FEATURE-REVIEW

“D.R.E.A.M.”

PAELLAS

“D.R.E.A.M.”


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text by BOY 奥冨直人

加速するナイトドライヴ・ミュージック
シンセポップ/ニューウェイヴとR&B的要素が美しく絡み合ったロックサウンドを奏でる5人組・PAELLASが、
ミニアルバム【D.R.E.A.M.】をリリースした。
何処かミステリアスでいて儚い、彼らのムードが凝縮されたタイトルになっている。
1曲目”Together”は、ヴォーカル・MATTONの新鮮な日本語詞の歌い出しから始まるが、
これが全く違和感無く、一瞬で耳に馴染むのが何とも心地良い。
何処かPHOENIXを感じる様な、チャーミングなシンセ音とセクシーなヴォーカルに心躍るはずだ。
続くリード曲”Shooting Star”は、新章PAELLASを感じさせるキラーチューン。
PAELLAS特有のナイトドライヴな空気に、80’sフレーバーなメロディーが重なり、
より妖しげなストーリーを生み出している。摩天楼をロケーションにした様な日本の80’s感も兼ねていて、
80’s当時の久保田利伸やボービーボーイズに通ずる、都会の夜の空気も感じられる。
“Lying”では、お得意のベッドルームミュージックを優しく漂わせ、
前作”Pressure”からの系譜を感じるダンスナンバー”MOTN” “Fade”で、よりPAELLASが作り出す音楽に酔いしれるだろう。
“Fade”に関しては、今作の中でも特にダンスミュージックの要素を強く感じる、ライヴでのステージが楽しみな楽曲である。
ラストを飾る”Eyes On Me”は、結成初期の楽曲を彷彿させる沸々とした疾走感がたまらない。
作品ごとに異なるアプローチを重ねながら、よりボーダーレスに様々な音楽要素を取り込んでいくPAELLAS。
今作は、そういった意味でもよりポップリスナーに届くであろう作品となっている。
夢を乗せた目的地までのナイトドライヴ、カーステレオからはこの1枚を。