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人生狂わす、ニクいやつ

なぜ出会ってしまったのだろう?ルーツはここにあり!?
ヤツらとの出会いによって人生狂い咲き!?そんな“ニクイ”10枚をご紹介!

ザ50回転ズ

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なぜ出会ってしまったのだろう? ヤツらとの出会いによって人生狂い咲き!?
そんな“ニクイ”やつらをご紹介。
今回は3月26日のリキッドルームでのライヴを皮切りに、『ロックンロール・ラブレターツアー』を行うザ50回転ズの登場です。ミニ・アルバムを3連続リリースし、つい先頃、3部作最終章『ロックンロール・ラブレター』をリリースした彼ら。その一度聞いたら忘れられない名前と風貌、そんなインパクトをものともしないインパクトを合わせもった楽曲! その強烈なキャラクターでヴォーカルのダニーは映画にまで出演! そんな彼らの人生を狂わせた10枚とはなんなのか? 彼らのルーツを探るべく、メール・インタヴューを試みたのだった!





── まずは1枚目。どのような経緯で、何歳ぐらいのときになぜ出会ってしまったんですか?
ダニー16歳、高校に入りたてのとある昼食時間、放送室からはいつものクソくだらねえJ-POPが流れてた! 放送委員会なる奴らが好き勝手に音楽を提供するシステムだったのだ! しかしいつものようにくだらない曲が流れ終わったあと! 突如異常にでかいドラムが校舎に響き渡った! それがこのアルバムの1曲目「未来は僕らの手の中」! それからの40分間このアルバムが時間を止めてしまった……!!とまぁ、この辺りの経緯はザ50回転ズの“放送室のメロディ”で歌っているのでぜひお買い求めください(笑)!
── どこに心をつかまれ、どの部分に最も衝撃を受けたのか? その魅力とともにお教えください。
ダニーとにかく馬鹿でかい楽器と声! 最初のパンク体験!! 彼らは俺にとって間違いなくパンクだった!
── いまの活動において影響を受けている部分はありますか?
ダニーバンドの音作りのベースはいつもここにあります!!

── どのような経緯で?
ダニー17歳、はじめての中古レコード屋、徳島のいまは亡き〈名盤堂〉という店で、当時一緒にバンドを組んでいた高校の美術教師に勧められて買った初レコード! 
ちょっと高くて3800円! 当時は相場がわからなかったが、いま考えると恐ろしく安い!! 18の頃ちょっと背伸びして“イツミさん”、“あこがれの北朝鮮”プレイしてました!! あとでも書くけど、この美術教師に人生を狂わされたのかも……? もちろんいい意味で!!
── どこに心をつかまれ、どの部分に最も衝撃を受けたのか? その魅力とともにお教えください。
ダニー「やってもいいのかこんなこと!! 大人になっても子供だぜ!! 大人たちを困らせたいんだよ!!」の姿勢!! 「言いたいことは屈託なく、むしろ誇張気味に言うぜ!!」ってとこ。見た目もバンド名もすべてパーフェクトなR&Rバンド。
── いまの活動において影響を受けている部分はありますか?
ダニーアイロニカルな部分。コンセプチュアルな部分。アナーキーで確信犯的な部分。自分でもなに書いるかわかりません(笑)。でもそういうこと!!

── この盤と出会ってしまったのはいつ? どんな形で?
ダニー17歳の頃、前述の美術教師が美術の授業時間にデッサンしながら流してたのがこれ。教科書にない美術的、デザイン的なことも同時に教えてくれた!! 俺のロックンロール先生。いまは酒飲み仲間!! 蛇足ついでに、サンハウスの“クレイジーダイヤモンズ”もよくかけてた(その後50回転ズを録ってくれる敏腕エンジニア山口州治さんが録ってらしたなんて……)。それはともかく、16~18のころっていま思えば熱気に包まれた出会いの連続だったのかも……。
── どの部分に最も衝撃を受けましたか?
ダニー馬鹿でかいギターと超高速ドラム!!! と紹介されたが、とてもそんな風には聴こえない!! でも聴くうちに麻薬的なダサさ、ノロさ、変な声の深淵なる沼に引き込まれた行くのであった(その後『ロコ・ライヴ』などでマジに噂が本当だったことを知る!)。CJやマーキーとその7年後まさか会えるとは!! 「人生って不思議なものですね~♪」と“愛燦々”にのせて歌いたくなる気分!
── いまの活動において影響を受けている部分はありますか?
ダニータイマーズでも書いたけど、こちらも皮肉っぽい歌詞とキャッチーな見た目! バンドで一番大切なのは歌も見た目もキャッチーさだと思ってる!! あとは、音がデカけりゃパーペキ!

── この盤と出会ってしまったのはいつ? どんな形で?
ダニー14歳の終わりか15歳のはじめごろ、徳島市内で映画を見た帰りにデパートのCD屋で買った。当時ハイロウズの雑誌インタヴューかなんかに載ってて「こいつらが言うなら間違いないはず!」と確信を持って買ったんだったと思う。当時若い奴らのあいだで流行ってた日本のバンドはミッシェル・ガン・エレファントやハイ・スタンダードだったけど、俺にはピンとこなかった。でチャックにいく!! 「いま思えばなにもそこにいきなり行かんでも!」やけど(笑)。間違ってなかったとも思う!
── どこに心をつかまれ、どの部分に最も衝撃を受けたのか?
ダニー正直最初は「めちゃくちゃ地味じゃねえか! ハイロウズのやろうダマしやがって!!」だったけど、聴けば聴くほどたまらん感じになっていく。次の日学校に行く頃にはもうすっかりR&Rの洗礼を受けてた!! ラモーンズと同じスルメ的魅力! ペラッペラのギター、まったく同じ(ように聴こえる)イントロ、くにゃくにゃした声、モコモコの全体像……。なぜかはわからんけど、90年代の田舎の中学生だった俺はやられちまった(いまだにチャックのジャズっぽいコードやへんてこなリズムが分かってません! 15年聴いてるんですが……)。
── いまの活動において影響を受けている部分はありますか?
ダニーでも当然田舎の中学生でチャックを聴いてるほかのやつなんていない!!! ダビングしたテープを聴かせても首を傾げる奴らばっかり! ここではじめて「いまの時代で俺はマイノリティなんじゃな!」と気づくのだ!! それはそれはもう大きな収穫でした(笑)!! でも「こんなカッコいいのがわからんとはなんと可哀想な奴らだろう!!」とも同時に思っていて(いまもだが)、俺だけが知ってる秘密の場所をもったような妙な優越感もあった!!

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