなったとしか、これも言いようがないかな。自分でやるのが良いのかなと思って。
── あと初回盤にはインスト・アルバムが２枚組で付いてるようですが、これは？
坂本インストも一応、ミックス・ダウンしてあって。で、それが妙に良くて。コーラスが一杯入ってるんで、メインのヴォーカル抜いて、コーラスだけっていう分量がすごい良かったので、なんかコレも発表したいなって思ったんだけど、それ（インスト）だけ売るっていうのもね……。だからおまけでつけて。
── この編成だとライヴは事実上不可能じゃないですか？　でもベーシストを見つけてくるなりすればライヴもできないことはないと思うんですけど、ライヴはやるつもりないんですか？
坂本う〜ん、なんか自然にやりたくなるとかそういう発想が生まれるまで、やらなくて良いかなと。
── いまの段階では録音ものの方が、自然に出てくると。
坂本というか先のことを全然考えてなくて。まずは目の前のアルバムを完成させるだけを考えてやってたんで、あとは、なりゆきです。もう、できたんで、とりあえず。







『幻とのつきあい方』（zelone records）
 坂本慎太郎 

11月18日発売！　待望のソロ・ファースト・アルバム。幾人かのゲスト・ミュージシャンが参加しているが、ギターに加えて、ベースやキーボードなどそのほとんどを自ら作り上げたという、まさにソロ・アルバム。空気を捉えた“間”が、そして絶妙に軽快なグルーヴの“抜け”が作り出すストレンジなポップ・ミュージック。初回盤にはインスト盤も付属。





]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">絶望感みたいなものを抱えながら、音楽を聴いてるときは楽しくなりたいみたいなのがあるじゃないですか</span></strong></p>
<p>　突然のゆらゆら帝国の解散宣言から、約１年半の沈黙を破って、ソロ・アルバム『幻とのつきあい方』を11月18日にリリースする坂本慎太郎。すでに先行配信シングル「幽霊の気分で」や７インチ・シングルを聴いている人も多いだろう。期待を持ってアルバムのサウンドを想像している人も、戸惑いを感じている人もいるかもしれない。<br />
　ギターに加えて、ベースやキーボードなども坂本自身で演奏し作られたという、このファースト・ソロ『幻とのつきあい方』。そこには『空洞です』で魅せた腰砕けなサイケデリック・ロックの延長線とは簡単に言うことのできない、さらに別のなにかが生まれている。穏やかな表情は『空洞です』の延長と言えなくもないが、ここには『空洞です』よりもさらなるグルーヴのフットワークの軽快さと、飄々とした空気が全編に流れている。日常にするりと染み入ってくる軽快なポップ・ミュージック。そう言えるかもしれないが、その奥は底なしに深い。はっと気づくと、音に、メロディに、そして歌詞から生まれるイメージに集中してしまっている自分がいる。歌詞に行ききするのは諦念が入り交じったドライなノスタルジー。喪失感や孤独に対しても悲観よりもむしろ郷愁すら感じる。そして寄り添うはメランコリックなメロディ。それらを運ぶ軽快なサウンドは空気に溶けていく。圧倒的なサウンドの存在感に引込まれるというのがゆらゆら帝国のサウンドだったとすれば、こちらのソロはするりと心の隙間に入って居着いてしまう。絶妙な塩梅だ。<br />
　ソロ活動を本格化させた、坂本慎太郎本人に、まずはこの作品について訊ねてみた。</p>
<p></br><br />
── <strong>具体的にどのくらいの時期にスタートしようと思ったのですか？　ゆらゆら終わってからすぐにアイディアみたいなものはあったんですか？</strong></p>
<p><span>坂本</span>終わったすぐあとは抜け殻みたいになってて、なにもしてなかったですね。</br><br />
── <strong>ではどのくらいからつくりはじめたんですか？</strong></p>
<p><span>坂本</span>作りはじめたのは去年の後半くらい。はじめは、なんとなく家で作ってて、そういう曲の断片があって……作品を出そうとかそういうのはなくて作っていたというか。</br><br />
── <strong>遊びとか趣味ぐらいのところで。</strong></p>
<p><span>坂本</span>そうですね。</br><br />
── <strong>逆に作品として作ろうと思った時期はいつなんですか？</strong></p>
<p><span>坂本</span>７曲ぐらいはたまってきて、年末くらいには作りはじめようかなと。</br><br />
── <strong>アルバム自体のコンセプトみたいなものってあったんですか？</strong></p>
<p><span>坂本</span>特にどういうアルバムにしようみたいなコンセプトはなくて、まずはいま作りたい音を作っていくというか。まずはベースラインを作って、コンガとかパーカッションを重ねていって。本当は、はじめそれだけで良いかなと思ってたくらいなんだけど。それも試しに作ってみたんだけど、アルバムとして何度も聴く感じじゃないなって感じだったから。そこからギターとか、いろいろ足していこうってことになって。</br><br />
── <strong>今回はリズム隊からって感じなんですね。ちなみに作りたい音って、具体的にどんな音なんでしょうか、まぁ、聴くのが一番良いと思うんですが、言葉で説明するとどんなところなんでしょうか。</strong></p>
<p><span>坂本</span>ドラムとベースがミュートした、サステインのない軽い音で、ベースラインがヴォーカルと対になっている感じで、リズムはちょっと跳ねていて……。</br><br />
── <strong>ゆらゆらでやれなかったとか、そういうカウンター的な部分ではなくて、単純にやりたいものをと。</strong></p>
<p><span>坂本</span>ああ、それはそうですね。</br><br />
── <strong>さっき言ったような「作りたい音」に影響を及ぼしたようなリスニングの体験ってあったんですか？</strong></p>
<p><span>坂本</span>あ〜、たぶん、もともと好きなのがこういうのかなっていうのは思ってて。っていうのは、ドラムにリヴァーブをかけない、響きのないドラムの感じとか、ゆらゆら帝国の一番最初のレコーディングのときにそれをやりたかったんですけど。全部の音にリヴァーヴをかけないっていうのが好きで。それをそのときにやったら、本当にペラペラになっちゃって。リヴァーブって、かかってないと思っても、実はかかってるんだっていうのが当時気づかなくて。ようやくそれがいろいろわかってきて（笑）。もちろん、実際の録りは、中村（宗一郎）さんが録ってるんですが。</br><br />
── <strong>本作は基本的にベースなどはご自身でプレイしていて、ほぼご自身で作ってるわけですが難しさみたいなものってありましたか？</strong></p>
<p><span>坂本</span>単純に時間がかかるっていうのがありましたね。フレーズを作って、それを弾けるようになるまで練習してから録音するとか。それはベースだけじゃなく、ギターも、ちょっと入ってるオルガンとかもそうなんですけど。あとは一緒に録るのと、バラで録るので現実的に時間がかかるとかそういうのもあるんですけど。全部自分でやってるから、「こういう音を入れるためにここは抜いておく」とかは考えやすかったんだけど。</br><br />
── <strong>バンドで作るのと決定的に違った部分は、どんなところでしたか？</strong></p>
<p><span>坂本</span>ドラムは自分で叩いてないけど、バスドラとスネアとハットのオープンの位置とか決めて、それに対するベースラインを作って、それを人力に置き換えてやった感じなんで、やっぱり全部の部分に自分の癖とか、自分の気持ちの良いタイミングになってるというか。バンドのときは、僕がギターを弾いて歌って、それに対して、どういうドラムとかベースが帰ってくるのかというところから発展していって、そこに石原（洋）さんがレコーディングでいろいろアレンジしたりとかあったんで。だから今回のはかなり純度というか、自分度が濃縮されていると思う（笑）。それがいいのか悪いのかは別として。</br><br />
── <strong>なにかのインプットからの影響というよりも、すべて、自分のアウトプットのコントロールのみで作ったアルバムということですよね。</strong></p>
<p><span>坂本</span>そうですね。ただ、こういうのがやりたかったからバンドを解散したってわけじゃないから。他にだれもいないから、しょうがなく自分でやったって感じです。</br><br />
── <strong>逆に、ひとりで出すことのプレッシャーみたいなものってありましたか？</strong></p>
<p><span>坂本</span>プレッシャーっていうよりも、むしろ自分で納得できるものができれば、それがみんなにがっかりされても全然気にしないっていうのはありましたけど。自分のなかで基準を超えるもの……まぁ、できなければ出さなければ良いだけの話なんで（笑）。</br><br />
── <strong>アルバム１枚として、構想みたいなのができてきたのっていつぐらいの時期なんですか？</strong></p>
<p><span>坂本</span>曲が揃う前に、全体の、コンガ入ってる感じとか曲の質感は完全にあったので、そこからはじめていったという感じですね</br><br />
── <strong>制作期間が昨年末から今秋までというと、丁度制作途中にあの震災があったわけですけど。なにか前後で変わった部分ってありますか？</strong></p>
<p><span>坂本</span>まぁ、歌詞の内容には影響があるとは思いますけど、地震によって、その前からアルバムの音の質感とか方向性が変わったとかはないです。</br><br />
── <strong>いま歌詞の話がでましたが、例えば“傷とともに踊る”とか、そういう震災について傷ついたこころについて歌った歌詞とも、ラヴ・ソングともとれると思ったのですが。</strong></p>
<p><span>坂本</span>すべてにおいてなんですけど、ラヴ・ソングにとれるように作ってある曲でも、そういう意味もあるのかなって思ってしまうようになっちゃいましたよね。それは僕の曲に限らずだと思うけど。聴いてるほうの想像の余白みたいなものがある曲って、震災とか原発の事故以降、絡めて考えられなくもないっていうようなことが増えてきてる気がしますけどね。</br><br />
── <strong>発する側というよりも、受け手としてそう考えてしまうようなことが増えてしまったていうことですよね。</strong></p>
<p><span>坂本</span>実際、さっき話に出た曲（“傷とともに踊る”）に限らず、影響がないっていうのはないと思うんですけど。</br><br />
── <strong>でも、それをメッセージとして、その部分を出しているわけではないというか。</strong></p>
<p><span>坂本</span>いま聴きたい歌詞がある曲って言った場合に、現実を忘れるような、現実とは全く関係のない夢みたいな歌とか、現実離れしたことを歌う、逃避するための曲は聴きたくないと思ってて。そうかと言って、現実がいかにひどいかとか、そういうことをもう１回聴かされるような曲も聴きたくないし。絶望感みたいなものを抱えながら、音楽を聴いてるときは楽しくなりたいみたいなのがあるじゃないですか、そうしたときにいちばんしっくりくる歌詞っていうところで、自分のなかでこんな感じかなと思って。前向きな曲というか、がんばろうみたいな、力合わせてとか聴いたら、俺は聴いてると逆に落ち込んじゃうし……。でもなんもなかったことにするのも嫌だし。</br><br />
── <strong>歌詞に関してもう１点、“幽霊の気分で”をファースト・シングルにもってきたっていうのは、ある意味で、ソロになるっていう宣言も含めてのあの歌詞なのかなって深読みしてしまったんですが。こう、これから自由になにをやろうか的な。</strong></p>
<p><span>坂本</span>そういうわけじゃないんですけど、いまのこの状況で、絶望感とどう折り合いをつけて生きていくかというときに……っていう曲ですね。絶望感……世の中全部というか。現実的にやることはやるんですけど、そこで音楽をするっていうときに、いま音楽で歌詞でなにを歌うかっていうところですね。</br><br />
── <strong>『幻とのつきあい方』っていうタイトルは？</strong></p>
<p><span>坂本</span>最初曲のタイトルとしてあって、アルバムのタイトルとしても良いかなと思って……理由はそのさっきのことをそのままもう１回言うことになる感じだから。</br><br />
── <strong>ちなみに自分でレーベルを作ったのは？</strong></p>
<p><span>坂本</span>う〜ん、自然の流れでこうなったとしか、これも言いようがないかな。自分でやるのが良いのかなと思って。</br><br />
── <strong>あと初回盤にはインスト・アルバムが２枚組で付いてるようですが、これは？</strong></p>
<p><span>坂本</span>インストも一応、ミックス・ダウンしてあって。で、それが妙に良くて。コーラスが一杯入ってるんで、メインのヴォーカル抜いて、コーラスだけっていう分量がすごい良かったので、なんかコレも発表したいなって思ったんだけど、それ（インスト）だけ売るっていうのもね……。だからおまけでつけて。</br><br />
── <strong>この編成だとライヴは事実上不可能じゃないですか？　でもベーシストを見つけてくるなりすればライヴもできないことはないと思うんですけど、ライヴはやるつもりないんですか？</strong></p>
<p><span>坂本</span>う〜ん、なんか自然にやりたくなるとかそういう発想が生まれるまで、やらなくて良いかなと。</br><br />
── <strong>いまの段階では録音ものの方が、自然に出てくると。</strong></p>
<p><span>坂本</span>というか先のことを全然考えてなくて。まずは目の前のアルバムを完成させるだけを考えてやってたんで、あとは、なりゆきです。もう、できたんで、とりあえず。</p>
<p></br></p>
<div class="inner clfx">
<p class="jkt">
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</p>
<div class="comment">
<ul class="titleinfo clfx">
<li class="title">『幻とのつきあい方』（zelone records）</li>
<li class="artist"> 坂本慎太郎 </li>
</ul>
<p>11月18日発売！　待望のソロ・ファースト・アルバム。幾人かのゲスト・ミュージシャンが参加しているが、ギターに加えて、ベースやキーボードなどそのほとんどを自ら作り上げたという、まさにソロ・アルバム。空気を捉えた“間”が、そして絶妙に軽快なグルーヴの“抜け”が作り出すストレンジなポップ・ミュージック。初回盤にはインスト盤も付属。</p>
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</div>
<p><img border="0" width="1" height="1" src="http://www11.a8.net/0.gif?a8mat=107ME3+6LJZ5E+V5O+HUSFL" alt=""></p>
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		<title>LUVRAW ＆ BTB</title>
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		<pubDate>Fri, 14 Oct 2011 16:30:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[あの夏の日へ
——メロウな追憶、セカンド・アルバム『HOTEL PACIFICA』
「もう秋になっちゃった」
　LUVRAW &#038; BTBのふたりも敬愛する、ハマの音楽の大前提、Crazy Ken Bandの名曲のタイトルを借りれば、まさにアルバムを録り終えたふたりの頭をよぎったのはそんな言葉ではあるまいか。待望のLUVRAW &#038; BTBのセカンド・アルバムが届けられた。意外なことに、発売はすでに夏の気配すら消え去った10月も半ばに入った頃だ（10月19日リリース）。それは夏のパーティの喧噪の裏で、この夏を通して作られたからだ。言ってみれば、まさに2011年の夏からの贈り物でもある。2010年、「ON THE WAY DOWN」、そして続くファースト・アルバム『ヨコハマ・シティ・ブリーズ』でブレイクを果たし、まさに大きく飛躍し、活動の場も格段に広がった。そのなかで培われたアーティストとしての芯の部分、そのオリジナリティを失わずにより強固になったことが伺える、そんなセカンド・アルバム『HOTEL PACIFICA』。
　そういえば、冒頭で紹介したCKBの楽曲にはこんな歌詞がある。
「夏に戻ろう／心に夏を呼び込んで夏と眠ろう／この長い夜をどうにかしなけりゃ／休みを取るぞ 旅に出かけよう／Fly Away 音楽で……」
　まさに本作『HOTEL PACIFICA』は、夏の追憶への扉を開ける、そんなときにうってつけのアルバムだ。
　そう、彼らの音楽で“あの夏”へ戻ろう。
（10/18（火）Time Out Cafe &#038; Diner(LIQUIDROOM 2F)にてミニ・リリース・パーティ決定！詳細は記事の最後に！）

── 昨年のファースト・アルバムのリリースによって、活動の場も、視野も広がったりというのがあったと思うんですが、評判の良かったファーストからセカンドを作るにあたって難しさみたいなものを感じたことはありました？
BTB評判が良かっただけにね。やっぱり、プレッシャーじゃないけど。
LUVRAW今回はファーストでできなかったことをやるっという意識が高くて。あとはファーストのときは、すでにそれまでライヴでやってた曲と、やっぱり“ON THE WAY DOWN”がデカかった。そこに足りない曲を作るという感じで。でも、今回は本当にゼロからアルバムを作ったから、単純な作業量的な部分も、もちろん考えることも多くて。
BTBあと、ファーストはカシーフ（ギターのSTRINGSBURN）くんに、できてるトラックの上にのっけてもらうっていうのが多かったんだけど、今回はトラックを作るはじめの段階から一緒に来てもらって一緒に作りはじめて、そこから組み立てるという。

── 端的に言うとファーストのときだとトラックメイカー＋トークボックスみたいな感覚だったのが、カシーフさんが加わって、バンド全体で作るみたいな感じになったんですかね。
LUVRAW本当、音楽的な作り方になったんじゃないかな。

── 今回、率直な感想言わせてもらうと、今回はセカンドらしいセカンドというか、１枚のアルバムを正攻法で作ったという感じがしていて。流れもふくめて。ファーストはある意味で、それまでやってきたことをまとめたコンピ的な感覚があって、セカンドはアルバムという作品にむかって作っていったというのがひしひしと伝わってきて。そのあたりの意識はどうだったのかなと。
LUVRAWそれは意識しましたね。
BTBもともと曲があったわけじゃないからこその、全体的に一緒に作っていったというところでそうなったんじゃないかと。
LUVRAW今回はひとつの作品として作りたかったし。
BTB今回はジャケットのアートワークもかなり早い段階からできてて、そのイメージも含めてトータルでできていったという感じがあって。

── ■じゃあ、はじめて作ったトータル・アルバムみたいな感覚？
LUVRAWそうですね。ファーストははじめてのことで、作った後ですらよくわかってないような状況だったんで（笑）。それがあってのセカンドということで。７月に、ぐわっと作りはじめたときに考えてたのは、流れでイイ物作りたいと思ってて。それは「良い曲をバンバン入れていきたい」とか言うよりも。曲の作り方はそんなに変わってはないと思うんすけど。

── ファースト・リリース以降はわりと来日アーティストとの共演とか、この前の〈ライジング（RISING SUN ROCK FESTIVAL）〉まで、かなりライヴの幅も広がったと思うんですが、その辺のフィードバックで影響とかありました？？
LUVRAW「こういうところでやるから、こういう曲を作る」とかよりも「あそこのパーティがすごい良いパーティだった」っていう部分がすごい原動力になってて。そのなかから良い物を出したいっていうのがあって。いろんなパーティに出てて、意識せずに、そこで受けたいろいろなものが貯まっていってるとは思うけど。
BTB地方に行ったり、色んなナイスパーティの影響は確実にあると思う。具体的にどこがっていうのは言葉にしづらいんだけど。ただ変に「アウェイでやる用に」みたいな部分で作ってるのはないからね。
LUVRAWそこは意識してないかな。影響はあると思うけど。
BTBでも、今回は単純にライヴでやりやすい曲というのはあったかも。
LUVRAWそれもあるし、反対に「再現できなくても良いや」っていうことも、「ばっちりここはライヴで歌いこみたい」というところとか、とにかくライヴを意識して作ってた。
BTBあと今回は曲ができてくるときに「こういう曲があるから、こういう曲が欲しい」とか後のほうで構築していく感じで。

── アルバム１枚としての辻褄を合わせるような？
BTBそうそう、まさしく（笑）。
LUVRAW本当に１枚目が変にベスト盤っぽかったから、トータルで１枚聴けるのにしたくって。それぐらいですね。

── 全体的に難産でした？
LUVRAW難産っていうと、まったくアイディアが出てこなかったって感じに聞こえるんだけど、俺の場合、今回はいろいろ出て来て、でも「これは違う、これも違う」って感じで定まらなかったっていう感じだったからちょっと違いますね。気負いしてしまった部分だと思うんですけど。完全に自分との戦いになって（笑）。それから、負けて、負けて、また見つけてって感じで。最初は９月14日発売の予定で考えてたんですけど、それに無理矢理にでも間に合わそうと思えば、できたのかもしれないんですけど。
BTB最初の方はふわふわしすぎてた。方向性もいまいち定まらなくて。

── 逆に良い方向にいった転機みたいなのは？
BTB8月中旬の〈ライジング〉周辺で、夏の曲がパパっとできた感じかな。っていうか、それが転機だったかも。そこらへんから開き直れたというか、楽しんで作れるようになった。
LUVRAWでも、俺は帰ってきてからもその悩んでる状態みたいなのひきずったかなあ。最後の曲で悩んでたんだけど、それが解決したのが弁天（江ノ島で開かれている〈弁天ROCKERS〉）以降。

── そもそも最初の予定の９月にしても意外な感じで、夏前に出すのかなと思ってたんですけど。
BTBもともとは４月にはじめて、７月に出してとか考えてたんだけど、いろいろあってズレて、ふわふわはじめてだんだん固まっていったと。
LUVRAW去年８月だったから、夏遊ぶためには７月に出さなきゃとか言ってたんだけど、７月は全然無理ってなって、最初ディレクターからは制作のスケジュール上10月って言われたんですけど「10月なんて遅い！」とか言ってて、「９月で、９月で」って言ってたら、結局冷静に判断して「９月、無理！」で10月に（笑）。
BTBで、10月になってしまったから“思い出しエクスタシー”で、夏を思い出すっていうコンセプトでまとまるっていう。

── 今回のゲストですが、メンツ的にはいつものPPP（Pan Pacific Playa）勢と、ジャジスポ（Jazzy Sport）勢、それとPSGのふたりっていう感じだと思うんですが、この３方面のアーティストっていうのは念頭にあったんですか？
LUVRAWコウジさん（grooveman Spot）は、単純にすばらしいと思ってて、絶対やったら間違いないと思ってたんで、それはみんな勝手に普通に思ってましたね。絶対やりたいっていうのはあって。

── S.L.A.C.K.とPUNPEEは？
LUVRAWそんなに今回はラップいらないなと思ってたんだけど。自分たちが簡単にライヴできなくなるし（笑）。そういうところだったんだけど。
BTBあの天才たちはね、やっぱり一緒にやりたかった。それと今回はそれぞれソロで１曲づつやって欲しかったんですよ。前回“In Da Club”でふたり一緒にやってもらってたんですけど。

── “太陽のシワザ”で歌ってるのは誰なんですか？
LUVRAWアレもPUNPEEくんですよ。

── 才人ですね。トラックもラップも歌もってなんでもできるじゃないですか。
LUVRAWそうすね。S.L.A.C.K.くんも勿論どっちもできますからね、兄弟揃ってすごいです。

── リリックに関しては事前になにか打ち合わせとかは？
BTBもう、ほとんど僕らでトークボックスのっけて、歌詞を渡してそれに沿う形で「まかせます！」という感じで。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">あの夏の日へ<br />
——メロウな追憶、セカンド・アルバム『HOTEL PACIFICA』</span></strong></p>
<p>「もう秋になっちゃった」<br />
　LUVRAW &#038; BTBのふたりも敬愛する、ハマの音楽の大前提、Crazy Ken Bandの名曲のタイトルを借りれば、まさにアルバムを録り終えたふたりの頭をよぎったのはそんな言葉ではあるまいか。待望のLUVRAW &#038; BTBのセカンド・アルバムが届けられた。意外なことに、発売はすでに夏の気配すら消え去った10月も半ばに入った頃だ（10月19日リリース）。それは夏のパーティの喧噪の裏で、この夏を通して作られたからだ。言ってみれば、まさに2011年の夏からの贈り物でもある。2010年、「ON THE WAY DOWN」、そして続くファースト・アルバム『ヨコハマ・シティ・ブリーズ』でブレイクを果たし、まさに大きく飛躍し、活動の場も格段に広がった。そのなかで培われたアーティストとしての芯の部分、そのオリジナリティを失わずにより強固になったことが伺える、そんなセカンド・アルバム『HOTEL PACIFICA』。<br />
　そういえば、冒頭で紹介したCKBの楽曲にはこんな歌詞がある。<br />
<em>「夏に戻ろう／心に夏を呼び込んで夏と眠ろう／この長い夜をどうにかしなけりゃ／休みを取るぞ 旅に出かけよう／Fly Away 音楽で……」</em><br />
　まさに本作『HOTEL PACIFICA』は、夏の追憶への扉を開ける、そんなときにうってつけのアルバムだ。<br />
　そう、彼らの音楽で“あの夏”へ戻ろう。</p>
<p>（10/18（火）Time Out Cafe &#038; Diner(LIQUIDROOM 2F)にてミニ・リリース・パーティ決定！詳細は記事の最後に！）<br />
</br><br />
── <strong>昨年のファースト・アルバムのリリースによって、活動の場も、視野も広がったりというのがあったと思うんですが、評判の良かったファーストからセカンドを作るにあたって難しさみたいなものを感じたことはありました？</strong></p>
<p><span>BTB</span>評判が良かっただけにね。やっぱり、プレッシャーじゃないけど。</br><br />
<span>LUVRAW</span>今回はファーストでできなかったことをやるっという意識が高くて。あとはファーストのときは、すでにそれまでライヴでやってた曲と、やっぱり“ON THE WAY DOWN”がデカかった。そこに足りない曲を作るという感じで。でも、今回は本当にゼロからアルバムを作ったから、単純な作業量的な部分も、もちろん考えることも多くて。</br><br />
<span>BTB</span>あと、ファーストはカシーフ（ギターのSTRINGSBURN）くんに、できてるトラックの上にのっけてもらうっていうのが多かったんだけど、今回はトラックを作るはじめの段階から一緒に来てもらって一緒に作りはじめて、そこから組み立てるという。</br><br />
</br><br />
── <strong>端的に言うとファーストのときだとトラックメイカー＋トークボックスみたいな感覚だったのが、カシーフさんが加わって、バンド全体で作るみたいな感じになったんですかね。</strong></p>
<p><span>LUVRAW</span>本当、音楽的な作り方になったんじゃないかな。</br><br />
</br><br />
── <strong>今回、率直な感想言わせてもらうと、今回はセカンドらしいセカンドというか、１枚のアルバムを正攻法で作ったという感じがしていて。流れもふくめて。ファーストはある意味で、それまでやってきたことをまとめたコンピ的な感覚があって、セカンドはアルバムという作品にむかって作っていったというのがひしひしと伝わってきて。そのあたりの意識はどうだったのかなと。</strong></p>
<p><span>LUVRAW</span>それは意識しましたね。</br><br />
<span>BTB</span>もともと曲があったわけじゃないからこその、全体的に一緒に作っていったというところでそうなったんじゃないかと。</br><br />
<span>LUVRAW</span>今回はひとつの作品として作りたかったし。</br><br />
<span>BTB</span>今回はジャケットのアートワークもかなり早い段階からできてて、そのイメージも含めてトータルでできていったという感じがあって。</br><br />
</br><br />
── <strong>■じゃあ、はじめて作ったトータル・アルバムみたいな感覚？</strong></p>
<p><span>LUVRAW</span>そうですね。ファーストははじめてのことで、作った後ですらよくわかってないような状況だったんで（笑）。それがあってのセカンドということで。７月に、ぐわっと作りはじめたときに考えてたのは、流れでイイ物作りたいと思ってて。それは「良い曲をバンバン入れていきたい」とか言うよりも。曲の作り方はそんなに変わってはないと思うんすけど。</br><br />
</br><br />
── <strong>ファースト・リリース以降はわりと来日アーティストとの共演とか、この前の〈ライジング（RISING SUN ROCK FESTIVAL）〉まで、かなりライヴの幅も広がったと思うんですが、その辺のフィードバックで影響とかありました？？</strong></p>
<p><span>LUVRAW</span>「こういうところでやるから、こういう曲を作る」とかよりも「あそこのパーティがすごい良いパーティだった」っていう部分がすごい原動力になってて。そのなかから良い物を出したいっていうのがあって。いろんなパーティに出てて、意識せずに、そこで受けたいろいろなものが貯まっていってるとは思うけど。</br><br />
<span>BTB</span>地方に行ったり、色んなナイスパーティの影響は確実にあると思う。具体的にどこがっていうのは言葉にしづらいんだけど。ただ変に「アウェイでやる用に」みたいな部分で作ってるのはないからね。</br><br />
<span>LUVRAW</span>そこは意識してないかな。影響はあると思うけど。</br><br />
<span>BTB</span>でも、今回は単純にライヴでやりやすい曲というのはあったかも。</br><br />
<span>LUVRAW</span>それもあるし、反対に「再現できなくても良いや」っていうことも、「ばっちりここはライヴで歌いこみたい」というところとか、とにかくライヴを意識して作ってた。</br><br />
<span>BTB</span>あと今回は曲ができてくるときに「こういう曲があるから、こういう曲が欲しい」とか後のほうで構築していく感じで。</br><br />
</br><br />
── <strong>アルバム１枚としての辻褄を合わせるような？</strong></p>
<p><span>BTB</span>そうそう、まさしく（笑）。</br><br />
<span>LUVRAW</span>本当に１枚目が変にベスト盤っぽかったから、トータルで１枚聴けるのにしたくって。それぐらいですね。</br><br />
</br><br />
── <strong>全体的に難産でした？</strong></p>
<p><span>LUVRAW</span>難産っていうと、まったくアイディアが出てこなかったって感じに聞こえるんだけど、俺の場合、今回はいろいろ出て来て、でも「これは違う、これも違う」って感じで定まらなかったっていう感じだったからちょっと違いますね。気負いしてしまった部分だと思うんですけど。完全に自分との戦いになって（笑）。それから、負けて、負けて、また見つけてって感じで。最初は９月14日発売の予定で考えてたんですけど、それに無理矢理にでも間に合わそうと思えば、できたのかもしれないんですけど。</br><br />
<span>BTB</span>最初の方はふわふわしすぎてた。方向性もいまいち定まらなくて。</br><br />
</br><br />
── <strong>逆に良い方向にいった転機みたいなのは？</strong></p>
<p><span>BTB</span>8月中旬の〈ライジング〉周辺で、夏の曲がパパっとできた感じかな。っていうか、それが転機だったかも。そこらへんから開き直れたというか、楽しんで作れるようになった。</br><br />
<span>LUVRAW</span>でも、俺は帰ってきてからもその悩んでる状態みたいなのひきずったかなあ。最後の曲で悩んでたんだけど、それが解決したのが弁天（江ノ島で開かれている〈弁天ROCKERS〉）以降。</br><br />
</br><br />
── <strong>そもそも最初の予定の９月にしても意外な感じで、夏前に出すのかなと思ってたんですけど。</strong></p>
<p><span>BTB</span>もともとは４月にはじめて、７月に出してとか考えてたんだけど、いろいろあってズレて、ふわふわはじめてだんだん固まっていったと。</br><br />
<span>LUVRAW</span>去年８月だったから、夏遊ぶためには７月に出さなきゃとか言ってたんだけど、７月は全然無理ってなって、最初ディレクターからは制作のスケジュール上10月って言われたんですけど「10月なんて遅い！」とか言ってて、「９月で、９月で」って言ってたら、結局冷静に判断して「９月、無理！」で10月に（笑）。</br><br />
<span>BTB</span>で、10月になってしまったから“思い出しエクスタシー”で、夏を思い出すっていうコンセプトでまとまるっていう。</br><br />
</br><br />
── <strong>今回のゲストですが、メンツ的にはいつものPPP（Pan Pacific Playa）勢と、ジャジスポ（Jazzy Sport）勢、それとPSGのふたりっていう感じだと思うんですが、この３方面のアーティストっていうのは念頭にあったんですか？</strong></p>
<p><span>LUVRAW</span>コウジさん（grooveman Spot）は、単純にすばらしいと思ってて、絶対やったら間違いないと思ってたんで、それはみんな勝手に普通に思ってましたね。絶対やりたいっていうのはあって。</br><br />
</br><br />
── <strong>S.L.A.C.K.とPUNPEEは？</strong></p>
<p><span>LUVRAW</span>そんなに今回はラップいらないなと思ってたんだけど。自分たちが簡単にライヴできなくなるし（笑）。そういうところだったんだけど。</br><br />
<span>BTB</span>あの天才たちはね、やっぱり一緒にやりたかった。それと今回はそれぞれソロで１曲づつやって欲しかったんですよ。前回“In Da Club”でふたり一緒にやってもらってたんですけど。</br><br />
</br><br />
── <strong>“太陽のシワザ”で歌ってるのは誰なんですか？</strong></p>
<p><span>LUVRAW</span>アレもPUNPEEくんですよ。</br><br />
</br><br />
── <strong>才人ですね。トラックもラップも歌もってなんでもできるじゃないですか。</strong></p>
<p><span>LUVRAW</span>そうすね。S.L.A.C.K.くんも勿論どっちもできますからね、兄弟揃ってすごいです。</br><br />
</br><br />
── <strong>リリックに関しては事前になにか打ち合わせとかは？</strong></p>
<p><span>BTB</span>もう、ほとんど僕らでトークボックスのっけて、歌詞を渡してそれに沿う形で「まかせます！」という感じで。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>秋本武士（The Heavymanners, Dry&amp;Heavy, Rebel Familia）</title>
		<link>http://www.liquidroom.net/interview/572/</link>
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		<pubDate>Wed, 24 Aug 2011 08:29:12 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[ベースライン・ウィズ・アティチュード
――ザ・ヘヴィーマナーズのセカンド・アルバム、そしてドライ＆ヘビーの再生
　そのベース音は、その男のものだとすぐにわかる。それほどくっきりとその男の生き様を表している。レゲエのベースラインというものに対してのストイックな生き様。だからこそ強靭にそれは鳴り響く。秋本武士がフロアへと投下するベースは、それほどまでに彼の音である。ドライ＆ヘビー脱退、そしてレベル・ファミリアを経て、若手を導く目的で結成されたザ・ヘヴィーマナーズ。ファーストから３年、セカンド・アルバム『サヴァイヴァル』をリリースした。当たり前だが、なによりもファーストに比べ、バンドから生まれるサウンドがひどくタイトになり、説得力が大きく増している。もうひとつ、その魅力を言えば、いくつかの曲にラッパーのRUMIを迎え、さらにメッセージの鋭さを増したことだろう。
　ルーツ・レゲエのレベル・スピリットを、サウンドの芯となるスピリットも含めて、ある意味でここまでこの国で体現したバンドはあまりないのではないだろうか。それほどまでに、あの70年代ジャマイカの、ルーツ・レゲエの持つ、ヒリヒリと刺々しいサウンドの攻撃性を自らのものとしてサウンドを作り出している感覚がある。
　そして、もうひとつ秋本武士をとりまく大きなトピックと言えば、やはりドライ＆ヘビーの復活である。2001年の脱退を経て、七尾茂大と再びタッグを組んだのである。再びスタートしたばかりで、まだまだ未知数の部分があるが、国内最強のリズム・タッグをまたライヴで聴けるのはファンとしては単純にうれしい。
　そしてLIQUIDROOMでは、8月26日にヘヴィーマナーズのセカンド・アルバムのリリースを記念して、LIQUIDROOM 7th ANNIVERSARYの一貫としてライヴ・イヴェントが行われる。出演はザ・ヘヴィーマナーズとドライ＆ヘビーという、秋本率いるふたつのルーツ・レゲエ／ダブ・バンドと、あらかじめ決められた恋人たちへである。
　さて、前置きが長くなったがここは本人に登場してもらい、語ってもらおう。



── まずはセカンドが出たばかりのヘヴィーマナーズに関してなんですが、３年経ったので当たり前と言えば当たり前ですが、とにかくタイトになりましたよね。
秋本毎週、必ず練習を重ねてきてるので。それにライヴもかなりやってきた部分もあるのでね。その成果というか。はじめるときから、レゲエとはなんだというか、音がどうこう、テクニックがどうこう以前にスピリットの部分から理解してもらって、そこからはじめてるから、気持ちはあるんだろうけど。


── この３年でヘヴィーマナーズに対して変化してきた思いみたいなものはあったりしますか？　新しい才能を育てるという側面があったと思うんですが、すでに結成からそれなりに経っていて。
秋本俺は、日本の村社会化したレゲエとかダブのシーンが大嫌いで関わりたくもないというのがあって。みんななれ合いで、20年前から同じメンツで。バンドがいくつあっても少ないカードをたらい回しに、組み替えてやってるだけだから、レゲエのイヴェントがあって５バンド出ていても、最初から最後まで入れ替わり立ち代わりで出ているメンツはだいたい同じだったり。そういうところで、若いミュージシャンが育ってないなんてそんな不健康なことはないな、と。それはやっぱり格好良くない、ジャンルに魅力がないというか、憧れの対象にならないからだと思う。格好悪いものは誰も追い掛けない。だから“レゲエっていうのはこういうスピリットからはじまっているんだ”というところから若いやつらを集めてやりたかった。だから、ヘヴィーマナーズのファースト・アルバムなんかは、それをぶっ壊す、という意味で、俺のなかに聴こえてる「どっからどう切ってもレゲエなんだけど、でもレゲエに少し角度を付けたもの、オリジナルなものを」とやってきたんだ。それが最初、やっぱり他の“レゲエ村のひと”たちと、それを聴いて育って、そういうものを求めているファン層からしたらかなりの違和感があったものだった。けれど、いまは独自にヘヴィ―マナーズのファンが育ってきている。だから、ファーストと今回を比べると、やってきた過程での自信であるとか、いい意味でひとつ力が抜けた、という感じがある。


── 余裕みたいなものがファーストに比べると出てきたのかもしれないと思うんですが……バンドとして一体感というか、力を感じることのできるアルバムだと聴いてて思います。
秋本セカンド・アルバムっぽいセカンド・アルバムになったかな。


── そのへんで今回、ホーンが入ったりと音数も増えていますが、基礎となるバンドの力がある一定に達したから足してみよう、というものだったんですか？
秋本そうだねぇ。もともとレゲエというのは音数が少ないもの、一個一個が研ぎ澄まされてないと成り立たないというのがあるから。レゲエとダブはそこの緊張感のバランスで成り立っている音楽というか。他は、逃げというか、人数、音数が多ければその分、下手でもよくなる、ごまかしがきくっていうのがあるんじゃないかと。


── 音数が多いと悪いところが隠れやすいと。
秋本数でね。そのなかで、ファーストは一番シンプルなレゲエの、ドラムとベースとキーボード、ギター、というだけの部分であって。まぁレゲエにおいてのキーボードやギターは、まぁパーカッションというかね。


── 『リズム楽器という役割で。
秋本そういうのはファーストでもやったし、セカンドでは、幅、レゲエの面白みとか、そういう部分を今回は足しても良いかな、と。


── 今回は、ほぼフィーチャリング・ヴォーカルという感じで、RUMIさんが４曲で参加してますが、彼女の魅力とは？
秋本RUMIちゃんは10年近く前から、その存在自体は知っていて、アルバムを聴いたりライヴを見てきたり。なんか偉そうなこと言ってる感じでイヤだけど、そういうつもりはないんだけど。ここ２、３年、こっちが見ていてドキドキするような、本物のメッセンジャーになるのかどうなのかという感じがすごくあって。そして見ているなかで「そこに行った！　選んだな」といった瞬間があって。それがあったんで「いま、やるならRUMIちゃんとやりたいなぁ」と思っていたタイミングでRUMIちゃんからリミックスの依頼が来た。それがきっかけで一緒に練習して、２年近く一緒に練習して来て。魅力、そうだね、一緒に練習している間にも本当変わってきた。いまは一番託せる。言葉を作品の中で用いる、言葉を使うんであればRUMIちゃんに。ここに入ってるのは、この２年近く練習してきたなかで作ってきた曲だから、安っぽいフィーチャリングとかじゃなくて。もうメンバーみたいな感じというか、音の一部分みたいな。やっぱりね、ひとつのトラックに対する歌詞っていうのがあるんだよ。バックが本気だったら、どんな本気のメッセージ言ったって、それは青臭くは聴こえない。ボブ・マーリーに対するウェイラーズじゃないけど、そこの部分を絶対俺はやってやれる、やってやりたいと思ったし。


── 歌詞に関しては自由に書いて貰ったんですか？
秋本そう、俺はなにもしてない。もともとひとりのミュージシャン、アーティストとしてここまでやってきているわけだから、一緒にやろうといった時点で、俺はどうこう言おうというつもりはまったくないので。あとは化学反応と、気持ちの相乗効果でどこまでいけるか。ただ“Dareka No Anoko”っていう曲はふたりで相談して、アルバムのレコーディングがあの震災と原発の事故を挟んでいたので、この期間に制作して、これは素通りできないなということで、この曲だけあとから１曲足した。いまを音に焼き付けよう、と。それでリリックを彼女に。


── 震災の話が出ましたが、ちなみに自分の中で音を作るということに対して震災以降変わった部分はありますか？
秋本それはないよね。もうそんなことで変わるぐらいだったら、やらないよ。いつ、なんどきじゃないけど、その音に向かい合ったときにパワーとかエネルギーを聴いてくれた人間に宿せなければ、やってる意味もないと思っているので。そこはそんな変えるもんじゃないでしょう（笑）


── ただ、こういう時期に作ったアルバムという証として、あの曲があるという。
秋本やはり根底には、あれだけのことがあって、なにができるんだろうというのはみんなあることだと思うけど、当然俺らミュージシャンだから、音を通してって。


── ところでアルバム・タイトル『SURVIVAL』というのは？
秋本これは、震災と原発の事故より前、セカンドを考えているときからぼんやりあった。“サヴァイヴァル”、生き抜くとかっていうのは、誰に教わったでもなく、レゲエを聴きながら、自分でもやりながらレゲエで育ってきて、そのなかでレゲエがいつも音として表現している普遍的なテーマとして“サヴァイヴァル“はずっとあるものなんで。さらに今回、日本がこういう状況になって意味が出てくる言葉だと思ってて。なにがあったって結局、生きていくしかねぇだろう、という。まぁその為の、なんていうんすかね、生き抜く、頼りになる音であれればいいなぁ、という意味で、“サヴァイヴァル”。


── アルバム全体の音ということで気になったのが、ファーストはある種の勢いがあり、今回はそこに音の深み、“ドープ”という言い方になるかもしれませんが、そういう深みが出てきた気がします。
秋本まぁ毎回、ファーストはやっぱファーストのピリピリした感じとかは絶対に狙ってできるもんじゃないし、今のこの感じも狙ってできるものじゃないし。毎回、完全にドキュメントだからさ。毎回、作品は全部一発録りだし。いっさい俺はレコーディングに関してはオーバー・ダブ、ベースに関してパンチインとかやり直したりとかしたことない。


── ある種の現場のドキュメントっていう。
秋本自分への戒めだよね。間違えても使うっていうのはさ。聴く度に嫌な気持ちになる。「テメェがヘタなんだからもっと練習しろよ」っていう。


── 日頃から鍛えろっていうストイックさですか。
秋本ジャマイカとか本当そうだからね、１回しかやらないし。うちのメンバーもそういう意味では、やり直しもきかないし。


── 是非聞いておきたいのですが先日急逝したライターの二木崇さんについて。曲のタイトルにも入ってますけど、秋本さんのよき理解者として、いままでのお付き合いがあったと思いますが、コメントというか、一言頂ければと思いまして。

秋本時間が経てば経つほど喪失感というか、会いたいな、って。まぁ、本当に……あの、尊敬できるライターだったし、本当に言葉に命掛けてるっていうか。本当に、それこそ命を削って書き遺してきた文章とか、ああいうものが永久に残っていくと思うんだよね。あの人の残した文章を読むたびに、力が欲しくなるというか。永遠にというか、ね。


── ヘヴィーマナーズはこのあたりで、次に訊きたいのがドラヘビ再結成についてですが、何故また七尾さんとやることになったんでしょうか。ひさびさに会ってやることになったのは、いつぐらいなんですか？
秋本２年ぐらい前かな。七尾くんが「もう一度だけ、信じてくれ、信じてもう１回だけやってほしい」って言われて。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">ベースライン・ウィズ・アティチュード<br />
――ザ・ヘヴィーマナーズのセカンド・アルバム、そしてドライ＆ヘビーの再生</span></strong></p>
<p>　そのベース音は、その男のものだとすぐにわかる。それほどくっきりとその男の生き様を表している。レゲエのベースラインというものに対してのストイックな生き様。だからこそ強靭にそれは鳴り響く。秋本武士がフロアへと投下するベースは、それほどまでに彼の音である。ドライ＆ヘビー脱退、そしてレベル・ファミリアを経て、若手を導く目的で結成されたザ・ヘヴィーマナーズ。ファーストから３年、セカンド・アルバム『サヴァイヴァル』をリリースした。当たり前だが、なによりもファーストに比べ、バンドから生まれるサウンドがひどくタイトになり、説得力が大きく増している。もうひとつ、その魅力を言えば、いくつかの曲にラッパーのRUMIを迎え、さらにメッセージの鋭さを増したことだろう。<br />
　ルーツ・レゲエのレベル・スピリットを、サウンドの芯となるスピリットも含めて、ある意味でここまでこの国で体現したバンドはあまりないのではないだろうか。それほどまでに、あの70年代ジャマイカの、ルーツ・レゲエの持つ、ヒリヒリと刺々しいサウンドの攻撃性を自らのものとしてサウンドを作り出している感覚がある。<br />
　そして、もうひとつ秋本武士をとりまく大きなトピックと言えば、やはりドライ＆ヘビーの復活である。2001年の脱退を経て、七尾茂大と再びタッグを組んだのである。再びスタートしたばかりで、まだまだ未知数の部分があるが、国内最強のリズム・タッグをまたライヴで聴けるのはファンとしては単純にうれしい。<br />
　そしてLIQUIDROOMでは、8月26日にヘヴィーマナーズのセカンド・アルバムのリリースを記念して、LIQUIDROOM 7th ANNIVERSARYの一貫としてライヴ・イヴェントが行われる。出演はザ・ヘヴィーマナーズとドライ＆ヘビーという、秋本率いるふたつのルーツ・レゲエ／ダブ・バンドと、あらかじめ決められた恋人たちへである。<br />
　さて、前置きが長くなったがここは本人に登場してもらい、語ってもらおう。</br><br />
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── <strong>まずはセカンドが出たばかりのヘヴィーマナーズに関してなんですが、３年経ったので当たり前と言えば当たり前ですが、とにかくタイトになりましたよね。</strong></p>
<p><span>秋本</span>毎週、必ず練習を重ねてきてるので。それにライヴもかなりやってきた部分もあるのでね。その成果というか。はじめるときから、レゲエとはなんだというか、音がどうこう、テクニックがどうこう以前にスピリットの部分から理解してもらって、そこからはじめてるから、気持ちはあるんだろうけど。</br><br />
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── <strong>この３年でヘヴィーマナーズに対して変化してきた思いみたいなものはあったりしますか？　新しい才能を育てるという側面があったと思うんですが、すでに結成からそれなりに経っていて。</strong></p>
<p><span>秋本</span>俺は、日本の村社会化したレゲエとかダブのシーンが大嫌いで関わりたくもないというのがあって。みんななれ合いで、20年前から同じメンツで。バンドがいくつあっても少ないカードをたらい回しに、組み替えてやってるだけだから、レゲエのイヴェントがあって５バンド出ていても、最初から最後まで入れ替わり立ち代わりで出ているメンツはだいたい同じだったり。そういうところで、若いミュージシャンが育ってないなんてそんな不健康なことはないな、と。それはやっぱり格好良くない、ジャンルに魅力がないというか、憧れの対象にならないからだと思う。格好悪いものは誰も追い掛けない。だから“レゲエっていうのはこういうスピリットからはじまっているんだ”というところから若いやつらを集めてやりたかった。だから、ヘヴィーマナーズのファースト・アルバムなんかは、それをぶっ壊す、という意味で、俺のなかに聴こえてる「どっからどう切ってもレゲエなんだけど、でもレゲエに少し角度を付けたもの、オリジナルなものを」とやってきたんだ。それが最初、やっぱり他の“レゲエ村のひと”たちと、それを聴いて育って、そういうものを求めているファン層からしたらかなりの違和感があったものだった。けれど、いまは独自にヘヴィ―マナーズのファンが育ってきている。だから、ファーストと今回を比べると、やってきた過程での自信であるとか、いい意味でひとつ力が抜けた、という感じがある。</br><br />
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── <strong>余裕みたいなものがファーストに比べると出てきたのかもしれないと思うんですが……バンドとして一体感というか、力を感じることのできるアルバムだと聴いてて思います。</strong></p>
<p><span>秋本</span>セカンド・アルバムっぽいセカンド・アルバムになったかな。</br><br />
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── <strong>そのへんで今回、ホーンが入ったりと音数も増えていますが、基礎となるバンドの力がある一定に達したから足してみよう、というものだったんですか？</strong></p>
<p><span>秋本</span>そうだねぇ。もともとレゲエというのは音数が少ないもの、一個一個が研ぎ澄まされてないと成り立たないというのがあるから。レゲエとダブはそこの緊張感のバランスで成り立っている音楽というか。他は、逃げというか、人数、音数が多ければその分、下手でもよくなる、ごまかしがきくっていうのがあるんじゃないかと。</br><br />
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── <strong>音数が多いと悪いところが隠れやすいと。</strong></p>
<p><span>秋本</span>数でね。そのなかで、ファーストは一番シンプルなレゲエの、ドラムとベースとキーボード、ギター、というだけの部分であって。まぁレゲエにおいてのキーボードやギターは、まぁパーカッションというかね。</br><br />
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── <strong>『リズム楽器という役割で。</strong></p>
<p><span>秋本</span>そういうのはファーストでもやったし、セカンドでは、幅、レゲエの面白みとか、そういう部分を今回は足しても良いかな、と。</br><br />
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── <strong>今回は、ほぼフィーチャリング・ヴォーカルという感じで、RUMIさんが４曲で参加してますが、彼女の魅力とは？</strong></p>
<p><span>秋本</span>RUMIちゃんは10年近く前から、その存在自体は知っていて、アルバムを聴いたりライヴを見てきたり。なんか偉そうなこと言ってる感じでイヤだけど、そういうつもりはないんだけど。ここ２、３年、こっちが見ていてドキドキするような、本物のメッセンジャーになるのかどうなのかという感じがすごくあって。そして見ているなかで「そこに行った！　選んだな」といった瞬間があって。それがあったんで「いま、やるならRUMIちゃんとやりたいなぁ」と思っていたタイミングでRUMIちゃんからリミックスの依頼が来た。それがきっかけで一緒に練習して、２年近く一緒に練習して来て。魅力、そうだね、一緒に練習している間にも本当変わってきた。いまは一番託せる。言葉を作品の中で用いる、言葉を使うんであればRUMIちゃんに。ここに入ってるのは、この２年近く練習してきたなかで作ってきた曲だから、安っぽいフィーチャリングとかじゃなくて。もうメンバーみたいな感じというか、音の一部分みたいな。やっぱりね、ひとつのトラックに対する歌詞っていうのがあるんだよ。バックが本気だったら、どんな本気のメッセージ言ったって、それは青臭くは聴こえない。ボブ・マーリーに対するウェイラーズじゃないけど、そこの部分を絶対俺はやってやれる、やってやりたいと思ったし。</br><br />
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── <strong>歌詞に関しては自由に書いて貰ったんですか？</strong></p>
<p><span>秋本</span>そう、俺はなにもしてない。もともとひとりのミュージシャン、アーティストとしてここまでやってきているわけだから、一緒にやろうといった時点で、俺はどうこう言おうというつもりはまったくないので。あとは化学反応と、気持ちの相乗効果でどこまでいけるか。ただ“Dareka No Anoko”っていう曲はふたりで相談して、アルバムのレコーディングがあの震災と原発の事故を挟んでいたので、この期間に制作して、これは素通りできないなということで、この曲だけあとから１曲足した。いまを音に焼き付けよう、と。それでリリックを彼女に。</br><br />
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── <strong>震災の話が出ましたが、ちなみに自分の中で音を作るということに対して震災以降変わった部分はありますか？</strong></p>
<p><span>秋本</span>それはないよね。もうそんなことで変わるぐらいだったら、やらないよ。いつ、なんどきじゃないけど、その音に向かい合ったときにパワーとかエネルギーを聴いてくれた人間に宿せなければ、やってる意味もないと思っているので。そこはそんな変えるもんじゃないでしょう（笑）</br><br />
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── <strong>ただ、こういう時期に作ったアルバムという証として、あの曲があるという。</strong></p>
<p><span>秋本</span>やはり根底には、あれだけのことがあって、なにができるんだろうというのはみんなあることだと思うけど、当然俺らミュージシャンだから、音を通してって。</br><br />
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── <strong>ところでアルバム・タイトル『SURVIVAL』というのは？</strong></p>
<p><span>秋本</span>これは、震災と原発の事故より前、セカンドを考えているときからぼんやりあった。“サヴァイヴァル”、生き抜くとかっていうのは、誰に教わったでもなく、レゲエを聴きながら、自分でもやりながらレゲエで育ってきて、そのなかでレゲエがいつも音として表現している普遍的なテーマとして“サヴァイヴァル“はずっとあるものなんで。さらに今回、日本がこういう状況になって意味が出てくる言葉だと思ってて。なにがあったって結局、生きていくしかねぇだろう、という。まぁその為の、なんていうんすかね、生き抜く、頼りになる音であれればいいなぁ、という意味で、“サヴァイヴァル”。</br><br />
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── <strong>アルバム全体の音ということで気になったのが、ファーストはある種の勢いがあり、今回はそこに音の深み、“ドープ”という言い方になるかもしれませんが、そういう深みが出てきた気がします。</strong></p>
<p><span>秋本</span>まぁ毎回、ファーストはやっぱファーストのピリピリした感じとかは絶対に狙ってできるもんじゃないし、今のこの感じも狙ってできるものじゃないし。毎回、完全にドキュメントだからさ。毎回、作品は全部一発録りだし。いっさい俺はレコーディングに関してはオーバー・ダブ、ベースに関してパンチインとかやり直したりとかしたことない。</br><br />
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── <strong>ある種の現場のドキュメントっていう。</strong></p>
<p><span>秋本</span>自分への戒めだよね。間違えても使うっていうのはさ。聴く度に嫌な気持ちになる。「テメェがヘタなんだからもっと練習しろよ」っていう。</br><br />
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── <strong>日頃から鍛えろっていうストイックさですか。</strong></p>
<p><span>秋本</span>ジャマイカとか本当そうだからね、１回しかやらないし。うちのメンバーもそういう意味では、やり直しもきかないし。</br><br />
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── <strong>是非聞いておきたいのですが先日急逝したライターの二木崇さんについて。曲のタイトルにも入ってますけど、秋本さんのよき理解者として、いままでのお付き合いがあったと思いますが、コメントというか、一言頂ければと思いまして。<br />
</strong></p>
<p><span>秋本</span>時間が経てば経つほど喪失感というか、会いたいな、って。まぁ、本当に……あの、尊敬できるライターだったし、本当に言葉に命掛けてるっていうか。本当に、それこそ命を削って書き遺してきた文章とか、ああいうものが永久に残っていくと思うんだよね。あの人の残した文章を読むたびに、力が欲しくなるというか。永遠にというか、ね。</br><br />
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── <strong>ヘヴィーマナーズはこのあたりで、次に訊きたいのがドラヘビ再結成についてですが、何故また七尾さんとやることになったんでしょうか。ひさびさに会ってやることになったのは、いつぐらいなんですか？</strong></p>
<p><span>秋本</span>２年ぐらい前かな。七尾くんが「もう一度だけ、信じてくれ、信じてもう１回だけやってほしい」って言われて。</p>
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		<title>COCOBAT</title>
		<link>http://www.liquidroom.net/interview/555/</link>
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		<pubDate>Mon, 11 Jul 2011 07:47:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[ライヴやりませんか？」って誘われることがいまでもいちばんうれしい――結成20年を振り返る
　この国のヘヴィー・ロックの雄、COCOBAT。幾度かのメンバー・チェンジを行いながら、ついに今年結成20周年を迎える。この結成20周年を記念してリキッドルームにて７月17日に行われるライヴは、このバンドの20年――過去と現在のCOCOBATの姿を目撃することができるだろう。この日、２つのCOCOBATが恵比寿に現れる。ひとつは、現在も活動を続けるenso team COCOBAT、そしてもうひとつはオリジナル・メンバーらによるtourist guide to COCOBATである。後者は1993年のライヴ・ヴィデオ『A TOURIST GUIDE TO COCOBAT』に最後の姿が刻印されているRYUJI（Vo）、SUZUKII（Gu）、TAKE-SHIT（Ba）にHIROSHI（２代目Dr）という布陣だ。COCOBAT VS COCOBATな20周年ライヴである。おそらく今後実現することがない貴重なライヴとなるようだ。目の前で起こる伝説をみすみす見逃すのはもったいない。当初は４月16日に開催される予定であったが、東日本大震災の影響で延期となったこの公演、多くのファンにとってはまさに待望のライヴだ。
　COCOBATの中心人物として、現在でも活動する唯一のオリジナル・メンバーでもあるTAKE-SHITに、このCOCOBATの20年、そしてこのライヴに関して話を効いた。



── 今回出演するオリジナル・メンバーとのリハーサルとかはいつぐらいからはじめたんですか？
TAKE-SHITもう、今年に入ってやるって決まって。もともとの開催が４月で、その３ヶ月くらい前からやってかな。最初の方は感覚を掴むために週１でやってたけど、慣れてきたら間隔を空けてやってきたという感じで。まだSUZUKIくんが入ってなくて、いまのメンバーのSEIKIがギターを弾いてて。


── そこにHIROSHIさんとRYUJIさんで？
TAKE-SHITSUZUKIくんはつい最近から。


── TRIPLE CRUNCH（2001年のココバットのオリジナル・メンバーでのライヴ）以来ですよね？
TAKE-SHITそうですね。でも、全然変わらない。


── すっとできたと。
TAKE-SHITうん。


── 当日のライヴの趣向なんですけど、現在のメンバーと過去のメンバーのライヴと分かれてるんですよね。
TAKE-SHIT自分のテーマとしては“I Versus I”なんですよ。“自分対自分”、“新しい自分と古い自分”というか。


── 『I Versus I』か、僕のいちばん好きなアルバムですね（笑）。今回のライヴでの新旧のココバットの見せ方を差し支えなければ。
TAKE-SHITいまのココバットの部分は普段のライヴそのままという感じで、少し時間が長いかな。オリジナルの方のバンドを観に来るのが目的の人も多いと思うから、長く感じさせないように要所は要所の区切りは工夫して練習してる感じかな。


── かつてのメンバーというと、はじめの２作、『STRUGGLE OF APHRODITE（1993年）』までじゃないですか？　いまのメンバーと前のメンバーでもやる曲がかぶったりはしないんですか？　聴き比べができたりするような。
TAKE-SHITそれはないかな。


── じゃあ、いまの“Cocobat Crunch”と前の“Cocobat Crunch”を聴き比べることはできないですね。
TAKE-SHITそうですね。


── 結成して20年経って、ベーシストとしてアプローチとかで変わった部分、変わってない部分ってありますか？
TAKE-SHITアプローチは……ここ10何年はアルバムは外国で録るようにしてたら、向こうのエンジニアから「ベースはどうでもイイ」というか。


── 「ギターとドラムなんだよ！」と。
TAKE-SHITその考え方を徹底的に叩き込まれたと言うか。


── 最初の頃と比べると、支えるというような意識になったということですか？
TAKE-SHITうん。間違えないようにドンと構えてちゃんと弾けというか。


── 最近の僕の印象なんですけど、スラップよりも普通に弾く方が多くないですか？
TAKE-SHIT多いですね。


── それって、重く弾くとか支えるっていう意識なんですか？
TAKE-SHITその理由は、ここ３枚のアルバムで四弦だけ一音落として弾く曲が増えてきて。D（コード）の音で鳴ってるとスラップっていうか引っ叩いても、そんなに曲のなかに影響がない感じになってしまって。だから、引っ叩いてない。


── D（コード）だとスラップしてもE（コード）のときと比べて、あんまりはじけないってことですか？
TAKE-SHITEの音で引っ叩けば、バスドラとギターのちょうどイイ真ん中で鳴ってくれるけど、Dの音で引っ叩くとバスドラのアタックに消されちゃってるかなと。自分の楽器の鳴りだとバスドラにあたって目立たなくなっちゃっている。


── そこがちょっと個人的には寂しいところです。でも、それはそういう意図があったんですね。
TAKE-SHITだから前のアルバム（『SEARCHING FOR CHANGE（2009年）』）はノーマル・チューニングでやって。だけど、自分たちが選んだエンジニアがそこまでベースを重視する人じゃなかったから、結果的にそんなにベースの音は出てなかったんだけど……。


── 結成してから、いままでで意識してるバンド、気になるバンドっていらっしゃいます？
TAKE-SHIT存在としては、やっぱりザ・フーかな。


── やっぱりベーシストとしては。
TAKE-SHIT生涯ずっと好きなのはやっぱり。


── ラウド系というか、いま自分のやってる音に近いバンドではありますか？
TAKE-SHITう～ん（しばし沈黙）。


── あんまり出てこない感じですね（笑）。それだけCOCOBATってオリジナリティあるバンドだと思うですよね。自分たちみたいバンドのスタイルで、自分みたいなベーシストって世界でいなくないですか？
TAKE-SHITでも、マキシマムザホルモンは同じ形態ではすごいと思う（笑）。ヘヴィーなギターで、スラップ・ベースで、はっちゃけてて。すごいなと思うけど。


── COCOBATって、その歴史のなかでメンバー・チェンジが多いバンドじゃないですか？バンドがまずいなとか解散とかを意識したときってありましたか？
TAKE-SHIT解散は本当にないんですよね。なぜかそれは考えたことがなくて。


── そのキャリアのなかで最も停滞したと思ったことってありますか？
TAKE-SHIT週１回とか２回、基本的に練習してて、それが無ければそういうことを考えることがあったのかもしれないけど、２人なり、３人なり、必ずひとりだけになることがなくて。そうやってスタジオに入ってたから、そういう沈む考えが出てこなかったね。


── とりあえず、動くことは動けてたと。
TAKE-SHITそうですね。やっぱり、人が辞めるときって、僕以外の３人のコンビネーションのなかで不具合が出て抜けていくとも多かったから。そうすると、そんなところで止まってられないというか……。


── いま旧メンバーと集まってやってみてどうですか？　まさか無言とか……。
TAKE-SHITいやそれはないかな。やっぱり曲の話になって、「この曲はどの会場でやった」とかそういう昔話をしながら練習してますね。


── それは楽しいですね。
TAKE-SHITそうですね。あんまり昔も、もめたという感じも自分のなかではなくて、SUZUKIくんもRYUJIくんも、COCOBAT辞めた後に対バンもあったし……あまりわだかまりというのは感じてなかったけど。


── COCOBATから巣立っていった人をフォローというか、音源を聴いたりとかしてるんですか？
TAKE-SHIT聴きますよ。あとはバンドの手伝いをしてた子が自分でバンドをやるようになって、その後、一緒にやったりとかそういうのはありますね。


── 20年バンドがあって、実は20年続くバンド自体が奇跡じゃないですか？　たまにバンドやってない自分とかも想像しますか？
TAKE-SHITそれはね、しないね。この20年でないな。


── メンバー・チェンジを繰り返していくと、当然、いまのメンバーのなかで年上になっていくと思うんですけど、意識的にバンド内で果たす役割とかって変えたりとか、変わってきたりとかってありますか？
TAKE-SHIT基本的に変わってないな。


── スケジュール切ったりとか、そういう役割をバンドはじめた時期からやってるわけですよね？　そういう役割が好きなんですか？
TAKE-SHIT苦にはならないという感じかな。


── 過去の作品のなかであえて、個人的に１枚あげるとすると、良くできたアルバム、もしくはアルバムってどれですか？
TAKE-SHIT僕は『GHOST TREE GIANT（2001年）』が、自分が思ってた以上のものが作れたから好きかな。「だいたいアルバムってこういう作品ができるんだろう」って想像できるんだけど、それ以上のものができたから。「経験のある外人のプロデューサーつけて録音する意味ってこうゆうことなんだぁ」と実感できた作品。


── ちなみに、それぞれ新メンバーが入るタイミングってやっぱり“COCOBAT [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">ライヴやりませんか？」って誘われることがいまでもいちばんうれしい――結成20年を振り返る</span></strong></p>
<p>　この国のヘヴィー・ロックの雄、COCOBAT。幾度かのメンバー・チェンジを行いながら、ついに今年結成20周年を迎える。この結成20周年を記念してリキッドルームにて７月17日に行われるライヴは、このバンドの20年――過去と現在のCOCOBATの姿を目撃することができるだろう。この日、２つのCOCOBATが恵比寿に現れる。ひとつは、現在も活動を続けるenso team COCOBAT、そしてもうひとつはオリジナル・メンバーらによるtourist guide to COCOBATである。後者は1993年のライヴ・ヴィデオ『A TOURIST GUIDE TO COCOBAT』に最後の姿が刻印されているRYUJI（Vo）、SUZUKII（Gu）、TAKE-SHIT（Ba）にHIROSHI（２代目Dr）という布陣だ。COCOBAT VS COCOBATな20周年ライヴである。おそらく今後実現することがない貴重なライヴとなるようだ。目の前で起こる伝説をみすみす見逃すのはもったいない。当初は４月16日に開催される予定であったが、東日本大震災の影響で延期となったこの公演、多くのファンにとってはまさに待望のライヴだ。<br />
　COCOBATの中心人物として、現在でも活動する唯一のオリジナル・メンバーでもあるTAKE-SHITに、このCOCOBATの20年、そしてこのライヴに関して話を効いた。</br><br />
</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>今回出演するオリジナル・メンバーとのリハーサルとかはいつぐらいからはじめたんですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>もう、今年に入ってやるって決まって。もともとの開催が４月で、その３ヶ月くらい前からやってかな。最初の方は感覚を掴むために週１でやってたけど、慣れてきたら間隔を空けてやってきたという感じで。まだSUZUKIくんが入ってなくて、いまのメンバーのSEIKIがギターを弾いてて。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>そこにHIROSHIさんとRYUJIさんで？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>SUZUKIくんはつい最近から。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>TRIPLE CRUNCH（2001年のココバットのオリジナル・メンバーでのライヴ）以来ですよね？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>そうですね。でも、全然変わらない。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>すっとできたと。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>うん。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>当日のライヴの趣向なんですけど、現在のメンバーと過去のメンバーのライヴと分かれてるんですよね。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>自分のテーマとしては“I Versus I”なんですよ。“自分対自分”、“新しい自分と古い自分”というか。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>『I Versus I』か、僕のいちばん好きなアルバムですね（笑）。今回のライヴでの新旧のココバットの見せ方を差し支えなければ。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>いまのココバットの部分は普段のライヴそのままという感じで、少し時間が長いかな。オリジナルの方のバンドを観に来るのが目的の人も多いと思うから、長く感じさせないように要所は要所の区切りは工夫して練習してる感じかな。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>かつてのメンバーというと、はじめの２作、『STRUGGLE OF APHRODITE（1993年）』までじゃないですか？　いまのメンバーと前のメンバーでもやる曲がかぶったりはしないんですか？　聴き比べができたりするような。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>それはないかな。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>じゃあ、いまの“Cocobat Crunch”と前の“Cocobat Crunch”を聴き比べることはできないですね。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>そうですね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>結成して20年経って、ベーシストとしてアプローチとかで変わった部分、変わってない部分ってありますか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>アプローチは……ここ10何年はアルバムは外国で録るようにしてたら、向こうのエンジニアから「ベースはどうでもイイ」というか。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>「ギターとドラムなんだよ！」と。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>その考え方を徹底的に叩き込まれたと言うか。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>最初の頃と比べると、支えるというような意識になったということですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>うん。間違えないようにドンと構えてちゃんと弾けというか。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>最近の僕の印象なんですけど、スラップよりも普通に弾く方が多くないですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>多いですね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>それって、重く弾くとか支えるっていう意識なんですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>その理由は、ここ３枚のアルバムで四弦だけ一音落として弾く曲が増えてきて。D（コード）の音で鳴ってるとスラップっていうか引っ叩いても、そんなに曲のなかに影響がない感じになってしまって。だから、引っ叩いてない。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>D（コード）だとスラップしてもE（コード）のときと比べて、あんまりはじけないってことですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>Eの音で引っ叩けば、バスドラとギターのちょうどイイ真ん中で鳴ってくれるけど、Dの音で引っ叩くとバスドラのアタックに消されちゃってるかなと。自分の楽器の鳴りだとバスドラにあたって目立たなくなっちゃっている。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>そこがちょっと個人的には寂しいところです。でも、それはそういう意図があったんですね。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>だから前のアルバム（『SEARCHING FOR CHANGE（2009年）』）はノーマル・チューニングでやって。だけど、自分たちが選んだエンジニアがそこまでベースを重視する人じゃなかったから、結果的にそんなにベースの音は出てなかったんだけど……。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>結成してから、いままでで意識してるバンド、気になるバンドっていらっしゃいます？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>存在としては、やっぱりザ・フーかな。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>やっぱりベーシストとしては。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>生涯ずっと好きなのはやっぱり。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ラウド系というか、いま自分のやってる音に近いバンドではありますか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>う～ん（しばし沈黙）。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>あんまり出てこない感じですね（笑）。それだけCOCOBATってオリジナリティあるバンドだと思うですよね。自分たちみたいバンドのスタイルで、自分みたいなベーシストって世界でいなくないですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>でも、マキシマムザホルモンは同じ形態ではすごいと思う（笑）。ヘヴィーなギターで、スラップ・ベースで、はっちゃけてて。すごいなと思うけど。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>COCOBATって、その歴史のなかでメンバー・チェンジが多いバンドじゃないですか？バンドがまずいなとか解散とかを意識したときってありましたか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>解散は本当にないんですよね。なぜかそれは考えたことがなくて。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>そのキャリアのなかで最も停滞したと思ったことってありますか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>週１回とか２回、基本的に練習してて、それが無ければそういうことを考えることがあったのかもしれないけど、２人なり、３人なり、必ずひとりだけになることがなくて。そうやってスタジオに入ってたから、そういう沈む考えが出てこなかったね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>とりあえず、動くことは動けてたと。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>そうですね。やっぱり、人が辞めるときって、僕以外の３人のコンビネーションのなかで不具合が出て抜けていくとも多かったから。そうすると、そんなところで止まってられないというか……。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>いま旧メンバーと集まってやってみてどうですか？　まさか無言とか……。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>いやそれはないかな。やっぱり曲の話になって、「この曲はどの会場でやった」とかそういう昔話をしながら練習してますね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>それは楽しいですね。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>そうですね。あんまり昔も、もめたという感じも自分のなかではなくて、SUZUKIくんもRYUJIくんも、COCOBAT辞めた後に対バンもあったし……あまりわだかまりというのは感じてなかったけど。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>COCOBATから巣立っていった人をフォローというか、音源を聴いたりとかしてるんですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>聴きますよ。あとはバンドの手伝いをしてた子が自分でバンドをやるようになって、その後、一緒にやったりとかそういうのはありますね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>20年バンドがあって、実は20年続くバンド自体が奇跡じゃないですか？　たまにバンドやってない自分とかも想像しますか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>それはね、しないね。この20年でないな。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>メンバー・チェンジを繰り返していくと、当然、いまのメンバーのなかで年上になっていくと思うんですけど、意識的にバンド内で果たす役割とかって変えたりとか、変わってきたりとかってありますか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>基本的に変わってないな。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>スケジュール切ったりとか、そういう役割をバンドはじめた時期からやってるわけですよね？　そういう役割が好きなんですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>苦にはならないという感じかな。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>過去の作品のなかであえて、個人的に１枚あげるとすると、良くできたアルバム、もしくはアルバムってどれですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>僕は『GHOST TREE GIANT（2001年）』が、自分が思ってた以上のものが作れたから好きかな。「だいたいアルバムってこういう作品ができるんだろう」って想像できるんだけど、それ以上のものができたから。「経験のある外人のプロデューサーつけて録音する意味ってこうゆうことなんだぁ」と実感できた作品。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ちなみに、それぞれ新メンバーが入るタイミングってやっぱり“COCOBAT CRUNCH”を弾いてもらうんですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>最初やっぱりその曲をやりますね。ピッキングとか、手先を見ますよね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>長いキャリアのなかで、COCOBATをやってて良かったと思うようなことはなにですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>長くやってても「ライヴやりませんか？」って誘われることがいまでもいちばんうれしいですね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>20年やられてきたなかで、転機になったなと思った大きな出来事ってありますか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>大きいのはやっぱりヴォーカリストのRYUJIくんが抜けて、ガラっと変わったときですよね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>フロントマンが変わるってバンドとしてはすごい出来事ですよね。焦りとかは？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>そのときはすごい焦ってたと思うんですけど、やっぱりいまよりは全然若いから、どうにかしようというのが大きかった。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>20年経って、COCOBATでやってみたいことってありますか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>新しいことはなくて、やっぱりアルバムを出すっていうことぐらいしかないかな。自分はイヴェント企画はやってないので、CDを出してそのツアーをやるっていうことしか、自分で決めてることはないですね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ちなみにツアーって最長でどのくらいまわりました？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>『I Versus I』のときは20数本とか。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>いちばん思い出に残ってるツアーはいつのですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>基本的にツアーはどれもなんですけど……あ、でも『RETURN OF GRASSHOPPER（1996年）』でまわったときは「こういう音楽が流行ってくるんだな」ってすごく感じましたね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>時代的にかなり来てた感じですもんね。ちなみにどのアルバムが枚数的にいちばん良かったんですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>『I Versus I』かな。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>『GRASSHOPPER』じゃないんですね。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>ぜんぜん。その代わり、すごい批判の声ばかりで自分はすごい戸惑いましたね。半分くらいそうだったかも。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>『GRASSHOPPER』で付いたファンですかね。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>『GRASSHOPPER』が好きな人は『I Versus I』は大嫌いって感じ。でも、数はすごい出てたから批判が出るのもしょうがないかなと思うけど。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>COCOBATは音楽的にも先駆者だと思うんですけど、８cmのCDの特典とか、Tシャツにこだわったりとか、CD以外の部分でも売る方法みたいなものをかなりはじめの頃からやっていた感覚があるんですが。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>初回出荷の特典つけたいというのは自分がレコード屋とかレコード会社で働いてたこともあって、現場と制作両方見てきて。それを自分の商品でやってきたというか。あとはジャケットはすべてパスヘッド（メタリカやミスフィッツなどのジャケットもてがけるイラストレイター）がやってて、彼は自分でもレーベルやってたし、いちいち日本人よりも細かいこだわりがある人だから、彼のアドヴァイスとか影響もあると思う。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ちなみにパスヘッドとの出会いは？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>メタリカの1986年の初来日のときに一緒に来てたんだよね。Lip CreamのJhaJhaと〈バイオレントグラインド（下北にあった伝説的なスケートショップ）〉のKUROさんがパスヘッドの世話をしてて。そのときに僕も会って、２回目以降の来日くらいから僕もケアをするようになって。JhaJhaもバンドがあって、KUROさんもお店もあるし、僕はその点、動きやすかったから。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>現在のメンバーで、新しい楽曲の制作状況はどうでしょうか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>新曲は普通に増えてて。７～８曲あるかな。長めのやつも取り組んでいるよ。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>長い曲ブームというか、１曲は入れるというか。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>まだ飽きてないですね。長い曲で「やりきった」という達成感があればやめるかもしれないけど、「まだできるんじゃねぇか」という意識がまだいまのメンバーの意識にあるから、そこをまだ追求しているところ。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>初期からのファン的には１分ぐらいの曲が最近出てない気がするんですけど。作ったりしてるんですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>そういうのはやってないから、できたら挑戦してみても良いかも。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>予定としてはどのくらいの感じですか？</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>今年中でまとめたいけどどうなんだろう。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>最後に7月17日のライヴの見所を。</strong></p>
<p><span>TAKE-SHIT</span>十何年ぶりにスタジオで練習しても、衰えた感は感じなくて、それは大きな会場に変わっても大丈夫だと思う。会話のなかでオヤジ臭を感じても、演奏にオヤジ臭みたいなのは感じなかったから。いぶし銀みたいな物は見せれると思います。</br><br />
</br><br />
</br><br />
</br><br />
COCOBAT全アルバムがiTunes Music Storeからダウンロード販売！　7/17の予習にぜひ！<br />
<A HREF="http://itunes.apple.com/jp/artist/cocobat/id218558227"target="_blank">http://itunes.apple.com/jp/artist/cocobat/id218558227</A><br />
<a href="http://www.liquidroom.net/interview/wp/wp-content/uploads/2011/07/cocobat-jacket.jpg"><img src="http://www.liquidroom.net/interview/wp/wp-content/uploads/2011/07/cocobat-jacket.jpg" alt="cocobat jacket" title="cocobat jacket" width="150" height="232" class="alignnone size-full wp-image-557" /></a></br></p>
<p>07.17.SUN<br />
新旧、COCOBAT VS COCOBATな20周年公演詳細は<A HREF="http://www.liquidroom.net/schedule/20110717/5477/" target="_blank">こちら</A>へ</p>
<p>COCOBAT 20th Anniversary『COCOBAT CRUNCH』<br />
OPEN / START　18:00 / 19:00<br />
LINE UP<br />
バンド１：COCOBAT<br />
バンド２：COCOBAT(a tourist guide to “cocobat”　member)<br />
【RYUJI/SUZUKI/TAKE-SHIT/HIROSHI】</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://www.liquidroom.net/interview/555/feed/</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>鼎談：サイプレス上野とロベルト吉野×LATIN QUARTER（PPP）</title>
		<link>http://www.liquidroom.net/interview/540/</link>
		<comments>http://www.liquidroom.net/interview/540/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 07 Mar 2011 09:21:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.liquidroom.net/interview/?p=540</guid>
		<description><![CDATA[横浜からはじまるROAD２修羅、まずはその０章
　３月11日にリキッドルームで行われるサイプレス上野とロベルト吉野 presents『ROAD 2 修羅』。“ROAD 2 修羅”は、サイプレス上野とロベルト吉野が、まさにライヴの修羅へと昇りつめるため、大物アーティストたちを招いて、その胸を借りる競演の宴となるライヴ・シリーズだ。この第１回目のゲストは、横浜、そして日本のシーンを代表するダンスホール・レゲエの巨頭、ファイヤー・ボール。サ上とロ吉の本拠地でもある横浜を象徴する超大物がシリーズの第１回目の登場と相成った。
　さて、今回は“ROAD 2 修羅”のスタート記念といたしまして、“ROAD 2 修羅”以前までのサ上とロ吉の道のりを良く知る人物に登場願った。今回のアフター・パーティにもDJとして出演予定のLATIN QUARTER。彼は、シングル「On The Way Down」や昨年夏のアルバム・リリースでライヴに引っ張りだこなLUVRAW&#038;BTBなどが所属する横浜のアーティスト集団PAN PACIFIC PLAYA（通称：PPP）の要でもある。同じく横浜を拠点に活動をし、サイプレス上野とは一時期同じ職場で働いたという。さて、“ROAD 2 修羅”に至る過去から現在までのサイプレス上野とロベルト吉野のその道のりとはいかに。



── それぞれの出会いって、いつ頃ですかね？
LATIN QUARTER（以下LQ）いつなんだろうね。
上野一緒に働く前から（2010年に閉店した横浜のレコード店〈ディスク・ウェイヴ〉でふたりとも働いていた）、空手さん（空手サイコ＝LATIN QUARTERの別名儀）にトラックは貰ってたからなぁ。「ヨコハマジョーカー」をお店に置いてもらってるときにCDRで貰ってたんだと思うんですけど。その頃の話でよく憶えてるのは、俺が「飲み会行きたいから売り上げ精算してくれ」って言いに行ったら、すげーどんぶり勘定で「納品書ないからこれくらいでしょ？」みたいな清算してくれて。でも、思ったよりも金額くれて、「チョー熱い」って（笑）。
LQまだそのとき俺も店長じゃなくて、バイトかなぁ。７～８年くらい前。でも、そのときはお互いを知ってたから……なんで会ったのかわからないよね。
上野まぁ、〈ディスク・ウェイヴ〉には買いに行ってましたからね。
吉野そうっすよね。
LQなんで知ったのかはよく憶えてない。まだその頃は現場で一緒にやるってことはなかったからね。やけ（のはら）くんのかな。
上野っていうかイシカワ（ミスターメロディ、PPPのメンバー）でしょ。俺らが謎に〈Hey Mr.Melody（横浜長者町の〈Bar MOVE〉でミスターメロディー、やけのはら、タカラダミチノブが行っているレギュラー・パーティ）に呼ばれ出して、そこからじゃないかな。
LQアレ……いつだろう。さっきからなんにも憶えてない（笑）。いつの間にか一緒に働いてた感じだし。
上野〈RAW LIFE〉を千葉でやった後ですね。
LQそんな後だっけ？
上野たしか、俺、〈ディスクユニオン〉をクビになった後で、その噂を聞きつけた〈ディスク・ウェイヴ〉の上のひとが「やんないか？」って。
LQそうだ、うちでは割とCD扱ってたよね。ミックスCDとか。まぁ、レコード店に入ってからは四六時中会ってるからね。お互いに二日酔いで嫌なひどい顔して働いてた。
吉野金、土と続けてイヴェントあった後、月曜に店に行くと、すげーどんよりした空気が店中に（笑）。
LQ俺らの体調で店の雰囲気がぜんぜん違う店。そのぐらいに俺も横浜に引っ越して、上野くんがやってた〈建設的〉とかにも行き出して、どんどん仲良くなって。


── 時期的に言うと、まさにサ上とロ吉がアーティストとして、どんどん人気を集めていく時期ですよね。
LQそうそう、うちのシフトになかなか入らなくなってくる感じで、だんだんステップ・アップしていくのがわかるっていうね。「あれ、こんな働かなくて良いのかな」が「あ、こんな働かなくてもなんとかなるようになったんだ」に変わっていく時期（笑）。でも、あの時期は濃かったね。毎回のように仕事終わると呑みに行ってたし。
上野毎回のように終わった後で呑みに行って金使ってたから、シフトに入らなくなってからも収入は一緒でしたよ。シフトに出ればでるほど金使ってたから（笑）。給料が入ったら消費者金融がいくつか入ってるビルに行ってまずは１階から順に返していって、残りのお金で呑みに行ってた。
LQそれは残らないわ。俺もなんであのとき金が続いてたのかわかんないもん。
上野バイトに行かないでミックスCDシコシコ作って送ってても収入一緒じゃねぇかって感じでしたよ（笑）。あと、電話でラップされたのおもしろかったっすね。
LQそうそう、上野くんがちょっと有名になってから、お店にいることを打ち出して予約とったり、特典作って売ってたんだけど。電話かかってきて「上野さんですか？」って言われたから、単純に知り合いが電話してきたんだと思って電話代わったら、全然見ず知らずの地方の人みたいで「俺のフリースタイルを電話で聴いてくれ」って言われたらしくて（笑）。
上野普通の家の電話からかけてくるんで、いろいろノイズが入ってくるんですけど、でも「ヨー、ヨー」とかラップしてきて。でもお店のなかでうるさくて聞こえないから「すいません、ちょっと裏行きます」って、で裏でシーンと受話器から聞こえるフリースタイルを聴いてて（笑）。で、一通り終わったら「俺、返さないといけないのかな」って感じで。でも「お客様営業中ですので」って言ったら「ミックスCD注文して良いですか？」って言われて（笑）。


── ダハハ、基本は良い人じゃないですか（笑）。
上野しかも子供がいる人で、子供の名前でサインしてくれって言われて。
LQってことは、そこまで若くないでしょ、そのお客さんいくつなんだろうね。
上野誰だったんだろうっていまだに謎。あれはマジで伝説でしたね。


── PPPとサ上とロ吉周辺の距離感とか、なにか横浜って部分でまとまってる感じってありましたか？
LQ音楽で交わるってことはほぼないって感じがしてて、それよりも人間同士が混ざってるから混ざってるという感じで。
上野そうっすよね。
LQ横浜で、一緒にパーティやったとか、そういうのはほとんどないもんね。
上野やっても人来ないっすからね（笑）。横浜の街の空気的に。〈LOGOS〉だったら、ヒップホップがちゃんとかかってないといけないとか、日本語ラップだったら、日本語ラップやってるってしっかり打ち出ししないといけないとか。


── PPPも最近は活発に動いてますけど、近くにいて、どう思いますか？
上野単純に楽しいっていうか。本当、人間でつながってるっていう感じだから。まぁ、ひとつあるとすれば、だんだんイシカワ（Mr.Melody）が天狗になってるんじゃねぇかって。
LQなんで（笑）。
上野この前も江ノ島の〈Oppa-La〉で「なんだその態度」みたいになって（笑）。
吉野どっちもベロベロに泥酔してたから、しょうがないでしょ（笑）。
LQアハハ、じゃあ、その遺恨を軸に今年１年をやっていこうと（笑）。
上野そのアングルでね。その後、LUVRAW&#038;BTBのライヴのときに「冬だけど2011年の夏に向けて“SUMMER MADNESS”（LUVRAW&#038;BTBのアルバム収録のサイプレス上野参加曲）をやろう」ってことだったんだけど、ベロベロに泥酔してて俺も倒れてて。イシカワが「上野くんやる？」って言われて「おう」って起きたんだけどバーンってまた倒れて。結局なくなった（笑）。


── 作品に参加したりっていう以外に交流ってあります？
上野もちろん一緒にやるような現場は増えてますけど、楽しみ方が音楽的なところっていうよりも……。
LQむしろ居酒屋で会う方がしっくりくる関係（笑）。
上野同じ曲で「コレ、キたね～！」って交流はひとつもないですからね（笑）。
LQ「この酒、濃くね？」ってキャッキャッ言ってる仲っていうか。
吉野PPPの周辺も俺らのドリームの周辺もそうなんですけど、みんな酒呑みが多いんで。〈Oppa-La〉とかで呑んでると、耳の穴をバーっと突然舐められたりとか。
LQえ、突然、なんの話だよ（笑）。まぁ、曲自体もね、俺と上野くんがやってたりとかしかやってないもんね。


── なんとなく、外から見ると近いところにいるイメージはありますよ。
上野そう、近いのは近いんだけど。音楽的に近いっていう空気はないっていうか、それが流れてる場所では遊んだりするけど。


── 本人たち目の前にしてすごく言いにくいと思いますが、彼らの魅力はどこだと思います？　嫌いなところでも良いですけど（笑）。
LQ俺をもっとフックアップしてくれないところが嫌い！
（一同笑）
LQこれヒップホップっぽいでしょ？　んなことは全然思ってないけど、やっぱりすごいのはライヴだよね。曲作ってる俺が言うのも変だけど。横浜にいたから名前だけは字面を知ってたんだけど、まぁ、なんかオタク系の変なひとたちなのかなと最初は思ってて（笑）。〈建設的〉であのジャケットでって言ったら「これはちょっと、このひとたち頭の難しい人たちかな」と思ってたら、最初の頃にライヴ観たら「え？　こんなんなんだ」って。あとはやっぱりそれを作ってる人間を知ってからかな。どこかに“泣き”の部分があるっていう。人間に“泣き”が入ってる。


── ブルースですね（笑）。
LQ曲や歌詞にも“泣き”は入ってるんだけど、いちばん人間的な部分に“泣き”がある。そういう解釈で曲作るときは返してるんだけど。
上野“泣き”のトラック（笑）。
LQそっから来るメロウ感？　そこが横浜っぽいのかもね。


── そして、今回は“ROAD ２ 修羅”というサ上とロ吉と２マンでアーティストと共演するというライヴ企画で、今後もシリーズ化してやっていくんですが、今回はいきなり横浜の大先輩ファイヤー・ボール。
LQでも、これに限らず、ふたりはいろいろなところで、いろいろな人たちとやってるからすごく特異な感じはしないけど。今回は単なる異種格闘技の感じがしないというか、いつもと違ってちゃんとしたテーマがある感じがするよね。プロレスラーでも“異種格闘技用”っていう感じの選手っているじゃん？　いままでそれだったのに、今回は自分のリングなのかなという感じがする。ほら、いままでだと他の団体から刺客がきたときに、まずはじめにぶつけられる選手っているじゃん？　ああいう感じだったのが、いつの間にか自分の団体を持ってエースとしてやってる感じがあって。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">横浜からはじまるROAD２修羅、まずはその０章</span></strong></p>
<p>　３月11日にリキッドルームで行われるサイプレス上野とロベルト吉野 presents『ROAD 2 修羅』。“ROAD 2 修羅”は、サイプレス上野とロベルト吉野が、まさにライヴの修羅へと昇りつめるため、大物アーティストたちを招いて、その胸を借りる競演の宴となるライヴ・シリーズだ。この第１回目のゲストは、横浜、そして日本のシーンを代表するダンスホール・レゲエの巨頭、ファイヤー・ボール。サ上とロ吉の本拠地でもある横浜を象徴する超大物がシリーズの第１回目の登場と相成った。<br />
　さて、今回は“ROAD 2 修羅”のスタート記念といたしまして、“ROAD 2 修羅”以前までのサ上とロ吉の道のりを良く知る人物に登場願った。今回のアフター・パーティにもDJとして出演予定のLATIN QUARTER。彼は、シングル「On The Way Down」や昨年夏のアルバム・リリースでライヴに引っ張りだこなLUVRAW&#038;BTBなどが所属する横浜のアーティスト集団PAN PACIFIC PLAYA（通称：PPP）の要でもある。同じく横浜を拠点に活動をし、サイプレス上野とは一時期同じ職場で働いたという。さて、“ROAD 2 修羅”に至る過去から現在までのサイプレス上野とロベルト吉野のその道のりとはいかに。</br><br />
</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>それぞれの出会いって、いつ頃ですかね？</strong></p>
<p><span>LATIN QUARTER（以下LQ）</span>いつなんだろうね。<br />
<span>上野</span>一緒に働く前から（2010年に閉店した横浜のレコード店〈ディスク・ウェイヴ〉でふたりとも働いていた）、空手さん（空手サイコ＝LATIN QUARTERの別名儀）にトラックは貰ってたからなぁ。「ヨコハマジョーカー」をお店に置いてもらってるときにCDRで貰ってたんだと思うんですけど。その頃の話でよく憶えてるのは、俺が「飲み会行きたいから売り上げ精算してくれ」って言いに行ったら、すげーどんぶり勘定で「納品書ないからこれくらいでしょ？」みたいな清算してくれて。でも、思ったよりも金額くれて、「チョー熱い」って（笑）。<br />
<span>LQ</span>まだそのとき俺も店長じゃなくて、バイトかなぁ。７～８年くらい前。でも、そのときはお互いを知ってたから……なんで会ったのかわからないよね。<br />
<span>上野</span>まぁ、〈ディスク・ウェイヴ〉には買いに行ってましたからね。<br />
<span>吉野</span>そうっすよね。<br />
<span>LQ</span>なんで知ったのかはよく憶えてない。まだその頃は現場で一緒にやるってことはなかったからね。やけ（のはら）くんのかな。<br />
<span>上野</span>っていうかイシカワ（ミスターメロディ、PPPのメンバー）でしょ。俺らが謎に〈Hey Mr.Melody（横浜長者町の〈Bar MOVE〉でミスターメロディー、やけのはら、タカラダミチノブが行っているレギュラー・パーティ）に呼ばれ出して、そこからじゃないかな。<br />
<span>LQ</span>アレ……いつだろう。さっきからなんにも憶えてない（笑）。いつの間にか一緒に働いてた感じだし。<br />
<span>上野</span>〈RAW LIFE〉を千葉でやった後ですね。<br />
<span>LQ</span>そんな後だっけ？<br />
<span>上野</span>たしか、俺、〈ディスクユニオン〉をクビになった後で、その噂を聞きつけた〈ディスク・ウェイヴ〉の上のひとが「やんないか？」って。<br />
<span>LQ</span>そうだ、うちでは割とCD扱ってたよね。ミックスCDとか。まぁ、レコード店に入ってからは四六時中会ってるからね。お互いに二日酔いで嫌なひどい顔して働いてた。<br />
<span>吉野</span>金、土と続けてイヴェントあった後、月曜に店に行くと、すげーどんよりした空気が店中に（笑）。<br />
<span>LQ</span>俺らの体調で店の雰囲気がぜんぜん違う店。そのぐらいに俺も横浜に引っ越して、上野くんがやってた〈建設的〉とかにも行き出して、どんどん仲良くなって。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>時期的に言うと、まさにサ上とロ吉がアーティストとして、どんどん人気を集めていく時期ですよね。</strong></p>
<p><span>LQ</span>そうそう、うちのシフトになかなか入らなくなってくる感じで、だんだんステップ・アップしていくのがわかるっていうね。「あれ、こんな働かなくて良いのかな」が「あ、こんな働かなくてもなんとかなるようになったんだ」に変わっていく時期（笑）。でも、あの時期は濃かったね。毎回のように仕事終わると呑みに行ってたし。<br />
<span>上野</span>毎回のように終わった後で呑みに行って金使ってたから、シフトに入らなくなってからも収入は一緒でしたよ。シフトに出ればでるほど金使ってたから（笑）。給料が入ったら消費者金融がいくつか入ってるビルに行ってまずは１階から順に返していって、残りのお金で呑みに行ってた。<br />
<span>LQ</span>それは残らないわ。俺もなんであのとき金が続いてたのかわかんないもん。<br />
<span>上野</span>バイトに行かないでミックスCDシコシコ作って送ってても収入一緒じゃねぇかって感じでしたよ（笑）。あと、電話でラップされたのおもしろかったっすね。<br />
<span>LQ</span>そうそう、上野くんがちょっと有名になってから、お店にいることを打ち出して予約とったり、特典作って売ってたんだけど。電話かかってきて「上野さんですか？」って言われたから、単純に知り合いが電話してきたんだと思って電話代わったら、全然見ず知らずの地方の人みたいで「俺のフリースタイルを電話で聴いてくれ」って言われたらしくて（笑）。<br />
<span>上野</span>普通の家の電話からかけてくるんで、いろいろノイズが入ってくるんですけど、でも「ヨー、ヨー」とかラップしてきて。でもお店のなかでうるさくて聞こえないから「すいません、ちょっと裏行きます」って、で裏でシーンと受話器から聞こえるフリースタイルを聴いてて（笑）。で、一通り終わったら「俺、返さないといけないのかな」って感じで。でも「お客様営業中ですので」って言ったら「ミックスCD注文して良いですか？」って言われて（笑）。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ダハハ、基本は良い人じゃないですか（笑）。</strong></p>
<p><span>上野</span>しかも子供がいる人で、子供の名前でサインしてくれって言われて。<br />
<span>LQ</span>ってことは、そこまで若くないでしょ、そのお客さんいくつなんだろうね。<br />
<span>上野</span>誰だったんだろうっていまだに謎。あれはマジで伝説でしたね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>PPPとサ上とロ吉周辺の距離感とか、なにか横浜って部分でまとまってる感じってありましたか？</strong></p>
<p><span>LQ</span>音楽で交わるってことはほぼないって感じがしてて、それよりも人間同士が混ざってるから混ざってるという感じで。<br />
<span>上野</span>そうっすよね。<br />
<span>LQ</span>横浜で、一緒にパーティやったとか、そういうのはほとんどないもんね。<br />
<span>上野</span>やっても人来ないっすからね（笑）。横浜の街の空気的に。〈LOGOS〉だったら、ヒップホップがちゃんとかかってないといけないとか、日本語ラップだったら、日本語ラップやってるってしっかり打ち出ししないといけないとか。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>PPPも最近は活発に動いてますけど、近くにいて、どう思いますか？</strong></p>
<p><span>上野</span>単純に楽しいっていうか。本当、人間でつながってるっていう感じだから。まぁ、ひとつあるとすれば、だんだんイシカワ（Mr.Melody）が天狗になってるんじゃねぇかって。<br />
<span>LQ</span>なんで（笑）。<br />
<span>上野</span>この前も江ノ島の〈Oppa-La〉で「なんだその態度」みたいになって（笑）。<br />
<span>吉野</span>どっちもベロベロに泥酔してたから、しょうがないでしょ（笑）。<br />
<span>LQ</span>アハハ、じゃあ、その遺恨を軸に今年１年をやっていこうと（笑）。<br />
<span>上野</span>そのアングルでね。その後、LUVRAW&#038;BTBのライヴのときに「冬だけど2011年の夏に向けて“SUMMER MADNESS”（LUVRAW&#038;BTBのアルバム収録のサイプレス上野参加曲）をやろう」ってことだったんだけど、ベロベロに泥酔してて俺も倒れてて。イシカワが「上野くんやる？」って言われて「おう」って起きたんだけどバーンってまた倒れて。結局なくなった（笑）。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>作品に参加したりっていう以外に交流ってあります？</strong></p>
<p><span>上野</span>もちろん一緒にやるような現場は増えてますけど、楽しみ方が音楽的なところっていうよりも……。<br />
<span>LQ</span>むしろ居酒屋で会う方がしっくりくる関係（笑）。<br />
<span>上野</span>同じ曲で「コレ、キたね～！」って交流はひとつもないですからね（笑）。<br />
<span>LQ</span>「この酒、濃くね？」ってキャッキャッ言ってる仲っていうか。<br />
<span>吉野</span>PPPの周辺も俺らのドリームの周辺もそうなんですけど、みんな酒呑みが多いんで。〈Oppa-La〉とかで呑んでると、耳の穴をバーっと突然舐められたりとか。<br />
<span>LQ</span>え、突然、なんの話だよ（笑）。まぁ、曲自体もね、俺と上野くんがやってたりとかしかやってないもんね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>なんとなく、外から見ると近いところにいるイメージはありますよ。</strong></p>
<p><span>上野</span>そう、近いのは近いんだけど。音楽的に近いっていう空気はないっていうか、それが流れてる場所では遊んだりするけど。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>本人たち目の前にしてすごく言いにくいと思いますが、彼らの魅力はどこだと思います？　嫌いなところでも良いですけど（笑）。</strong></p>
<p><span>LQ</span>俺をもっとフックアップしてくれないところが嫌い！<br />
（一同笑）<br />
<span>LQ</span>これヒップホップっぽいでしょ？　んなことは全然思ってないけど、やっぱりすごいのはライヴだよね。曲作ってる俺が言うのも変だけど。横浜にいたから名前だけは字面を知ってたんだけど、まぁ、なんかオタク系の変なひとたちなのかなと最初は思ってて（笑）。〈建設的〉であのジャケットでって言ったら「これはちょっと、このひとたち頭の難しい人たちかな」と思ってたら、最初の頃にライヴ観たら「え？　こんなんなんだ」って。あとはやっぱりそれを作ってる人間を知ってからかな。どこかに“泣き”の部分があるっていう。人間に“泣き”が入ってる。</br><br />
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── <strong>ブルースですね（笑）。</strong></p>
<p><span>LQ</span>曲や歌詞にも“泣き”は入ってるんだけど、いちばん人間的な部分に“泣き”がある。そういう解釈で曲作るときは返してるんだけど。<br />
<span>上野</span>“泣き”のトラック（笑）。<br />
<span>LQ</span>そっから来るメロウ感？　そこが横浜っぽいのかもね。</br><br />
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── <strong>そして、今回は“ROAD ２ 修羅”というサ上とロ吉と２マンでアーティストと共演するというライヴ企画で、今後もシリーズ化してやっていくんですが、今回はいきなり横浜の大先輩ファイヤー・ボール。</strong></p>
<p><span>LQ</span>でも、これに限らず、ふたりはいろいろなところで、いろいろな人たちとやってるからすごく特異な感じはしないけど。今回は単なる異種格闘技の感じがしないというか、いつもと違ってちゃんとしたテーマがある感じがするよね。プロレスラーでも“異種格闘技用”っていう感じの選手っているじゃん？　いままでそれだったのに、今回は自分のリングなのかなという感じがする。ほら、いままでだと他の団体から刺客がきたときに、まずはじめにぶつけられる選手っているじゃん？　ああいう感じだったのが、いつの間にか自分の団体を持ってエースとしてやってる感じがあって。</p>
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		<title>MOGWAI</title>
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		<comments>http://www.liquidroom.net/interview/525/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 29 Dec 2010 08:52:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[今回のアルバムはバンドにとっても重要なステップとなったと思う！
――約２年半ぶりの新作をリリースするモグワイ！
　15年以上の活動のなかで、いまだに数々のフォロアーを生み出し続けるほど大きな影響力を誇っているモグワイ。2011年の２月２日、約２年ぶりのアルバム『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バッド・ユー・ウィル』をリリースする。リキッドルームでは２月２日の、その発売日に新曲を中心にライヴが行われる。その公演チケットは、CD＋Tシャツの3点セット限定販売で大きな話題となったばかりだが、なんとさらに２月３日もリキッドルームでの追加公演が決定！　こちらはこれまでの作品からの楽曲も演奏されるようで、２月２日の新作お披露目ライヴとは別の内容となるようだ。
　そのサウンドの要、ギターのスチュワートに新作の話を訊いた。



── 今回の制作体勢ということで言えばファースと同様にポール・サヴェージが手がけていたり、ジェームズ・ハミルトンのChem19Studioを使うなど、ある意味でバック・トゥ・ベーシックな制作環境になったのではないかと思うですが、どうでしょうか？
スチュワートポールとはしばらく一緒に仕事はしてなかったけれど、ずっと友人としての付き合いは合ったんだ。その間に、ポールもいろいろな仕事を手掛けてきたし、俺たちもさまざまな経験をした。それを経て、また一緒にやってみるのは良いんじゃないかって思ったんだよ。実際、上手くいったと思うよ。


── ポールとは細かくコンセプトなどは話合ったのですか？
スチュワートそうでもないな。まずは、レコーディングに入る前に、自分たちで作ったデモをポールに全部聴かせて、どんな感じのサウンドにしたいっていう話をしただけだね。前準備はそれだけだよ。


── ポールの作る音の魅力をお教え下さい。
スチュワートポールは俺たちのことを良くわかってる。それぞれの性格はもちろん、ミュージシャンとしての俺たちを理解してるから、俺たちがどういうときに良いプレイをするかわかかってるし、すぐに指摘してくれる。それに、彼のアレンジの腕は一流だから、その部分でも凄く恩恵を受けたね。


── 今作は何時頃から作りはじめたアルバムなんでしょうか？
スチュワート今年の頭に曲を書きはじめて、レコーディングに入ったのは8月だった。


── もっとも気にかけたポイントなどはありますか？
スチュワート前作とは少し違うことをしたいとは思っていたけれど、とくにキーとなるサウンドがあったわけじゃないんだ。


── じゃあ、今回、例えば良くアイディアが出たとか、アルバムを作るのにイニシアチヴを握ったメンバーなどはいますか？
スチュワート一番多作なソング・ライターはバリーだから、今回もアルバムの曲の多くはバリーが書いたんだ。とはいえ、音楽的な貢献という意味ではみんな同じくらいで、メンバーのうちのひとりがイニシアチヴを取るってことはないんだ。


── ちなみに今回のアルバムのタイトルの意味は「アル中は死なずとも貴様は死ぬ！」と、未成年だと言って酒を売ってくれなかった少年がはいた、酒屋に対する悪態が元になっているようですが、やっぱりモグワイのメンバーもそんな少年だったの？
スチュワート全然！　俺たちみんな良い子だったから！


── ま、これに限らず、今回のアルバム内の“You&#8217;re Linonel Richie”など、あなたたちの楽曲のタイトルは、割とユーモアが利いたものが多いですが、やはりそれはシリアスになりがちなインストという表現方法とのバランスをとっているという感じなんでしょうか？
スチュワートもともと、曲のタイトル自体に深いこだわりはなくって、大概は自分たちが見たものや、なんとなく印象に残ったものから名前を付けることが多いんだ。どちらかと言えば、曲とタイトルとのコントラストによりこだわってる。


── あなたたちのサウンドはインストのものが多いですが、例えば小説を読みながら聴くとすれば、どんな作家のがオススメですか？
スチュワートこんなことを日本のインタヴューで言うとリップサービスみたいに聞こえるかもしれないけど、村上春樹の本を読むと、なぜか自分たちの音楽を連想するんだ。


── 15年ほど活動を続けているわけだけど、いまの状況には満足している？　その理由も含めて教えて下さい。
スチュワートすごく満足しているよ。今回のアルバムは、自分たちのレーベルである〈ROCK ACTION〉からのリリースだし、バンドにとってもレーベルにとっても、重要なステップとなったと思う。


── 今回の来日公演はアルバム発売日にやるという特別な企画ですが、いきなり新しい曲をやるのに不安とかはありませんか？
スチュワートライヴをするのをすごく楽しみにしてるんだ。新しい曲に加えて、古い曲もプレイするつもりだよ。そうじゃないと、もの凄く短いセットになってしまうからね！


── では、最後に今シーズンのセルティックに一言！（ちなみにスチュワートはセルティックの熱狂的ファン。取材はクリスマス前の12月中旬）。
スチュワート残り３回のグラスゴー・ダービーで、レンジャーに快勝して、目指すはリーグ優勝だ！　ヘイル・ヘイル！



モグワイ
95年にスチュアート（G）、ドミニク（B）、マーティン（Dr）バリー（Vo, G, Key）、ジョン（G）で結成されたポスト・ロック界で現在最も影響力を持つ重鎮バンド。97年のデビュー作から現在までに6枚のスタジオ・アルバムを発表。フジロック&#8217;06ホワイトステージでのトリ、メタモルフォーゼ&#8217;10で圧巻のステージを披露。10年8月にはバンド史上初となるライヴCD+DVD作品を発表し話題をさらった。そして約２年ぶりに新作『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バッド・ユー・ウィル』をリリースする。






『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バッド・ユー・ウィル』（Rock Action Records / PIAS / Hostess）


モグワイ

モグワイのデビュー作であり、そのサウンドの記念すべき第一歩となったファースト『ヤング・チーム』を手がけたプロデューサー、ポール・サヴェージを迎えた新作。また本作からは自主レーベル〈Rock Action Records〉からのリリースとなる。



追加公演決定！
2011.02.03.THU
MOGWAI
2月2日（水）の公演は新作を中心とした構成のスペシャルなライヴになる予定ですが、この追加公演については通常のモグワイのライヴとなる模様です。チケットは１月２日から発売！　詳細はこちらへ
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">今回のアルバムはバンドにとっても重要なステップとなったと思う！<br />
――約２年半ぶりの新作をリリースするモグワイ！</span></strong></p>
<p>　15年以上の活動のなかで、いまだに数々のフォロアーを生み出し続けるほど大きな影響力を誇っているモグワイ。2011年の２月２日、約２年ぶりのアルバム『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バッド・ユー・ウィル』をリリースする。リキッドルームでは２月２日の、その発売日に新曲を中心にライヴが行われる。その公演チケットは、CD＋Tシャツの3点セット限定販売で大きな話題となったばかりだが、なんとさらに２月３日もリキッドルームでの追加公演が決定！　こちらはこれまでの作品からの楽曲も演奏されるようで、２月２日の新作お披露目ライヴとは別の内容となるようだ。<br />
　そのサウンドの要、ギターのスチュワートに新作の話を訊いた。</br><br />
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── <strong>今回の制作体勢ということで言えばファースと同様にポール・サヴェージが手がけていたり、ジェームズ・ハミルトンのChem19Studioを使うなど、ある意味でバック・トゥ・ベーシックな制作環境になったのではないかと思うですが、どうでしょうか？</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>ポールとはしばらく一緒に仕事はしてなかったけれど、ずっと友人としての付き合いは合ったんだ。その間に、ポールもいろいろな仕事を手掛けてきたし、俺たちもさまざまな経験をした。それを経て、また一緒にやってみるのは良いんじゃないかって思ったんだよ。実際、上手くいったと思うよ。</br><br />
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── <strong>ポールとは細かくコンセプトなどは話合ったのですか？</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>そうでもないな。まずは、レコーディングに入る前に、自分たちで作ったデモをポールに全部聴かせて、どんな感じのサウンドにしたいっていう話をしただけだね。前準備はそれだけだよ。</br><br />
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── <strong>ポールの作る音の魅力をお教え下さい。</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>ポールは俺たちのことを良くわかってる。それぞれの性格はもちろん、ミュージシャンとしての俺たちを理解してるから、俺たちがどういうときに良いプレイをするかわかかってるし、すぐに指摘してくれる。それに、彼のアレンジの腕は一流だから、その部分でも凄く恩恵を受けたね。</br><br />
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── <strong>今作は何時頃から作りはじめたアルバムなんでしょうか？</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>今年の頭に曲を書きはじめて、レコーディングに入ったのは8月だった。</br><br />
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── <strong>もっとも気にかけたポイントなどはありますか？</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>前作とは少し違うことをしたいとは思っていたけれど、とくにキーとなるサウンドがあったわけじゃないんだ。</br><br />
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── <strong>じゃあ、今回、例えば良くアイディアが出たとか、アルバムを作るのにイニシアチヴを握ったメンバーなどはいますか？</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>一番多作なソング・ライターはバリーだから、今回もアルバムの曲の多くはバリーが書いたんだ。とはいえ、音楽的な貢献という意味ではみんな同じくらいで、メンバーのうちのひとりがイニシアチヴを取るってことはないんだ。</br><br />
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── <strong>ちなみに今回のアルバムのタイトルの意味は「アル中は死なずとも貴様は死ぬ！」と、未成年だと言って酒を売ってくれなかった少年がはいた、酒屋に対する悪態が元になっているようですが、やっぱりモグワイのメンバーもそんな少年だったの？</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>全然！　俺たちみんな良い子だったから！</br><br />
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── <strong>ま、これに限らず、今回のアルバム内の“You&#8217;re Linonel Richie”など、あなたたちの楽曲のタイトルは、割とユーモアが利いたものが多いですが、やはりそれはシリアスになりがちなインストという表現方法とのバランスをとっているという感じなんでしょうか？</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>もともと、曲のタイトル自体に深いこだわりはなくって、大概は自分たちが見たものや、なんとなく印象に残ったものから名前を付けることが多いんだ。どちらかと言えば、曲とタイトルとのコントラストによりこだわってる。</br><br />
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── <strong>あなたたちのサウンドはインストのものが多いですが、例えば小説を読みながら聴くとすれば、どんな作家のがオススメですか？</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>こんなことを日本のインタヴューで言うとリップサービスみたいに聞こえるかもしれないけど、村上春樹の本を読むと、なぜか自分たちの音楽を連想するんだ。</br><br />
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── <strong>15年ほど活動を続けているわけだけど、いまの状況には満足している？　その理由も含めて教えて下さい。</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>すごく満足しているよ。今回のアルバムは、自分たちのレーベルである〈ROCK ACTION〉からのリリースだし、バンドにとってもレーベルにとっても、重要なステップとなったと思う。</br><br />
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── <strong>今回の来日公演はアルバム発売日にやるという特別な企画ですが、いきなり新しい曲をやるのに不安とかはありませんか？</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>ライヴをするのをすごく楽しみにしてるんだ。新しい曲に加えて、古い曲もプレイするつもりだよ。そうじゃないと、もの凄く短いセットになってしまうからね！</br><br />
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── <strong>では、最後に今シーズンのセルティックに一言！（ちなみにスチュワートはセルティックの熱狂的ファン。取材はクリスマス前の12月中旬）。</strong></p>
<p><span>スチュワート</span>残り３回のグラスゴー・ダービーで、レンジャーに快勝して、目指すはリーグ優勝だ！　ヘイル・ヘイル！</br><br />
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<strong>モグワイ</strong><br />
95年にスチュアート（G）、ドミニク（B）、マーティン（Dr）バリー（Vo, G, Key）、ジョン（G）で結成されたポスト・ロック界で現在最も影響力を持つ重鎮バンド。97年のデビュー作から現在までに6枚のスタジオ・アルバムを発表。フジロック&#8217;06ホワイトステージでのトリ、メタモルフォーゼ&#8217;10で圧巻のステージを披露。10年8月にはバンド史上初となるライヴCD+DVD作品を発表し話題をさらった。そして約２年ぶりに新作『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バッド・ユー・ウィル』をリリースする。</p>
<div class="inner clfx">
<p class="jkt">
<img src="http://www.liquidroom.net/interview/wp/wp-content/uploads/2010/12/Mogwai-／-Hardcore-Will-Never-Die-But-You-Will-jake-syaHSE-30251.jpg" />
</p>
<div class="comment">
<ul class="titleinfo clfx">
<li class="title">『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バッド・ユー・ウィル』（Rock Action Records / PIAS / Hostess）</li>
<p></br><br />
</br></p>
<li class="artist">モグワイ</li>
</ul>
<p>モグワイのデビュー作であり、そのサウンドの記念すべき第一歩となったファースト『ヤング・チーム』を手がけたプロデューサー、ポール・サヴェージを迎えた新作。また本作からは自主レーベル〈Rock Action Records〉からのリリースとなる。</p>
</div>
</div>
<p><img border="0" width="1" height="1" src="http://www11.a8.net/0.gif?a8mat=107ME3+6LJZ5E+V5O+HUSFL" alt=""></p>
<p>追加公演決定！<br />
2011.02.03.THU<br />
MOGWAI</p>
<p>2月2日（水）の公演は新作を中心とした構成のスペシャルなライヴになる予定ですが、この追加公演については通常のモグワイのライヴとなる模様です。チケットは１月２日から発売！　詳細は<A HREF="http://www.liquidroom.net/schedule/20110203/4332/" target="_blank">こちら</A>へ</p>
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		</item>
		<item>
		<title>MO&#8217;SOME TONEBENDER</title>
		<link>http://www.liquidroom.net/interview/513/</link>
		<comments>http://www.liquidroom.net/interview/513/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 24 Dec 2010 05:49:09 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[賛否両論どっちでも良い、ガラっと変えたかったんですよ。ステージ上で
　２年ぶりのワンマン・ツアーで全国を回り、ラストにはリキッドルームに登場するモーサム・トーンベンダー。引っさげるアルバム『STRUGGLE』も同じく２年ぶりの新作である。未踏の地を踏み荒らすように、アルバムごとに新機軸を打ち立てては圧倒的なエネルギーをもって作品にしてきたバンドが、向き合うべきみずからをも破壊したあとに見いだし、吐き出したもの。新譜のなかで「孤独な闘争インマイヘッド」と叫ばれるように、またアルバム名のように、バンドがバンドと対峙し、己と戦うなかで生まれた熱量がそのまま形になっている。
　リリースのない２年間もライヴ活動自体は続いていた。しかしアルバムという作品は生み出されなかった。前回のツアーを終えてからの沈黙、そして新作完成に至るまで。新譜を中心に、ギター／ヴォーカルの百々和宏に話を訊いた。



── ２年ぶりの新作『STRUGGLE』がリリースされるまで、“潜伏期間”と呼んでいた２年間はどのように過ごされていたのでしょう。
百々潜伏とかいいながら、ライヴはしっかりやってたんですけどね。まぁ、ライヴやりつつ、曲作りしつつ、暇なときはボーっと（笑）。


── 2009年末から“実験期間”と称する期間のなかでライヴをやっていましたが、実験期間から『STRUGGLE』への流れはダイレクトに繋がるものでしたか？
百々実験期間があったから、いまのモードにいけたというか。「モーサム・トーンベンダーをぶちこわせ」っていう、そういうのがサウンドとか歌詞とか曲作りの面でどんどん形になってきた、っていうのがあって。それが実験期間に見えてきた感じですね。


── ではさらに前、前作『SING！』が出てから実験期間に向かうまでは。
百々ほぼ１年ぐらいの間、「あーでもない」、「こーでもない」って言いながらやってて。なんかしっくりこないなぁ、というのが続いていたんですよ。前のアルバムがモーサムの中でも、一番サニー・サイドに振り切ったアルバムだったので、それから比べるとちょっと……今回の『STRUGGLE』はねぇ。


── かといって、一概に前作からの反動ってことでもない、ですよね？
百々う～ん、でもやっぱり反動っていうのはでかいですね。ライヴでバコーンってテンション上げて盛り上がれる曲を作ろうって話を『SING！』のツアーの後にしていたんですけど。それは、もうやっぱり『SING！』のツアーが消化不良という感じがあったから。これまでのライヴにないぐらいステージでの音作りに集中しないといけないとか、聴かせなきゃいけないという部分が先に立ってしまって。まぁ、それでお客さんを置いてけぼりにしてしまったところもあったかな、と感じるところがあったので。


── お客さんとの距離感というか。
百々うん。それが反動として出て来たっていうのはあったと思う。でも、その去年作った曲よりも、実験期間を経て作った曲の方が何倍もえぐい曲ができたんじゃないかと（苦笑）。


── 〈STRIKES TOKYO〉（モーサム主催、10月に都内で全４回・ウィークリーで行われたイヴェント）では実験期間より後のムードが濃かった印象があるんですけど、そのときの客席のリアクションはいかがでした？
百々やっぱりね、ちょっと、お客さんも目の色変わってるなというのは、ステージから見ててもわかりましたね。


── ステージとフロア、お互いのテンションが上がるような状態、というのを求めていたんですよね。
百々そうですね。とくにこの次に出すべきアルバムはステージ上でイントロを鳴らしただけで、会場が「ウォー！」ってなるようなものじゃないと、というのがあったので、それがまずは一番でしたけどね。


── 〈STRIKES TOKYO〉、全回見に行かせて頂いたのですが……。
百々え、ありがとうございます。


── まさにイントロからヤバい！　という曲ばかりだったので、ライヴだけでなく音源で聴くのをとても楽しみにしてました。そういえば実験期間ライヴのときの曲、“アイデンティティ”（新譜収録曲）で使われてますよね？　ライヴでは見たけれども収まっていない新曲が何曲かあるなぁ、と思いまして。
百々結局アルバムに入れなかった曲も結構あったんですよ。作っている期間も長かったので曲数自体多くなったんですけど、厳選して悪い曲ばかり入れたんで（笑）。エグい曲というか。まぁ、バンド自体もささくれ立ってたんで、それに合った曲だけを選んでアルバム１枚にまとめました。曲のクオリティとか善し悪し以上に曲の空気感――ピリっとしたのを入れたかったので。それで漏れた良い曲もたくさんありますね。


── あと、今回はソニック・ユースのカヴァーも収められていますが、何故このタイミングでカヴァーを？
百々いや、もう軽い気持ちですよ（笑）。スタジオでやってみようか、っていうだけでアルバムに入れるとは思ってなかったぐらいの曲なので。


── じゃあ他に候補曲があったとかでもなく。
百々今回はソニック・ユースしかやらなかったです。奇をてらってアレンジするとか、そういうものではなくて、単純にいまの気分でコピーしてみようと。それでざっくりドーンとやったら評判が良くて。


── いまはメンバー３人と、サポートドラムにSPANK PAGEの水野雅昭さんを迎えての４人体勢（※HINTOより菱谷昌弘を迎えることもある）でのライヴですが、今後、音作りも４人でやっていくことはありますか？
百々うん、リハも４人をやってるので、あとは音作りもライヴの延長でやっていくとは思いますね。まぁ、レコーディングになったらどうなるかわからないですけど、曲作りも４人いたほうが楽なときは４人でセッションしながら作ったり、そういうのは全然あると思います。


── 他のインタヴューでイサムさん（ドラムの藤田勇）が『STRUGGLE』にはライヴ感のある曲が少なかった、と仰っていたのですが、その「ライヴ感」のニュアンスってどういうものなんでしょう。
百々それは実験期間中にライヴでツイン・ドラムで叩いてる曲があったんで、そのライヴで培ったツイン・ドラムの実験期間後のニュー・モードで、ステージ上で再現できる曲を作りかった、ということだと思います。要はツイン・ドラムで１曲っていう。それが無かったっていうことだと思うんですけどね。でも、ステージでギター２本というのを前提にして作った曲もたくさんあるんで、その辺はある程度ライヴを想定して作れましたけどね。あとはミックスの段階でも「ライヴじゃ、もっとひどいでしょ」っていう音の整理整頓というより、どこまではみ出した音にするのか、というのをやってましたね。


── ４人体制、ライヴではフロントに三人横並びな訳ですが、新鮮味とか違和感とかあります？
百々いや～、もう違和感しかないぐらい、すごかったっすね。


── 向かいあってギターを弾くとか、観てる側も「いままでじゃありえないなぁ～」と思っておもしろくて。
百々賛否両論どっちでも良いので、なんかガラっと変えたかったんですよ。ステージ上で。なんていうか、問題を起こしたいというか。予定調和が嫌でずっとやってきた部分はあるので、あり得ないことをやっていくという感じですね。


── イサムさん、暴れてるだけのときとかもありますもんね。
百々そんなことになってます？　ああ、もうちょっとちゃんと弾けって感じですよね（笑）。飛び道具と化してますからねぇ。


── 今回は逆ギレ感というか、攻撃的な歌詞が強い印象なのですが、こういう言葉のセンスに何かの影響ってありますか？
百々言葉のセンス……たくさんあるとは思うんですけど、どれだろう……ミュージシャンで「おお」って思ったのは井上陽水とか……そうですね、三上寛、町田町蔵、遠藤ミチロウとか……古い人ばっかりになっちゃいましたね。


── 伊坂幸太郎さんがモーサムについて言及されていたり、自身も古川日出男さんと対談されたりしていますが、文学方面の影響は？
百々なにかしらはあるとは思いますけど、直接の強い、誰の影響というのはあまり浮かばないですね。まぁ、コラム書くときは中島らもの軽い感じとか……あの必ずオチが付く感じとかはありますけど。


── 音楽とは関係なく、最近、おもしろいと思った本はありますか？
百々マネージャーからすすめられて読んだ本が最近あったんだけど……西村賢太『苦役列車』。


── 〈STRIKES TOKYO〉では毎回のようにライヴでトラブルがあったようですが、失敗転じて逆にテンションの上がったトラブルとかありますか？
百々まさに〈STRIKES TOKYO〉での“Bad Summer Day Blues”という曲で、シーケンスが鳴らなかったというのが。シーケンスが鳴らない、つまり曲の出音が５割出てないという状態なので、それを人力のみでやったのがなかなかシビれる経験でしたね。最初はシーケンスが鳴ってるけど「あ、外音がフロアに出てない」って。でもサポート・ドラマーの耳につけたイヤフォンからはシーケンスのクリック音は鳴ってて、だから彼は全力で叩きはじめて、外に音が出てないのに気づいてない（笑）。ドーンと出てるもんだと思って叩いてて。俺らもとりあえずドーンってはじめてみたものの、音はスッカスカで。でも止めるより１曲やりきったほうが楽しいなと思って、その場でアレンジを考えながら、お客さんにはさも「これがニュー・アレンジです」という顔をしながら演奏しきったんですよ。


── 「ライヴのエクスクルーシヴ・アレンジです」と。
百々そうそう（笑）。反応がどうだったのかわからないですけど。


── アルバムに至るなかで、そういうアクシデントから生まれた曲みたいなのはあったりしますか？
百々アクシデントねぇ……う～ん。でもねぇ、今回のアルバムの曲はほぼサウンドや曲調とかだけ聴くと、スタジオでドーンとセッションしたように聴こえるかもしれないけど、結構デモから作り込んで作った曲ばかりなんですよ。最後の“Kingdom Come”という曲は、演奏に関係のないドラムとノイズ・ギターと武井（Ba）のヴォイスが入って、アレは、まぁ、ひどいアレンジですね（笑）。でも、ある程度デモが仕上がってから、スタジオで録った曲が多いので、スタジオの中でのマジックというか、災い転じて福となす、みたいなのはそんなになかったかな。


── 今回はアルバムが全体的に、最初からしっかりと一貫したところでできたというか。
百々そうですね。まさにタイトル通り『STRUGGLE』という感じで。


── 新譜も久々ということで、ワンマンのツアーも久々ですね。
百々２年ちょいぶり。ツアーはね、本当に寿命が縮まるようなライヴを１本、１本やらんといかなぁと、こういうアルバムを作ってしまったんで。ヘトヘトにならないと意味がないなと思ってて。でも、やりきれたライヴはすごく気持ちいいので、そういうライヴをたくさんやれたら良いなと思ってますね。リリースしてからはライヴやってないですけど、10月のイヴェントあたりからお客さんも加速度がついてきたというか、盛り上がり方が尋常じゃなくなってきてるので、あれをね、全国でやれたらと思いますね。



MO&#8217;SOME TONEBENDER
百々和宏（Gt&#038;Vo）、武井靖典（Ba）、藤田勇（Dr）から成る福岡出身の３ピースロックバンド。1997年、福岡で結成。2001年『HELLO！』にてメジャー・デビュー。2009年11月、公式HPにおいて実験期間突入を宣言、サポートドラムを迎え変則編成でライブを決行。2010年5月22日より、本格的に活動開始。最新作『STRUGGLE』に至るまで、12枚のアルバムをリリースしている。






『STRUGGLE』（TRIAD / COLUMBIA）
 MO&#8217;SOME TONEBENDER 

ひさびさの新作となる『STRUGGLE』のレヴューはこちらへ！



2011.１.31.MON
MO’SOME TONEBENDER
&#8220;TOUR STRUGGLE&#8221;
公演詳細はこちらに
『TOUR STRUGGLE』
1月16日（日）仙台MA.CA.NA  
1月20日（木）広島CLUB QUATTRO 
1月22日（土）福岡DRUM Be-1 
1月25日（火）名古屋CLUB QUATTRO
1月26日（水）心斎橋CLUB QUATTRO
1月28日（金）札幌BESSIE HALL
1月31日（月）恵比寿LIQUIDROOM
http://www.mosome.com/
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">賛否両論どっちでも良い、ガラっと変えたかったんですよ。ステージ上で</span></strong></p>
<p>　２年ぶりのワンマン・ツアーで全国を回り、ラストにはリキッドルームに登場するモーサム・トーンベンダー。引っさげるアルバム『STRUGGLE』も同じく２年ぶりの新作である。未踏の地を踏み荒らすように、アルバムごとに新機軸を打ち立てては圧倒的なエネルギーをもって作品にしてきたバンドが、向き合うべきみずからをも破壊したあとに見いだし、吐き出したもの。新譜のなかで「孤独な闘争インマイヘッド」と叫ばれるように、またアルバム名のように、バンドがバンドと対峙し、己と戦うなかで生まれた熱量がそのまま形になっている。<br />
　リリースのない２年間もライヴ活動自体は続いていた。しかしアルバムという作品は生み出されなかった。前回のツアーを終えてからの沈黙、そして新作完成に至るまで。新譜を中心に、ギター／ヴォーカルの百々和宏に話を訊いた。</br><br />
</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>２年ぶりの新作『STRUGGLE』がリリースされるまで、“潜伏期間”と呼んでいた２年間はどのように過ごされていたのでしょう。</strong></p>
<p><span>百々</span>潜伏とかいいながら、ライヴはしっかりやってたんですけどね。まぁ、ライヴやりつつ、曲作りしつつ、暇なときはボーっと（笑）。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>2009年末から“実験期間”と称する期間のなかでライヴをやっていましたが、実験期間から『STRUGGLE』への流れはダイレクトに繋がるものでしたか？</strong></p>
<p><span>百々</span>実験期間があったから、いまのモードにいけたというか。「モーサム・トーンベンダーをぶちこわせ」っていう、そういうのがサウンドとか歌詞とか曲作りの面でどんどん形になってきた、っていうのがあって。それが実験期間に見えてきた感じですね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ではさらに前、前作『SING！』が出てから実験期間に向かうまでは。</strong></p>
<p><span>百々</span>ほぼ１年ぐらいの間、「あーでもない」、「こーでもない」って言いながらやってて。なんかしっくりこないなぁ、というのが続いていたんですよ。前のアルバムがモーサムの中でも、一番サニー・サイドに振り切ったアルバムだったので、それから比べるとちょっと……今回の『STRUGGLE』はねぇ。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>かといって、一概に前作からの反動ってことでもない、ですよね？</strong></p>
<p><span>百々</span>う～ん、でもやっぱり反動っていうのはでかいですね。ライヴでバコーンってテンション上げて盛り上がれる曲を作ろうって話を『SING！』のツアーの後にしていたんですけど。それは、もうやっぱり『SING！』のツアーが消化不良という感じがあったから。これまでのライヴにないぐらいステージでの音作りに集中しないといけないとか、聴かせなきゃいけないという部分が先に立ってしまって。まぁ、それでお客さんを置いてけぼりにしてしまったところもあったかな、と感じるところがあったので。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>お客さんとの距離感というか。</strong></p>
<p><span>百々</span>うん。それが反動として出て来たっていうのはあったと思う。でも、その去年作った曲よりも、実験期間を経て作った曲の方が何倍もえぐい曲ができたんじゃないかと（苦笑）。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>〈STRIKES TOKYO〉（モーサム主催、10月に都内で全４回・ウィークリーで行われたイヴェント）では実験期間より後のムードが濃かった印象があるんですけど、そのときの客席のリアクションはいかがでした？</strong></p>
<p><span>百々</span>やっぱりね、ちょっと、お客さんも目の色変わってるなというのは、ステージから見ててもわかりましたね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ステージとフロア、お互いのテンションが上がるような状態、というのを求めていたんですよね。</strong></p>
<p><span>百々</span>そうですね。とくにこの次に出すべきアルバムはステージ上でイントロを鳴らしただけで、会場が「ウォー！」ってなるようなものじゃないと、というのがあったので、それがまずは一番でしたけどね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>〈STRIKES TOKYO〉、全回見に行かせて頂いたのですが……。</strong></p>
<p><span>百々</span>え、ありがとうございます。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>まさにイントロからヤバい！　という曲ばかりだったので、ライヴだけでなく音源で聴くのをとても楽しみにしてました。そういえば実験期間ライヴのときの曲、“アイデンティティ”（新譜収録曲）で使われてますよね？　ライヴでは見たけれども収まっていない新曲が何曲かあるなぁ、と思いまして。</strong></p>
<p><span>百々</span>結局アルバムに入れなかった曲も結構あったんですよ。作っている期間も長かったので曲数自体多くなったんですけど、厳選して悪い曲ばかり入れたんで（笑）。エグい曲というか。まぁ、バンド自体もささくれ立ってたんで、それに合った曲だけを選んでアルバム１枚にまとめました。曲のクオリティとか善し悪し以上に曲の空気感――ピリっとしたのを入れたかったので。それで漏れた良い曲もたくさんありますね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>あと、今回はソニック・ユースのカヴァーも収められていますが、何故このタイミングでカヴァーを？</strong></p>
<p><span>百々</span>いや、もう軽い気持ちですよ（笑）。スタジオでやってみようか、っていうだけでアルバムに入れるとは思ってなかったぐらいの曲なので。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>じゃあ他に候補曲があったとかでもなく。</strong></p>
<p><span>百々</span>今回はソニック・ユースしかやらなかったです。奇をてらってアレンジするとか、そういうものではなくて、単純にいまの気分でコピーしてみようと。それでざっくりドーンとやったら評判が良くて。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>いまはメンバー３人と、サポートドラムにSPANK PAGEの水野雅昭さんを迎えての４人体勢（※HINTOより菱谷昌弘を迎えることもある）でのライヴですが、今後、音作りも４人でやっていくことはありますか？</strong></p>
<p><span>百々</span>うん、リハも４人をやってるので、あとは音作りもライヴの延長でやっていくとは思いますね。まぁ、レコーディングになったらどうなるかわからないですけど、曲作りも４人いたほうが楽なときは４人でセッションしながら作ったり、そういうのは全然あると思います。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>他のインタヴューでイサムさん（ドラムの藤田勇）が『STRUGGLE』にはライヴ感のある曲が少なかった、と仰っていたのですが、その「ライヴ感」のニュアンスってどういうものなんでしょう。</strong></p>
<p><span>百々</span>それは実験期間中にライヴでツイン・ドラムで叩いてる曲があったんで、そのライヴで培ったツイン・ドラムの実験期間後のニュー・モードで、ステージ上で再現できる曲を作りかった、ということだと思います。要はツイン・ドラムで１曲っていう。それが無かったっていうことだと思うんですけどね。でも、ステージでギター２本というのを前提にして作った曲もたくさんあるんで、その辺はある程度ライヴを想定して作れましたけどね。あとはミックスの段階でも「ライヴじゃ、もっとひどいでしょ」っていう音の整理整頓というより、どこまではみ出した音にするのか、というのをやってましたね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>４人体制、ライヴではフロントに三人横並びな訳ですが、新鮮味とか違和感とかあります？</strong></p>
<p><span>百々</span>いや～、もう違和感しかないぐらい、すごかったっすね。</br><br />
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</br><br />
── <strong>向かいあってギターを弾くとか、観てる側も「いままでじゃありえないなぁ～」と思っておもしろくて。</strong></p>
<p><span>百々</span>賛否両論どっちでも良いので、なんかガラっと変えたかったんですよ。ステージ上で。なんていうか、問題を起こしたいというか。予定調和が嫌でずっとやってきた部分はあるので、あり得ないことをやっていくという感じですね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>イサムさん、暴れてるだけのときとかもありますもんね。</strong></p>
<p><span>百々</span>そんなことになってます？　ああ、もうちょっとちゃんと弾けって感じですよね（笑）。飛び道具と化してますからねぇ。</br><br />
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</br><br />
── <strong>今回は逆ギレ感というか、攻撃的な歌詞が強い印象なのですが、こういう言葉のセンスに何かの影響ってありますか？</strong></p>
<p><span>百々</span>言葉のセンス……たくさんあるとは思うんですけど、どれだろう……ミュージシャンで「おお」って思ったのは井上陽水とか……そうですね、三上寛、町田町蔵、遠藤ミチロウとか……古い人ばっかりになっちゃいましたね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>伊坂幸太郎さんがモーサムについて言及されていたり、自身も古川日出男さんと対談されたりしていますが、文学方面の影響は？</strong></p>
<p><span>百々</span>なにかしらはあるとは思いますけど、直接の強い、誰の影響というのはあまり浮かばないですね。まぁ、コラム書くときは中島らもの軽い感じとか……あの必ずオチが付く感じとかはありますけど。</br><br />
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</br><br />
── <strong>音楽とは関係なく、最近、おもしろいと思った本はありますか？</strong></p>
<p><span>百々</span>マネージャーからすすめられて読んだ本が最近あったんだけど……西村賢太『苦役列車』。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>〈STRIKES TOKYO〉では毎回のようにライヴでトラブルがあったようですが、失敗転じて逆にテンションの上がったトラブルとかありますか？</strong></p>
<p><span>百々</span>まさに〈STRIKES TOKYO〉での“Bad Summer Day Blues”という曲で、シーケンスが鳴らなかったというのが。シーケンスが鳴らない、つまり曲の出音が５割出てないという状態なので、それを人力のみでやったのがなかなかシビれる経験でしたね。最初はシーケンスが鳴ってるけど「あ、外音がフロアに出てない」って。でもサポート・ドラマーの耳につけたイヤフォンからはシーケンスのクリック音は鳴ってて、だから彼は全力で叩きはじめて、外に音が出てないのに気づいてない（笑）。ドーンと出てるもんだと思って叩いてて。俺らもとりあえずドーンってはじめてみたものの、音はスッカスカで。でも止めるより１曲やりきったほうが楽しいなと思って、その場でアレンジを考えながら、お客さんにはさも「これがニュー・アレンジです」という顔をしながら演奏しきったんですよ。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>「ライヴのエクスクルーシヴ・アレンジです」と。</strong></p>
<p><span>百々</span>そうそう（笑）。反応がどうだったのかわからないですけど。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>アルバムに至るなかで、そういうアクシデントから生まれた曲みたいなのはあったりしますか？</strong></p>
<p><span>百々</span>アクシデントねぇ……う～ん。でもねぇ、今回のアルバムの曲はほぼサウンドや曲調とかだけ聴くと、スタジオでドーンとセッションしたように聴こえるかもしれないけど、結構デモから作り込んで作った曲ばかりなんですよ。最後の“Kingdom Come”という曲は、演奏に関係のないドラムとノイズ・ギターと武井（Ba）のヴォイスが入って、アレは、まぁ、ひどいアレンジですね（笑）。でも、ある程度デモが仕上がってから、スタジオで録った曲が多いので、スタジオの中でのマジックというか、災い転じて福となす、みたいなのはそんなになかったかな。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>今回はアルバムが全体的に、最初からしっかりと一貫したところでできたというか。</strong></p>
<p><span>百々</span>そうですね。まさにタイトル通り『STRUGGLE』という感じで。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>新譜も久々ということで、ワンマンのツアーも久々ですね。</strong></p>
<p><span>百々</span>２年ちょいぶり。ツアーはね、本当に寿命が縮まるようなライヴを１本、１本やらんといかなぁと、こういうアルバムを作ってしまったんで。ヘトヘトにならないと意味がないなと思ってて。でも、やりきれたライヴはすごく気持ちいいので、そういうライヴをたくさんやれたら良いなと思ってますね。リリースしてからはライヴやってないですけど、10月のイヴェントあたりからお客さんも加速度がついてきたというか、盛り上がり方が尋常じゃなくなってきてるので、あれをね、全国でやれたらと思いますね。</br><br />
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</br><br />
<strong>MO&#8217;SOME TONEBENDER</strong><br />
百々和宏（Gt&#038;Vo）、武井靖典（Ba）、藤田勇（Dr）から成る福岡出身の３ピースロックバンド。1997年、福岡で結成。2001年『HELLO！』にてメジャー・デビュー。2009年11月、公式HPにおいて実験期間突入を宣言、サポートドラムを迎え変則編成でライブを決行。2010年5月22日より、本格的に活動開始。最新作『STRUGGLE』に至るまで、12枚のアルバムをリリースしている。</p>
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<li class="title">『STRUGGLE』（TRIAD / COLUMBIA）</li>
<li class="artist"> MO&#8217;SOME TONEBENDER </li>
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<p>ひさびさの新作となる『STRUGGLE』のレヴューは<A HREF="http://www.liquidroom.net/review2/201012/struggle/" target="_blank">こちら</A>へ！</p>
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<p><img border="0" width="1" height="1" src="http://www11.a8.net/0.gif?a8mat=107ME3+6LJZ5E+V5O+HUSFL" alt=""></p>
<p>2011.１.31.MON<br />
MO’SOME TONEBENDER<br />
&#8220;TOUR STRUGGLE&#8221;<br />
公演詳細は<A HREF="http://www.liquidroom.net/schedule/20110131/3809/" target="_blank">こちら</A>に</p>
<p>『TOUR STRUGGLE』<br />
1月16日（日）仙台MA.CA.NA  <br />
1月20日（木）広島CLUB QUATTRO <br />
1月22日（土）福岡DRUM Be-1 <br />
1月25日（火）名古屋CLUB QUATTRO<br />
1月26日（水）心斎橋CLUB QUATTRO<br />
1月28日（金）札幌BESSIE HALL<br />
1月31日（月）恵比寿LIQUIDROOM<br />
<A HREF="http://www.mosome.com/" target="_blank">http://www.mosome.com/</A></p>
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		<title>YOUR SONG IS GOOD</title>
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		<pubDate>Tue, 30 Nov 2010 03:22:22 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[〈超２日間〉に関しては、ソデでゲラゲラ笑いながら観てて、テンションが最高潮にあがったときにステージに行ける
　毎年、リキッドルームの12月初旬の恒例行事となりつつあるYOUR SONG IS GOOD（以下、YSIG）の〈超２日間〉。２日間のライヴに加えて、ゲスト陣も注目の勢いのあるメンツが楽しめる。今年は２月にアルバム『B.A.N.D.』をリリース、さらにはそのアルバムを引っさげてのライヴ・ツアーを行った。そのツアー・ファイナルとして行われた野音でのライヴがこのたびノーカットでDVD化され『B.A.N.D,T.O.U.R.FINAL @ 日比谷野外大音楽堂』として12月１日リリースされる。
　新作ライヴDVD、そして〈超２日間〉に関してオルガン、ヴォーカルのサイトウ &#8220;JxJx&#8221; ジュンとギターのヨシザワ &#8220;モ～リス&#8221; マサトモに話を訊いた。インタヴュー中には、なんと新たなゲストの発表も！



── 今回は12月1日にリリースされる野音のライヴDVDと、12月4日と5日にリキッドルームで行われるライヴもふくめて、いろいろとライヴの話を中心に訊こうと思ってるんですが、リキッドルームの２日間は前にもやられてますが、テーマみたいなのあるんですか？
吉澤テーマか……。
斉藤あるようなないような（笑）。
吉澤毎回刺激的な対バンを選ぶのが楽しみですね。
斉藤だね。最初のときは、自分たちの２デイズってだけでヒーヒー言ってたんだけど。何回かやらさせてもらってるうちに、対バンのひとたちを選んで、どうやるかっていう楽しみに変わってきたと思う。


── 対バンは本当に好きなバンドって感じなんすね。
斉藤まさにソレですね。仲の良いバンド、気になるバンド、生で観て、グッときたバンド。
吉澤僕の場合ヤングサウンズはまだ映像でしか観てなくて、だからすごい楽しみです。


── それぞれのバンドへのコメントというか対バンとして選んだ理由を教えて欲しいんですが。まずは４日に出るクールワイズメン……じゃなかったクールワイズマン。
吉澤それこそ“ワイズメン”時代からだよね。いつのまにか“マン”になってて。“カクバリズム”がイヴェント名でもあって、下北沢〈Shelter〉でやってたときくらいからだね。
斉藤付き合いは長いですね。ワイズマンに関しては、最初から〈超２日間〉にずっと出てますね。で、本当に昔から知ってるんだけど、最近はそれぞれお互いの道を行く感じでそんなに一緒にやれなくなってきて。年に１回ここで会って、お互いの１年間の成果を見せ合うというか（笑）。
吉澤良い意味でなれ合いにならなくて。
斉藤けっこう両方ともバチバチで。お互い口には出してないんですけど、そういうのはあると思いますね。そういう良い関係ができてきてる気がするんで、ワイズマンに出てもらうのは僕ら的にはそういう意味がありますね。で、毎年、レギュラー的に（笑）。


── 永遠のライヴァルって感じですね（笑）。お次はneco眠るですが。
斉藤前から名前は知ってたんですけど、直接聴くきっかけは最近で。二階堂（和美）さんとやってる曲。本当におもしろいことやってるなっていうのが第一印象で。それで大阪でライヴをやらせてもらう機会が去年あって、終わった瞬間に「超２日間出てもらっても良いですか？」ってオファーしたんですよ。音もライヴもすごいおもしろいバンドで、そして本人たちもすごくおもしろい人たちで。
吉澤そうそう（笑）。大阪の空気感って、東京でやってるとなかなかわからない部分があるんだけど、実際観てみると「うわー」って感じで、良い意味で変なバンドでおもしろい。


── ちなみに１日目と２日目のゲストはなにか理由があって、分けた感じですか？
斉藤いや、もう完全にスケジュールですね。


── この４バンドが出れるスケジュールと（笑）。
吉澤そうですね。
斉藤でも、結果的に結構うまくまとまったよね。
吉澤日ごとにカラーが出てるよね。


── なんとなく、１日目がレゲエ的というか、ホーン隊がいてそういう感覚のあるバンドで２日目は割とハードコアとかミクスチャーな感覚があるバンド２つという感じがありますよね。これは狙ったものじゃないと（笑）。
斉藤そうですね。狙ったわけじゃないんですよ。


── ではお次、冒頭にも話が出た２日目のヤングサウンズ。
斉藤自分が昔やってたバンドが〈Less Than TV〉から出てたりで、昔からモリカワさんとは近いところにいて。でも、なかなかガッチリ一緒にやる機会が持てなくて。前のバンドも時代も含めて、モリカワさんのことはずっと気になる存在で。で、ヤングサウンズのライヴを観る機会があって「やはりこれは無茶苦茶かっこいい」と思って。
吉澤そのあと、すぐに「ヤバい、ヤバい」言ってたよね。
斉藤本当にかっこいいですからね。とにかく対バンがしたかったんだけど、やっと実現できたという感じですね。ひとことで言えばそういう感じですね。
吉澤まだ僕は観れてないんですよ。
斉藤僕だけの先走り系のところはありますけど、でも絶対メンバーも好きだと思う。
吉澤いや、でも間違いないと思う。
斉藤ヤングサウンズのかっこよさを僕らのライヴに来ているお客さんに観て欲しいですね。いや、これは出てもらっているすべてのバンドに言えることですね。本当、超２日間のテーマはそれかもしれませんね。もし知らなかったら要体験で、新しい扉を開いて欲しいという感じで。


── 次はtoe。
斉藤本当に長い付き合いだったんですけど、彼らとも一緒にちゃんとあんまりやったことなくて。
吉澤フェスとかイヴェントでは一緒になるんだけど、対バンとかはなくて。あとリハーサル・スタジオが一緒だったりとか。
斉藤前に使ってた場所が一緒で、使う時間も同じくらいだったんだよね。終わった後にお互い荷物片付けながら「最近、どう？」みたいな（笑）。実際凄いバンドですし。ついにやってきたガチンコ対バンってことで、非常に楽しみです。


── ちなみにYSIG自体はどうなんですか？　２日間のセットとかは。
斉藤２日間は結構変わりますね。昔の曲とか珍しい曲も入れていったりして、２日合わせると結構な曲数をやりますね。毎回大変ですね。


── しかも２日間全力疾走と。
吉澤日曜もあるから土曜は体力をとっとこうかなとかないですね。
斉藤全開でもちろん。あと、この２日間は結構は舞台のソデで観ていることが多いんですよ。ライヴ直前って、自分だけでひとりでいたいとか、対バンもなかなか観れなかったりするパターンも多いんですけど、〈超２日間〉に関しては、ソデでゲラゲラ笑いながら観てて、テンションが最高潮にあがったときにステージに行けるっていう。そういう意味では幸せですね。
吉澤本当にそうだよね。
斉藤そういえば、最新情報によると、サイプレス上野とロベルト吉野に毎年彼らに出てもらってるんですけど、今年は名前がないですよね？　そしたらカクバリズムのほうに「なぜオレたちのことを呼んでないんだ？」っていうプロレス電話がかかって来て（笑）。
吉澤おもしろ殴り込みが（笑）。


── アハハ。そのリーク載せちゃいますが平気なんですか？
斉藤たぶん……５日に出演しますね（笑）。カクバリズムのフロントから入ってきましたよ、情報が。毎回、上野と吉野はおもしろくて。去年なんかこの企画のとき、吉野は直前に新型インフルエンザにかかってて、前の週末のライヴとかも休んで。もちろん、うちらのライヴのときも「今回は上野だけで、吉野は無しでいきます」っていう話に事前はなってて。もちろん世の中的にもそういう判断でしょうって言ってたんですけど。でも、楽屋に入ったら吉野がいて（笑）。「いや、治りました」って言って。それで吉野もライヴで出ることになって、いきなりライヴのスタートでビールで客席に向かって毒霧吹いて（笑）。
吉澤もう治ってたんだけど。でも、ギリギリ、アウトに近いギャグですよ。


── そして、今年も出るぞと（笑）。
斉藤そうですね。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">〈超２日間〉に関しては、ソデでゲラゲラ笑いながら観てて、テンションが最高潮にあがったときにステージに行ける</span></strong></p>
<p>　毎年、リキッドルームの12月初旬の恒例行事となりつつあるYOUR SONG IS GOOD（以下、YSIG）の〈超２日間〉。２日間のライヴに加えて、ゲスト陣も注目の勢いのあるメンツが楽しめる。今年は２月にアルバム『B.A.N.D.』をリリース、さらにはそのアルバムを引っさげてのライヴ・ツアーを行った。そのツアー・ファイナルとして行われた野音でのライヴがこのたびノーカットでDVD化され『B.A.N.D,T.O.U.R.FINAL @ 日比谷野外大音楽堂』として12月１日リリースされる。<br />
　新作ライヴDVD、そして〈超２日間〉に関してオルガン、ヴォーカルのサイトウ &#8220;JxJx&#8221; ジュンとギターのヨシザワ &#8220;モ～リス&#8221; マサトモに話を訊いた。インタヴュー中には、なんと新たなゲストの発表も！</br><br />
</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>今回は12月1日にリリースされる野音のライヴDVDと、12月4日と5日にリキッドルームで行われるライヴもふくめて、いろいろとライヴの話を中心に訊こうと思ってるんですが、リキッドルームの２日間は前にもやられてますが、テーマみたいなのあるんですか？</strong></p>
<p><span>吉澤</span>テーマか……。<br />
<span>斉藤</span>あるようなないような（笑）。<br />
<span>吉澤</span>毎回刺激的な対バンを選ぶのが楽しみですね。<br />
<span>斉藤</span>だね。最初のときは、自分たちの２デイズってだけでヒーヒー言ってたんだけど。何回かやらさせてもらってるうちに、対バンのひとたちを選んで、どうやるかっていう楽しみに変わってきたと思う。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>対バンは本当に好きなバンドって感じなんすね。</strong></p>
<p><span>斉藤</span>まさにソレですね。仲の良いバンド、気になるバンド、生で観て、グッときたバンド。<br />
<span>吉澤</span>僕の場合ヤングサウンズはまだ映像でしか観てなくて、だからすごい楽しみです。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>それぞれのバンドへのコメントというか対バンとして選んだ理由を教えて欲しいんですが。まずは４日に出るクールワイズメン……じゃなかったクールワイズマン。</strong></p>
<p><span>吉澤</span>それこそ“ワイズメン”時代からだよね。いつのまにか“マン”になってて。“カクバリズム”がイヴェント名でもあって、下北沢〈Shelter〉でやってたときくらいからだね。<br />
<span>斉藤</span>付き合いは長いですね。ワイズマンに関しては、最初から〈超２日間〉にずっと出てますね。で、本当に昔から知ってるんだけど、最近はそれぞれお互いの道を行く感じでそんなに一緒にやれなくなってきて。年に１回ここで会って、お互いの１年間の成果を見せ合うというか（笑）。<br />
<span>吉澤</span>良い意味でなれ合いにならなくて。<br />
<span>斉藤</span>けっこう両方ともバチバチで。お互い口には出してないんですけど、そういうのはあると思いますね。そういう良い関係ができてきてる気がするんで、ワイズマンに出てもらうのは僕ら的にはそういう意味がありますね。で、毎年、レギュラー的に（笑）。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>永遠のライヴァルって感じですね（笑）。お次はneco眠るですが。</strong></p>
<p><span>斉藤</span>前から名前は知ってたんですけど、直接聴くきっかけは最近で。二階堂（和美）さんとやってる曲。本当におもしろいことやってるなっていうのが第一印象で。それで大阪でライヴをやらせてもらう機会が去年あって、終わった瞬間に「超２日間出てもらっても良いですか？」ってオファーしたんですよ。音もライヴもすごいおもしろいバンドで、そして本人たちもすごくおもしろい人たちで。<br />
<span>吉澤</span>そうそう（笑）。大阪の空気感って、東京でやってるとなかなかわからない部分があるんだけど、実際観てみると「うわー」って感じで、良い意味で変なバンドでおもしろい。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ちなみに１日目と２日目のゲストはなにか理由があって、分けた感じですか？</strong></p>
<p><span>斉藤</span>いや、もう完全にスケジュールですね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>この４バンドが出れるスケジュールと（笑）。</strong></p>
<p><span>吉澤</span>そうですね。<br />
<span>斉藤</span>でも、結果的に結構うまくまとまったよね。<br />
<span>吉澤</span>日ごとにカラーが出てるよね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>なんとなく、１日目がレゲエ的というか、ホーン隊がいてそういう感覚のあるバンドで２日目は割とハードコアとかミクスチャーな感覚があるバンド２つという感じがありますよね。これは狙ったものじゃないと（笑）。</strong></p>
<p><span>斉藤</span>そうですね。狙ったわけじゃないんですよ。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ではお次、冒頭にも話が出た２日目のヤングサウンズ。</strong></p>
<p><span>斉藤</span>自分が昔やってたバンドが〈Less Than TV〉から出てたりで、昔からモリカワさんとは近いところにいて。でも、なかなかガッチリ一緒にやる機会が持てなくて。前のバンドも時代も含めて、モリカワさんのことはずっと気になる存在で。で、ヤングサウンズのライヴを観る機会があって「やはりこれは無茶苦茶かっこいい」と思って。<br />
<span>吉澤</span>そのあと、すぐに「ヤバい、ヤバい」言ってたよね。<br />
<span>斉藤</span>本当にかっこいいですからね。とにかく対バンがしたかったんだけど、やっと実現できたという感じですね。ひとことで言えばそういう感じですね。<br />
<span>吉澤</span>まだ僕は観れてないんですよ。<br />
<span>斉藤</span>僕だけの先走り系のところはありますけど、でも絶対メンバーも好きだと思う。<br />
<span>吉澤</span>いや、でも間違いないと思う。<br />
<span>斉藤</span>ヤングサウンズのかっこよさを僕らのライヴに来ているお客さんに観て欲しいですね。いや、これは出てもらっているすべてのバンドに言えることですね。本当、超２日間のテーマはそれかもしれませんね。もし知らなかったら要体験で、新しい扉を開いて欲しいという感じで。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>次はtoe。</strong></p>
<p><span>斉藤</span>本当に長い付き合いだったんですけど、彼らとも一緒にちゃんとあんまりやったことなくて。<br />
<span>吉澤</span>フェスとかイヴェントでは一緒になるんだけど、対バンとかはなくて。あとリハーサル・スタジオが一緒だったりとか。<br />
<span>斉藤</span>前に使ってた場所が一緒で、使う時間も同じくらいだったんだよね。終わった後にお互い荷物片付けながら「最近、どう？」みたいな（笑）。実際凄いバンドですし。ついにやってきたガチンコ対バンってことで、非常に楽しみです。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ちなみにYSIG自体はどうなんですか？　２日間のセットとかは。</strong></p>
<p><span>斉藤</span>２日間は結構変わりますね。昔の曲とか珍しい曲も入れていったりして、２日合わせると結構な曲数をやりますね。毎回大変ですね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>しかも２日間全力疾走と。</strong></p>
<p><span>吉澤</span>日曜もあるから土曜は体力をとっとこうかなとかないですね。<br />
<span>斉藤</span>全開でもちろん。あと、この２日間は結構は舞台のソデで観ていることが多いんですよ。ライヴ直前って、自分だけでひとりでいたいとか、対バンもなかなか観れなかったりするパターンも多いんですけど、〈超２日間〉に関しては、ソデでゲラゲラ笑いながら観てて、テンションが最高潮にあがったときにステージに行けるっていう。そういう意味では幸せですね。<br />
<span>吉澤</span>本当にそうだよね。<br />
<span>斉藤</span>そういえば、最新情報によると、サイプレス上野とロベルト吉野に毎年彼らに出てもらってるんですけど、今年は名前がないですよね？　そしたらカクバリズムのほうに「なぜオレたちのことを呼んでないんだ？」っていうプロレス電話がかかって来て（笑）。<br />
<span>吉澤</span>おもしろ殴り込みが（笑）。</br><br />
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── <strong>アハハ。そのリーク載せちゃいますが平気なんですか？</strong></p>
<p><span>斉藤</span>たぶん……５日に出演しますね（笑）。カクバリズムのフロントから入ってきましたよ、情報が。毎回、上野と吉野はおもしろくて。去年なんかこの企画のとき、吉野は直前に新型インフルエンザにかかってて、前の週末のライヴとかも休んで。もちろん、うちらのライヴのときも「今回は上野だけで、吉野は無しでいきます」っていう話に事前はなってて。もちろん世の中的にもそういう判断でしょうって言ってたんですけど。でも、楽屋に入ったら吉野がいて（笑）。「いや、治りました」って言って。それで吉野もライヴで出ることになって、いきなりライヴのスタートでビールで客席に向かって毒霧吹いて（笑）。<br />
<span>吉澤</span>もう治ってたんだけど。でも、ギリギリ、アウトに近いギャグですよ。</br><br />
</br><br />
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── <strong>そして、今年も出るぞと（笑）。</strong></p>
<p><span>斉藤</span>そうですね。</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>agraph</title>
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		<pubDate>Wed, 03 Nov 2010 11:27:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[ああいう佇まいで、もっとかっこいいアルバムを作りたかったんですよね
石野卓球をはじめ、電気グルーヴ周辺のアーティストを裏方として支え、そしてついに2008年にファースト『a day, phases』をリリースし、ひとりのアーティストして歩み出したアグラフ（agraph）こと、牛尾憲輔。その繊細で温かな音質と、エモーショナルな音楽性は各雑誌などでも高い評価を受けた。２年を経て、このたびリリースされるセカンド『equal』は、さらにその音の精密度、透明度を上げている。11月22日に開催されるリキッドルームの新パーティ〈SILENCERS〉にて、他では体感できなさそうな極上の空間にて、ライヴを披露することが決まっている。



── ファーストをリリースして、セカンドということで、そこの部分で例えばプロ根性じゃないですけどなにか変わった部分ってありますか？
牛尾前作はあったかい音を目指して、音をこもり目に作っていて、それはハラカミさんに対するあこがれだったのかなといまになって思うんですけど。今回は技術的なテーマというか、キラキラした音というか、高周波数帯の音像の作り方みたいなのを制作のときにすごく意識していて。それはピアノの多用であったり、生楽器っぽい音のサンプルの多用であったりにつながっていったと思います。


── 今回、ビル・エヴェンスをサンプリングしたりとか、他の楽曲に関してもなんとなくピアノの音色が前に出てますよね。ピアノってある意味でベタな音色で諸刃の剣という感じはあると思うんですが。
牛尾奇をてらわなくなったというか、もともと家が音楽教室でピアノをやってて、弾けるので弾いてみようかなという気持ちがあったのと、高周波数帯の響き、生楽器のアンサンブルみたいなのに挑戦しようと思ったきっかけがひとつあって。オランダ人の現代音楽家で、シメオン・テン・ホルトという人がいて、その人、アルバムを作りはじめた時期にちょうどリイシューが出ていてよく聴いてたんですよ。ピアノ６台でやる“Canto Ostinato”という曲があるんですけど。それを聴いて、ミニマルで、そのピアノが折り重なっていく響きというのに感銘を受けて。そういう生の楽器で高いところも含めてちゃんと響いてるというのを作りたかったんですよね。とくにアルバムの最初の３曲は、生楽器のアンサンブルで叙情的な波を作って、響きがあるように作りたかったという感じですかね。もともとライヒがすごく好きだったり、現代音楽を良く聴いてたりとか。ファーストで、持っていたそういう部分がたまたま出なかったのかなと思いますね。


── いまの頭でファーストを聴き直してみることってありますか？
牛尾ありますよ。今回は比較対象としてのファーストがあったので、それに対してどうするのかっていう選択をせまられたときに聴くことあるんですけど。「やっぱりハラカミさん好きなんだなぁ」というのと、やっぱりいま聴くとつたない部分もあるので、その部分では成長したかなと思って、そいういう意味ではやれることはまだあるんだなって確認したり。


── そこで気づいて「こういうことやりたい」って思ったこともあります？
牛尾ありますね。作品を作る上で、そんなに大事なことではないんですが、実はファーストはクラブ・ミュージック・マナーで作られてるところがあって。


── 具体的にどのへんが？
牛尾キックが全然ない曲なんだけど、オールドスクールのエレクトロ・ビートみたいなものとか、イーヴン・キックだったりBPMだったり、ビートの基軸みたいなのがあって、それをベースに作り込んでいく感じというか。今回はピアノを弾いてて作りはじめたり、現代音楽とかIDMとかを好きな自分というのを、もっと素直に出してるのかなとは思いますね。それはなにか大きな事件があって素直にできるようになれたというわけではなくて。はじめからファーストの２を作るつもりはなくて、でもダンス・ミュージックになったみたいな大きな変化があったわけでもないんだけど、ある一定の範囲内でステップ・アップしたいと思ってて、そういう感じで思いついた「次はどうしよう」のひとつという感じですね。


── 本作の制作期間は？
牛尾まるまる２年ですね。ファーストがリリースされる直前から作りはじめて。技術的な要素とコンセプティヴな柱が揃わなかったので、それを探しつつ、勉強になる習作をどんどん作り込んでいってという感じですね。そのうち、自分の精神的なコンセプトと技術の両輪がまわりだしたら、ちょうど１曲目と２曲目ができてきたので。


── この２曲がアルバム制作の鍵なんですね。
牛尾特に１曲目は、アルバム全体のコンセプトを内包できた感じがして。これがあれば演繹的にアルバムが作れるかなと思って。


── 前から思ってたんですけど、アグラフの音って、ただ美しい音がそこで鳴っているというより、基本的にメランコリックで、エモーショナルなものじゃないですか？　そこってなにかあると思います？
牛尾そこはね、自分でも考えるんですけど、よくわからなくて……。


── 人によって感じ方はそれぞれかもしれませんが、こういうサウンドでも、単純に音として美しくてもエモーショナルな感覚がないものってあるじゃないですか？
牛尾その理由なんですが、ひとつはTMNとアクセスだと思うんですよ。これは小学校のときに影響を受けたアーティストということなんですけど、普通と違うコード感覚で。これがもっと複雑になると坂本龍一さん、もっと言うとドビッシューの複雑さっていうのがあって、それが僕の手癖に染み込んでいるのかなと思ってて。それがひとつと、ふたつめは僕らの世代って、エヴァンゲリオンがあって“セカイ系”ってくくられるようなカルチャーがあったじゃないですか？　あの閉塞した感というか、夕焼けを格好良く描いてしまう感じというか、アレがあるのかなと。音符の選び方に影響しているのかなと思うんですけど。どうなんでしょうね？　もっと格好良いこと言いたいですけど（笑）。あとは何度も言いますが、こういう音に関して言うと、ハラカミさんの影響がでかかったのかなと。やっぱり、いろんなCDを聴きながらも、高校生のときとかは卓球さんとハラカミさんのCDは常に聴いているという状況だったのでやっぱり影響でかかったなぁと。


── さっき、ファーストには構造的にダンス・ミュージックのフォーマットが残ってるという話でしたが、例えばそっちに振り切れるというような考えは浮かばなかった？
牛尾それも考えましたけど、ファーストから大きく変わってないのは、この方向性でやれてないことがまだまだ一杯あるなと思ってて。それをやりたかったんですよね。ああいう佇まいで、もっとかっこいいアルバムを作りたかったんですよね。だから次は歌を入れるか、フロアものにするか悩んでるんですよね。


── 今回はミトさん（クラムボン）の参加や砂原さんがマスタリングとか、ファーストとのひとつの大きな違いは、人の手が加わっているところだと思うんですけど。
牛尾まず、最初にお願いしたのがミトさんなんですよ。篠原ともえさんに紹介してもらって仲良くなって、『2010』を聴かせてもらったら、生楽器のアンサンブルのうまい響かせ方をやってらしゃってて。最初の曲、“lib”は構成が豊かだったり、ハイエンドのキラキラした音がうまく出せるメロディラインだったり、もっと多くの人に聴いてもらえる要素があるのかなと思って。だったら、そういう表現ができる人に、違う視点から磨いてもらったりしたほうがもっと多様性とか人に聴いてもらえる強度が出るんじゃないかなと思って頼んだんですよ。もちろんそれは成功して。自分のやりたいことを研ぎすますためにやった選択という感じですね。


── 砂原さんは？
牛尾マスタリング・エンジニアをそろそろ決めなきゃというタイミングで、たまたまキューンにいたら、まりんさんも取材かなにかでいらっしゃってて。「決めかねてる」ってその話になって、そしたまりんさんが「マスタリングによって、どう音が変わるのか意識した方が良いから、１曲俺に送ってごらんよ。俺が試しにやってみるから。それ聴いて、曲ってこんな風に変わる可能性があるんだっていうのを考えて選びな」って。それがすごい良かったので「まりんさん……これ、まりんさんに全曲お願いできますか？」ってなって（笑）。アレンジの途中のデモの段階で渡したらキックが入って返ってきて、マスタリングなのに（笑）。それがまた良かったんで、そのキックのトラックをいただいてアレンジを再スタートさせたり。マスタリングって、できあがったものをスタジオに持って行って、一緒にその場で触って終わりという感じなんですけど、まりんさんの場合はあがる一週間前に渡したんですけど、やっぱり同じアーティストの方なんでこちらの意図とかを汲んでいただいて「こういう流れでこういう意図だろうから、こうしよう」とかいろいろやり取りをしていって作れたので、すごく楽しく、満足度の高い仕事ができました。
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">ああいう佇まいで、もっとかっこいいアルバムを作りたかったんですよね</span></strong></p>
<p>石野卓球をはじめ、電気グルーヴ周辺のアーティストを裏方として支え、そしてついに2008年にファースト『a day, phases』をリリースし、ひとりのアーティストして歩み出したアグラフ（agraph）こと、牛尾憲輔。その繊細で温かな音質と、エモーショナルな音楽性は各雑誌などでも高い評価を受けた。２年を経て、このたびリリースされるセカンド『equal』は、さらにその音の精密度、透明度を上げている。11月22日に開催されるリキッドルームの新パーティ〈SILENCERS〉にて、他では体感できなさそうな極上の空間にて、ライヴを披露することが決まっている。</br><br />
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── <strong>ファーストをリリースして、セカンドということで、そこの部分で例えばプロ根性じゃないですけどなにか変わった部分ってありますか？</strong></p>
<p><span>牛尾</span>前作はあったかい音を目指して、音をこもり目に作っていて、それはハラカミさんに対するあこがれだったのかなといまになって思うんですけど。今回は技術的なテーマというか、キラキラした音というか、高周波数帯の音像の作り方みたいなのを制作のときにすごく意識していて。それはピアノの多用であったり、生楽器っぽい音のサンプルの多用であったりにつながっていったと思います。</br><br />
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── <strong>今回、ビル・エヴェンスをサンプリングしたりとか、他の楽曲に関してもなんとなくピアノの音色が前に出てますよね。ピアノってある意味でベタな音色で諸刃の剣という感じはあると思うんですが。</strong></p>
<p><span>牛尾</span>奇をてらわなくなったというか、もともと家が音楽教室でピアノをやってて、弾けるので弾いてみようかなという気持ちがあったのと、高周波数帯の響き、生楽器のアンサンブルみたいなのに挑戦しようと思ったきっかけがひとつあって。オランダ人の現代音楽家で、シメオン・テン・ホルトという人がいて、その人、アルバムを作りはじめた時期にちょうどリイシューが出ていてよく聴いてたんですよ。ピアノ６台でやる“Canto Ostinato”という曲があるんですけど。それを聴いて、ミニマルで、そのピアノが折り重なっていく響きというのに感銘を受けて。そういう生の楽器で高いところも含めてちゃんと響いてるというのを作りたかったんですよね。とくにアルバムの最初の３曲は、生楽器のアンサンブルで叙情的な波を作って、響きがあるように作りたかったという感じですかね。もともとライヒがすごく好きだったり、現代音楽を良く聴いてたりとか。ファーストで、持っていたそういう部分がたまたま出なかったのかなと思いますね。</br><br />
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── <strong>いまの頭でファーストを聴き直してみることってありますか？</strong></p>
<p><span>牛尾</span>ありますよ。今回は比較対象としてのファーストがあったので、それに対してどうするのかっていう選択をせまられたときに聴くことあるんですけど。「やっぱりハラカミさん好きなんだなぁ」というのと、やっぱりいま聴くとつたない部分もあるので、その部分では成長したかなと思って、そいういう意味ではやれることはまだあるんだなって確認したり。</br><br />
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── <strong>そこで気づいて「こういうことやりたい」って思ったこともあります？</strong></p>
<p><span>牛尾</span>ありますね。作品を作る上で、そんなに大事なことではないんですが、実はファーストはクラブ・ミュージック・マナーで作られてるところがあって。</br><br />
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── <strong>具体的にどのへんが？</strong></p>
<p><span>牛尾</span>キックが全然ない曲なんだけど、オールドスクールのエレクトロ・ビートみたいなものとか、イーヴン・キックだったりBPMだったり、ビートの基軸みたいなのがあって、それをベースに作り込んでいく感じというか。今回はピアノを弾いてて作りはじめたり、現代音楽とかIDMとかを好きな自分というのを、もっと素直に出してるのかなとは思いますね。それはなにか大きな事件があって素直にできるようになれたというわけではなくて。はじめからファーストの２を作るつもりはなくて、でもダンス・ミュージックになったみたいな大きな変化があったわけでもないんだけど、ある一定の範囲内でステップ・アップしたいと思ってて、そういう感じで思いついた「次はどうしよう」のひとつという感じですね。</br><br />
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── <strong>本作の制作期間は？</strong></p>
<p><span>牛尾</span>まるまる２年ですね。ファーストがリリースされる直前から作りはじめて。技術的な要素とコンセプティヴな柱が揃わなかったので、それを探しつつ、勉強になる習作をどんどん作り込んでいってという感じですね。そのうち、自分の精神的なコンセプトと技術の両輪がまわりだしたら、ちょうど１曲目と２曲目ができてきたので。</br><br />
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── <strong>この２曲がアルバム制作の鍵なんですね。</strong></p>
<p><span>牛尾</span>特に１曲目は、アルバム全体のコンセプトを内包できた感じがして。これがあれば演繹的にアルバムが作れるかなと思って。</br><br />
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── <strong>前から思ってたんですけど、アグラフの音って、ただ美しい音がそこで鳴っているというより、基本的にメランコリックで、エモーショナルなものじゃないですか？　そこってなにかあると思います？</strong></p>
<p><span>牛尾</span>そこはね、自分でも考えるんですけど、よくわからなくて……。</br><br />
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── <strong>人によって感じ方はそれぞれかもしれませんが、こういうサウンドでも、単純に音として美しくてもエモーショナルな感覚がないものってあるじゃないですか？</strong></p>
<p><span>牛尾</span>その理由なんですが、ひとつはTMNとアクセスだと思うんですよ。これは小学校のときに影響を受けたアーティストということなんですけど、普通と違うコード感覚で。これがもっと複雑になると坂本龍一さん、もっと言うとドビッシューの複雑さっていうのがあって、それが僕の手癖に染み込んでいるのかなと思ってて。それがひとつと、ふたつめは僕らの世代って、エヴァンゲリオンがあって“セカイ系”ってくくられるようなカルチャーがあったじゃないですか？　あの閉塞した感というか、夕焼けを格好良く描いてしまう感じというか、アレがあるのかなと。音符の選び方に影響しているのかなと思うんですけど。どうなんでしょうね？　もっと格好良いこと言いたいですけど（笑）。あとは何度も言いますが、こういう音に関して言うと、ハラカミさんの影響がでかかったのかなと。やっぱり、いろんなCDを聴きながらも、高校生のときとかは卓球さんとハラカミさんのCDは常に聴いているという状況だったのでやっぱり影響でかかったなぁと。</br><br />
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── <strong>さっき、ファーストには構造的にダンス・ミュージックのフォーマットが残ってるという話でしたが、例えばそっちに振り切れるというような考えは浮かばなかった？</strong></p>
<p><span>牛尾</span>それも考えましたけど、ファーストから大きく変わってないのは、この方向性でやれてないことがまだまだ一杯あるなと思ってて。それをやりたかったんですよね。ああいう佇まいで、もっとかっこいいアルバムを作りたかったんですよね。だから次は歌を入れるか、フロアものにするか悩んでるんですよね。</br><br />
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── <strong>今回はミトさん（クラムボン）の参加や砂原さんがマスタリングとか、ファーストとのひとつの大きな違いは、人の手が加わっているところだと思うんですけど。</strong></p>
<p><span>牛尾</span>まず、最初にお願いしたのがミトさんなんですよ。篠原ともえさんに紹介してもらって仲良くなって、『2010』を聴かせてもらったら、生楽器のアンサンブルのうまい響かせ方をやってらしゃってて。最初の曲、“lib”は構成が豊かだったり、ハイエンドのキラキラした音がうまく出せるメロディラインだったり、もっと多くの人に聴いてもらえる要素があるのかなと思って。だったら、そういう表現ができる人に、違う視点から磨いてもらったりしたほうがもっと多様性とか人に聴いてもらえる強度が出るんじゃないかなと思って頼んだんですよ。もちろんそれは成功して。自分のやりたいことを研ぎすますためにやった選択という感じですね。</br><br />
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── <strong>砂原さんは？</strong></p>
<p><span>牛尾</span>マスタリング・エンジニアをそろそろ決めなきゃというタイミングで、たまたまキューンにいたら、まりんさんも取材かなにかでいらっしゃってて。「決めかねてる」ってその話になって、そしたまりんさんが「マスタリングによって、どう音が変わるのか意識した方が良いから、１曲俺に送ってごらんよ。俺が試しにやってみるから。それ聴いて、曲ってこんな風に変わる可能性があるんだっていうのを考えて選びな」って。それがすごい良かったので「まりんさん……これ、まりんさんに全曲お願いできますか？」ってなって（笑）。アレンジの途中のデモの段階で渡したらキックが入って返ってきて、マスタリングなのに（笑）。それがまた良かったんで、そのキックのトラックをいただいてアレンジを再スタートさせたり。マスタリングって、できあがったものをスタジオに持って行って、一緒にその場で触って終わりという感じなんですけど、まりんさんの場合はあがる一週間前に渡したんですけど、やっぱり同じアーティストの方なんでこちらの意図とかを汲んでいただいて「こういう流れでこういう意図だろうから、こうしよう」とかいろいろやり取りをしていって作れたので、すごく楽しく、満足度の高い仕事ができました。</p>
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		<title>SEEDA</title>
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		<pubDate>Thu, 21 Oct 2010 08:04:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[社会に向けてはなにか意見を言いたかった――SEEDA復活、新たなる一歩を踏み出す
　引退発言や自身の過去10年を総括するベスト盤の発表を経て発表されたSEEDA待望の新作『BREATHE』は、現行USヒップホップのトレンドに目配せしたハイエンドなトラックに彼なりの視点で描かれた日常描写や現代社会への提言を織り込んだ、まさに2010年を代表するアルバムに仕上がっている。そんな傑作を引っ提げて敢行される10月29日、リキッドルームでのリリース・パーティーは、彼の希少なステージを体感することのできるまたとない機会であることは先に言っておこう。新作『BREATHE』が生み出される過程、「10月29日以降は生身のライブはしたくない」とまで言い切る本リリース・パーティーへの意気込み、そしてリキッドルームとの浅からぬ因縁。稀代のラッパーによるロング・インタビューをお届けしよう。



── まず各所で触れられてるとは思いますが、前作『SEEDA』発売後の引退発言についてお聞かせください。引退発言までにはどのような経緯がありましたか？
SEEDAごめんなさい。あの件に関しては自分が子供だった思います。気持ちが爆発して安易にブログに書いてしまった。ただモチヴェーションがあのときガクッと落ちてしまったことは間違いなくて。音楽ビジネスはタブーもあるから、知りたいひとは自分で学びながら責任を持って知ってほしいと思う。音楽だけ精進していても越えられない壁はあるので。そのかわり、その壁が無いところから勝負もできる。そのひとつとして、好きなアーティストをフックアップしまくって、好きな音楽を増やすことも重要じゃないかと。発言当時はさきのことを考えると一旦裏方に回ったほうが自分も仲間も長く音楽でメシが食えると判断したんです。いい才能は埋もれることも多いから、ラッパーとしてリスペクトできて、同時に友だちだと思えるアーティストに対しては早めに協力をしたい。協力できる時期だって限られるとも思うし。それはI-DeAが僕に対してしてくれたことでもあるから。


── 周囲の反応は？
SEEDA「ラッパーとしてヘッズに求められなくなったらやめる」とはいつも言っていたので、とくに反応はなかったですね。経緯に関しても普段から仲間には話してきたし。ただ「もったいないんじゃない？」とはOKI（GEEK）君やDJ ISSO（SD JUNKSTA）君なんかに言われました。逆に自分の周辺以外からの賛否両論が激しかったッスね（笑）。ごめんなさい。


── 引退発言前と活動再開後ではどのような変化がありましたか。
SEEDAブログに本音を書くときはなるべくひとが傷つかないように書くようになりましたね。あとは活動再開前にストレス発散のために遊びではじめたトラック制作ぐらい。


── SMITH-CN氏と4WD氏のアルバムにラップ以外の面で携わることで得たものはなんだったと思いますか？
SEEDAまず各々のアーティストのモチヴェーションがそれぞれ違うということを知れた。それはそのアーティストの長所を知ることと一緒だから。アルバムが完成したとき、それまでの経過もふくめCN君の自由な個性を感じたんです。だからプロデューサーが型にはめて制作するのは避けたほうがいいということがわかった。4WD君の場合はすごいプロデューサーと仕事をするには、それに負けない個性を持つラッパーじゃないと成り立たないと感じましたね。その意味ではCN君も4WD君もうまくいったのではないかと思います。


── 今回の新作『BREATHE』、興味深く聴かせていただきました。今作は基本的にBL氏、OHLD氏との作業が多かったとのことですが、このふたりと作品を作る最大のメリットは？　またアルバム制作前にはどのようなコンセプトを持っていましたか？
SEEDAふたりと制作する最大のメリットは音楽の価値観に対しての共通認識が多いこと。感情論をメインにことを進めないメンバーだから、よく話し合える。あとは僕より優れた知識とスキルがある点。コンセプトに関してはこのアルバムに限らず、４～５曲できた曲をピックしたらアルバムの構成を考えて、フレッシュな音楽性、そ れにそのときの空気感をリリックスやメロディーで表現できるように頑張るだけです。現時点での過去作品に関しては、その考えで一貫してる。あと契約の問題もふくめ、細かい部分でのサンプリングもなしにしました。


── リリック面ではどのような点にこだわりましたか？　個人的にはこれまでより社会や政治に言及したメッセージが多くなった印象がありますが、そういった歌詞に向かっていった明確な出来事や、意識が変わるきっかけなどはあったのでしょうか。また本作でメッセージとして自身がもっとも伝えたいことが書かれているラインを挙げるとするなら？ 
SEEDA政治的なリリックスを増やそうという意識はないのですが、社会に向けてはなにか意見を言いたかった。ニートじゃないし、適当に生きてるだけじゃ周囲が困ったとき、結局誰かのせいにしたり、パニックを起こしますよね。そういった内容に触れたのは、このままでは資本主義×至上主義の崩壊に巻き込まれる危機感を感じたから。そういったリリックスがおカタいと思うひとがいても不思議じゃないけど、僕はこのまま世界が崩壊するのに付き合う気も、困ったときに馴れ合う気もないだけ。もっとも伝えたいメッセージは選べないけど、今の気分だと“MOMENTS”や“LIFE SONG”あたりがそうだと思います。



『crazy／イカレテル俺等crazy／自分の家を壊しているcrazy／水を買い出すcrazy／空気を買い出すfuture crazy』（“MOMENTS”よりリリック抜粋）
 
『この国に生まれて感謝／疑う事もあるけど感謝／戦争放棄誇りだよあんた／戦後もHIPHOPもアメリカに感謝／裸足の子供みない23区／学問習える国の算数／夜中に歩ける街のlights／明日を抱ける幼いLIFE』（“LIFE SONG”よりリリック抜粋）
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">社会に向けてはなにか意見を言いたかった――SEEDA復活、新たなる一歩を踏み出す</span></strong></p>
<p>　引退発言や自身の過去10年を総括するベスト盤の発表を経て発表されたSEEDA待望の新作『BREATHE』は、現行USヒップホップのトレンドに目配せしたハイエンドなトラックに彼なりの視点で描かれた日常描写や現代社会への提言を織り込んだ、まさに2010年を代表するアルバムに仕上がっている。そんな傑作を引っ提げて敢行される10月29日、リキッドルームでのリリース・パーティーは、彼の希少なステージを体感することのできるまたとない機会であることは先に言っておこう。新作『BREATHE』が生み出される過程、「10月29日以降は生身のライブはしたくない」とまで言い切る本リリース・パーティーへの意気込み、そしてリキッドルームとの浅からぬ因縁。稀代のラッパーによるロング・インタビューをお届けしよう。</br><br />
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── <strong>まず各所で触れられてるとは思いますが、前作『SEEDA』発売後の引退発言についてお聞かせください。引退発言までにはどのような経緯がありましたか？</strong></p>
<p><span>SEEDA</span>ごめんなさい。あの件に関しては自分が子供だった思います。気持ちが爆発して安易にブログに書いてしまった。ただモチヴェーションがあのときガクッと落ちてしまったことは間違いなくて。音楽ビジネスはタブーもあるから、知りたいひとは自分で学びながら責任を持って知ってほしいと思う。音楽だけ精進していても越えられない壁はあるので。そのかわり、その壁が無いところから勝負もできる。そのひとつとして、好きなアーティストをフックアップしまくって、好きな音楽を増やすことも重要じゃないかと。発言当時はさきのことを考えると一旦裏方に回ったほうが自分も仲間も長く音楽でメシが食えると判断したんです。いい才能は埋もれることも多いから、ラッパーとしてリスペクトできて、同時に友だちだと思えるアーティストに対しては早めに協力をしたい。協力できる時期だって限られるとも思うし。それはI-DeAが僕に対してしてくれたことでもあるから。</br><br />
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── <strong>周囲の反応は？</strong></p>
<p><span>SEEDA</span>「ラッパーとしてヘッズに求められなくなったらやめる」とはいつも言っていたので、とくに反応はなかったですね。経緯に関しても普段から仲間には話してきたし。ただ「もったいないんじゃない？」とはOKI（GEEK）君やDJ ISSO（SD JUNKSTA）君なんかに言われました。逆に自分の周辺以外からの賛否両論が激しかったッスね（笑）。ごめんなさい。</br><br />
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── <strong>引退発言前と活動再開後ではどのような変化がありましたか。</strong></p>
<p><span>SEEDA</span>ブログに本音を書くときはなるべくひとが傷つかないように書くようになりましたね。あとは活動再開前にストレス発散のために遊びではじめたトラック制作ぐらい。</br><br />
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── <strong>SMITH-CN氏と4WD氏のアルバムにラップ以外の面で携わることで得たものはなんだったと思いますか？</strong></p>
<p><span>SEEDA</span>まず各々のアーティストのモチヴェーションがそれぞれ違うということを知れた。それはそのアーティストの長所を知ることと一緒だから。アルバムが完成したとき、それまでの経過もふくめCN君の自由な個性を感じたんです。だからプロデューサーが型にはめて制作するのは避けたほうがいいということがわかった。4WD君の場合はすごいプロデューサーと仕事をするには、それに負けない個性を持つラッパーじゃないと成り立たないと感じましたね。その意味ではCN君も4WD君もうまくいったのではないかと思います。</br><br />
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── <strong>今回の新作『BREATHE』、興味深く聴かせていただきました。今作は基本的にBL氏、OHLD氏との作業が多かったとのことですが、このふたりと作品を作る最大のメリットは？　またアルバム制作前にはどのようなコンセプトを持っていましたか？</strong></p>
<p><span>SEEDA</span>ふたりと制作する最大のメリットは音楽の価値観に対しての共通認識が多いこと。感情論をメインにことを進めないメンバーだから、よく話し合える。あとは僕より優れた知識とスキルがある点。コンセプトに関してはこのアルバムに限らず、４～５曲できた曲をピックしたらアルバムの構成を考えて、フレッシュな音楽性、そ れにそのときの空気感をリリックスやメロディーで表現できるように頑張るだけです。現時点での過去作品に関しては、その考えで一貫してる。あと契約の問題もふくめ、細かい部分でのサンプリングもなしにしました。</br><br />
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── <strong>リリック面ではどのような点にこだわりましたか？　個人的にはこれまでより社会や政治に言及したメッセージが多くなった印象がありますが、そういった歌詞に向かっていった明確な出来事や、意識が変わるきっかけなどはあったのでしょうか。また本作でメッセージとして自身がもっとも伝えたいことが書かれているラインを挙げるとするなら？ </strong></p>
<p><span>SEEDA</span>政治的なリリックスを増やそうという意識はないのですが、社会に向けてはなにか意見を言いたかった。ニートじゃないし、適当に生きてるだけじゃ周囲が困ったとき、結局誰かのせいにしたり、パニックを起こしますよね。そういった内容に触れたのは、このままでは資本主義×至上主義の崩壊に巻き込まれる危機感を感じたから。そういったリリックスがおカタいと思うひとがいても不思議じゃないけど、僕はこのまま世界が崩壊するのに付き合う気も、困ったときに馴れ合う気もないだけ。もっとも伝えたいメッセージは選べないけど、今の気分だと“MOMENTS”や“LIFE SONG”あたりがそうだと思います。</br><br />
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『crazy／イカレテル俺等crazy／自分の家を壊しているcrazy／水を買い出すcrazy／空気を買い出すfuture crazy』（“MOMENTS”よりリリック抜粋）<br />
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『この国に生まれて感謝／疑う事もあるけど感謝／戦争放棄誇りだよあんた／戦後もHIPHOPもアメリカに感謝／裸足の子供みない23区／学問習える国の算数／夜中に歩ける街のlights／明日を抱ける幼いLIFE』（“LIFE SONG”よりリリック抜粋）</p>
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		<title>LEN FAKI</title>
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		<comments>http://www.liquidroom.net/interview/454/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 20 Oct 2010 08:02:20 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[すべてのものは変化するものだろう？　それが人生の美しいところでもある――レン・ファキ来日直前インタヴュー
　10月23日開催の〈HOUSE OF LIQUID〉にてプレイするレン・ファキ。テクノ・シーンにおいてナンバーワンと言われているベルリンのクラブ〈ベルクハイン〉のレジデントDJとして活動し、またクリエイターとしても、そのダーク＆エネルギッシュなトラックで、大きな人気を集めているアーティストだ。２年前の〈WIRE09〉のメイン・フロアでのDJプレイも話題になり、それ以来というのだからまさに待望の来日。そして、ここ数ヶ月の間、同じく〈ベルクハイン〉のレジデントDJたちの多くが来日し、ここ日本のフロアを揺らし大きな話題を集めるているなか、ついに本丸の登場といったところでもある。また〈HOUSE OF LIQUID〉では共演に、テクノ・シーンを長らく牽引し続け、〈WIRE〉を主宰し、多くの聴衆にレンを紹介した張本人、石野卓球。そして４月には現地〈ベルクハイン〉でのDJ、そしてマルセル・デットマンら〈ベルクハイン〉レジデントDJたちと、ここ日本で数多く共演しているDJ NOBU。まさにテクノの最前線の一端を、そこで体感できるだろう。
　10月23日開催の〈HOUSE OF LIQUID〉直前、ぎりぎりのタイミングで返答のあったレン・ファキのメール・インタヴューをお届けする。



 ── あなたのキャリアを語る上で、やはりベルリンという都市へと活動の拠点を移したことが大きな転機となったようですが、具体的にどんな部分に影響 を与えたと思いますか？
レンいま考えると、それ以前のことはすべて下積み、自分が踏み出すための土台作りだったんだと思うね。音楽的にも個人的にも、準備期間だったように思う。一人前になって、ベルリンという街とそこにある可能性とチャレンジに飛び込む覚悟ができた。街、人、アーティストたち、そのすべてが私の視野を広げ、そして可能性を感じさせてくれた。ベルリンに移った、私という存在そのものにとても大きな影響を与えたし、いまも与え続けているよ。８年も住んでいるからさすがに慣れて来た部分はあるけれど、ドイツの他の都市に住むことはまだ考えられないね。


 ── クリエイターとしてもサウンド的に、〈ベルクハイン〉のレジデントになってからかなり変化した思うのですが、どんな部分に留意し て音楽を作るようになりましたか？
レン〈ベルクハイン〉は間違いなく私のDJセットには影響を与えた。でもプロダクションについてはそんなことはないと思う。当然、ときとともに私のサウンドは変化してきたけれど、それは意図的あるいは意識的に変えようと思って起こることではない。自然に起こったこと。すべてのものは変化するものだろう？　それが人生の美しいところでもある。私のなかから生まれる音楽は、私の中にあるもの、その時々に私が好きだと思うサウンドだ。私は実験することが好きなので、なぜそのサウンドが出来上がったのか論理的に説明することは出来ない。つねにさまざまなものの影響を受けているので、なにかに特定することはできないんだ。パーティーだって世界の様々な場所で、毎晩異なるからね。


 ── ベールに包まれていてしゃべりニクい部分もあると思いますが〈ベルクハイン〉の場所としての魅力はどこにあるのでしょうか？
レン私にとっては、もう６年もレジデントを務めているのである種の“ホーム”だと感じている。古い友人たち、新しい友人たちとの出会いの場であり、楽しい時間を共有する場所。私がとくに好きなのは、音楽に没頭しているお客さんだけになる朝から昼くらいの時間帯。それを楽しみ、祝福し、吸収しているから。あれはとても特別なヴァイブだし雰囲気だね。もっと全体の印象を言えば、エッジーで直接的、オープン・マインドでありながらリラックスしている。（周りに迷惑をかけなければ）なんでも好きなことをしていい場所で、とにかく楽しい時間を過ごすためだけにある。これからも変わらずに、そうあり続けて欲しいね。


 ── ではもっと広げてベルリンという街の魅力とは？
レンベルリンとドイツは別ものだ、とよく言われるのを知っているかな？　ベルリンは間違いなく、ドイツの他の大都市とは全く異なる街だ。私にとっては完全に独立したユニークな空間。何百万人という人口を抱える大都市でありながら、そう感じさせない。もし人が多くてゴミゴミしたところが好きなら、そういう場所もある。地区によってスタイルやひとびとの生活が違うので、全体としてはとてもリラックスした空気があって小さな町が集まって大きな街を形成しているような感じがする。私はいろいろな雰囲気の異なる地区に行ってみるのが好きなんだ。ひとつのエリアではベビーカーを押した若い家族ばかりかと思えば、隣の地区はビジネスマンばかり、もうひとつのところでは学生や若者がいっぱい、という風にね。特に、いまでも東（私が住んでいる方）と西との違いがあるところもおもしろい。この街の魅力についてなら、いつまでも喋っていられるよ！　可能性がたくさんある街でもあるしね。アート、音楽、演劇といったシーンも素晴らしい。世界中からアーティストたちが集まっている。あれ、私はここの生活を愛してるってことってすでに言ったっけ（笑）


 ── 話は変わりますが、あなたとクラブ・ミュージックの出会いはどんなものだったんでしょうか？
レン私は幼い頃から音楽オタクだった。クラブ・ミュージックとの出会いは、むしろ偶然のようなものだった。若い頃はなんでも聴いていたからね。ある週末に、友だちと遊びに行って、この音楽と出会った。その頃はアシッドだったよ。それが大ブームになっていたときだった。私は即座にヤラれてしまって、その夜から夢中になった。


 ── とくにテクノやハウスのアーティストにフォーカスすると最も影響を受けたアーティストは誰でしょうか？
レンうーん、ちょっと考えさせてくれ。いまではすばらしいアーティストや同僚がたくさん居過ぎて選ぶのが難しいよ。誰かを忘れてしまっていたら嫌だからな。基本的には、私は自分に忠実で成長／進歩を止めないアーティストが好きだ。しっかりと地に足を着けながらも、頭はパラレル・ワールドの音の中に突っ込んでいる人。


 ── あとはDJプレイということで影響を受けたDJは？
レン私が十代後半の頃は、毎週末地元のクラブに通っていた。そこでプレイしていたのがDJマルコ・ザファラーノという人で、本当にいいDJだった。テクノをプレイしていて、僕にとっては街中で一番カッコいい人物だったよ。地元のヒーローだ。彼の影響で、自分もDJになることを夢見出したね。その後大規模なレイヴにも行くようになったんだけど、その頃はスヴェン・フェイトに勝るDJはいなかったし、彼を見て感動しインスパイアされないひとはいなかったよ。


 ── 逆にテクノやハウスのアーティスト以外で影響を受けたアーティストは誰でしょうか？その理由も含めてお教えください。
レン人によっては、何十年も憧れ続けるヒーローがいるものだけど、私の場合はそうじゃないんだ。もちろんすべてのジャンルで尊敬するミュージシャンは無数にいる。実は、自分の家や車ではダンス・ミュージック以外のものを聴く。かなり幅広く、いろんなものを聴くんだ。フュージョン・ファンクからロックから、その間にあるものすべて。いまはパール・ジャムの新しいアルバムをすごく気に入ってるよ（ベルリンでのコンサートは見逃してしまって悔しい）。あとブロンド・レッドヘッドの作品も好き。


 ── あなたのレーベルでリリースされている日本人アーティスト、A.Mochiの魅力とは？
レン彼はすばらしいアーティストでとてもリスペクトしている。彼は少ないサウンドを選び出し、（最善の方法で）シンプルにまとめながら、爆弾のようなトラックを作り出す。それにあのベースの重さ。私はベース好きなのでね！　それを選りすぐりの要素で組み合わせていく手腕は……ただすごいよ！


 ── １年前の〈WIRE〉のメインフロアでのプレイで印象に残ってることはありますか？
レン最高だった！　個人的なベスト・ナイトに数えられるね。鳥肌、緊張感、そしてアドレナリン。あのお客さんはプライスレスだね。とても暖かく、応援してくれて、しかもパーティーの仕方も良く分かってる！　素晴らしいエネルギーが押し寄せてくるのを感じたよ。ステージとオーディエンス感の完璧な交流があった。


 ── 今後のリリース予定などについて教えてください。
レンいま、A. Mochiのファースト・アルバムを仕上げているところだ。もう数週間のうちに発売されるよ。その次は、久しぶりに私自身のリミックスを〈Figure〉から出す。それに月末にダブルCD／レコード７枚組でリリースされる、〈Ostgut-Ton〉の５周年記念コンピレーションに私もエクスクルーシヴのトラックを提供しているよ。そんんなわけでいいものがたくさん控えているから、よろしくね。楽しんで聴いてくれ！
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">すべてのものは変化するものだろう？　それが人生の美しいところでもある――レン・ファキ来日直前インタヴュー</span></strong></p>
<p>　10月23日開催の〈HOUSE OF LIQUID〉にてプレイするレン・ファキ。テクノ・シーンにおいてナンバーワンと言われているベルリンのクラブ〈ベルクハイン〉のレジデントDJとして活動し、またクリエイターとしても、そのダーク＆エネルギッシュなトラックで、大きな人気を集めているアーティストだ。２年前の〈WIRE09〉のメイン・フロアでのDJプレイも話題になり、それ以来というのだからまさに待望の来日。そして、ここ数ヶ月の間、同じく〈ベルクハイン〉のレジデントDJたちの多くが来日し、ここ日本のフロアを揺らし大きな話題を集めるているなか、ついに本丸の登場といったところでもある。また〈HOUSE OF LIQUID〉では共演に、テクノ・シーンを長らく牽引し続け、〈WIRE〉を主宰し、多くの聴衆にレンを紹介した張本人、石野卓球。そして４月には現地〈ベルクハイン〉でのDJ、そしてマルセル・デットマンら〈ベルクハイン〉レジデントDJたちと、ここ日本で数多く共演しているDJ NOBU。まさにテクノの最前線の一端を、そこで体感できるだろう。<br />
　10月23日開催の〈HOUSE OF LIQUID〉直前、ぎりぎりのタイミングで返答のあったレン・ファキのメール・インタヴューをお届けする。</br><br />
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 ── <strong>あなたのキャリアを語る上で、やはりベルリンという都市へと活動の拠点を移したことが大きな転機となったようですが、具体的にどんな部分に影響 を与えたと思いますか？</strong></p>
<p><span>レン</span>いま考えると、それ以前のことはすべて下積み、自分が踏み出すための土台作りだったんだと思うね。音楽的にも個人的にも、準備期間だったように思う。一人前になって、ベルリンという街とそこにある可能性とチャレンジに飛び込む覚悟ができた。街、人、アーティストたち、そのすべてが私の視野を広げ、そして可能性を感じさせてくれた。ベルリンに移った、私という存在そのものにとても大きな影響を与えたし、いまも与え続けているよ。８年も住んでいるからさすがに慣れて来た部分はあるけれど、ドイツの他の都市に住むことはまだ考えられないね。</br><br />
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 ── <strong>クリエイターとしてもサウンド的に、〈ベルクハイン〉のレジデントになってからかなり変化した思うのですが、どんな部分に留意し て音楽を作るようになりましたか？</strong></p>
<p><span>レン</span>〈ベルクハイン〉は間違いなく私のDJセットには影響を与えた。でもプロダクションについてはそんなことはないと思う。当然、ときとともに私のサウンドは変化してきたけれど、それは意図的あるいは意識的に変えようと思って起こることではない。自然に起こったこと。すべてのものは変化するものだろう？　それが人生の美しいところでもある。私のなかから生まれる音楽は、私の中にあるもの、その時々に私が好きだと思うサウンドだ。私は実験することが好きなので、なぜそのサウンドが出来上がったのか論理的に説明することは出来ない。つねにさまざまなものの影響を受けているので、なにかに特定することはできないんだ。パーティーだって世界の様々な場所で、毎晩異なるからね。</br><br />
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 ── <strong>ベールに包まれていてしゃべりニクい部分もあると思いますが〈ベルクハイン〉の場所としての魅力はどこにあるのでしょうか？</strong></p>
<p><span>レン</span>私にとっては、もう６年もレジデントを務めているのである種の“ホーム”だと感じている。古い友人たち、新しい友人たちとの出会いの場であり、楽しい時間を共有する場所。私がとくに好きなのは、音楽に没頭しているお客さんだけになる朝から昼くらいの時間帯。それを楽しみ、祝福し、吸収しているから。あれはとても特別なヴァイブだし雰囲気だね。もっと全体の印象を言えば、エッジーで直接的、オープン・マインドでありながらリラックスしている。（周りに迷惑をかけなければ）なんでも好きなことをしていい場所で、とにかく楽しい時間を過ごすためだけにある。これからも変わらずに、そうあり続けて欲しいね。</br><br />
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 ── <strong>ではもっと広げてベルリンという街の魅力とは？</strong></p>
<p><span>レン</span>ベルリンとドイツは別ものだ、とよく言われるのを知っているかな？　ベルリンは間違いなく、ドイツの他の大都市とは全く異なる街だ。私にとっては完全に独立したユニークな空間。何百万人という人口を抱える大都市でありながら、そう感じさせない。もし人が多くてゴミゴミしたところが好きなら、そういう場所もある。地区によってスタイルやひとびとの生活が違うので、全体としてはとてもリラックスした空気があって小さな町が集まって大きな街を形成しているような感じがする。私はいろいろな雰囲気の異なる地区に行ってみるのが好きなんだ。ひとつのエリアではベビーカーを押した若い家族ばかりかと思えば、隣の地区はビジネスマンばかり、もうひとつのところでは学生や若者がいっぱい、という風にね。特に、いまでも東（私が住んでいる方）と西との違いがあるところもおもしろい。この街の魅力についてなら、いつまでも喋っていられるよ！　可能性がたくさんある街でもあるしね。アート、音楽、演劇といったシーンも素晴らしい。世界中からアーティストたちが集まっている。あれ、私はここの生活を愛してるってことってすでに言ったっけ（笑）</br><br />
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 ── <strong>話は変わりますが、あなたとクラブ・ミュージックの出会いはどんなものだったんでしょうか？</strong></p>
<p><span>レン</span>私は幼い頃から音楽オタクだった。クラブ・ミュージックとの出会いは、むしろ偶然のようなものだった。若い頃はなんでも聴いていたからね。ある週末に、友だちと遊びに行って、この音楽と出会った。その頃はアシッドだったよ。それが大ブームになっていたときだった。私は即座にヤラれてしまって、その夜から夢中になった。</br><br />
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 ── <strong>とくにテクノやハウスのアーティストにフォーカスすると最も影響を受けたアーティストは誰でしょうか？</strong></p>
<p><span>レン</span>うーん、ちょっと考えさせてくれ。いまではすばらしいアーティストや同僚がたくさん居過ぎて選ぶのが難しいよ。誰かを忘れてしまっていたら嫌だからな。基本的には、私は自分に忠実で成長／進歩を止めないアーティストが好きだ。しっかりと地に足を着けながらも、頭はパラレル・ワールドの音の中に突っ込んでいる人。</br><br />
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 ── <strong>あとはDJプレイということで影響を受けたDJは？</strong></p>
<p><span>レン</span>私が十代後半の頃は、毎週末地元のクラブに通っていた。そこでプレイしていたのがDJマルコ・ザファラーノという人で、本当にいいDJだった。テクノをプレイしていて、僕にとっては街中で一番カッコいい人物だったよ。地元のヒーローだ。彼の影響で、自分もDJになることを夢見出したね。その後大規模なレイヴにも行くようになったんだけど、その頃はスヴェン・フェイトに勝るDJはいなかったし、彼を見て感動しインスパイアされないひとはいなかったよ。</br><br />
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 ── <strong>逆にテクノやハウスのアーティスト以外で影響を受けたアーティストは誰でしょうか？その理由も含めてお教えください。</strong></p>
<p><span>レン</span>人によっては、何十年も憧れ続けるヒーローがいるものだけど、私の場合はそうじゃないんだ。もちろんすべてのジャンルで尊敬するミュージシャンは無数にいる。実は、自分の家や車ではダンス・ミュージック以外のものを聴く。かなり幅広く、いろんなものを聴くんだ。フュージョン・ファンクからロックから、その間にあるものすべて。いまはパール・ジャムの新しいアルバムをすごく気に入ってるよ（ベルリンでのコンサートは見逃してしまって悔しい）。あとブロンド・レッドヘッドの作品も好き。</br><br />
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 ── <strong>あなたのレーベルでリリースされている日本人アーティスト、A.Mochiの魅力とは？</strong></p>
<p><span>レン</span>彼はすばらしいアーティストでとてもリスペクトしている。彼は少ないサウンドを選び出し、（最善の方法で）シンプルにまとめながら、爆弾のようなトラックを作り出す。それにあのベースの重さ。私はベース好きなのでね！　それを選りすぐりの要素で組み合わせていく手腕は……ただすごいよ！</br><br />
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 ── <strong>１年前の〈WIRE〉のメインフロアでのプレイで印象に残ってることはありますか？</strong></p>
<p><span>レン</span>最高だった！　個人的なベスト・ナイトに数えられるね。鳥肌、緊張感、そしてアドレナリン。あのお客さんはプライスレスだね。とても暖かく、応援してくれて、しかもパーティーの仕方も良く分かってる！　素晴らしいエネルギーが押し寄せてくるのを感じたよ。ステージとオーディエンス感の完璧な交流があった。</br><br />
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 ── <strong>今後のリリース予定などについて教えてください。</strong></p>
<p><span>レン</span>いま、A. Mochiのファースト・アルバムを仕上げているところだ。もう数週間のうちに発売されるよ。その次は、久しぶりに私自身のリミックスを〈Figure〉から出す。それに月末にダブルCD／レコード７枚組でリリースされる、〈Ostgut-Ton〉の５周年記念コンピレーションに私もエクスクルーシヴのトラックを提供しているよ。そんんなわけでいいものがたくさん控えているから、よろしくね。楽しんで聴いてくれ！</p>
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		<item>
		<title>OGRE YOU ASSHOLE</title>
		<link>http://www.liquidroom.net/interview/440/</link>
		<comments>http://www.liquidroom.net/interview/440/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 29 Sep 2010 13:04:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[ポップに、そしてサイケデリックに――さらなる自由を求めて突き進むオウガ・ユー・アスホール
　今年の春から、結成の地でもある長野の八ヶ岳山麓へと戻っての活動を続けているオウガ・ユー・アスホール。そこで生まれた最新作『浮かれている人』を聴く限り、そんなリラックスした環境は音にも少なからず影響を与えているようだ。ポップで柔らかなオウガ流のディスコ・トラックと言えそうな“バランス”にはじまり、穏やかな表情のラストの“真ん中で”まで、自由な彼の想像力が音からはみ出さんばかりに輝いている。音の隙間を最大限に生かした“どちらにしろ”のような実験的なトラックもさらりとやってしまったりと、その自由なサウンドには、よく彼らが言及されるUSインディの諸バンドとともに、ノイ！や中期のカンと言ったクラウト・ロックの、遊び心のあるポップでサイケデリックなサウンドの影響も、より強く感じることもできる。
　昨年末のツアー・ファイナル、もしくは３月のディアフーフとの共演でも、ここリキッドルームを揺らした彼だが、現在は９月頭にリリースされた最新ミニ・アルバム『浮かれている人』を引っさげたリリース・ツアーを続行中。そして今回もツアー・ファイナルとして10月17日にリキッドルームに登場する。また、その後、11月にはカナダのバンド、ウルフ・パレードとのUSツアーも決定している。
　日本ツアーまっただ中のオウガ、ヴォーカル／ギターの出戸にメールにてインタヴューを試みた。



── 東京は寒暖が激しいですが、長野はどうでしょうか？
出戸いま（9/25）はもう寒いです。夜はストーブをつけます。


── この５年間というのは、デビューしてから、リリースもコンスタントに続け、そのライヴの規模も大きくなるなど、めまぐるしく環境が変化していった５年だと思います。そのなかで、自分たちの音楽に影響与えたものでもっとも大きな変化はなんでしょうか？
出戸大学を出て社会人なったことと、最近の話では、４月から地元の長野に活動の拠点を移したことですかね。


── これまでの活動のなかで、ターニングポイントとなったライヴ、もしくは作品がひとつあるとすればなんだと思いますか？　理由も含めてお教えください。
出戸どの作品もそれなりにターニングポイントになってると思うのですが……あえてひとつあげるならプロデューサーの石原洋さんとエンジニアの中村宗一郎さんに最初に手がけてもらった作品『しらない合図しらせる子』（2008年）。


── 名古屋から長野に戻ったというのは、やはり最新作である『浮かれている人』の音楽的にも大きな影響を与えたものでしょうか？
出戸大きくはないと思いますが少しあります。


── ちなみになぜ、長野に戻ろうと思ったんですが？
出戸自由だから。


── 『浮かれている人』についてお聞かせください。ミニ・アルバムというフォーマットにしたのはなぜでしょうか？
出戸実験的にいろいろなことに挑戦できるのにちょうど良いサイズだと思ったから。


── 今作でも石原さんや中村さんなどゆらゆら帝国の制作チームとのタッグですが、彼らかからのアドバイスや提案などで、印象に残っていることばとかはありませんか？
出戸「困った時は声」。


── 『浮かれている人』は、これまでの作品以上に「音と音の隙間」を意識したような作品に感じたのですが、いかがででしょうか？
出戸3曲目の“どちらにしろ”は本当、最初は隙間しかなかった。


── OYAといえばモデスト・マウスなど、USのインディ・ロックの影響を引き合いに出されることが多いですが、本作には例えばカンの後期やノイ！（編集注：１）のようなジャーマン・ロックが持っている、ある種のポップでサイケデリックな”軽さ”に非常に近いものを感じるのですが、いかがでしょうか？　影響などは受けていますか？
出戸カンもノイ！も大好き。この前、ジョニー・マーさん（編集注：２）にカンを45回転で聴くとオウガみたいって言われた。


── 今回、日本ツアーの後、北米ツアーを行うようですが、リキッドルームでラストを迎える日本ツアーもまっただ中かと思いますが、現在のところツアーの感触はいかがでしょうか？
出戸今日はちょうど地元の松本でライブなんですが、ツアー初日よりも2日目の方が良かったので、毎回どんどん良くなっていくツアーにしたいです。


── 北米ツアーについては、これからという感じだと思いますが、楽しみにしていることなどありましたらお教えください。
出戸無事に帰って来れたらOK。


── ちなみにこれまでかなりの数、海外バンドとの共演を果たしてますが、いろいろ結成当時のエピソードなどが有名なモデスト・マウス以外で最も印象的なのは誰でしょうか？
出戸evens


── 日本国内で最も刺激を受けるバンド、できれば同じくらいの世代で入ればお教えください。理由もお教えください。
出戸たくさんいて選べないです


── もし世代関係なくとすれば、国内で最も刺激を受けたアーティスト言ったらどなたでしょうか？
出戸たくさんいて選べないです


── 最後にリキッドルームのライヴにいらっしゃるお客さんにひとことお願いいたします。
出戸浮かれてください。


編集注１：1960年代末～70年代に活動したドイツのロック・バンドたち。電子楽器や現代音楽の大幅な導入など、英米のロックとは違ったユニークなアプローチで、パンクをはじめ、テクノやポスト・ロックなど後の音楽に大きな影響を与えた。
編集注２：元スミス、モデスト・マウスにして現在はザ・クリブスのギターリスト。






『浮かれている人』（バップ）
OGRE YOU ASSHOLE

９月１日にリリースされた５曲入りの最新ミニ・アルバム。今回も2008年の『しらないあいずしらせる子』以来のタッグとなる、プロデューサーの石原洋とエンジニアの中村宗一郎を起用（先日解散したゆらゆら帝国の黄金裏方タッグ）。ポップなメロディ・ラインの裏に潜む、実験的でサイケデリックな音の鳴りにさらに磨きをかけた最新作となっている。






OGRE YOU ASSHOLE
オウガ・ユー・アスホース。長野県諏訪で2001年結成。メンバーには出戸学（ギター、ヴォーカル）、馬渕啓（ギター）、平出規人（ベース）、勝浦隆嗣（ドラム）。2009年、メジャー・デビュー・シングル「ピンホール」をリリース、09年10月にはサード・アルバム『フォグランプ』をリリースしている。


そして、こちらツアー・ファイナル
10.17.SUN
OGRE YOU ASSHOLE
浮かれている人ツアー2010
詳しくはこちらへ
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">ポップに、そしてサイケデリックに――さらなる自由を求めて突き進むオウガ・ユー・アスホール</span></strong></p>
<p>　今年の春から、結成の地でもある長野の八ヶ岳山麓へと戻っての活動を続けているオウガ・ユー・アスホール。そこで生まれた最新作『浮かれている人』を聴く限り、そんなリラックスした環境は音にも少なからず影響を与えているようだ。ポップで柔らかなオウガ流のディスコ・トラックと言えそうな“バランス”にはじまり、穏やかな表情のラストの“真ん中で”まで、自由な彼の想像力が音からはみ出さんばかりに輝いている。音の隙間を最大限に生かした“どちらにしろ”のような実験的なトラックもさらりとやってしまったりと、その自由なサウンドには、よく彼らが言及されるUSインディの諸バンドとともに、ノイ！や中期のカンと言ったクラウト・ロックの、遊び心のあるポップでサイケデリックなサウンドの影響も、より強く感じることもできる。<br />
　昨年末のツアー・ファイナル、もしくは３月のディアフーフとの共演でも、ここリキッドルームを揺らした彼だが、現在は９月頭にリリースされた最新ミニ・アルバム『浮かれている人』を引っさげたリリース・ツアーを続行中。そして今回もツアー・ファイナルとして10月17日にリキッドルームに登場する。また、その後、11月にはカナダのバンド、ウルフ・パレードとのUSツアーも決定している。<br />
　日本ツアーまっただ中のオウガ、ヴォーカル／ギターの出戸にメールにてインタヴューを試みた。</br><br />
</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>東京は寒暖が激しいですが、長野はどうでしょうか？</strong></p>
<p><span>出戸</span>いま（9/25）はもう寒いです。夜はストーブをつけます。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>この５年間というのは、デビューしてから、リリースもコンスタントに続け、そのライヴの規模も大きくなるなど、めまぐるしく環境が変化していった５年だと思います。そのなかで、自分たちの音楽に影響与えたものでもっとも大きな変化はなんでしょうか？</strong></p>
<p><span>出戸</span>大学を出て社会人なったことと、最近の話では、４月から地元の長野に活動の拠点を移したことですかね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>これまでの活動のなかで、ターニングポイントとなったライヴ、もしくは作品がひとつあるとすればなんだと思いますか？　理由も含めてお教えください。</strong></p>
<p><span>出戸</span>どの作品もそれなりにターニングポイントになってると思うのですが……あえてひとつあげるならプロデューサーの石原洋さんとエンジニアの中村宗一郎さんに最初に手がけてもらった作品『しらない合図しらせる子』（2008年）。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>名古屋から長野に戻ったというのは、やはり最新作である『浮かれている人』の音楽的にも大きな影響を与えたものでしょうか？</strong></p>
<p><span>出戸</span>大きくはないと思いますが少しあります。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ちなみになぜ、長野に戻ろうと思ったんですが？</strong></p>
<p><span>出戸</span>自由だから。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>『浮かれている人』についてお聞かせください。ミニ・アルバムというフォーマットにしたのはなぜでしょうか？</strong></p>
<p><span>出戸</span>実験的にいろいろなことに挑戦できるのにちょうど良いサイズだと思ったから。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>今作でも石原さんや中村さんなどゆらゆら帝国の制作チームとのタッグですが、彼らかからのアドバイスや提案などで、印象に残っていることばとかはありませんか？</strong></p>
<p><span>出戸</span>「困った時は声」。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>『浮かれている人』は、これまでの作品以上に「音と音の隙間」を意識したような作品に感じたのですが、いかがででしょうか？</strong></p>
<p><span>出戸</span>3曲目の“どちらにしろ”は本当、最初は隙間しかなかった。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>OYAといえばモデスト・マウスなど、USのインディ・ロックの影響を引き合いに出されることが多いですが、本作には例えばカンの後期やノイ！（編集注：１）のようなジャーマン・ロックが持っている、ある種のポップでサイケデリックな”軽さ”に非常に近いものを感じるのですが、いかがでしょうか？　影響などは受けていますか？</strong></p>
<p><span>出戸</span>カンもノイ！も大好き。この前、ジョニー・マーさん（編集注：２）にカンを45回転で聴くとオウガみたいって言われた。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>今回、日本ツアーの後、北米ツアーを行うようですが、リキッドルームでラストを迎える日本ツアーもまっただ中かと思いますが、現在のところツアーの感触はいかがでしょうか？</strong></p>
<p><span>出戸</span>今日はちょうど地元の松本でライブなんですが、ツアー初日よりも2日目の方が良かったので、毎回どんどん良くなっていくツアーにしたいです。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>北米ツアーについては、これからという感じだと思いますが、楽しみにしていることなどありましたらお教えください。</strong></p>
<p><span>出戸</span>無事に帰って来れたらOK。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ちなみにこれまでかなりの数、海外バンドとの共演を果たしてますが、いろいろ結成当時のエピソードなどが有名なモデスト・マウス以外で最も印象的なのは誰でしょうか？</strong></p>
<p><span>出戸</span>evens</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>日本国内で最も刺激を受けるバンド、できれば同じくらいの世代で入ればお教えください。理由もお教えください。</strong></p>
<p><span>出戸</span>たくさんいて選べないです</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>もし世代関係なくとすれば、国内で最も刺激を受けたアーティスト言ったらどなたでしょうか？</strong></p>
<p><span>出戸</span>たくさんいて選べないです</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>最後にリキッドルームのライヴにいらっしゃるお客さんにひとことお願いいたします。</strong></p>
<p><span>出戸</span>浮かれてください。</br><br />
</br><br />
</br><br />
編集注１：1960年代末～70年代に活動したドイツのロック・バンドたち。電子楽器や現代音楽の大幅な導入など、英米のロックとは違ったユニークなアプローチで、パンクをはじめ、テクノやポスト・ロックなど後の音楽に大きな影響を与えた。<br />
編集注２：元スミス、モデスト・マウスにして現在はザ・クリブスのギターリスト。</p>
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<p class="jkt">
<img src="http://www.liquidroom.net/interview/wp/wp-content/uploads/2010/09/oya.jpg" />
</p>
<div class="comment">
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<li class="title">『浮かれている人』（バップ）</li>
<li class="artist">OGRE YOU ASSHOLE</li>
</ul>
<p>９月１日にリリースされた５曲入りの最新ミニ・アルバム。今回も2008年の『しらないあいずしらせる子』以来のタッグとなる、プロデューサーの石原洋とエンジニアの中村宗一郎を起用（先日解散したゆらゆら帝国の黄金裏方タッグ）。ポップなメロディ・ラインの裏に潜む、実験的でサイケデリックな音の鳴りにさらに磨きをかけた最新作となっている。
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<p><img border="0" width="1" height="1" src="http://www11.a8.net/0.gif?a8mat=107ME3+6LJZ5E+V5O+HUSFL" alt=""></br><br />
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<p><strong>OGRE YOU ASSHOLE</strong><br />
オウガ・ユー・アスホース。長野県諏訪で2001年結成。メンバーには出戸学（ギター、ヴォーカル）、馬渕啓（ギター）、平出規人（ベース）、勝浦隆嗣（ドラム）。2009年、メジャー・デビュー・シングル「ピンホール」をリリース、09年10月にはサード・アルバム『フォグランプ』をリリースしている。</br><br />
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そして、こちらツアー・ファイナル<br />
10.17.SUN<br />
OGRE YOU ASSHOLE<br />
浮かれている人ツアー2010<br />
<a href="http://www.liquidroom.net/schedule/20101017/2089/"target="_blank">詳しくはこちらへ</a></p>
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		<item>
		<title>前田真治――アート・エキシヴィジョン『Middlesex identity』＠Time Out Café &amp; Diner/Gallery</title>
		<link>http://www.liquidroom.net/interview/431/</link>
		<comments>http://www.liquidroom.net/interview/431/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 24 Sep 2010 04:03:33 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[最終的の僕はタイムマシンを作りたいので、それに向かっての道筋を辿っている
　今年のはじめ、解体前のフランス大使館旧庁舎をそのものを展示場として展開された、アート・エキシヴィジョン“DANDANS at No Mans Land”。20代～30代の若き才能を集めたアーティスト集団“団・DANS”による主宰で行われ、大きな話題を集めた。フランス大使館旧庁舎の展示を含めて、“団・DANS”のさまざまなエキシヴィジョンに出展しているアーティスト、前田真治が9月25日～10月3日の間と11月後半に２度の展示を、LIQUIDROOM２F、Time Out Cafe＆ Dinner/Galleryで行う。まずは第１回となる9月25日～10月3日の、そのテーマとは、なんと“没”。そう、世に出ることのない没作品をあえて出すのだという……そして次なる11月後半の展示には、自身で金属の固まりから、いちから制作したという実物大のカウンタックが登場する（写真は制作中のもの、前田自身によればこちらが“本気”の展示）。Time Out Cafe＆ Dinner/Galleryに、あのスーパーカーの代名詞として名高いスポーツカーの、実物大の作品が……それだけでも強烈なインパクトだ。
　神戸の山奥にて制作をしているという、前田真治の、その正体を探るべくメールにて質問を試みた。



 ── アートの分野に本格的に志そうと思うほど、影響や衝撃を受けたアーティストは誰でしょうか？
前田僕が影響を受けた人間は、多分ふたりですね。〈シミー・ディスク〉（注１）のクレーマーとキューブリックです。クレーマーは、中三くらいのときに知って……多分ショッカビリーからですかね。衝撃を受けました。理由というよりは単純におもろかったんです。ほんで、シミーのレコード根こそぎ買いました。そんなかでも、ドン・フレミングとか好きでしたね。ジャド・フェアとかよりも、やっぱ。キューブリックはみんな好きでしょ？　僕も例にもれずはまりました。これも理由そっちのけでかっこいいと思ったんです。よく考えれば、ふたりともファインアートって分野ではないけど、表現の根幹みたいなものを学んだ気がします。


 ── あとはもっと身近なトラウマというか、現在の活動に通じるもので、幼少期の頃に衝撃を受けた体験とかってありますか？
前田祖父が、学校のお迎えに来たときのことですかね。酒好きの祖父がその日も昼間から泥酔してたんですよ。そんで、僕をお迎えに来るときに、僕が（学校の）門のところで待っていると、遠くのほうから爆音が響いて来るわけです。その原因が、僕の祖父で。いま考えれば、ローギアでずっと車を走らせてたんでしょうけど、その激しい爆音轟かせながらセンターライン上を20キロくらいのスピードで走ってるんです。後ろに車の大行列引き連れて。ほんで、門にぶつけて停車して「迎え来たぞ」って。僕、それ見て、カッコエエと思ってしまったんですね。この感覚はいまにも通じています。


 ── ご自分の表現に一貫したメッセージやテーマはありますか？
前田あります。作品の構成はいつも行き当たりばったりですが、最終的の僕はタイムマシンを作りたいので、それに向かっての道筋を辿っているというのが最大のテーマです。ぜんぜん関係ない作品群かと思われるかも知れませんが、数学的に結果を求めるのではなく、あくまでアーティストとして目的を目指しているので、流れは単純ではありません。タイムマシンの原理を明快に理解するのにピアノの機械部分の仕組みを知ることが必要だったり、無職の大人の日常が興味深かったりします。うまく説明できませんが、とにかく僕の作品はいつもそういう繋がりに支配されています。


 ── いまもっとも興味のあるものはなんでしょうか？
前田いま、現在まさに興味あるものはカウンタックです。11月にまたそちらのギャラリーで展示させてもらう作品がカウンタックをモチーフにしたものですので、カウンタックの勉強はかなりしました。欠陥だらけで走り切るカッコよさがたまりません。


 ── 逆にいまもっとも怒りを覚えるものはなんでしょうか？
前田やわらかいとかホワホワの食感とかが美味いとイコールになっていることです。コンビニとか行って、やたらホワホワだったりします。僕、ご飯とかも固めが好きだし、食いもんに歯ごたえを求めたいタイプなんです、だからホワホワが多いのはむかつきますし、それを助長するOLの発言もむかつきます。


 ── 作品を作るのに、インスピレーションを受けるのはどんなことが多いですか？
前田作品を作る段階でのインスピレーションというよりは、僕の場合一生かけても作れないぶんの作品量はすでに頭のなかにあって、それは大学やめた直後にビザの申請をホームオフィスにしている期間にあまりに暇だったので、考えまくってきれいに脳裏に羅列させてしまったんですね。つまり、タイムマシンへの道程です。多くの作品はその引き出しから、今日着る洋服を選ぶみたいに、鼻歌まじりに選んでます。もちろん、具現化するのに多少のオカズは加えますが、それらは大体そのときある人間だったり環境だったりが自然とテーマを与えてくれます。


 ── 差し支えなければ教えて下さい。今回の展示のタイトルにもなっているMiddlesex university B.A Fine Artはなぜドロップ・アウトされたのでしょうか？
前田ある日、チューターに部屋に呼ばれたんです。そんで「シンジはいい友達を作りなさい」って言われて、チューターにひきつられて学校にいる人間ひとりひとりに「彼、シンジっていうのよろしく」って紹介されまくったんです。それがたまらなく切なかったんです、当時の僕には。


 ── そのドロップアウトも含めて、イギリスでの体験というのはご自身の作品に影響を与えていると思いますか？
前田思います。僕の場合大学内よりもむしろ外での活動が多かったので。いわゆる不良みたいな人間とばかり接してましたからね。特に、フランス人のANGIL+hidden tracks のMickaelとはギターを弾きながら散文詩を読み合ったりしてましたね。あと、イギリスの女はブサイクだから網タイツを全身にかぶせに行こうとか、そんなんばっかり。


 ── 今回の“没”展に“Middlesex identity”と名付けたのはなぜなんでしょうか？
前田これは、没というテーマに忠実にあてがったものです。僕が没になった場所だから。


 ── “没”というのは、どの点で没となった作品なのでしょうか？
前田それはいろいろです。多くは第三者に提出して「NO」と言われたものですが、自分から引っ込めたものもありますし、ほんといろいろ。


 ── 今回展示されるキャプションも含めて、ある意味で作品制作の過程も展示するわけですが、その点はどうですか？
前田dandansでの僕の作品は完成の展示みたいなニュアンスが多いですが、もともと僕は過程に味を持たせる人間なんです。シャネルの時にそれで失敗してしまったので、dandansでは控えるようにしたんですけど、前の質問でも答えたように、僕の作品は引き出しのなかのデッドストックです、だから制作の段階の動きこそが生きている作品ということになります。


 ── なぜ11月に行われる展示と今回の“没”展を２度に分けて行うことにしたのでしょうか？
前田簡単なことです。没展は僕の全身全霊を背けている。そして11月の展示には
全身全霊を傾けている。それらが混ざり合うと中和してしまって展示がわやくそになるからです。


 ── 次回11月に行われる“本気”の展示とはどんなものになるのでしょうか？　テーマなどがあればお教えください。
前田カウンタックという標本を元に、一番興奮する状態を体験できる設備を作ろうと考えています。テーマは死にに行く道具とでも言いましょうかカウンタックという誰もが憧れる形をしたものに乗って散り行くという死に方を提案してみました。それに備わるスタイル、設備を搭載させ死という極限の恐怖を感じながらあえて乗ってみたいという欲望を駆り立てるものを作ろうと考えています。
編集注１：1987年にNYにてマーク・クレイマーが立ち上げたインディ・レーベル。80年代後半～90年代前半にNYのアンダーグラウンド・ロック・シーンで個性的なリリースで注目を集めた。ちなみにボアダムズやルインズなど日本のバンドもUSリリースしている。
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			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">最終的の僕はタイムマシンを作りたいので、それに向かっての道筋を辿っている</span></strong></p>
<p>　今年のはじめ、解体前のフランス大使館旧庁舎をそのものを展示場として展開された、アート・エキシヴィジョン“DANDANS at No Mans Land”。20代～30代の若き才能を集めたアーティスト集団“団・DANS”による主宰で行われ、大きな話題を集めた。フランス大使館旧庁舎の展示を含めて、“団・DANS”のさまざまなエキシヴィジョンに出展しているアーティスト、前田真治が9月25日～10月3日の間と11月後半に２度の展示を、LIQUIDROOM２F、Time Out Cafe＆ Dinner/Galleryで行う。まずは第１回となる9月25日～10月3日の、そのテーマとは、なんと“没”。そう、世に出ることのない没作品をあえて出すのだという……そして次なる11月後半の展示には、自身で金属の固まりから、いちから制作したという実物大のカウンタックが登場する（写真は制作中のもの、前田自身によればこちらが“本気”の展示）。Time Out Cafe＆ Dinner/Galleryに、あのスーパーカーの代名詞として名高いスポーツカーの、実物大の作品が……それだけでも強烈なインパクトだ。<br />
　神戸の山奥にて制作をしているという、前田真治の、その正体を探るべくメールにて質問を試みた。</br><br />
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 ── <strong>アートの分野に本格的に志そうと思うほど、影響や衝撃を受けたアーティストは誰でしょうか？</strong></p>
<p><span>前田</span>僕が影響を受けた人間は、多分ふたりですね。〈シミー・ディスク〉（注１）のクレーマーとキューブリックです。クレーマーは、中三くらいのときに知って……多分ショッカビリーからですかね。衝撃を受けました。理由というよりは単純におもろかったんです。ほんで、シミーのレコード根こそぎ買いました。そんなかでも、ドン・フレミングとか好きでしたね。ジャド・フェアとかよりも、やっぱ。キューブリックはみんな好きでしょ？　僕も例にもれずはまりました。これも理由そっちのけでかっこいいと思ったんです。よく考えれば、ふたりともファインアートって分野ではないけど、表現の根幹みたいなものを学んだ気がします。</br><br />
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 ── <strong>あとはもっと身近なトラウマというか、現在の活動に通じるもので、幼少期の頃に衝撃を受けた体験とかってありますか？</strong></p>
<p><span>前田</span>祖父が、学校のお迎えに来たときのことですかね。酒好きの祖父がその日も昼間から泥酔してたんですよ。そんで、僕をお迎えに来るときに、僕が（学校の）門のところで待っていると、遠くのほうから爆音が響いて来るわけです。その原因が、僕の祖父で。いま考えれば、ローギアでずっと車を走らせてたんでしょうけど、その激しい爆音轟かせながらセンターライン上を20キロくらいのスピードで走ってるんです。後ろに車の大行列引き連れて。ほんで、門にぶつけて停車して「迎え来たぞ」って。僕、それ見て、カッコエエと思ってしまったんですね。この感覚はいまにも通じています。</br><br />
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 ── <strong>ご自分の表現に一貫したメッセージやテーマはありますか？</strong></p>
<p><span>前田</span>あります。作品の構成はいつも行き当たりばったりですが、最終的の僕はタイムマシンを作りたいので、それに向かっての道筋を辿っているというのが最大のテーマです。ぜんぜん関係ない作品群かと思われるかも知れませんが、数学的に結果を求めるのではなく、あくまでアーティストとして目的を目指しているので、流れは単純ではありません。タイムマシンの原理を明快に理解するのにピアノの機械部分の仕組みを知ることが必要だったり、無職の大人の日常が興味深かったりします。うまく説明できませんが、とにかく僕の作品はいつもそういう繋がりに支配されています。</br><br />
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 ── <strong>いまもっとも興味のあるものはなんでしょうか？</strong></p>
<p><span>前田</span>いま、現在まさに興味あるものはカウンタックです。11月にまたそちらのギャラリーで展示させてもらう作品がカウンタックをモチーフにしたものですので、カウンタックの勉強はかなりしました。欠陥だらけで走り切るカッコよさがたまりません。</br><br />
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 ── <strong>逆にいまもっとも怒りを覚えるものはなんでしょうか？</strong></p>
<p><span>前田</span>やわらかいとかホワホワの食感とかが美味いとイコールになっていることです。コンビニとか行って、やたらホワホワだったりします。僕、ご飯とかも固めが好きだし、食いもんに歯ごたえを求めたいタイプなんです、だからホワホワが多いのはむかつきますし、それを助長するOLの発言もむかつきます。</br><br />
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 ── <strong>作品を作るのに、インスピレーションを受けるのはどんなことが多いですか？</strong></p>
<p><span>前田</span>作品を作る段階でのインスピレーションというよりは、僕の場合一生かけても作れないぶんの作品量はすでに頭のなかにあって、それは大学やめた直後にビザの申請をホームオフィスにしている期間にあまりに暇だったので、考えまくってきれいに脳裏に羅列させてしまったんですね。つまり、タイムマシンへの道程です。多くの作品はその引き出しから、今日着る洋服を選ぶみたいに、鼻歌まじりに選んでます。もちろん、具現化するのに多少のオカズは加えますが、それらは大体そのときある人間だったり環境だったりが自然とテーマを与えてくれます。</br><br />
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 ── <strong>差し支えなければ教えて下さい。今回の展示のタイトルにもなっているMiddlesex university B.A Fine Artはなぜドロップ・アウトされたのでしょうか？</strong></p>
<p><span>前田</span>ある日、チューターに部屋に呼ばれたんです。そんで「シンジはいい友達を作りなさい」って言われて、チューターにひきつられて学校にいる人間ひとりひとりに「彼、シンジっていうのよろしく」って紹介されまくったんです。それがたまらなく切なかったんです、当時の僕には。</br><br />
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 ── <strong>そのドロップアウトも含めて、イギリスでの体験というのはご自身の作品に影響を与えていると思いますか？</strong></p>
<p><span>前田</span>思います。僕の場合大学内よりもむしろ外での活動が多かったので。いわゆる不良みたいな人間とばかり接してましたからね。特に、フランス人のANGIL+hidden tracks のMickaelとはギターを弾きながら散文詩を読み合ったりしてましたね。あと、イギリスの女はブサイクだから網タイツを全身にかぶせに行こうとか、そんなんばっかり。</br><br />
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 ── <strong>今回の“没”展に“Middlesex identity”と名付けたのはなぜなんでしょうか？</strong></p>
<p><span>前田</span>これは、没というテーマに忠実にあてがったものです。僕が没になった場所だから。</br><br />
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 ── <strong>“没”というのは、どの点で没となった作品なのでしょうか？</strong></p>
<p><span>前田</span>それはいろいろです。多くは第三者に提出して「NO」と言われたものですが、自分から引っ込めたものもありますし、ほんといろいろ。</br><br />
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 ── <strong>今回展示されるキャプションも含めて、ある意味で作品制作の過程も展示するわけですが、その点はどうですか？</strong></p>
<p><span>前田</span>dandansでの僕の作品は完成の展示みたいなニュアンスが多いですが、もともと僕は過程に味を持たせる人間なんです。シャネルの時にそれで失敗してしまったので、dandansでは控えるようにしたんですけど、前の質問でも答えたように、僕の作品は引き出しのなかのデッドストックです、だから制作の段階の動きこそが生きている作品ということになります。</br><br />
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 ── <strong>なぜ11月に行われる展示と今回の“没”展を２度に分けて行うことにしたのでしょうか？</strong></p>
<p><span>前田</span>簡単なことです。没展は僕の全身全霊を背けている。そして11月の展示には<br />
全身全霊を傾けている。それらが混ざり合うと中和してしまって展示がわやくそになるからです。</br><br />
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 ── <strong>次回11月に行われる“本気”の展示とはどんなものになるのでしょうか？　テーマなどがあればお教えください。</strong></p>
<p><span>前田</span>カウンタックという標本を元に、一番興奮する状態を体験できる設備を作ろうと考えています。テーマは死にに行く道具とでも言いましょうかカウンタックという誰もが憧れる形をしたものに乗って散り行くという死に方を提案してみました。それに備わるスタイル、設備を搭載させ死という極限の恐怖を感じながらあえて乗ってみたいという欲望を駆り立てるものを作ろうと考えています。</p>
<p>編集注１：1987年にNYにてマーク・クレイマーが立ち上げたインディ・レーベル。80年代後半～90年代前半にNYのアンダーグラウンド・ロック・シーンで個性的なリリースで注目を集めた。ちなみにボアダムズやルインズなど日本のバンドもUSリリースしている。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>THE BEACHES</title>
		<link>http://www.liquidroom.net/interview/422/</link>
		<comments>http://www.liquidroom.net/interview/422/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 27 Aug 2010 08:57:20 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[観といて欲しい状態ではあるので、無理矢理発表したんですよ——突然の活動休止宣言、その真相とは？
９月17日の〈リキッドルーム〉のライヴで、一旦の活動休止を宣言したビーチズ。2006年の結成から、昨年のサード・アルバム『ハイヒール』のリリースまで、快調に飛ばし、今夏も着実にライヴをこなしている彼らだけに、あまりにも唐突なこのタイミングでの幕引きには動揺さえ感じる。さて、彼らのなかでなにがあったのか？　メンバーのヒサシ the KIDに、突然の活動休止宣言の理由を中心に話を訊いた。



 ── すでにご自身のページなどで発表済みですが、サード・アルバムをリリースされてから１年で、いまこの地点で９月17日のライヴをもってバンドの活動を休止すると宣言したのはなんででしょうか？
ヒサシまぁ、ひとつの決定的な理由があったわけじゃないんだけど、とにかく、ジェリーリー（ファントム。ビーチズの前身バンド）のときもそうだったんだけど……逆に言えばここまでよく続いたなと思ってるくらいなんですよ。ビーチズに関しては日頃から曲を作って、それがたまったら順番にアルバムをリリースしていくだけ、というバンドではなくて。なにかやりたいモードが見えて、そこに対して曲を作ろうというような感じのバンドなんですよ。それでこっちがすり減ってしまって、止めたくなったわけじゃ無いんですけどね（笑）。むしろ３枚目まで作ってみて、当初イメージしてたものよりもはるかに予想を超える形で作品を残せて。とくに３枚目はこんなところまで辿りつけたんだいう満足感があった。そこから次にどうしようかなと思ったとき、そこでうまく良いモードになれなかったというのもある。それにビーチズは2006年から2009年までの間のなかで、自分のなかでジャストなバンドで、ジャストな音を出したいと思ってて。そういう楽しさもあって、逆に2010年に入って、まぁ、なんか「休んでも良いかな」っていうのが結構あったんですよ。


── ビーチズの４年間で、全力疾走してしまったという感じですか？
ヒサシその感じはもちろんあって。自分のなかでは世界中の音楽とリンクできてて、それに盛り上がれてた自分もいたし、「これは絶対に次に来るから、先に俺がやってやろう」って思えたこととか、そういう部分で盛り上がれてて。そういう盛り上がりに関しては自分のなかで一段落ついた感じがあって、それもあって。


 ── 良い意味でやりきったと。
ヒサシだからバンド的にはいますごい良いかたちになってるんですよ。それは演奏的な部分でもそうなんだけど。もちろん続けるっていう選択肢もあったんだけど、年間を通して、アホほどライヴをして、それだけで転がって、ただ曲ができていくっていうバンドでもなかったから。なんかモードがあって「こういうことがやりたい」という気持ちがあって、それでやっと向かっていける気持ちになるバンドだったから。そういうのがひとつ……もちろん、これもひとつの理由という感じで、ほかにもいろいろ理由はあるんだけど。


 ── 全力疾走から、一度、立ち止まってしまったというか。
ヒサシそういう気持ちに自然になれてしまったというのが非常に大きかった。


── ビーチズの４年間がとにかく濃密だったと。
ヒサシ濃かったですね。


 ── メンバー内で、他の意見、例えば続けてみた方がいいとか、そういうのはなかったんですか？
ヒサシまぁ、なかったかな（笑）。


── ヒサシさんのほうで、なにかソロであるとか別のプロジェクトであるとか、やってみたいことが生まれたとかではないんですか？
ヒサシつねになにかしらやりたいことはあるんですけど、去年までの４年間は、自分がやりたいということとビーチズががっちりリンクしてた。だから他のことをやりたいとかはまったく思わなかった。でも、いま、やりたいことはないかと言われたら、もちろん個人的には「こんなのもやってみたい」とかたくさんあるんだけど……でもソロの活動とかは、いまはなにも決めてなくて。まずはとにかくビーチズをリキッドルームのライヴまでやって、それからゆっくり考えようかなと思ってて。


── 新しい音楽との出会いから生まれる刺激をエネルギーに進んで行くバンドだと思うんですが、逆にここ１年くらいで、そういうときめきがないという感じなんですか？
ヒサシそれはもちろんなくはないんですけど。あるんだけど……。


── それがビーチズとは近づかないと。
ヒサシそれもあるし、なんて言うんだろうな……まぁ、そこはあるかもしれない（笑）。この４、５年で、ビーチズって独特のスタイルではあるけど、ネタというか影響を受けた音楽というのはずっと昔からあるものだったりするじゃないですか。ビーチズと同じ様にそういった音に影響を受けた世界中のバンドたちが、この何年かで、１回、音楽的にもピークを迎えてると思ってて。いまはそこからみんな模索している段階だと思うんですよ。ビーチズもそうなんですけど。それにジェリーリーのときは１枚、１枚作るのに「どうなるんだろう？」と思って作ってた部分があって結果10数枚作ってて、自分のなかでがっちりと合ってたのって、本当に数えるほどしかなくて。それも「この曲と、この曲」とかそういうレベルでしかなかった。それがこの４年で作ったアルバム３枚は、音楽的にも気分的にも納得いくものができて。本当にそれは奇跡的というか。


── ４年間振り返ってみて、ビーチズの転機っていつですか？　やっぱり結成したこと自体が転機っていう感じですか？ 
ヒサシそうですね。そこはいちばん大きかった。2006年に、あのタイミングであのアルバムを出せてなかったら、俺のなかでいけなかったというか。とにかくいろんな作品を買うのも楽しかったし、自分でもアイディアがたくさん出てきて、「こんなことできる！」というのがあったし。まだ方法論としては古くなったとは思ってないけど、いまビーチズ的な方法論でなにかやろうとすると、難しいところはあるなというのは正直あるんだけど。


── バンドって初期衝動を超えると、テクニック的な部分で補完をして成熟していくバンド、ビーチズみたいに一旦歩みを止めるバンド、あとはだらだら続けて駄目になってしまうバンドといろいろいると思うんですけど、ヒサシさん的にやっぱりビーチズには錆びてほしくないってことですよね。
ヒサシそれも本当にありますね。


]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">観といて欲しい状態ではあるので、無理矢理発表したんですよ——突然の活動休止宣言、その真相とは？</span></strong></p>
<p>９月17日の〈リキッドルーム〉のライヴで、一旦の活動休止を宣言したビーチズ。2006年の結成から、昨年のサード・アルバム『ハイヒール』のリリースまで、快調に飛ばし、今夏も着実にライヴをこなしている彼らだけに、あまりにも唐突なこのタイミングでの幕引きには動揺さえ感じる。さて、彼らのなかでなにがあったのか？　メンバーのヒサシ the KIDに、突然の活動休止宣言の理由を中心に話を訊いた。</br><br />
</br><br />
</br><br />
</br><br />
 ── <strong>すでにご自身のページなどで発表済みですが、サード・アルバムをリリースされてから１年で、いまこの地点で９月17日のライヴをもってバンドの活動を休止すると宣言したのはなんででしょうか？</strong></p>
<p><span>ヒサシ</span>まぁ、ひとつの決定的な理由があったわけじゃないんだけど、とにかく、ジェリーリー（ファントム。ビーチズの前身バンド）のときもそうだったんだけど……逆に言えばここまでよく続いたなと思ってるくらいなんですよ。ビーチズに関しては日頃から曲を作って、それがたまったら順番にアルバムをリリースしていくだけ、というバンドではなくて。なにかやりたいモードが見えて、そこに対して曲を作ろうというような感じのバンドなんですよ。それでこっちがすり減ってしまって、止めたくなったわけじゃ無いんですけどね（笑）。むしろ３枚目まで作ってみて、当初イメージしてたものよりもはるかに予想を超える形で作品を残せて。とくに３枚目はこんなところまで辿りつけたんだいう満足感があった。そこから次にどうしようかなと思ったとき、そこでうまく良いモードになれなかったというのもある。それにビーチズは2006年から2009年までの間のなかで、自分のなかでジャストなバンドで、ジャストな音を出したいと思ってて。そういう楽しさもあって、逆に2010年に入って、まぁ、なんか「休んでも良いかな」っていうのが結構あったんですよ。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ビーチズの４年間で、全力疾走してしまったという感じですか？</strong></p>
<p><span>ヒサシ</span>その感じはもちろんあって。自分のなかでは世界中の音楽とリンクできてて、それに盛り上がれてた自分もいたし、「これは絶対に次に来るから、先に俺がやってやろう」って思えたこととか、そういう部分で盛り上がれてて。そういう盛り上がりに関しては自分のなかで一段落ついた感じがあって、それもあって。</br><br />
</br><br />
</br><br />
 ── <strong>良い意味でやりきったと。</strong></p>
<p><span>ヒサシ</span>だからバンド的にはいますごい良いかたちになってるんですよ。それは演奏的な部分でもそうなんだけど。もちろん続けるっていう選択肢もあったんだけど、年間を通して、アホほどライヴをして、それだけで転がって、ただ曲ができていくっていうバンドでもなかったから。なんかモードがあって「こういうことがやりたい」という気持ちがあって、それでやっと向かっていける気持ちになるバンドだったから。そういうのがひとつ……もちろん、これもひとつの理由という感じで、ほかにもいろいろ理由はあるんだけど。</br><br />
</br><br />
</br><br />
 ── <strong>全力疾走から、一度、立ち止まってしまったというか。</strong></p>
<p><span>ヒサシ</span>そういう気持ちに自然になれてしまったというのが非常に大きかった。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ビーチズの４年間がとにかく濃密だったと。</strong></p>
<p><span>ヒサシ</span>濃かったですね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
 ── <strong>メンバー内で、他の意見、例えば続けてみた方がいいとか、そういうのはなかったんですか？</strong></p>
<p><span>ヒサシ</span>まぁ、なかったかな（笑）。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ヒサシさんのほうで、なにかソロであるとか別のプロジェクトであるとか、やってみたいことが生まれたとかではないんですか？</strong></p>
<p><span>ヒサシ</span>つねになにかしらやりたいことはあるんですけど、去年までの４年間は、自分がやりたいということとビーチズががっちりリンクしてた。だから他のことをやりたいとかはまったく思わなかった。でも、いま、やりたいことはないかと言われたら、もちろん個人的には「こんなのもやってみたい」とかたくさんあるんだけど……でもソロの活動とかは、いまはなにも決めてなくて。まずはとにかくビーチズをリキッドルームのライヴまでやって、それからゆっくり考えようかなと思ってて。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>新しい音楽との出会いから生まれる刺激をエネルギーに進んで行くバンドだと思うんですが、逆にここ１年くらいで、そういうときめきがないという感じなんですか？</strong></p>
<p><span>ヒサシ</span>それはもちろんなくはないんですけど。あるんだけど……。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>それがビーチズとは近づかないと。</strong></p>
<p><span>ヒサシ</span>それもあるし、なんて言うんだろうな……まぁ、そこはあるかもしれない（笑）。この４、５年で、ビーチズって独特のスタイルではあるけど、ネタというか影響を受けた音楽というのはずっと昔からあるものだったりするじゃないですか。ビーチズと同じ様にそういった音に影響を受けた世界中のバンドたちが、この何年かで、１回、音楽的にもピークを迎えてると思ってて。いまはそこからみんな模索している段階だと思うんですよ。ビーチズもそうなんですけど。それにジェリーリーのときは１枚、１枚作るのに「どうなるんだろう？」と思って作ってた部分があって結果10数枚作ってて、自分のなかでがっちりと合ってたのって、本当に数えるほどしかなくて。それも「この曲と、この曲」とかそういうレベルでしかなかった。それがこの４年で作ったアルバム３枚は、音楽的にも気分的にも納得いくものができて。本当にそれは奇跡的というか。</br><br />
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── <strong>４年間振り返ってみて、ビーチズの転機っていつですか？　やっぱり結成したこと自体が転機っていう感じですか？ </strong></p>
<p><span>ヒサシ</span>そうですね。そこはいちばん大きかった。2006年に、あのタイミングであのアルバムを出せてなかったら、俺のなかでいけなかったというか。とにかくいろんな作品を買うのも楽しかったし、自分でもアイディアがたくさん出てきて、「こんなことできる！」というのがあったし。まだ方法論としては古くなったとは思ってないけど、いまビーチズ的な方法論でなにかやろうとすると、難しいところはあるなというのは正直あるんだけど。</br><br />
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── <strong>バンドって初期衝動を超えると、テクニック的な部分で補完をして成熟していくバンド、ビーチズみたいに一旦歩みを止めるバンド、あとはだらだら続けて駄目になってしまうバンドといろいろいると思うんですけど、ヒサシさん的にやっぱりビーチズには錆びてほしくないってことですよね。</strong></p>
<p><span>ヒサシ</span>それも本当にありますね。</br><br />
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		</item>
		<item>
		<title>ATARI TEENAGE RIOT</title>
		<link>http://www.liquidroom.net/interview/410/</link>
		<comments>http://www.liquidroom.net/interview/410/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 02 Aug 2010 12:25:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.liquidroom.net/interview/?p=410</guid>
		<description><![CDATA[経済危機、インターネット、戦争……90年代よりも歌詞にリアリティが感じられるのかもしれない
今年の春の、ロンドン、そしてアムステルダムでのライヴで、ひさびさに活動を再開したアレック・エンパイア率いるアタリ・ティーンエイジ・ライオット。初代MCのカール・クラックの死やメンバーとの仲違いを乗り越えて、さらには新たなMCを迎え、約10年ぶりの再集結となった。90年代初頭、商業化し、退廃したレイヴ・カルチャーのなかで立ち上がった彼らは、自らのサウンドをデジタル・ハードコアと称して、ポリティカルなメッセージを高速ブレイクビーツに乗せ、エネルギッシュに吠えて見せた。この復活劇とともに配信リリースされた新曲“Activate”を聴く限り、その勢いは衰えていない。
　そして８月６日にここ〈LIQUIDROOM 6th ANNIVERSARY SUMMER SONIC EXTRA〉にて復活後、日本で初のライヴを、そして続く８月７日の〈SUMMER SONIC 2010〉（東京のみ）に出演。ひさびさに東京のオーディエンスの前にその姿を現すのだ。
　ATRの結成から15年以上経ったいま、彼はなにを訴え、なにに抗っているのか！



── 最近の調子はいかがですか？
アレックすごく忙しくしているよ。ATRのライヴもたくさんやっているし、その合間にアレック・エンパイアのショーもやってるし、リミックスもいくつかあるし、レコーディングもあるし……じつのところ、ATRをブッキングしたがっているひとがこれほどいるとは、まったく予想していなかったよ。ロンドンで（復活）ライヴをやって、その後、アムステルダムをやって、あとどこかで２～３回やって終わりだろうと思っていたんだ。そしたらフェスティヴァバルなんかからも声がかかって、正直ちょっと驚いている。もちろん、これだけの反響があることは嬉しいことだけどね。もともと“想定外”のものが大好きだからね（笑）。２週間程前にベルギーの〈Dour Festival〉に出たんだけど、２万人くらいいるメインステージだった。クレイジーだったよ。98年かなんかにも出たことがあったけど、そのときは全然小さい“インディペンデント・ステージ”だったから、今回も同じステージかと思ったら一番デカいところだった（笑）。なんだろうね？　不思議だよ。YouTubeかなんかで勝手に人気が出ていたのかな？　来ているお客さんも、また新しい世代だしね。かつては、少数のすごくコアなファンがいたけれど、今は普通のお客さんも歌詞の内容に共感してくれているようだ。いまの時代のほうが、世のなかのひとびとが考えていることにマッチしているのかもしれないね。経済危機、インターネット、戦争……90年代よりも歌詞にリアリティが感じられるのかもしれない。


── MCのカール・クラックが亡くなられて以来、ATRとしての活動はひさびさかと思いますが、なぜ、いまバンドを復活させたのでしょうか？
アレック意図的に復活させるつもりはまったくなかったんだけどね…… いくつかのできごとが重なって、成り行きでそうなった（笑）。最初にCX・キッドトロニック（CX Kidtronik）という、ソウル・ウィリアムスやカニエ・ウエストなんかと一緒に仕事をしているブルックリンのアーティストとコラボレーションしたのがきっかけだった。彼は完全にヒップホップ畑のひとなわけだけど、僕に彼の曲に参加して欲しいと連絡してきた。だから僕は少しテンポが遅めのトラックをいくつか送ったんだ。そしたら電話がかかってきて、「アレック、あれはあれでいい曲だけど、僕は200BPMくらいの、ATR的なのがいいんだけどな」って言われた。「いいから、とにかく送って！」と言うんで送ったんだ。そしたら大興奮しちゃってね、「これはアルバムに入れたい」と言い出して。彼はいま〈Stones Throw〉から出すアルバムを制作中なんだよ。「これはアルバムのなかでも目立つ曲になるぞ」ってやる気になって、ニック・エンドー（ATRのメンバー）にもヴォーカルで参加してもらえないかと言ってきた。ヒップホップでこれまでにない曲にしたいとね。特にヒップホップの世界では女性のイメージがステレオタイプ化されているから、彼女のような女性をフィーチャーすることで問題提起したいんだって。というわけで、去年の夏にこのコラボレーション曲を作ったんだ。それがとてもうまくいったし、楽しかった（彼のアルバムは未発売。今秋発売予定）。
　そのあとしばらくお互いに連絡をとっていなかったんだけど、数ヶ月して今度はハニン・エライアス（ATRのメンバー）がFacebookでメッセージを送ってきて、「今年か来年に１回くらい（ATRの）ライヴをやってみてもいいんじゃないか」と書いて来たんだ。もう７～８年会話してなかったから、妙な気分だったけどね（笑）。


── そんなに？　一切連絡をとっていなかったんですか？
アレックこれは周知のことだけどロンドンでやってライヴ盤にもなった〈Brixton Academy〉での公演を最後に、ハニンとは完全に決別していたからね。その後子供を産んでタヒチだかどっかに引越した（笑）。まあ、とにかく完全に消えてしまっていたわけだ。でもそれだけ時間が経って、また和解してもいいかなと思えたんで、もともとアレック・エンパイアのソロ・ライヴをやる予定だった５月のロンドン公演を、ATRとして、本当に単発の、スペシャル・ライヴをやったんだ。その際に、CX・キッドトロニックも一緒にやったらおもしろいんじゃないかという話になった。彼自身も「MCやりたい」と言っていたしね。僕はATRに他のメンバーを加えるなんて考えたこともなかった。亡くなったカール・クラックの「代わり」を探すつもりはなかったからね。でもCX・キッドトロニックはまったく違うタイプだし、参加してもらうことで新鮮な変化が起こるんじゃないかと思った。でも参加してもらうことが決まってから浮上したのは、「歌詞をどうするか」だった。カール・クラックの書いた歌詞は、CXにはまったくピンとこないものだったからね。90年代の統合したばかりのドイツというコンテクストで書かれたものを、その時点では一度もドイツに来たことさえなかったCX・キッドトロニックが歌うのは無理があった（笑）。だから、歌詞を書き直したらどうか、彼の視点で書いたものを歌ったらどうか、ということになって、そこからすべてが面白くなってきた。彼はオバマ政権についてや、アメリカにおける人種差別などについて書きはじめた。彼は〈ネイション・オブ・イスラム〉のメンバーだったこともあって、僕にとっては非常に興味深い視点を持っていた。僕らもアメリカを題材に歌詞を書くことはあるが、それはつねにヨーロッパの視点からだ。だからこそ、そのなかにいる者の視点で歌詞を書けるMCがいることは、ATRにとって貴重なことだった。アメリカの政治は地球上すべての人間にとって重要だ。とくにグローバリゼーションが進むこの時代にはね。だからアメリカ人の視点が入ることは僕らにとってもすごくエキサイティングだった。それで新曲を作ろうということになって、新曲の“Activate”を録ろうとしたとき、次の問題が起こった。ハニン・エライアスの声が出なかったんだ。彼女は10年近く現場から離れていたから、以前のように声が出ないということに、レコーディングの段階になって気づいた（笑）。今度は、ニック・エンドーが「じゃあ、私が女性ヴォーカルをやる」と言い出して、バンドとしては以前とはかなり違ったフォーメーションになったんだ。僕は「再結成」という風には捉えていない。ソフトウェアで言うところの“アップデート版”みたいなものじゃないかな（笑）。バンドを観にくる客も世代交代しているしね。そういう世代には、またこれまでにはないインパクトを与えているようだし。僕にとっては少しシュールな体験だけどね（笑）。


── 新編成のコラボレーションという感じですかね。
アレック僕もなんと呼んでいいのか分からない。“今後の予定は？”と訊かれても答えられない。なにも予定してないから（笑）。ピクシーズやダイナソー・ジュニアみたいに、再結成を話題にまた活動をはじめると思われている節があるけど、そういうものじゃないんだ。実はアレック・エンパイアのソロ・アルバムがもうできてるのに、出すタイミングが分からなくて困ってる（笑）。年内はATRの北米ツアーなんかで詰まってしまったから。僕はお決まりのパターンを繰り返すことが嫌いなんでね！　過去数年は、結構映画音楽の仕事をしていてスタジオに籠って同じ映画を40回も50回も繰り返し観るような作業が多かったから、それから解放されて喜んでいるよ（笑）。


── 新曲“Activate”について教えて下さい。
アレックネット上で公開しただけで、「リリースした」という感じでもないけどね。たしかiTunes Storeで買いたいひとは買える（笑）。でも無料でダウンロードすることもできる。面白いのは、こっちがタダで配信すると「お金を払いたいんだけど！」って言ってくるファンが多いこと。僕らは結成当初からインディペンデントでやっているからね、それが直接アーティストをサポートすることになるってことを知っているからだと思うけど。こっちがプレゼントのつもりで渡したものに対して「お金を払う！」と言われるのは、正直変な気分だけどね。気持ちは有り難いね。


── ライヴでは過去の曲を演奏しているんですよね？
アレックもちろん。さっき言った通り、CXのパートを書き直してある以外はこれまでの曲をやってる。そういえば、僕らのドイツでの最初の（復帰）ライヴ、〈Fusion Festival〉の映像は見た？（http://www.youtube.com/watch?v=EX_Ok7NcuRg）面白い映像だから見て欲しいんだけど、ばかデカいステージで、そこに客が押し寄せてきたんだ。〈Fusion Festival〉はベルリン近郊で行われてる、大規模だけどアンダーグラウンドな、左翼的（leftist）なフェスティヴァルだから、ATRにとってはパーフェクトな客が集まってる。ライヴの終盤になって、みんながバリケードを倒してどんどんステージに上がってきた。ほんとにクレイジーだったからぜひ映像を見て欲しいね。「90年代のデモを見ているより凄かった」って言ってる人もいたくらいだから（笑）。本当に面白い体験だったよ。何千人という人が集まっていて、セキュリティーがなにも出来なかった。でも怪我をした人は誰もいなかった。そのときは機材もめちゃくちゃにされただろうと思ったけど、何も壊れていなかったんだ。みんなとてもリスペクトがあった。ライヴが終わったらみんなステージから降りていったしね（笑）。不思議なくらいだったよ。とくに、この前の〈ラヴ・パレード〉で起こったことを考えるとね。理由はわからない。説明はできないけど、もしかしたら（〈Fusion〉の客には）政治的なイデオロギーや考えがあったからかもしれない。次に同じような状況になったときにどうなるか分からないけどね。僕は経験から、客によっては全然違うということをさんざん見てきているから。


]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">経済危機、インターネット、戦争……90年代よりも歌詞にリアリティが感じられるのかもしれない</span></strong></p>
<p>今年の春の、ロンドン、そしてアムステルダムでのライヴで、ひさびさに活動を再開したアレック・エンパイア率いるアタリ・ティーンエイジ・ライオット。初代MCのカール・クラックの死やメンバーとの仲違いを乗り越えて、さらには新たなMCを迎え、約10年ぶりの再集結となった。90年代初頭、商業化し、退廃したレイヴ・カルチャーのなかで立ち上がった彼らは、自らのサウンドをデジタル・ハードコアと称して、ポリティカルなメッセージを高速ブレイクビーツに乗せ、エネルギッシュに吠えて見せた。この復活劇とともに配信リリースされた新曲“Activate”を聴く限り、その勢いは衰えていない。<br />
　そして８月６日にここ〈LIQUIDROOM 6th ANNIVERSARY SUMMER SONIC EXTRA〉にて復活後、日本で初のライヴを、そして続く８月７日の〈SUMMER SONIC 2010〉（東京のみ）に出演。ひさびさに東京のオーディエンスの前にその姿を現すのだ。<br />
　ATRの結成から15年以上経ったいま、彼はなにを訴え、なにに抗っているのか！</br><br />
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── <strong>最近の調子はいかがですか？</strong></p>
<p><span>アレック</span>すごく忙しくしているよ。ATRのライヴもたくさんやっているし、その合間にアレック・エンパイアのショーもやってるし、リミックスもいくつかあるし、レコーディングもあるし……じつのところ、ATRをブッキングしたがっているひとがこれほどいるとは、まったく予想していなかったよ。ロンドンで（復活）ライヴをやって、その後、アムステルダムをやって、あとどこかで２～３回やって終わりだろうと思っていたんだ。そしたらフェスティヴァバルなんかからも声がかかって、正直ちょっと驚いている。もちろん、これだけの反響があることは嬉しいことだけどね。もともと“想定外”のものが大好きだからね（笑）。２週間程前にベルギーの〈Dour Festival〉に出たんだけど、２万人くらいいるメインステージだった。クレイジーだったよ。98年かなんかにも出たことがあったけど、そのときは全然小さい“インディペンデント・ステージ”だったから、今回も同じステージかと思ったら一番デカいところだった（笑）。なんだろうね？　不思議だよ。YouTubeかなんかで勝手に人気が出ていたのかな？　来ているお客さんも、また新しい世代だしね。かつては、少数のすごくコアなファンがいたけれど、今は普通のお客さんも歌詞の内容に共感してくれているようだ。いまの時代のほうが、世のなかのひとびとが考えていることにマッチしているのかもしれないね。経済危機、インターネット、戦争……90年代よりも歌詞にリアリティが感じられるのかもしれない。</br><br />
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── <strong>MCのカール・クラックが亡くなられて以来、ATRとしての活動はひさびさかと思いますが、なぜ、いまバンドを復活させたのでしょうか？</strong></p>
<p><span>アレック</span>意図的に復活させるつもりはまったくなかったんだけどね…… いくつかのできごとが重なって、成り行きでそうなった（笑）。最初にCX・キッドトロニック（CX Kidtronik）という、ソウル・ウィリアムスやカニエ・ウエストなんかと一緒に仕事をしているブルックリンのアーティストとコラボレーションしたのがきっかけだった。彼は完全にヒップホップ畑のひとなわけだけど、僕に彼の曲に参加して欲しいと連絡してきた。だから僕は少しテンポが遅めのトラックをいくつか送ったんだ。そしたら電話がかかってきて、「アレック、あれはあれでいい曲だけど、僕は200BPMくらいの、ATR的なのがいいんだけどな」って言われた。「いいから、とにかく送って！」と言うんで送ったんだ。そしたら大興奮しちゃってね、「これはアルバムに入れたい」と言い出して。彼はいま〈Stones Throw〉から出すアルバムを制作中なんだよ。「これはアルバムのなかでも目立つ曲になるぞ」ってやる気になって、ニック・エンドー（ATRのメンバー）にもヴォーカルで参加してもらえないかと言ってきた。ヒップホップでこれまでにない曲にしたいとね。特にヒップホップの世界では女性のイメージがステレオタイプ化されているから、彼女のような女性をフィーチャーすることで問題提起したいんだって。というわけで、去年の夏にこのコラボレーション曲を作ったんだ。それがとてもうまくいったし、楽しかった（彼のアルバムは未発売。今秋発売予定）。<br />
　そのあとしばらくお互いに連絡をとっていなかったんだけど、数ヶ月して今度はハニン・エライアス（ATRのメンバー）がFacebookでメッセージを送ってきて、「今年か来年に１回くらい（ATRの）ライヴをやってみてもいいんじゃないか」と書いて来たんだ。もう７～８年会話してなかったから、妙な気分だったけどね（笑）。</br><br />
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── <strong>そんなに？　一切連絡をとっていなかったんですか？</strong></p>
<p><span>アレック</span>これは周知のことだけどロンドンでやってライヴ盤にもなった〈Brixton Academy〉での公演を最後に、ハニンとは完全に決別していたからね。その後子供を産んでタヒチだかどっかに引越した（笑）。まあ、とにかく完全に消えてしまっていたわけだ。でもそれだけ時間が経って、また和解してもいいかなと思えたんで、もともとアレック・エンパイアのソロ・ライヴをやる予定だった５月のロンドン公演を、ATRとして、本当に単発の、スペシャル・ライヴをやったんだ。その際に、CX・キッドトロニックも一緒にやったらおもしろいんじゃないかという話になった。彼自身も「MCやりたい」と言っていたしね。僕はATRに他のメンバーを加えるなんて考えたこともなかった。亡くなったカール・クラックの「代わり」を探すつもりはなかったからね。でもCX・キッドトロニックはまったく違うタイプだし、参加してもらうことで新鮮な変化が起こるんじゃないかと思った。でも参加してもらうことが決まってから浮上したのは、「歌詞をどうするか」だった。カール・クラックの書いた歌詞は、CXにはまったくピンとこないものだったからね。90年代の統合したばかりのドイツというコンテクストで書かれたものを、その時点では一度もドイツに来たことさえなかったCX・キッドトロニックが歌うのは無理があった（笑）。だから、歌詞を書き直したらどうか、彼の視点で書いたものを歌ったらどうか、ということになって、そこからすべてが面白くなってきた。彼はオバマ政権についてや、アメリカにおける人種差別などについて書きはじめた。彼は〈ネイション・オブ・イスラム〉のメンバーだったこともあって、僕にとっては非常に興味深い視点を持っていた。僕らもアメリカを題材に歌詞を書くことはあるが、それはつねにヨーロッパの視点からだ。だからこそ、そのなかにいる者の視点で歌詞を書けるMCがいることは、ATRにとって貴重なことだった。アメリカの政治は地球上すべての人間にとって重要だ。とくにグローバリゼーションが進むこの時代にはね。だからアメリカ人の視点が入ることは僕らにとってもすごくエキサイティングだった。それで新曲を作ろうということになって、新曲の“Activate”を録ろうとしたとき、次の問題が起こった。ハニン・エライアスの声が出なかったんだ。彼女は10年近く現場から離れていたから、以前のように声が出ないということに、レコーディングの段階になって気づいた（笑）。今度は、ニック・エンドーが「じゃあ、私が女性ヴォーカルをやる」と言い出して、バンドとしては以前とはかなり違ったフォーメーションになったんだ。僕は「再結成」という風には捉えていない。ソフトウェアで言うところの“アップデート版”みたいなものじゃないかな（笑）。バンドを観にくる客も世代交代しているしね。そういう世代には、またこれまでにはないインパクトを与えているようだし。僕にとっては少しシュールな体験だけどね（笑）。</br><br />
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── <strong>新編成のコラボレーションという感じですかね。</strong></p>
<p><span>アレック</span>僕もなんと呼んでいいのか分からない。“今後の予定は？”と訊かれても答えられない。なにも予定してないから（笑）。ピクシーズやダイナソー・ジュニアみたいに、再結成を話題にまた活動をはじめると思われている節があるけど、そういうものじゃないんだ。実はアレック・エンパイアのソロ・アルバムがもうできてるのに、出すタイミングが分からなくて困ってる（笑）。年内はATRの北米ツアーなんかで詰まってしまったから。僕はお決まりのパターンを繰り返すことが嫌いなんでね！　過去数年は、結構映画音楽の仕事をしていてスタジオに籠って同じ映画を40回も50回も繰り返し観るような作業が多かったから、それから解放されて喜んでいるよ（笑）。</br><br />
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── <strong>新曲“Activate”について教えて下さい。</strong></p>
<p><span>アレック</span>ネット上で公開しただけで、「リリースした」という感じでもないけどね。たしかiTunes Storeで買いたいひとは買える（笑）。でも無料でダウンロードすることもできる。面白いのは、こっちがタダで配信すると「お金を払いたいんだけど！」って言ってくるファンが多いこと。僕らは結成当初からインディペンデントでやっているからね、それが直接アーティストをサポートすることになるってことを知っているからだと思うけど。こっちがプレゼントのつもりで渡したものに対して「お金を払う！」と言われるのは、正直変な気分だけどね。気持ちは有り難いね。</br><br />
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── <strong>ライヴでは過去の曲を演奏しているんですよね？</strong></p>
<p><span>アレック</span>もちろん。さっき言った通り、CXのパートを書き直してある以外はこれまでの曲をやってる。そういえば、僕らのドイツでの最初の（復帰）ライヴ、〈Fusion Festival〉の映像は見た？（<a href="http://www.youtube.com/watch?v=EX_Ok7NcuRg"target="_blank">http://www.youtube.com/watch?v=EX_Ok7NcuRg</a>）面白い映像だから見て欲しいんだけど、ばかデカいステージで、そこに客が押し寄せてきたんだ。〈Fusion Festival〉はベルリン近郊で行われてる、大規模だけどアンダーグラウンドな、左翼的（leftist）なフェスティヴァルだから、ATRにとってはパーフェクトな客が集まってる。ライヴの終盤になって、みんながバリケードを倒してどんどんステージに上がってきた。ほんとにクレイジーだったからぜひ映像を見て欲しいね。「90年代のデモを見ているより凄かった」って言ってる人もいたくらいだから（笑）。本当に面白い体験だったよ。何千人という人が集まっていて、セキュリティーがなにも出来なかった。でも怪我をした人は誰もいなかった。そのときは機材もめちゃくちゃにされただろうと思ったけど、何も壊れていなかったんだ。みんなとてもリスペクトがあった。ライヴが終わったらみんなステージから降りていったしね（笑）。不思議なくらいだったよ。とくに、この前の〈ラヴ・パレード〉で起こったことを考えるとね。理由はわからない。説明はできないけど、もしかしたら（〈Fusion〉の客には）政治的なイデオロギーや考えがあったからかもしれない。次に同じような状況になったときにどうなるか分からないけどね。僕は経験から、客によっては全然違うということをさんざん見てきているから。</br><br />
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		<item>
		<title>HiGE</title>
		<link>http://www.liquidroom.net/interview/389/</link>
		<comments>http://www.liquidroom.net/interview/389/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 27 Jul 2010 11:31:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[いろいろなひとたちに会って、音を作るべきだなというのがあって
　先行して同タイトルシングルを、そして満を持して7月14日にアルバム『サンシャイン』をリリースしたHiGE。キャッチーなギミックの散りばめられたサウンドや歌詞、色合い豊かな作品たちは邦楽ロックシーンで多大なる指示を受けている。しかし今作『サンシャイン』ではいままで纏っていた印象を脱ぎ捨て、新しい一歩を踏み出した。お得意のフックも、ファニーなサウンドも一瞬鳴りを潜め、ふと射した陽光のように、耳だけで留まることなく自然と心の奥まで心地よく入り込んでくる。いまいちどHiGEの楽曲のすばらしさをシンプルに強く感じることのできるアルバムだ。多くのゲスト・ミュージシャン、プロデューサーを迎えていながら、こんなにも「HiGEらしさ」が強く表れているのにも驚かされる。どのような流れで産み落とされたのか、はたして『サンシャイン』はどのように作りあげられたのか。
　8月31日のLIQUIDROOM 6th ANNIVERSARY公演にて、アルバムにも参加している金子ノブアキ率いるRIZEとの対バンも決定しているHiGEの須藤寿に新作『サンシャイン』を中心に語ってもらった。



── アイゴン（會田茂一）さんの加入の経緯を教えていただければと思うんですが。
須藤加入は本当にユルい理由というか……アイゴンさんと大阪のフェスのときにバックステージで会って話したんですけど「夢のなかで髭に入って６人でやってるの見たんだよね。そういうところなんじゃないかな、これからは！」とか言ってて。どういうところなんだろうなぁ、と（笑）。で、その話を持ち帰って、それから２週間後にスタジオで５人でやってて迷った時期もあったから、なんか指南役というかリーダーとして呼んだというか。５人だとなんかぐちゃぐちゃしてたんで。


── 「兄貴まとめて下さい！」的な（笑）。
須藤そうそう、まとめてくださいって。そしたらアイゴンさんがすごく楽しんでくれて、いまとなってはもう同列ぐらいで。スタジオのなかでもすごい面白いひとで。


── アイゴンさん、土屋（昌巳）さん、（奥田）民生さんとか、ひとつ、ふたつぐらい上の世代のアーティストと今回は作り上げたわけですが、彼らとの共同作業はいかがでしたか？
須藤それこそ10代のときから見てたロック・ミュージシャンだから、プロデューサーとしてつき合ったというよりも、憧れのミュージシャンと音を鳴らしてたという感じが近いかな。そういう意味では、すごく刺激というか。


── アルバムの場合、プロデュースは１枚を通してひとりのプロデューサーに任せることが多いと思うんですが、こういう感じで何人ものひとに頼んだのはどうしてでしょう？
須藤まったくこれといった意図はなくて。でもアルバムは誰かにプロデューサーを頼もうとは思ってたんだけど……。今回はドラマーではRIZEのアックン（金子ノブアキ）、ユニコーンの川西（幸一）さん、民生さんにも叩いてもらってるし。そうやってプロデューサーに関わらず、いろんな人と一緒に作りたいなというのがあって。前作の『D.I.Y.H.i.G.E.』が５人でしっかり作ったものだったから、今回は自分のなかではいろんな人と出会って吸収したいという時期に来てて。それがメイン・コンセプトのひとつになってて、無軌道に「やってみたいな」とか言ってたら、普通に叶っちゃったというのがあって。だから逆に言うと、アルバム全体を見てなかったというか……。そのくらい自分たちの曲というよりかは、自分たちはいろいろなひとたちに会って音を作るべきだなというのがあって。


── ゲストを迎えてもHiGEというバンドのかたちで音楽をやってみよう、というのは何故なんでしょう？　別の方向性、例えば弾き語りのものを突然作ってみるとか。
須藤気持ちとしては弾き語りとかないなぁ。よく言われるんだけどないんだよね。まわりのバンド仲間で、ヴォーカルのやつがいると必ず弾き語りするよね。なんだろうね。１回も弾き語りで作りたいって思ったことない。そういうタイプなのかもね。


── バンドとして音を出すほうが自分には合ってると。
須藤そうなのかなぁ。そこまでも考えたことない。


── 話は少し戻りますが、『サンシャイン』で迎えた方々の印象的なエピソードとかありますか？
須藤土屋さんはスタジオ入りが誰よりも早いんだよ。それは俺も失礼なんだけど、12時に集合って言ったら12時にはしっかりいるんだよね。若干遅れて12時５分とかに行っても、すでにいるみたいな感じで。スタジオに行くと、早速、ストーンズとかビートルズ、ツェッペリンのアルバムを聴いてて。「この音がいいよな」って言いながら。すっごく繊細なひとだなぁと思いましたね。そういう音のひとつひとつを汲み取って、温故知新っていうか古い音源から学びとって、自分はなにを乗せていけば良いのかを綿密に考えてる感じで。民生さんは逆に、はじめてのリハーサル入ったときに、集合時間より遅れて来て。「なにすれば良いんだろう」という感じで、民生さんが遅れて入ってきて、なかなか俺たちとも話さないし「アレ？」って感じで。どうするのかなと思ったら、じょじょに喋っていって。まずはいろいろやってみなっていう感じの放任主義というか。で、いろいろやったあとに「それで良いじゃん」みたいな（笑）。おっきい人でしたね。アックンはね、２時間くらいストレッチしてたね。時間通りに入るんだけど、２時間ストレッチしてたね（笑）。川西さんも早かったなぁ。って、時間の印象ばかりで申し訳ないんだけど。みんな時間が独特でさ、その部分の印象があるかな。あとはみんなと沢山話した。沢山呑みにも行ったし、そういう部分が大事だったかな。会って、いろんな音を鳴らしたいっていうのはあったんだけど、会いたかったひとたちに会えたというのがすごい楽しかったかな。


── ふたりもドラマーがいるのに、民生さんに叩いてもらったのはどんな感じで決まったんですか？
須藤それも完全なノリで。もともと民生さんに頼む曲が２曲くらいってこと以外は決まってなくて。１曲は“サンシャイン”。その曲は迷うことなく、すっといくんだろうなと思ってて。もう１曲は“ローラー・コースター”という初回限定のほうに入ってる曲があるんだけど「これは民生さんが居ても、きっと頓挫するだろうな」とか思ってて。それで民生さんと嫌な空気になるの嫌だなと思ってて。もう１曲、保険で“オニオン・ソング”持って行ってて、空気がまずくなったときに民生さんに叩いてもらおうって考えた曲で。で、やっぱり“ローラー・コースター”はやっぱり、やってて滞ったときがあったから、「民生さん叩きます？」って訊いたら「ドラマーいるじゃん？」って。でも「じゃあ、ドラマーは歌えば良いじゃないですか」という感じのノリで（笑）。


── ドラマーが歌って、その部分でドラムをやらないってことに関してはOKなんですか？
須藤それはね、３年くらい前にクリアした（笑）。『PEANUTS FOREVER』で、アナログ・フィッシュの州一郎に叩いてもらって。あのときくらいからはじまって。もう「俺が歌うんでしょ？」くらいでさ（笑）。「うわ、もうヴォーカルだなぁ」って感じで。俺よりも堂に入ってると思う。


── バンドではありながら、いわゆるロック以外にも広い音楽性を持ったバンドだと思うんですが、今回のアルバムではストレートに良い曲を集めたという感じがすごく出ていると思うのですが。
須藤それはね、時間が経ったんだな思うんだけど、自分たち的にもこのアルバムに対してはそういう感想で。曲を書いて歌を歌うということに対して、シンプルに気持ちが向いていってるというか。いままでのHiGEの持ってたバンドの持ってるバンドのダイナミズムとか、エクスプロージョンとか化学反応みたいなものを楽しむっていうのはひとつのコンセプトだったし、作りやすさだと思うんだけど。なんかここにきてプロデューサーがいたというのも大きいと思うんだけど。もっと自己完結した曲を持っていっても良いのかな、と。いままでだと、曲の一部だけを持って行って、それをバンドに持っていって、そのなかで得たインスピレーションなりで歌詞なりメロディなりを付けてたんだけど。今回は、曲をまるっと１曲書いて行ったから。フォーキーな感覚の曲が多いのはそこだと思う。家のなかで完全に書ききってるというか。


── 作り終わってみて、聴き直してみて、さらに今後、広げてみたいと思ったことはありますか？
須藤やっぱりこの路線ですね。フォーキーなところというか。ここに来て歌詞というか日本人的な心の細かい機微を歌うというのが、すごくグッときたりするというか。もちろん外国人には外国人のそういうところはあると思うんだけど、日本人にも日本人にだけわかる細かいところってあるじゃないですか？　副詞とかだけでわからせるというか。そういう言葉のコミニケーションみたいな部分が自分のなかで大きくなってきてるような気がしてて。いままでだと多少、突き放してでも自分の世界とか、HiGEの世界観を提示できてれば良い気がしてたんだけど、いまはその世界というよりも割とコミニケーションというか、聴いてくれている側のことも気にしているというか気になっちゃってる。それはすごく歌詞にも出てると思うし。人のことが気になってるんだなぁと思ってて。この歌詞を聴いて、ちょっとでも背中を押せたら、それはそれで良いんじゃないかなと思って。前はそういうことは自分たちの音楽に求めてなかったというか。妙に励ましたりするのもなんか柄じゃないなぁ、とか性に合わないなと思ってたんだけど。それはそれで仕方がないじゃんという感じで気が楽になってきた。


── そう思えるようになったのは、いつからだと思いますか？
須藤経つべき時間が経ったんだと思う。“Like A オジサン”というか（笑）。33歳だから、あと３～４年もすると、もう“Like A”が取れて、ただのオジサンになってくる。いまはその“Like A オジサン”の気持ちを大切にしたいというか。これがいまの自分というか。本当に２～３年前だったらこの気持ちって表現できなかったと思うんだよね。「まだおじさんじゃない」というか（笑）。そこでひととのズレを生ませてたというか。「ひとになんか優しくしない」とか、「そんなことしても意味ない！」とか。そういうことじゃないと思えるようになってきたというか。「お水、足ります？」とか言える感じになってきてると思うんだよね（笑）。音的にもひとを傷つける音が入ってないというか。いままではすごい低域と高域を使って、「耳痛い」とかそういう音でくすぐってたりしてたと思うんだけど。今回からは中域メインで、そこにもそういう気持ちが表れている気がする。


── 過去のアルバムの楽曲、さっき出たような例えば突き放していたタイプの曲をライヴでやるとき、お客さんの反応の違いとか感じますか？
須藤お客さんには感謝してて、いまの曲をやっても前の曲をやっても、違和感なく曲によって聴き方を変えてくれてて。ただ俺自身は“ダーティーな世界”とか“白い薔薇が白い薔薇であるように”とか、いまちょっと自分のなかで歌えなくなってる時期というか。ひとというか俺自身が、という部分で辻褄が合わないっていうかね。いまはなんかそういうタイミングなのかもしれない。もちろん、変わっていくものだし、ずっと転がって行くものだと思うけど。


── 今後やってみたいことはありますか？
須藤なんか20代の自分たちの作るかたち、５人で作るというかたちに終始してたと思うんだけど、いまの気持ちとしてはいろんなひととやってみたいなと思って。そのくらい開放的な感じですね。これを作ったから、またメンバーだけで作ってみようっていう感じでは、いまはないですね。もちろんまた３ヶ月後とかになったらメンバーだけで作りたいとかになってるかもしれないけど。そこはわからないんだけど。


── 最後に、８月にLIQUIDROOMの６周年公演にRIZEとともに出演されますが、LIQUIDROOMの印象を！
須藤大好きですよ。本当にそれこそ、新宿にあったときから好きだし、恵比寿に移ってからももちろん。なんかライヴハウス然としたライヴハウスというか。クールなライヴハウスっていうか。多分、俺のガキの頃からのイメージもある。「リキッドルームに行った」というか、そんなイメージはあるんじゃないかな。リキッドルームで見た！　というので、アーティストがどうでもなっちゃうというか（笑）。


── RIZEとの対バンですが。
須藤やっぱりかっこいいバンドだと思うし、大好きだし。今回、参加してもらったり、こういうつながりでできたのは、よりライヴを一緒に、対バンを単純にやるというよりも関係性が見えてるし、より楽しいライヴになるんじゃないかなと思ってる。


── ライヴの失敗談ってなんかありますか？
須藤えっとね。音出ないっていうのは冷や汗でるよね。さすがに最近はないけど。あとはドラムのフィリポが汗だくになって叩いてて、バンドがセッションに入ったから、フィリポに頭から水をかけてやろうと思ってかけてやったら、それポカリスウェットで（笑）。ベットベトになって叩いてて。戻って来たら「あれ、ポカリだよ」って。ライヴ中なんてトランス状態といえば、トランス状態だから、あんまり見てなくて（笑）。






『サンシャイン』
HiGE

會田&#8221;アイゴン&#8221;茂一加入後初となるニューアルバム。ACジャパンCMソング「青空」、奥田民生プロデュースの先行シングル「サンシャイン」、土屋昌巳プロデュース、ベストアルバム･リード曲「テキーラ！テキーラ！」含む10曲を収録。初回盤には奥田民生プロデュース「ローラーコースター」もボーナストラックとして収録。




HiGE
斉藤祐樹（Guitar）、須藤　寿（Vocal&#038;Guitar）、宮川トモユキ（Bass）、川崎&#8221;フィリポ&#8221;裕利（ Drums&#038;Percussion）、佐藤&#8221;コテイスイ&#8221;康一（Percussion&#038;Drums）、さらには今春、會田&#8221;アイゴン&#8221;茂一が電撃加入。2003年のインディ・デビューから、『サンシャイン』を含めて９枚のアルバムとベスト・アルバム『TEQUILA! TEQUILA! the BEST』や１ソング・アルバム『Electric』をリリース。エネルギッシュなロックンロールから、新作ではフォーキーでメロウな音楽性も披露するなど、広い音楽性を持ったバンド。


08.31.TUE
RIZE / HiGE
LIQUIDROOM 6th ANNIVERSARY
文中にも掲載のRIZEとの対バンによるLIQUIDROOM 6th ANNIVERSARYにも登場！　
公演詳細はコチラから
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">いろいろなひとたちに会って、音を作るべきだなというのがあって</span></strong></p>
<p>　先行して同タイトルシングルを、そして満を持して7月14日にアルバム『サンシャイン』をリリースしたHiGE。キャッチーなギミックの散りばめられたサウンドや歌詞、色合い豊かな作品たちは邦楽ロックシーンで多大なる指示を受けている。しかし今作『サンシャイン』ではいままで纏っていた印象を脱ぎ捨て、新しい一歩を踏み出した。お得意のフックも、ファニーなサウンドも一瞬鳴りを潜め、ふと射した陽光のように、耳だけで留まることなく自然と心の奥まで心地よく入り込んでくる。いまいちどHiGEの楽曲のすばらしさをシンプルに強く感じることのできるアルバムだ。多くのゲスト・ミュージシャン、プロデューサーを迎えていながら、こんなにも「HiGEらしさ」が強く表れているのにも驚かされる。どのような流れで産み落とされたのか、はたして『サンシャイン』はどのように作りあげられたのか。<br />
　8月31日のLIQUIDROOM 6th ANNIVERSARY公演にて、アルバムにも参加している金子ノブアキ率いるRIZEとの対バンも決定しているHiGEの須藤寿に新作『サンシャイン』を中心に語ってもらった。</br><br />
</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>アイゴン（會田茂一）さんの加入の経緯を教えていただければと思うんですが。</strong></p>
<p><span>須藤</span>加入は本当にユルい理由というか……アイゴンさんと大阪のフェスのときにバックステージで会って話したんですけど「夢のなかで髭に入って６人でやってるの見たんだよね。そういうところなんじゃないかな、これからは！」とか言ってて。どういうところなんだろうなぁ、と（笑）。で、その話を持ち帰って、それから２週間後にスタジオで５人でやってて迷った時期もあったから、なんか指南役というかリーダーとして呼んだというか。５人だとなんかぐちゃぐちゃしてたんで。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>「兄貴まとめて下さい！」的な（笑）。</strong></p>
<p><span>須藤</span>そうそう、まとめてくださいって。そしたらアイゴンさんがすごく楽しんでくれて、いまとなってはもう同列ぐらいで。スタジオのなかでもすごい面白いひとで。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>アイゴンさん、土屋（昌巳）さん、（奥田）民生さんとか、ひとつ、ふたつぐらい上の世代のアーティストと今回は作り上げたわけですが、彼らとの共同作業はいかがでしたか？</strong></p>
<p><span>須藤</span>それこそ10代のときから見てたロック・ミュージシャンだから、プロデューサーとしてつき合ったというよりも、憧れのミュージシャンと音を鳴らしてたという感じが近いかな。そういう意味では、すごく刺激というか。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>アルバムの場合、プロデュースは１枚を通してひとりのプロデューサーに任せることが多いと思うんですが、こういう感じで何人ものひとに頼んだのはどうしてでしょう？</strong></p>
<p><span>須藤</span>まったくこれといった意図はなくて。でもアルバムは誰かにプロデューサーを頼もうとは思ってたんだけど……。今回はドラマーではRIZEのアックン（金子ノブアキ）、ユニコーンの川西（幸一）さん、民生さんにも叩いてもらってるし。そうやってプロデューサーに関わらず、いろんな人と一緒に作りたいなというのがあって。前作の『D.I.Y.H.i.G.E.』が５人でしっかり作ったものだったから、今回は自分のなかではいろんな人と出会って吸収したいという時期に来てて。それがメイン・コンセプトのひとつになってて、無軌道に「やってみたいな」とか言ってたら、普通に叶っちゃったというのがあって。だから逆に言うと、アルバム全体を見てなかったというか……。そのくらい自分たちの曲というよりかは、自分たちはいろいろなひとたちに会って音を作るべきだなというのがあって。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ゲストを迎えてもHiGEというバンドのかたちで音楽をやってみよう、というのは何故なんでしょう？　別の方向性、例えば弾き語りのものを突然作ってみるとか。</strong></p>
<p><span>須藤</span>気持ちとしては弾き語りとかないなぁ。よく言われるんだけどないんだよね。まわりのバンド仲間で、ヴォーカルのやつがいると必ず弾き語りするよね。なんだろうね。１回も弾き語りで作りたいって思ったことない。そういうタイプなのかもね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>バンドとして音を出すほうが自分には合ってると。</strong></p>
<p><span>須藤</span>そうなのかなぁ。そこまでも考えたことない。</br><br />
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── <strong>話は少し戻りますが、『サンシャイン』で迎えた方々の印象的なエピソードとかありますか？</strong></p>
<p><span>須藤</span>土屋さんはスタジオ入りが誰よりも早いんだよ。それは俺も失礼なんだけど、12時に集合って言ったら12時にはしっかりいるんだよね。若干遅れて12時５分とかに行っても、すでにいるみたいな感じで。スタジオに行くと、早速、ストーンズとかビートルズ、ツェッペリンのアルバムを聴いてて。「この音がいいよな」って言いながら。すっごく繊細なひとだなぁと思いましたね。そういう音のひとつひとつを汲み取って、温故知新っていうか古い音源から学びとって、自分はなにを乗せていけば良いのかを綿密に考えてる感じで。民生さんは逆に、はじめてのリハーサル入ったときに、集合時間より遅れて来て。「なにすれば良いんだろう」という感じで、民生さんが遅れて入ってきて、なかなか俺たちとも話さないし「アレ？」って感じで。どうするのかなと思ったら、じょじょに喋っていって。まずはいろいろやってみなっていう感じの放任主義というか。で、いろいろやったあとに「それで良いじゃん」みたいな（笑）。おっきい人でしたね。アックンはね、２時間くらいストレッチしてたね。時間通りに入るんだけど、２時間ストレッチしてたね（笑）。川西さんも早かったなぁ。って、時間の印象ばかりで申し訳ないんだけど。みんな時間が独特でさ、その部分の印象があるかな。あとはみんなと沢山話した。沢山呑みにも行ったし、そういう部分が大事だったかな。会って、いろんな音を鳴らしたいっていうのはあったんだけど、会いたかったひとたちに会えたというのがすごい楽しかったかな。</br><br />
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── <strong>ふたりもドラマーがいるのに、民生さんに叩いてもらったのはどんな感じで決まったんですか？</strong></p>
<p><span>須藤</span>それも完全なノリで。もともと民生さんに頼む曲が２曲くらいってこと以外は決まってなくて。１曲は“サンシャイン”。その曲は迷うことなく、すっといくんだろうなと思ってて。もう１曲は“ローラー・コースター”という初回限定のほうに入ってる曲があるんだけど「これは民生さんが居ても、きっと頓挫するだろうな」とか思ってて。それで民生さんと嫌な空気になるの嫌だなと思ってて。もう１曲、保険で“オニオン・ソング”持って行ってて、空気がまずくなったときに民生さんに叩いてもらおうって考えた曲で。で、やっぱり“ローラー・コースター”はやっぱり、やってて滞ったときがあったから、「民生さん叩きます？」って訊いたら「ドラマーいるじゃん？」って。でも「じゃあ、ドラマーは歌えば良いじゃないですか」という感じのノリで（笑）。</br><br />
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── <strong>ドラマーが歌って、その部分でドラムをやらないってことに関してはOKなんですか？</strong></p>
<p><span>須藤</span>それはね、３年くらい前にクリアした（笑）。『PEANUTS FOREVER』で、アナログ・フィッシュの州一郎に叩いてもらって。あのときくらいからはじまって。もう「俺が歌うんでしょ？」くらいでさ（笑）。「うわ、もうヴォーカルだなぁ」って感じで。俺よりも堂に入ってると思う。</br><br />
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── <strong>バンドではありながら、いわゆるロック以外にも広い音楽性を持ったバンドだと思うんですが、今回のアルバムではストレートに良い曲を集めたという感じがすごく出ていると思うのですが。</strong></p>
<p><span>須藤</span>それはね、時間が経ったんだな思うんだけど、自分たち的にもこのアルバムに対してはそういう感想で。曲を書いて歌を歌うということに対して、シンプルに気持ちが向いていってるというか。いままでのHiGEの持ってたバンドの持ってるバンドのダイナミズムとか、エクスプロージョンとか化学反応みたいなものを楽しむっていうのはひとつのコンセプトだったし、作りやすさだと思うんだけど。なんかここにきてプロデューサーがいたというのも大きいと思うんだけど。もっと自己完結した曲を持っていっても良いのかな、と。いままでだと、曲の一部だけを持って行って、それをバンドに持っていって、そのなかで得たインスピレーションなりで歌詞なりメロディなりを付けてたんだけど。今回は、曲をまるっと１曲書いて行ったから。フォーキーな感覚の曲が多いのはそこだと思う。家のなかで完全に書ききってるというか。</br><br />
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── <strong>作り終わってみて、聴き直してみて、さらに今後、広げてみたいと思ったことはありますか？</strong></p>
<p><span>須藤</span>やっぱりこの路線ですね。フォーキーなところというか。ここに来て歌詞というか日本人的な心の細かい機微を歌うというのが、すごくグッときたりするというか。もちろん外国人には外国人のそういうところはあると思うんだけど、日本人にも日本人にだけわかる細かいところってあるじゃないですか？　副詞とかだけでわからせるというか。そういう言葉のコミニケーションみたいな部分が自分のなかで大きくなってきてるような気がしてて。いままでだと多少、突き放してでも自分の世界とか、HiGEの世界観を提示できてれば良い気がしてたんだけど、いまはその世界というよりも割とコミニケーションというか、聴いてくれている側のことも気にしているというか気になっちゃってる。それはすごく歌詞にも出てると思うし。人のことが気になってるんだなぁと思ってて。この歌詞を聴いて、ちょっとでも背中を押せたら、それはそれで良いんじゃないかなと思って。前はそういうことは自分たちの音楽に求めてなかったというか。妙に励ましたりするのもなんか柄じゃないなぁ、とか性に合わないなと思ってたんだけど。それはそれで仕方がないじゃんという感じで気が楽になってきた。</br><br />
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── <strong>そう思えるようになったのは、いつからだと思いますか？</strong></p>
<p><span>須藤</span>経つべき時間が経ったんだと思う。“Like A オジサン”というか（笑）。33歳だから、あと３～４年もすると、もう“Like A”が取れて、ただのオジサンになってくる。いまはその“Like A オジサン”の気持ちを大切にしたいというか。これがいまの自分というか。本当に２～３年前だったらこの気持ちって表現できなかったと思うんだよね。「まだおじさんじゃない」というか（笑）。そこでひととのズレを生ませてたというか。「ひとになんか優しくしない」とか、「そんなことしても意味ない！」とか。そういうことじゃないと思えるようになってきたというか。「お水、足ります？」とか言える感じになってきてると思うんだよね（笑）。音的にもひとを傷つける音が入ってないというか。いままではすごい低域と高域を使って、「耳痛い」とかそういう音でくすぐってたりしてたと思うんだけど。今回からは中域メインで、そこにもそういう気持ちが表れている気がする。</br><br />
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── <strong>過去のアルバムの楽曲、さっき出たような例えば突き放していたタイプの曲をライヴでやるとき、お客さんの反応の違いとか感じますか？</strong></p>
<p><span>須藤</span>お客さんには感謝してて、いまの曲をやっても前の曲をやっても、違和感なく曲によって聴き方を変えてくれてて。ただ俺自身は“ダーティーな世界”とか“白い薔薇が白い薔薇であるように”とか、いまちょっと自分のなかで歌えなくなってる時期というか。ひとというか俺自身が、という部分で辻褄が合わないっていうかね。いまはなんかそういうタイミングなのかもしれない。もちろん、変わっていくものだし、ずっと転がって行くものだと思うけど。</br><br />
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── <strong>今後やってみたいことはありますか？</strong></p>
<p><span>須藤</span>なんか20代の自分たちの作るかたち、５人で作るというかたちに終始してたと思うんだけど、いまの気持ちとしてはいろんなひととやってみたいなと思って。そのくらい開放的な感じですね。これを作ったから、またメンバーだけで作ってみようっていう感じでは、いまはないですね。もちろんまた３ヶ月後とかになったらメンバーだけで作りたいとかになってるかもしれないけど。そこはわからないんだけど。</br><br />
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── <strong>最後に、８月にLIQUIDROOMの６周年公演にRIZEとともに出演されますが、LIQUIDROOMの印象を！</strong></p>
<p><span>須藤</span>大好きですよ。本当にそれこそ、新宿にあったときから好きだし、恵比寿に移ってからももちろん。なんかライヴハウス然としたライヴハウスというか。クールなライヴハウスっていうか。多分、俺のガキの頃からのイメージもある。「リキッドルームに行った」というか、そんなイメージはあるんじゃないかな。リキッドルームで見た！　というので、アーティストがどうでもなっちゃうというか（笑）。</br><br />
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── <strong>RIZEとの対バンですが。</strong></p>
<p><span>須藤</span>やっぱりかっこいいバンドだと思うし、大好きだし。今回、参加してもらったり、こういうつながりでできたのは、よりライヴを一緒に、対バンを単純にやるというよりも関係性が見えてるし、より楽しいライヴになるんじゃないかなと思ってる。</br><br />
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── <strong>ライヴの失敗談ってなんかありますか？</strong></p>
<p><span>須藤</span>えっとね。音出ないっていうのは冷や汗でるよね。さすがに最近はないけど。あとはドラムのフィリポが汗だくになって叩いてて、バンドがセッションに入ったから、フィリポに頭から水をかけてやろうと思ってかけてやったら、それポカリスウェットで（笑）。ベットベトになって叩いてて。戻って来たら「あれ、ポカリだよ」って。ライヴ中なんてトランス状態といえば、トランス状態だから、あんまり見てなくて（笑）。</p>
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<li class="title">『サンシャイン』</li>
<li class="artist">HiGE</li>
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<p>會田&#8221;アイゴン&#8221;茂一加入後初となるニューアルバム。ACジャパンCMソング「青空」、奥田民生プロデュースの先行シングル「サンシャイン」、土屋昌巳プロデュース、ベストアルバム･リード曲「テキーラ！テキーラ！」含む10曲を収録。初回盤には奥田民生プロデュース「ローラーコースター」もボーナストラックとして収録。
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<p><strong>HiGE</strong><br />
斉藤祐樹（Guitar）、須藤　寿（Vocal&#038;Guitar）、宮川トモユキ（Bass）、川崎&#8221;フィリポ&#8221;裕利（ Drums&#038;Percussion）、佐藤&#8221;コテイスイ&#8221;康一（Percussion&#038;Drums）、さらには今春、會田&#8221;アイゴン&#8221;茂一が電撃加入。2003年のインディ・デビューから、『サンシャイン』を含めて９枚のアルバムとベスト・アルバム『TEQUILA! TEQUILA! the BEST』や１ソング・アルバム『Electric』をリリース。エネルギッシュなロックンロールから、新作ではフォーキーでメロウな音楽性も披露するなど、広い音楽性を持ったバンド。</br><br />
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08.31.TUE<br />
RIZE / HiGE<br />
LIQUIDROOM 6th ANNIVERSARY</p>
<p>文中にも掲載のRIZEとの対バンによるLIQUIDROOM 6th ANNIVERSARYにも登場！　<br />
<a href="http://www.liquidroom.net/schedule/20100831/2108/"target="_blank">公演詳細はコチラから</a></p>
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		<title>YASUSHI IDE</title>
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		<pubDate>Fri, 09 Jul 2010 08:55:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.liquidroom.net/interview/?p=349</guid>
		<description><![CDATA[好きなことだけをやってるし、やっぱりこういうレーベルはどんどん出さないとレーベルじゃない感じがするので
ーー５周年を迎えた〈Grand Gallery〉プロデューサー、井出靖に訊く
　リキッドルームにて７月23日行われる〈Grand Gallery〉５周年記念パーティの、例えばDJだけでもその出演陣を見て欲しい。ロック／パンク／ニューウェイヴ、ヒップホップ、ハウス、クラブ・ジャズ、レア・グルーヴ、スカ／レゲエ、渋谷系などなど、それこそクラブ・カルチャーの黎明期から活動するオリジネイターから若手まで、そうそうたるアーティストが参加している。さらに出演バンドのアーティスト・ラインナップの豪華さは語るまでもないだろう。この出演リストが象徴するのはある意味で、レーベルを主宰するプロデューサー、井出靖が関わってきた音楽シーンの厚みであり、そのキャリアの、ある意味で縮図と言えるだろう。
　80年代から音楽シーンに関わってきた彼が2005年に設立したレーベル〈Grand Gallery〉は、音楽的なプロデュースはもちろん、日々の書類の作成からアーティストとの契約までその業務のほとんどを井出自身で手がけているレーベルだ。５年間、〈Grand Gallery〉の代名詞となったコンセプチャルなコンピレーション・シリーズを中心に100タイトル以上もの作品をリリースし続けている。さらにそれぞれのレーベルと連動したショップを渋谷宇田川町にも運営している。モチヴェーション的にも、経済的にも走らせ続けるのは並大抵のことではない。しかもメジャー・レーベルとは比べ物にならないくらい、驚くほど少人数で運営している。この変わらぬエネルギッシュな動きを支えるのは、インタヴューを読んでもらえればわかるが音楽への強い愛情である。
　これまでの〈Grand Gallery〉、そして５周年のパーティを中心に井出靖に話を訊いた。



── まずはこのたび５周年を迎える〈Grand Gallery〉設立の経緯をお教えいただきたいんですが。 
井出もともとは……2000年ぐらいかな、レーベルをやろうとずっと思っていて。それまでやっていたようなプロデュースの仕事もいつまで来るかわからないし、レコード会社からオファーがあってなにかを作るというようなシステムじゃなくて、自分たちでできないかなと。ずっと準備はしていたんですが、流通のこと、権利関係のこと、あまりにも知らないので少しずつ憶えていって2005年にはじめたっていう感じなんですけど。


── メジャー・レーベル主体の音楽産業のシステムに対する危機感みたいなものがあったとかですか？
井出まだそのときはメジャー・レーベルからの仕事も結構あったとは思うんですけど、だからといってずっとこれが続くとは思えなかったし、出したいものを気軽に出せる環境でもなかったというか。あとは少ない人数のスタッフで出せれば、そんなに大ヒットじゃなくても大丈夫なのかなと。最初はそんな感覚でしたね。


── この５年間でご苦労された点というのはどこでしょうか？
井出やっぱり最初はどうやってジャケットを作ったら良いのかとか、CDのプレスはどこに頼めば良いのかとか、そういうところからですよね。例えば雑誌の『サンレコ』を見て、沢山そういう業者が載ってても、どれに頼めば良いのかわからないし。あとはライセンスとかの権利関係ですね。うちはコンピレーションが最初多かったんですけど、コンピレーションでライセンスしていくと、どういう風にすると成り立つのかなとか。


── レーベルとしてのヴィジョンみたいなものは当初からあったんですか？
井出いわゆるジャンルじゃなくて、生活に密着するような形でコンピレーションなんかをやりたいなと思ってて。よく海外なんかには“バー”とか、いろいろなテーマのコンピがあるじゃないですか？　そういうものを、もっと日本でも気軽に出してくれても良いのになぁと思ってて。例えばメジャーで１枚のコンピを作るとすると、半年間とか１年かかって何度も会議をやって話し合いをして出すじゃないですか？　だったら自分たちで出して、会議が無くても好きなものを出せるものが良いと思って。


── インスピレーションからCDというプロダクトにするまでの、ある種のスピード感を優先させたいと。
井出それはいまでも変わらなくそうなんですよ。いまでも毎月３枚くらい出してます。


── その部分で目標を達成できていると思いますか？
井出そういうこともなくて。でも、いま４レーベルやってて100枚以上のリリースがあるんですよ。そのなかで、いかに新鮮に音楽に向き合えるのかっていうのはテーマにしてやってきてるので。やっぱりレーベルを続けるためだけに出すってのはつまらないから。だったらやらない方が良いかもしれないとまで思ってるので。あとは〈Grand Gallery〉のコンピレーションには、僕の名前が表に一切出ないというのがひとつコンセプトにしていて。


── あ、たしかに。
井出選曲の一番後ろのクレジットのところに書いてあるだけなんですよ。レーベルやってて、おもしろいのは例えば今日とか通販でひとりで20枚くらい買う人がいるんですよ。１回ハマってくれると、集めてくれる人がいるみたいで。


── ジャケットって、写真家さんを誰か限定されているんですか？
井出違うんですよ。これは雑誌の『Relax』のデザインとかやってたアート・ディレクターのNANAの小野（英作）くんというのが全部、掘ってくるんですよ。よくある貸しポジの素材写真のなかから。しかもデザインの打ち合わせってなくて、彼は音楽もわかってるので、ある日上がってくるんですよ。もちろんアーティスト・アルバムのときは、写真をチェックしますけど。この前もトシちゃん（中西俊夫）の写真を常盤（響）くんに撮ってもらったんですけど、それも上がってきたのがOKという感じで。


── アートワークはシリーズで一貫してますよね。漫画のコミックスとか小説の全集みたいにずらっと並べたくなる一貫性のあるデザインというか。
井出集めたくなりますよね。前に50枚BOXって箱を作って、過去の作品をいれてリリースしたら買ってくれた人がいて。「奥さんに怒られるからカードじゃなくて銀行振込にして良いですか？」って言われて（笑）。


── 写真とコンピのテーマがあって、という一貫したパッケージングでコレクションしたくなるんでしょうね。
井出そういう買い方してくれるとは実はそこまで戦略的に考えてなかったんで、それがすごく助かってるんですよ（笑）。レーベルのはじめに１枚目はラヴァーズ・ロック・レゲエの『Lovers Rock Nite』、２枚目はラテン・ジャズとラテン・ハウスの『Casa Latina』、３枚目にサーフ・ロックの『Surf Time』を出したんですけど、そこまで出したらお店の人に「どこのコーナーに置いて良いのかわからない」といわれて。無茶苦茶だからって（苦笑）。それでもこのスタイルで出し続けたら、そのうち、そういう風に言われなくなって。


── こういういったジャンルではなくて、コンセプチャルなテーマ縛りのコンピって、〈Grand Gallery〉以降で増えたような気もするんですけど。
井出その部分はレコード屋さんに行って、そういうものを見ないようにしましたね。朝７時くらいからお店に出るまでの時間に企画を考えたりレーベルの仕事をやるんですけど、外部の情報をあまり入れないようにして自分だけで作るようにしてますね。だからレコード屋さんに行くにも、音源買いに行くときは、本当に買うだけにして。


── 90年代のはじめから、音楽プロデュースと並行して、お店はやられていて、現在もそれぞれコンセプトの違う３店舗を展開されているわけですが、こういう風にレーベルと実店舗との並行というのはどこが起点になってると思いますか？
井出２Fの〈monaco〉は、旅とかサーフ・ショップというか、同時に同じ〈monaco〉というレーベルがあって、サーフ・ロック系の音とか、ジャムっぽいものとか、開放感のあるものを出すレーベルにしてて。３Fの〈TARTOWN〉は少し前にサイレント・ポエツの下田くんのコンピを出したり、TICAも出したり、ヒップホップのサウンド・プロヴァイダーズを出したりとか、チルアウト系のベントも出すんですけど。そういったチルアウトなダウンテンポを出して行きつつ、お店には写真集とかヴィンテージなTシャツとかモノがあったり、アートフォームが一緒になっているんです。それで〈Grand Gallery〉はラウンジとかハウスとか、そういうものに特化しているというか。ショップとレーベルが連動して成り立ってるというところにしてるんですけどね。コンセプトとしてはそういう感じです。


── コンピレーション以外の楽曲、例えば録り下ろしのアーティスト・アルバムもすべて井出さんの方である程度のディレクションしてるんですか？
井出実はコンピも、コンピに見えて自社の曲というのが多いんです。そこからスタートして、アーティスト・アルバムも同時に作るような形に移行していったんですよ。まずは作品を出したいアーティストがいて、その人に作品を出しましょうという話をする。あと基本的に好きなアーティストに頼んでいるので、作る内容に関しては打ち合わせとかはほとんどないんですよ。ただ、企画みたいな感じ……例えば中西俊夫さんがいて、声がすごい好きだから「弾き語りのアルバム作りませんか？」と言って弾き語りのカヴァーでやってもらって、そこでやる楽曲に関しては自分で選んでもらうとか、そういうのはひとつひとつそれぞれの形でやってます。


── 〈Grand Gallery〉の今後のニュー・リリースは？
井出７月以降だと、井上薫くんのミックスCDも出すし、あとミックスCDはDJスピナも出す予定で、こちらは終わってるんだけど、MUROくんのと一緒に出そうと思ってて。スピナとMUROくんにうちのレーベルの音源を掘って、ディギン対決して貰おうと思ってて。そうかと思えば、“GRAND GALLERY FOR LIVING”っていう生活っぽいシリーズも作ったんで、金原千恵子監修でクラシックのカヴァー集を作ってます。あとはベントも出したり、海外アーティストのライセンスも他にも話してたりしてます。あとさっき出た小野くんと言えば〈TARTOWN〉の方で、今度、日本の濃いアーティストを集めたイメージ・コンピレーションを出すんですけど。１曲目はケンジ・スズキ（ケンジ・ジャマー）なんですけど、ゆらゆら帝国、コーネリアス、フィッシュマンズ、ヤン（冨田）さん、あと僕がやったDJクラッシュとジェームス・チャンスのやつとか、ブランキー（ジェット・シティ）、ソイル、エゴ・ラッピンとかが入るコンピなんですよ。それで写真が高橋恭司で。


── おお。
井出そんなコンピないじゃないですか？　僕は他にないものを作りたくて。つねに動いてますよ。


── 「つねに」と言っても、月に３枚って言ったら必然とそうなってきますよね。
井出そうなんですよ！　でも月に３枚って多いような気がしますけど、レコード会社だったら月に30枚とか出すんですから。なかなかハードなんですけど、出したいというものも、出さなくちゃというのも混ざってて。


]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">好きなことだけをやってるし、やっぱりこういうレーベルはどんどん出さないとレーベルじゃない感じがするので<br />
ーー５周年を迎えた〈Grand Gallery〉プロデューサー、井出靖に訊く</span></strong></p>
<p>　リキッドルームにて７月23日行われる〈Grand Gallery〉５周年記念パーティの、例えばDJだけでもその出演陣を見て欲しい。ロック／パンク／ニューウェイヴ、ヒップホップ、ハウス、クラブ・ジャズ、レア・グルーヴ、スカ／レゲエ、渋谷系などなど、それこそクラブ・カルチャーの黎明期から活動するオリジネイターから若手まで、そうそうたるアーティストが参加している。さらに出演バンドのアーティスト・ラインナップの豪華さは語るまでもないだろう。この出演リストが象徴するのはある意味で、レーベルを主宰するプロデューサー、井出靖が関わってきた音楽シーンの厚みであり、そのキャリアの、ある意味で縮図と言えるだろう。<br />
　80年代から音楽シーンに関わってきた彼が2005年に設立したレーベル〈Grand Gallery〉は、音楽的なプロデュースはもちろん、日々の書類の作成からアーティストとの契約までその業務のほとんどを井出自身で手がけているレーベルだ。５年間、〈Grand Gallery〉の代名詞となったコンセプチャルなコンピレーション・シリーズを中心に100タイトル以上もの作品をリリースし続けている。さらにそれぞれのレーベルと連動したショップを渋谷宇田川町にも運営している。モチヴェーション的にも、経済的にも走らせ続けるのは並大抵のことではない。しかもメジャー・レーベルとは比べ物にならないくらい、驚くほど少人数で運営している。この変わらぬエネルギッシュな動きを支えるのは、インタヴューを読んでもらえればわかるが音楽への強い愛情である。<br />
　これまでの〈Grand Gallery〉、そして５周年のパーティを中心に井出靖に話を訊いた。</br><br />
</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>まずはこのたび５周年を迎える〈Grand Gallery〉設立の経緯をお教えいただきたいんですが。 </strong></p>
<p><span>井出</span>もともとは……2000年ぐらいかな、レーベルをやろうとずっと思っていて。それまでやっていたようなプロデュースの仕事もいつまで来るかわからないし、レコード会社からオファーがあってなにかを作るというようなシステムじゃなくて、自分たちでできないかなと。ずっと準備はしていたんですが、流通のこと、権利関係のこと、あまりにも知らないので少しずつ憶えていって2005年にはじめたっていう感じなんですけど。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>メジャー・レーベル主体の音楽産業のシステムに対する危機感みたいなものがあったとかですか？</strong></p>
<p><span>井出</span>まだそのときはメジャー・レーベルからの仕事も結構あったとは思うんですけど、だからといってずっとこれが続くとは思えなかったし、出したいものを気軽に出せる環境でもなかったというか。あとは少ない人数のスタッフで出せれば、そんなに大ヒットじゃなくても大丈夫なのかなと。最初はそんな感覚でしたね。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>この５年間でご苦労された点というのはどこでしょうか？</strong></p>
<p><span>井出</span>やっぱり最初はどうやってジャケットを作ったら良いのかとか、CDのプレスはどこに頼めば良いのかとか、そういうところからですよね。例えば雑誌の『サンレコ』を見て、沢山そういう業者が載ってても、どれに頼めば良いのかわからないし。あとはライセンスとかの権利関係ですね。うちはコンピレーションが最初多かったんですけど、コンピレーションでライセンスしていくと、どういう風にすると成り立つのかなとか。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>レーベルとしてのヴィジョンみたいなものは当初からあったんですか？</strong></p>
<p><span>井出</span>いわゆるジャンルじゃなくて、生活に密着するような形でコンピレーションなんかをやりたいなと思ってて。よく海外なんかには“バー”とか、いろいろなテーマのコンピがあるじゃないですか？　そういうものを、もっと日本でも気軽に出してくれても良いのになぁと思ってて。例えばメジャーで１枚のコンピを作るとすると、半年間とか１年かかって何度も会議をやって話し合いをして出すじゃないですか？　だったら自分たちで出して、会議が無くても好きなものを出せるものが良いと思って。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>インスピレーションからCDというプロダクトにするまでの、ある種のスピード感を優先させたいと。</strong></p>
<p><span>井出</span>それはいまでも変わらなくそうなんですよ。いまでも毎月３枚くらい出してます。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>その部分で目標を達成できていると思いますか？</strong></p>
<p><span>井出</span>そういうこともなくて。でも、いま４レーベルやってて100枚以上のリリースがあるんですよ。そのなかで、いかに新鮮に音楽に向き合えるのかっていうのはテーマにしてやってきてるので。やっぱりレーベルを続けるためだけに出すってのはつまらないから。だったらやらない方が良いかもしれないとまで思ってるので。あとは〈Grand Gallery〉のコンピレーションには、僕の名前が表に一切出ないというのがひとつコンセプトにしていて。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>あ、たしかに。</strong></p>
<p><span>井出</span>選曲の一番後ろのクレジットのところに書いてあるだけなんですよ。レーベルやってて、おもしろいのは例えば今日とか通販でひとりで20枚くらい買う人がいるんですよ。１回ハマってくれると、集めてくれる人がいるみたいで。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ジャケットって、写真家さんを誰か限定されているんですか？</strong></p>
<p><span>井出</span>違うんですよ。これは雑誌の『Relax』のデザインとかやってたアート・ディレクターのNANAの小野（英作）くんというのが全部、掘ってくるんですよ。よくある貸しポジの素材写真のなかから。しかもデザインの打ち合わせってなくて、彼は音楽もわかってるので、ある日上がってくるんですよ。もちろんアーティスト・アルバムのときは、写真をチェックしますけど。この前もトシちゃん（中西俊夫）の写真を常盤（響）くんに撮ってもらったんですけど、それも上がってきたのがOKという感じで。</br><br />
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</br><br />
── <strong>アートワークはシリーズで一貫してますよね。漫画のコミックスとか小説の全集みたいにずらっと並べたくなる一貫性のあるデザインというか。</strong></p>
<p><span>井出</span>集めたくなりますよね。前に50枚BOXって箱を作って、過去の作品をいれてリリースしたら買ってくれた人がいて。「奥さんに怒られるからカードじゃなくて銀行振込にして良いですか？」って言われて（笑）。</br><br />
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</br><br />
── <strong>写真とコンピのテーマがあって、という一貫したパッケージングでコレクションしたくなるんでしょうね。</strong></p>
<p><span>井出</span>そういう買い方してくれるとは実はそこまで戦略的に考えてなかったんで、それがすごく助かってるんですよ（笑）。レーベルのはじめに１枚目はラヴァーズ・ロック・レゲエの『Lovers Rock Nite』、２枚目はラテン・ジャズとラテン・ハウスの『Casa Latina』、３枚目にサーフ・ロックの『Surf Time』を出したんですけど、そこまで出したらお店の人に「どこのコーナーに置いて良いのかわからない」といわれて。無茶苦茶だからって（苦笑）。それでもこのスタイルで出し続けたら、そのうち、そういう風に言われなくなって。</br><br />
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── <strong>こういういったジャンルではなくて、コンセプチャルなテーマ縛りのコンピって、〈Grand Gallery〉以降で増えたような気もするんですけど。</strong></p>
<p><span>井出</span>その部分はレコード屋さんに行って、そういうものを見ないようにしましたね。朝７時くらいからお店に出るまでの時間に企画を考えたりレーベルの仕事をやるんですけど、外部の情報をあまり入れないようにして自分だけで作るようにしてますね。だからレコード屋さんに行くにも、音源買いに行くときは、本当に買うだけにして。</br><br />
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</br><br />
── <strong>90年代のはじめから、音楽プロデュースと並行して、お店はやられていて、現在もそれぞれコンセプトの違う３店舗を展開されているわけですが、こういう風にレーベルと実店舗との並行というのはどこが起点になってると思いますか？</strong></p>
<p><span>井出</span>２Fの〈monaco〉は、旅とかサーフ・ショップというか、同時に同じ〈monaco〉というレーベルがあって、サーフ・ロック系の音とか、ジャムっぽいものとか、開放感のあるものを出すレーベルにしてて。３Fの〈TARTOWN〉は少し前にサイレント・ポエツの下田くんのコンピを出したり、TICAも出したり、ヒップホップのサウンド・プロヴァイダーズを出したりとか、チルアウト系のベントも出すんですけど。そういったチルアウトなダウンテンポを出して行きつつ、お店には写真集とかヴィンテージなTシャツとかモノがあったり、アートフォームが一緒になっているんです。それで〈Grand Gallery〉はラウンジとかハウスとか、そういうものに特化しているというか。ショップとレーベルが連動して成り立ってるというところにしてるんですけどね。コンセプトとしてはそういう感じです。</br><br />
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── <strong>コンピレーション以外の楽曲、例えば録り下ろしのアーティスト・アルバムもすべて井出さんの方である程度のディレクションしてるんですか？</strong></p>
<p><span>井出</span>実はコンピも、コンピに見えて自社の曲というのが多いんです。そこからスタートして、アーティスト・アルバムも同時に作るような形に移行していったんですよ。まずは作品を出したいアーティストがいて、その人に作品を出しましょうという話をする。あと基本的に好きなアーティストに頼んでいるので、作る内容に関しては打ち合わせとかはほとんどないんですよ。ただ、企画みたいな感じ……例えば中西俊夫さんがいて、声がすごい好きだから「弾き語りのアルバム作りませんか？」と言って弾き語りのカヴァーでやってもらって、そこでやる楽曲に関しては自分で選んでもらうとか、そういうのはひとつひとつそれぞれの形でやってます。</br><br />
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── <strong>〈Grand Gallery〉の今後のニュー・リリースは？</strong></p>
<p><span>井出</span>７月以降だと、井上薫くんのミックスCDも出すし、あとミックスCDはDJスピナも出す予定で、こちらは終わってるんだけど、MUROくんのと一緒に出そうと思ってて。スピナとMUROくんにうちのレーベルの音源を掘って、ディギン対決して貰おうと思ってて。そうかと思えば、“GRAND GALLERY FOR LIVING”っていう生活っぽいシリーズも作ったんで、金原千恵子監修でクラシックのカヴァー集を作ってます。あとはベントも出したり、海外アーティストのライセンスも他にも話してたりしてます。あとさっき出た小野くんと言えば〈TARTOWN〉の方で、今度、日本の濃いアーティストを集めたイメージ・コンピレーションを出すんですけど。１曲目はケンジ・スズキ（ケンジ・ジャマー）なんですけど、ゆらゆら帝国、コーネリアス、フィッシュマンズ、ヤン（冨田）さん、あと僕がやったDJクラッシュとジェームス・チャンスのやつとか、ブランキー（ジェット・シティ）、ソイル、エゴ・ラッピンとかが入るコンピなんですよ。それで写真が高橋恭司で。</br><br />
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── <strong>おお。</strong></p>
<p><span>井出</span>そんなコンピないじゃないですか？　僕は他にないものを作りたくて。つねに動いてますよ。</br><br />
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── <strong>「つねに」と言っても、月に３枚って言ったら必然とそうなってきますよね。</strong></p>
<p><span>井出</span>そうなんですよ！　でも月に３枚って多いような気がしますけど、レコード会社だったら月に30枚とか出すんですから。なかなかハードなんですけど、出したいというものも、出さなくちゃというのも混ざってて。</br><br />
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		<title>THEO PARRISH</title>
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		<pubDate>Wed, 30 Jun 2010 12:26:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator>liquidroom</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.liquidroom.net/interview/?p=269</guid>
		<description><![CDATA[そう、レコードを扱えるというのはスペシャリストとしての証なのだ。
　７月18日、恵比寿LIQUIDROOM６周年、そして10周年を迎える〈メタモルフォーゼ〉プレ・パーティ（今年は９月４日の開催！）として、モーリス・フルトンとともに襲来するセオ・パリッシュ。1990年代後半、ムーディーマンとともに、デトロイトのアンダーグラウンド・シーンから現れ、アーティストとしての存在感はもちろん、その卓越したDJスキルでいまやデトロイトのハウス・シーンを代表するトップDJとしての評価は揺るぎないものになっている。そのプレイでは、シカゴ・ハウスやディープ・ハウス、ディスコのダーティなグルーヴの上に、ジャズ、ファンク、ソウル、R&#038;B、ヒップホップなど、数多のブラック・ミュージックが渾然一体となった小宇宙が展開していく。そのプレイはまさにブラック・ミュージックの歴史の集大成であるとも言えるだろう。さらに共演は、異形のファンクネスをまとったモーリス・フルトンである。ハウス、テクノ・ファンなどクラブ・ミュージックもちろん、ファンクやソウル、ジャズなど様々なブラック・ミュージック好きにもぜひ体験して欲しい一夜だ。
　さて、この来日を記念して、セオ・パリッシュのメール・インタヴューを試みた。短いながら彼のヴァイナルへの愛情、そしてDJとしての姿勢が言葉に示されている。



── あなたはDJという表現手段に対してものすごく強い思い入れがあるのではないかと思うのですが、これまであなたがDJを志すのに、最も影響があった出来事とはなんでしょうか？ 
セオこれまでに多くのことに影響を受けてきたし、これからもそうだ。特別に大きな出来事、巨大なイヴェントに影響を受けたわけではなくて、むしろひとつひとつのこと、密度の濃い小さなパーティにより強く影響を受けていると言えるかな。


── DJに最も必要な資質とはなんだと思いますか？
セオ音楽への愛と、あとは身体と音楽の密接なつながりを認識することだね。


── あなたはいままで、そのDJプレイなどを通じて、メジャー、マイナー含めて、さまざまなディスコ・クラシックスを紹介し、若い世代にもその魅力を伝えてきました。さて、あなたにとってベストと言えるようなディスコ・クラシックとはなんでしょうか？
セオ俺の意見はつねに変わるものだ、“ベスト”と言い切れる曲は無いな……。おそらく、このインタヴューが文字になってアップされる頃には、俺の意見はまた変わってるだろうからね。（DJプレイのなかで）良いタイミングで良い曲をかけること。俺にとっては、それができるのならば、それこそがベストということなんだよ。


── ここ最近でプレイしておもしろかった場所はどこでしょうか？　理由も含めてお知らせください。
セオどの場所も毎回新鮮だよ。お客さんの反応も毎回違うし、いろいろな要因も関係してくるしね。


── デトロイトの音楽シーンはいまどんな状態でしょうか？　率直に言って良い状況でしょうか？　悪い状況でしょうか？　理由も含めてお聞かせください。
セオちょっとこの質問に答えるのは難しいかな……。やっぱりデトロイトには自分の身近なシーン以外にもたくさんの“シーン”がある。だから同時にすべてのシーンに根ざしていないと答えられない質問だね。本に主題があるように、なにかの特定のシーンに対するもので、同時にそれに対して客観性を備えていないと的確には答えられないな。


── 最近のリリースについて、〈サウンド・シグネイチャー〉のリリースで、気になったリリースがあったのですが、あなたの作品やオマーSといった現在のアーティストに混ざって、少し前に突然、80年代のアシッド・ハウス・アーティスト、レロン・カールソンの楽曲（1987-88年に録音されたもの）を突然リリースされましたよね？　あの音源はどのようにして発掘されたものなのでしょうか？
セオ別に俺が音源を“見つけた”ってわけじゃないんだ。カールソンはシカゴ時代の旧友で、彼にお願いしていたんだけど、数年経ったある日、あの音源の入ったテープを直接渡してくれたんだ。
＊編集注：セオはCDJがいまほど普及する以前はテープ・プレイヤー（ピッチ・コントローラー付き）も使ってDJしていたようで、上記のレロンのような友人の楽曲や自分の曲もテープ音源でかけていたそうだ。初来日の機材リストにもピッチ・コントローラー付きのカセットテープ・プレイヤーのリクエストがあったそうです。


── あなたやムーディーマンはヴァイナルでリリースすることに対して強い意志を感じます。が、しかしテクノやハウス、クラブ・ミュージックのシーンにおいて、すべての人がそのような強い意志を持っているような状況でもなさそうです。ヴァイナル・カルチャーの衰退についてご意見をお聞かせください。
セオただ言えるのは、セレクターとして、芸術と向き合うことに対して、献身的では無くなっているということだ。ヴァイナルなどフィジカルな音源でプレイするには限られた曲しか現場でプレイできないというリスクもあるが、そうした状況下だからこそ生まれるチャンスや突如のひらめきによる即興性を与えてくれる。どんな愚かものでもコンピューターを使えば、パーティを盛り上げるためのプレイリストを作ることはできる。そう、レコードを扱えるというのはスペシャリストとしての証（あかし）なのだ。特別なマテリアルを駆使し、それにともなうトラブルも厭わないようなスペシャリストの為の道具なのさ。時代はじょじょに安価なデジタル音源へとシフトするのが主流になっていっているけど、これは温め直すだけのお手軽なマクドナルドを選ぶか、新鮮な素材で作られた栄養満点のシェフの手間ひまかけた料理を選ぶのか、にも似ていることだ。


── 今回LIQUIDROOMでの公演はモーリス・フルトンとの共演になります。彼についてはどう思いますか？
セオモーリスとは数年前に知り合った。それからはずっといい友人、同志だと思っているよ。


── 近く、あなたの作品のリリースなどはありますか？
セオ“Sketches. limited 4&#215;12”
＊編集注：地元デトロイトとドイツはベルリンのレコード店〈HARDWAX〉）（http://hardwax.com/）だけで販売されている模様。


── 最後に、あなたが音楽以外で注目している趣味などはありますか？
セオ澄んだ夜に俺の宇宙船、テルマ（ムスタング）を操縦することさ。
＊編集注：彼は車、カー・レースが好き。来日時でもよく車の写真撮っているらしい。 
■Theo Parrish (Sound Signature)
デトロイトに拠点をおくプロデューサー、DJ。ワシントンDCに生まれ、年少期をシカゴで育つ。またその後カンザスシティー、Kansas City Art InstituteではSound Sculpture（音の彫刻）を専攻。1994年、音楽の都デトロイトに移住する。1997年、レーベル〈Sound Signature〉を立ち上げ、常に新しい発想と自由な表現で次々に作品を世に送り出す。また3Chairs、The Rotating Assembly、TOM Projectとしても活動する。現在Plastic People(London)にて毎月第一土曜日のレギュラーパーティーをもつ。
これを聴けばセオの魅力がよくわかる！　次のページではセオのお仕事10選を紹介
]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><strong><span style="color: #333333; font-size: medium;">そう、レコードを扱えるというのはスペシャリストとしての証なのだ。</span></strong></p>
<p>　７月18日、恵比寿LIQUIDROOM６周年、そして10周年を迎える〈メタモルフォーゼ〉プレ・パーティ（今年は９月４日の開催！）として、モーリス・フルトンとともに襲来するセオ・パリッシュ。1990年代後半、ムーディーマンとともに、デトロイトのアンダーグラウンド・シーンから現れ、アーティストとしての存在感はもちろん、その卓越したDJスキルでいまやデトロイトのハウス・シーンを代表するトップDJとしての評価は揺るぎないものになっている。そのプレイでは、シカゴ・ハウスやディープ・ハウス、ディスコのダーティなグルーヴの上に、ジャズ、ファンク、ソウル、R&#038;B、ヒップホップなど、数多のブラック・ミュージックが渾然一体となった小宇宙が展開していく。そのプレイはまさにブラック・ミュージックの歴史の集大成であるとも言えるだろう。さらに共演は、異形のファンクネスをまとったモーリス・フルトンである。ハウス、テクノ・ファンなどクラブ・ミュージックもちろん、ファンクやソウル、ジャズなど様々なブラック・ミュージック好きにもぜひ体験して欲しい一夜だ。<br />
　さて、この来日を記念して、セオ・パリッシュのメール・インタヴューを試みた。短いながら彼のヴァイナルへの愛情、そしてDJとしての姿勢が言葉に示されている。</br><br />
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── <strong>あなたはDJという表現手段に対してものすごく強い思い入れがあるのではないかと思うのですが、これまであなたがDJを志すのに、最も影響があった出来事とはなんでしょうか？ </strong></p>
<p><span>セオ</span>これまでに多くのことに影響を受けてきたし、これからもそうだ。特別に大きな出来事、巨大なイヴェントに影響を受けたわけではなくて、むしろひとつひとつのこと、密度の濃い小さなパーティにより強く影響を受けていると言えるかな。</br><br />
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</br><br />
── <strong>DJに最も必要な資質とはなんだと思いますか？</strong></p>
<p><span>セオ</span>音楽への愛と、あとは身体と音楽の密接なつながりを認識することだね。</br><br />
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── <strong>あなたはいままで、そのDJプレイなどを通じて、メジャー、マイナー含めて、さまざまなディスコ・クラシックスを紹介し、若い世代にもその魅力を伝えてきました。さて、あなたにとってベストと言えるようなディスコ・クラシックとはなんでしょうか？</strong></p>
<p><span>セオ</span>俺の意見はつねに変わるものだ、“ベスト”と言い切れる曲は無いな……。おそらく、このインタヴューが文字になってアップされる頃には、俺の意見はまた変わってるだろうからね。（DJプレイのなかで）良いタイミングで良い曲をかけること。俺にとっては、それができるのならば、それこそがベストということなんだよ。</br><br />
</br><br />
</br><br />
── <strong>ここ最近でプレイしておもしろかった場所はどこでしょうか？　理由も含めてお知らせください。</strong></p>
<p><span>セオ</span>どの場所も毎回新鮮だよ。お客さんの反応も毎回違うし、いろいろな要因も関係してくるしね。</br><br />
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── <strong>デトロイトの音楽シーンはいまどんな状態でしょうか？　率直に言って良い状況でしょうか？　悪い状況でしょうか？　理由も含めてお聞かせください。</strong></p>
<p><span>セオ</span>ちょっとこの質問に答えるのは難しいかな……。やっぱりデトロイトには自分の身近なシーン以外にもたくさんの“シーン”がある。だから同時にすべてのシーンに根ざしていないと答えられない質問だね。本に主題があるように、なにかの特定のシーンに対するもので、同時にそれに対して客観性を備えていないと的確には答えられないな。</br><br />
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── <strong>最近のリリースについて、〈サウンド・シグネイチャー〉のリリースで、気になったリリースがあったのですが、あなたの作品やオマーSといった現在のアーティストに混ざって、少し前に突然、80年代のアシッド・ハウス・アーティスト、レロン・カールソンの楽曲（1987-88年に録音されたもの）を突然リリースされましたよね？　あの音源はどのようにして発掘されたものなのでしょうか？</strong></p>
<p><span>セオ</span>別に俺が音源を“見つけた”ってわけじゃないんだ。カールソンはシカゴ時代の旧友で、彼にお願いしていたんだけど、数年経ったある日、あの音源の入ったテープを直接渡してくれたんだ。<br />
＊編集注：セオはCDJがいまほど普及する以前はテープ・プレイヤー（ピッチ・コントローラー付き）も使ってDJしていたようで、上記のレロンのような友人の楽曲や自分の曲もテープ音源でかけていたそうだ。初来日の機材リストにもピッチ・コントローラー付きのカセットテープ・プレイヤーのリクエストがあったそうです。</br><br />
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── <strong>あなたやムーディーマンはヴァイナルでリリースすることに対して強い意志を感じます。が、しかしテクノやハウス、クラブ・ミュージックのシーンにおいて、すべての人がそのような強い意志を持っているような状況でもなさそうです。ヴァイナル・カルチャーの衰退についてご意見をお聞かせください。</strong></p>
<p><span>セオ</span>ただ言えるのは、セレクターとして、芸術と向き合うことに対して、献身的では無くなっているということだ。ヴァイナルなどフィジカルな音源でプレイするには限られた曲しか現場でプレイできないというリスクもあるが、そうした状況下だからこそ生まれるチャンスや突如のひらめきによる即興性を与えてくれる。どんな愚かものでもコンピューターを使えば、パーティを盛り上げるためのプレイリストを作ることはできる。そう、レコードを扱えるというのはスペシャリストとしての証（あかし）なのだ。特別なマテリアルを駆使し、それにともなうトラブルも厭わないようなスペシャリストの為の道具なのさ。時代はじょじょに安価なデジタル音源へとシフトするのが主流になっていっているけど、これは温め直すだけのお手軽なマクドナルドを選ぶか、新鮮な素材で作られた栄養満点のシェフの手間ひまかけた料理を選ぶのか、にも似ていることだ。</br><br />
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── <strong>今回LIQUIDROOMでの公演はモーリス・フルトンとの共演になります。彼についてはどう思いますか？</strong></p>
<p><span>セオ</span>モーリスとは数年前に知り合った。それからはずっといい友人、同志だと思っているよ。</br><br />
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── <strong>近く、あなたの作品のリリースなどはありますか？</strong></p>
<p><span>セオ</span>“Sketches. limited 4&#215;12”<br />
＊編集注：地元デトロイトとドイツはベルリンのレコード店〈HARDWAX〉）（http://hardwax.com/）だけで販売されている模様。</br><br />
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── <strong>最後に、あなたが音楽以外で注目している趣味などはありますか？</strong></p>
<p><span>セオ</span>澄んだ夜に俺の宇宙船、テルマ（ムスタング）を操縦することさ。<br />
＊編集注：彼は車、カー・レースが好き。来日時でもよく車の写真撮っているらしい。 </p>
<p>■Theo Parrish (Sound Signature)<br />
デトロイトに拠点をおくプロデューサー、DJ。ワシントンDCに生まれ、年少期をシカゴで育つ。またその後カンザスシティー、Kansas City Art InstituteではSound Sculpture（音の彫刻）を専攻。1994年、音楽の都デトロイトに移住する。1997年、レーベル〈Sound Signature〉を立ち上げ、常に新しい発想と自由な表現で次々に作品を世に送り出す。また3Chairs、The Rotating Assembly、TOM Projectとしても活動する。現在Plastic People(London)にて毎月第一土曜日のレギュラーパーティーをもつ。</p>
<p><span style="color: #0000ff;">これを聴けばセオの魅力がよくわかる！　次のページではセオのお仕事10選を紹介</span></p>
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