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Sun Structures

『Sun Structures』

Temples

[label: Hostess Entertainment/2014]

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悪魔を哀れむ歌

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text by 多屋 澄礼

ダージリン急行に乗ってタイムスリップしたような錯覚に陥ってしまうのは
このTemplesの妖しくも甘美な音楽のせいなのか、それとも…?十二弦ギターの
美しい旋律、めくるめく広がっていく黒魔術的なアシッドで神聖な世界。何も情報がなければきっと60年代に活躍していたバンドと勘違いする人も続出しそうである。またイギリスの音楽メディアがゴリ押しして売ろうとしているバンドか!?とついつい斜め目線で見てしまったが、下積み期間も大分長く、オースティンで開催されるサイケ・フェスにも出演するなど、あれ?意外に本気系だったの?と株が一気に上昇した。彼らのデビュー・アルバムとなる”Sun
Structures”にはかつてThe Beatles、Pink Floyd、The Rolling Stones、CreamsやJimi
Hendrixなど偉大なバンド達が確立してきたサウンドをパズルの様に自由自在に組み合わせていく。デビューシングルとしててリリースされた”Shelter
Song”のサイケデリックさで冒頭から私たちは一気にトリップさせられてしまう。ジョージ・ハリソンが宿った様な”Sun
Structure”、万華鏡のようにグルグルと目紛しく景色が変わっていく”Mesmerise”などところどこでハモンドオルガンが効果的に使われ気が付いた頃にはLSDのように中毒になっているかもしれない…くれぐれもご用心を。
かのノエル・ギャラガー様やジョニー・マー様のお墨付きというふれこみだが、ハイプなバンドとしてではなく、The Rolling
Stonesが1969年にHyde
Parkで膨大な観客を魅了したように音楽が持つ魔力を再び信じさせて欲しい。Temples、彼らならきっとその期待に応えてくれるはずだ。

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