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THE GO! TEAM

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カラフル、パワフル、チアフル!

 THE GO! TEAM。その名がぴったり、ふさわしいくらいのスーパー・エネルギッシュでパワフルなチーム。出だしからまさにトルネードのごとくはじけるように飛び出し即座にオーディエンスを熱狂の渦へと巻き込んだ。

 そんなファースト・チューンはニュー・アルバムの1曲目も務める“T.O.R.N.A.D.O.”。とびきりアッパーなこの曲に合わせて、ヴォーカル・ニンジャが腰を降りながらステージをかけまわる。元気すぎるくらいのそのステージングはまるでアメリカのスクール・ドラマのような若々しさを放っていた。「帰ってこれて本当に嬉しい! イギリスから元気を届けにきました。ハッピーになって帰ってください!」とギターやマルチ・インストゥルメント、ヴォーカル等をこなす日本出身のメンバー・カオリが挨拶をすると、会場は温かな笑み優しい声援に包み込まれる。そのまま、彼女がヴォーカルを務める可愛らしいハッピーチューン“Secretry Song”をプレイ。サビではドラムスを担当するこれまた日本人のカイ・フカミ・テイラーが、タイプ・ライターをカタカタカタッとたたいて懐かしい音を響かせた。

 そのほかにも、カイがヴォーカルをするキュートなポップ・チューン“Ready To Go Steady”や、カントリーなインストゥルメンタル・チューン“Yosemite Theme”など担当楽器やヴォーカルまでもがコロコロ変わり、そのたびに違うバンドのように楽しめる。これはTHE GO! TEAMならでは。セット・リストも今年1月にリリースした『ROLLING BLACKOUTS』のリリース・ツアーと銘打ってはいるものの、立て続けに3曲新譜外の曲を演るなど“新旧気にしない!”と言わんばかりに持ち曲からたっぷりプレイ! ココロをつかむ選曲に1曲1曲鳴らしはじめるたび歓喜の声が上がった。

 
 とてつもなくエネルギーに溢れた、カラフルでたのしさ満載の太陽のようなバンド、THE GO! TEAM。リキッドルームにいた全員が、たくさんのパワーをもらって帰っていったに違いない。ありがとう、THE GO! TEAM!!

 それから。サポートアクトを務めたリディム・サウンター。30分という短いステージではあったけれど、その持ち時間を思う存分暴れ回ってフロアを温めてくれました。彼らは“バンド”と称すよりも“楽隊”といった言葉が似合う。“おもちゃのマーチ”のそれにも似た雰囲気を携えていて、彼らをみているとこっちまでどんどん愉快な楽しいきもちになり、自然と体がうずき出す。音を鳴らすのを、合わせるのを、心底楽しんでいるのが思いっきり伝わってくる。そして、彼らの持ち味、“優しい音はとことんやさしく。激しい音はとことんはげしく”。その鮮やかな音色がとても爽やかな晴れ晴れとした気持ちにさせるのだ。

「THE GO!!TEAMようこそ!ありがとうございましたー!」のあいさつではじまったラストの“What Comes After The Parade”では、「THE GO! TEAMのはもうセットしてあるから、これはいらないから!」なんて言って、ドラムスTA-1が自らのドラムセットを担いでフロアヘと突っ込んでいった。
 とことん盛り上げ上手なリディム・サウンターとパワフルでフレッシュなTHE GO! TEAMの組み合わせ、最高に明るくハッピーでした!(知念 正枝)

<セット・リスト>
1.T.O.R.N.A.D.O.
2.Grip Like A Vice
3.Voice Yr Choice
4.Secretary Song
5.Ladyflash
6.Running Range
7.Ready Go To Steady
8.Yosemite Theme
9.Flashlight Fight
10.Bottle Rocket
11.Buy Nothing Day
12.Huddle Formation
13.The Power Is On
14.Back Like 8 Track

EN
15.Junior Kickstart
16.Apollo
17.Keys To The City

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PHOTO BY Kohei Konoma

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