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The Cherry Thing

『The Cherry Thing』

NENEH CHERRY & THE THING

[label: SMALLTOWN SUPERSOUND / CALENTITO/2012]

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ネナ・チェリーがスーサイド、ストゥージズをカヴァー!

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文:河村祐介

ニュー・エイジ・ステッパーズや、リップ・リグ・アンド・パニックなどへの参加など元ポップ・グループ人脈などポスト・パンクの重要地点からその活動をスタートさせた(詳しくは本コーナーの久保憲司氏の件のバンドのレヴューなどを参照)、ネナ・チェリー(継父は偉大なるフリー・ジャズ・トランぺッター、ドン・チェリー)。トリッキーやデイモン・アルバーンのゴリラズへも参加している。そんな彼女が北欧のジャズ・トリオ、ザ・シングとコラボ・アルバムをリリース。と、書くと小難しいフリー・ジャズやジャズ・ロックを想起しそうですが、そうでもない。すばらしい女性ヴォーカリストと、フリーキーなジャズとロックが凄まじい緊張感を持って混ざっていく様はTHE GOSSIP OF JAXXあたりのエゴ・ラッピンにも通じる雰囲気があります。ゴリゴリと男気溢れるウッド・ベースとブロウするサックスがずいずいと進んで行く様はダイナミックで気持ちイイ! また今回はカヴァー楽曲も多く、スーサイドの“Dream Baby Dream(石野卓球もファーストでカヴァーしてましたね!)”をはじめ、ストゥージズ(イギー・ポップ)、MFドゥーム、オーネット・コールマンなどのカヴァーを収録。ちなみにリリースはリンドストロームなどをリリースしているノルウェイの〈SMALLTOWN SUPERSOUND〉。

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