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REVIEW

WORRIOR SOUND

『WORRIOR SOUND』

ザ・ケミスツ

[label: BEAT RECORDS/2016]

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ザ・ケミスツは、いつだってキッズの期待を裏切らない!

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text by 渡辺克己

まず、ザ・ケミスツのジャケットがいつだって最高だ!
高揚して雄叫びをあげる男が、無数の手によって担ぎ上げられている。この状況は言うまでもなく、ステージからダイブしたヤツが、ほかの観客によって担がれている、パンクやハードコアのライブではよくある風景。汗臭いながら、最高の一瞬を切り取った一コマに“Q”のタイポグラフィーがあしらわれた謎の写真はポスターになり、東京の街のあちこちで見かけられるようになった。もう、すっかり新しいハードコアヒーローの登場かと思われたが、その写真こそ、ザ・ケミスツのデビューアルバム『JOIN THE Q』(09年)のジャケットだった。
続く、『SPIRITS IN THE SYSTEM』(10年)では、翼を拡げた骸骨ボトル片手にたたずんでいる。ヘヴィメタルからインスパイアされたようなジャケットは、メガデスか、はたまたメイデンか。ヘヴィメタル・バンド以上に、ヘヴィメタルだ。こんなジャケットを、いつもキッズが待っていることを、よーくわかっている。
6年振りに新作のアナウンスがされた時、まずどのようなビジュアルイメージで攻めてくるのか。発表されたタイトルが『WORRIOR SOUND』。こ、これは!アカデミー各賞(6部門)を獲得した『マッドマックス 怒りのデスロード』に登場するドォーフウォーリアーでは!? ジャケットは、期待を裏切らない、メタリックなV8エンジン(心臓)! それだけにとどまらず曲名も「Our World」(オレたちの世界)、「Run You」(明日なき爆走)、「Let It Burn」(焼き尽くせ!)、など、どこか『怒りのデスロード』を想起させるものばかり。しかも、どの楽曲もイントロからギンギンに興奮できる楽曲ばかり。リピーターが続出した『マッドマックス 怒りのデスロード』。現在でも、3Dや4DXなどでリバイバル公開されると満員になっている。人気の理由のひとつは、スクリーンから発せられる興奮と快楽にある。『WORRIOR SOUND』が気に入ったキッズは、生でそのサウンドを体験するべく、リキッドルームへ走れ!

公演情報

激ロック presents
THE QEMISTS

2016.4.7(Thu.) OPEN 18:00
¥6,000(税込・ドリンクチャージ別)

LINE UP
THE QEMISTS
Guest:Radical Hardcore Clique[new!!!]
DJ:ムラオカ[new!!!]、TETU★KID [new!!!]

チケット発売中!!
https://www.liquidroom.net/schedule/20160407/27708/

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