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坂本慎太郎の〈Zelone〉からのニューは、なんと、あのGGアリンのカヴァー12インチ（GGアリンの諸エピソードは割愛！）。と言ってもこちらはヨ・ラ・テンゴのジェームズ・マクニューのソロ・プロジェクト、DUMPのニュー・リリース。DUMPとしてのリリースは2008年にリリースされた女性シンガー、ジェニファー・オコナーとのスプリット以来、４年降りの作品となる。原曲はGGアリンの1987年の７インチ「Public Animal #1」に収録されていた“New York City Tonite”（こちらの盤での表記は“NYC Tonight”）。ジェームスのカヴァーはパトリック・アダムス・プロデュースのクラシック・ディスコ、“I Got a Big Bee”っぽいビートを下敷きに、涼しげなカティング・ギター、ジェームスの歌声と柔らかなシンセが上昇していくバリアリック・ディスコ・トラックへ。そしてジェームスとも親交の深い坂本慎太郎によるヴァージョンは、ソロ・アルバムの“仮面をはずさないで”あたりでも披露していた脱力でチルアウトな前衛ディスコ。カッティング・ギターが、心地良く鳴り響く、音数を絞ったアレンジで、楽曲の後半では西内徹によるサックスが響き渡る。ある意味で、よりムーディーなヴァージョン。両曲ともにインスト付きで、これは今夏の明け方or夕暮れクラシックになること間違い無しの１枚。初回プレス盤のみMP３のデータをダウンロードできるカード付き！　日本でのアナログ・リリースは〈PRESSPOP MUSIC〉との共同名義で、zelone records から発売。