FEATURE

REVIEW

森は生きている

『森は生きている』

森は生きている

[label: Pヴァイン・レコード/]

Amazon

日常に流れる音楽

twitter facebook

text by 中山夏美

昼下がりの部屋で、何をするでもなく過ごしている。薄く流れる音楽がさらに気持ちをリラックスさせる。ふとiTunesに目をやると森は生きているの「日々の泡沫」が流れていた。
そんな風景が似合うのが2013年8月に発売された森は生きているの初アルバム「森は生きている」である。
昼寝から目覚めたあとのようなテンションの「昼下がりの夢」から始まり、自転車で散歩をしているときのBGMにしたくなるような軽快な「日々の泡沫」で終わる。「夢の断片を描いた」という9曲は、どれもストーリーが秘められているような気がして、つい自分の日常を重ねてしまう。過去の自分や今の気持ち、日々の生活を思い出して、音楽に心が寄り添っていくのがわかる。気づくと、口ずさみながら料理をしたり買い物をしたりしている。どんなシチュエーションにもしっくりとくるのは、メンバー6人がカントリー、ソフトロック、スワンプ、アンビエント、モンド、エキゾチカ、トロピカル、ジャズ、ブルース、クラシック、アフロなど雑多な音楽思考を持っていることが理由かもしれない。
今日もまた、目的地までの道のりに「森は生きている」を聞いている。そんな毎日がすごく心地いい。

RECENT REVIEW

REVIEW TOP

RECENT REVIEW

REVIEW TOP