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MONO

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3年ぶりとなる待望のニューアルバム「Hymn To The Immortal Wind」を携えた2009年のワールドツアーを、母国日本を皮切りとしてスタートさせたMONO。日本のみならず、全世界から圧倒的な支持を受け続けるインストゥルメンタルバンドである。その東京公演が、恵比寿リキッドルームでワンマンライブとして開催された。

新譜の一曲目でもある『Ashes In The Snow』からのライブスタート。徐々に音量の上がるノイズに重なるのはグロッケンの音色。更に美しく叙情的なギター、そして激情的なリズム隊が入ると共に、繰り広げられるのはドラマチックな曲の展開に次ぐ展開。いつもそう、MONOのライブは始まったと同時に心臓をぐっと鷲掴みにされ、息をつくのも惜しく、瞬きすら許されない。高ぶり抑えきれず振り切れそうな感情の波、それは彼等の音楽に共鳴するようにいつまでも溢れ続けるのである。
何よりこの日私が最も嬉しく、そして特筆すべきことは、今までの彼等のステージと比べて、オーディエンスとの距離がいい意味で最も縮まっているのが感じられたことである。それは聴き手に媚びているという意味では一切無い。音楽を通して一番大切な感情、あるいは歓びを、共有したい、共鳴したいという想いや願い、そんなカ強い生命力のようなものがバンドに宿っていた。それを象徴するようにGt.Takaは『The Battle To Heaven』のラストで高く掲げたギターをなかなか下ろそうとはしなかった。微動だにせず演奏に聴き入るオーディエンスとステージ、そこには一切の壁はなく、非現実的なノイズと爆音、それらを超えて会場を満たしていたのは感動と歓喜であった。
ラストの『Everlasting Light』では 最大限にまで増幅された光が、メンバーやオーディエンスを包み混むように会場中を照らした。それは一言で言うなれば、“歓喜”が体現された瞬間であった。終演を告げる一瞬の闇が訪れ、また光が戻ったところでメンバーはステージから去っていった。

――――貴方の目の前に広がっているのは、全てが失われてしまった世界かもしれない。しかし、貴方が開かれた心を持ち合わせてさえいれば、其処には全てがある。貴方が求めさえすれば、貴方が必要としているものは全て手に入る。
幸せなんて遠すぎて、届かない気がしてしまうかもしれない。
しかしそんな時、私に手を伸ばす勇気を与えてくれるのは、いつだってMONOの音楽なのである。

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セットリスト
1, Ashes In The Snow
2, Burial At Sea
3, Follow The Map
4, Pure As Snow (Trails Of The Winter Storm)
5, Yearning
6, The Battle To Heaven
7, Halcyon(Beatiful Days)
8, Everlasting Light

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