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MiChi meets DE DE MOUSE & avengers in sci-fi

MiChi meets DE DE MOUSE & avengers in sci-fi

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ジャンル、シーンを超えて 出逢いがくれたもの

 MiChi、デデマウス、アヴェンジャーズ・イン・サイファイという一見あまりつながりのなさそうなこの3組による〈MiChi meets DE DE MOUSE & avengers in sci-fi〉。これは、MUSIC ON! TVの主催による、“アーティストとアーティストをつなぐ”というテーマのもと企画されたイヴェントの記念すべき第1弾である。  そのトップバッターに選ばれたのはデデマウス。上手、下手に2台のドラム、そして中央にデデマウスのDJセットが置かれたトライアングル・スタイルに、バッグには巨大なVJスクリーンが。MCはほとんどなく、お馴染みの“my favorite swing”や“dancing horse on my notes”など計7曲を次々とプレイ。ツイン・ドラムス+1DJというスタイルが生み出す深く芯まで届くように響くリズムに胸が騒いだ。ノイジーだったり、スペーシーだったり、アーバンだったり、ポップかと思えば エキゾチックなものもあったり、オリエンタルだったり……様々な表情で会場を魅了するデデマウス。今回は客を煽ることもほとんどせず徹底して音作りに集中し、真摯に極上のリズムを響かせたダイナミックなステージであった。  続いてステージに現れたのはアヴェンジャーズ・イン・サイファイ。“Universe Universe”“NAYUTANIZED”とキラーチューンを連投、さきほどのデデマウスと打って変わって何度も天を指差しオーディエンスのテンションを高まらせる。  溢れ出るエフェクトのかかった木幡のスペーシーかつ様々なギター・メロディに、稲見の安定感のあるしっかりとグルーヴを利かせたベースと長谷川によって連射される止まらない16ビートや4ビートのダンサブルなリズム。そして稲見と木幡による、機械を通して聞こえる不思議なツイン・ヴォーカル。ロボットや宇宙がイメージされる、近未来的でどこまでもアグレッシヴなサウンドにわくわく心も体も飛躍する。「俺らのことを知っている人も知らない人も、一緒に踊ってみてはいかがかな?」というタロウの合図でひときわガチャガチャとしたお祭りナンバー、“Beats For Jealous Pluto”。みながリズムに乗ってばかみたいに楽しく踊っていた。
 そしてトリを飾るは紅一点、MiChi。バック・バンドにギター、キーボード、ドラムを加えて序盤からハイ・テンションで明るく飛び抜けた笑顔を振りまき、会場を一気にピンク色に染めた。とてもシンプルでポップなラヴ・ソング“KiSS KiSS xxx”から拡声器を握りQUEENの名曲“We Will Rock You”のカヴァーをワイルドにキメる。「今年は進んだり止まったりな年だったけど、来年は走るよ! ガンガン行ったる!」やる気に満ちた発言でオーディエンスに火をつけると、いしわたり淳治が作詞をしたことで話題のニュー・ソング“LOVE is.”を披露。「愛が欲しいなら自分から!」といった、とてもMiChiらしく明るい曲で、たくさんの勇気をくれた。。  こころの中の気持ちを歌ったものが多いMiChiの曲は人々の共感を得る。どこまでもポジティヴなスタイルは聴いた人のこころをも明るく染める。  そんな彼女がアンコールで歌ったのはヒット・ソング“ChaNge The WoRLd” 「考え方一つで世界は変えられる。あきらめへんかったら絶対いけるから!!」とオーディエンスの背中を後押しし、盛大なハンドクラップでこたえた会場は大盛況の中幕を閉じた。  シーンの垣根を越えた、この3アーティストの出逢いが、自分にとって未知なる音楽との出逢い、人との出逢いももたらしてくれたこの日。ここから更なる広がりが見られることだろう。第二弾もたのしみだ。(知念正枝)

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