FEATURE-REVIEW

True North

CRYSTAL LAKE

True North


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text by 松木 大輔

「より幻想的に、よりメロディックに」

CRYSTAL LAKEの4thアルバム『True North』が昨年11月30日に発売された。今作は前作『The Sign』と比べると、ハードコアらしい攻撃性を保ちつつも、より幻想的に、よりメロディックに仕上がった1枚となった。

対となる2曲、「Alpha」と「Omega」から始まるこの1枚は、アルバム冒頭からCRYSTAL LAKEらしさが全開だ。ヘヴィでザクザクとした激しく攻撃的なサウンドと、空間系エフェクトを使用した幻想的でありながらもどこか儚げな雰囲気を醸し出すサウンドが織り成すコントラストが非常に美しい。現在のヴォーカリストRyoが加入して以降このようなサウンドが目立ち彼らの特徴ともされてきたが、今作の冒頭2曲でのそれは、これまでとは一線を画すクオリティだ。
他にも「Hatred」やアルバムタイトルでもある「True North」、そして彼ら史上最もブルータルでストレートなハードコアチューン「Six Feet Under」といったような彼ららしい激しい楽曲はもちろん用意されているが、非常に驚いたのは「Metro」や「Breathe Deep」、「Black And Blue」(この曲ではゲストとしてJESSE(RIZE、The BONEZ)が参加)といったメロディアスな楽曲たちだ。今までの作品ではほとんどみられなかったタイプの曲であるだけに聞いていて新鮮な感覚に陥る。特に「Breathe Deep」では全編クリーンヴォーカルでメロディアスに歌い上げる曲となっていて、CRYSTAL LAKEの新たな一面を垣間見ることが出来る1曲となっている。サウンドの面でもメロディック・ハードコア的な爽やかなサウンドが目立ちとても新鮮だ。このようなメロディアスな楽曲が合間に挟まることによって楽曲間の強弱がつき、アルバム全体に厚みが増して非常に聴きごたえのある1枚となっているように思える。ラストに待ち受けるインスト「Walk On Water」からの「Waves」は、まさにこのアルバムを締めるにふさわしい非常にメロディックでダイナミックな1曲であると思う。

昨年はTeru(ベース)の脱退もあったが(現在はサポートメンバーとしてSailing Before The Windのベーシストbitokuが参加)、このアルバムによってGood CharlotteのMadden兄弟が立ち上げたマネジメント会社“MDDN”に日本人アーティストとして初めて所属することになり、海外でのリリースも行われた。
そして今年は新作を引っ提げて初の国内ワンマンツアー、その後には初めてのアジアツアーも予定されている。
2015年12月のMEANINGとオーストラリアのIN HEARTS WAKEを迎えて行われた3rdアルバム『The Sign』のツアーファイナル@LIQUIDROOM、そして、2016年9月、SHADOWS×CRYSTAL LAKEのジャパンツアー初日@LIQUIDROOMはまだ記憶に新しいが、2017年、新作のツアーでCRYSTAL LAKEがどれだけパワーアップした姿を見せてくれるのか非常に楽しみだ。

CRYSTAL LAKE WEB SITE
http://crystallake.jp/