FEATURE

LIVE REPORT

Sads

Sads

twitter facebook

圧倒的なるSadsのいま

 リキッドルームの6周年を記念して行われたサッズのワンマン・ライヴ。開演予定時刻を20分押してBGMがぴたりと止まると会場が暗転。白く浮かんだステージがスモークに包まれ、メロイックサインを掲げたメンバーが登場すると会場の熱気は一気に沸点まで達した。チケットはソールド・アウト! 後方まで埋まったフロアのオーディエンスもメロイックサインでメンバーに応える。

 “EVIL”で幕を開けたこの日のライヴ。まずは“SADISM”、“GOTHIC CIRCUS”とニュー・アルバム『THE 7 DEADLY SINS』の楽曲を畳み掛ける。ベースのクボタケイスケとドラムのGOによって繰り出される重厚なリズムと、エモーショナルなK-A-Zのギター。そして音域が広くさまざまな表情を見せる清春の圧倒的なヴォーカル。前半から『これぞサッズ!』という凶暴かつ甘美な音像と世界観を構築し、オーディエンスを魅了していく。「はい新曲です」という清春の短いMCの後に披露されたのは11月10日にリリース予定のニュー・シングル“DISCO”! サビではオーディエンスも拳を突き上げてノッている姿が見てとれた。初披露とは思えぬ一体感を作り出せるのは、この4人だからこそなせる技なのだろう。
 さらに“MALIBU SUGAR”、“SATAN”でヒートアップし、K-A-Zのギター・ソロ・コーナーへ。そのテクニックを惜しげもなく披露したあとは“See A Pink Thin Cellophane”、“Hate”とまた駆け抜ける。“PORNO STAR”のサビでは大合唱となり、10曲目 “ACME”の後には、GOのドラム・ソロ。そのまま11曲目“FOR YOU”のフレーズが打ち鳴らされると再びメンバーが登場。スーツからタイトなレザー衣装に着替えた清春は、赤い鞭を振り回したり叩き付けたりと大胆不敵なパフォーマンスで会場を盛り上げる。それがきっかけとなったのか、続く“MAKING MOTHER FUCKER”からはダイヴの嵐となりフロアはカオス状態に。
 途中には「今日はリキッドMAXで(お客さんが)入ってるらしいんで……酸欠になっても誰も助けてくれないよ(笑)。でも酸欠になったらもうろうとするからイイかもしれない。僕らは演奏することしかできないから……無念です」なんてMCで会場の笑いを誘いつつも、演奏に入るとシリアスかつ攻撃的なステージング。後半はループするベースのリフとポエトリーリーディングが印象的な大曲“Darkness Is My Spiral Mind”、“Because”、“THANK YOU”と畳み掛けて本編を終了した。

 アンコールのMCでは、11月に再始動後初となるシングル、12月にミニ・アルバムをリリースすること、そして清春の42回目の誕生日である10月30日の前日、29日に横浜ベイホールでのサッズ・ライヴが決定したことなどを発表。また次回のツアー・タイトルにもなっている新曲“ANDROGYNY INSANITY”も披露した。ラストの“CRACKER’S BABY”では清春の「突っ込め突っ込め突っ込め!!!」の煽りで最高潮まで達した熱気が会場に充満し、ダイバーが続出! 圧倒的なステージで、熱気の冷め止まぬ夜であった。
 より多くのひとに、次なるツアー『ANDROGYNY INSANITY』にて、絶好調のいまのサッズをぜひ目撃して欲しいと切に願う。4人の歩みはまだまだ止まらない。(山田佳緒里)

■セットリスト

01.EVIL
02.SADISM
03.GOCTHIC CIRCUS
04.DISCO (新曲)
05.MALIBU SUGAR
06.SATAN
07.See A Pink Thin Cellophane
08.Hate
09.PORNO STAR
10.ACME
11.FOR YOU
12.MAKING MOTHER FUCKER
13.VENOM
14.WEEKEND IN THE LUST
15.Darkness Is My Spiral Mind
16.Because
17.THANK YOU

E1-1.PSYCHO
E1-2.GIRL IN RED
E1-3.ナイトメア

E2-1.ANDROGYNY INSANITY (新曲)
E2-2.PAINT YOU
E2-3.NANCY

E3-1.LIAR
E3-2.Liberation
E3-3.CRACKER’S BABY

RECENT LIVE REPORT

LIVE REPORT TOP

RECENT LIVE REPORT

LIVE REPORT TOP