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Tramp

『Tramp』

SHARON VAN ETTEN

[label: JAGJAGUWAR/2012]

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言うなれば女性版ボン・イヴェール?

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文:久保憲司

「女性版ボン・イヴェールは誰か?」と訊かれたら、僕は間違いなくシャロン・ヴァン・エッテンを押す。テッド・ニュージェントも真っ青な赤いギブソン・セミアコを弾く姿がかっこいい。PJハーヴェイもそうですが、女の人はセミアコが似合いますね。ハーモニウム弾く姿もかっこいい。
 顔もとってもコケティッシュ、ヴァンって、名前だから、オランダ系でしょうか。こんなに可愛いのに、5年間つき合った彼氏に”お前なんかに音楽の才能はない”と言われ、楽器をぶち壊されたたことがあるそうですが、そんなこと言った奴、僕がぶっ飛ばしてやりたいです。彼女の1枚目、2枚目はそんな彼氏とのリレーション・シップについてのアルバムだそうです。まだよく歌詞が分かってないので、僕にはまだどういう事を歌っているのか、よく分からないのですが、分かっていないんですが、すいません。
 そんな彼女なんですが、早くも3枚目が出ました。もう自信がついたような、まだ危ういような、どっちなんでしょう。『トランプ』というタイトルからも、まだよく分かりません。放浪者なのか、ドンドン歩いていくなのか、でも、たぶん、彼女はこのままずっと歩いていくのでしょう。やっぱり、ちょっと力強くなったような気がします。

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