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VENTURA

『VENTURA』

JAMAICA

[label: KSR Corp./2014]

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French Rock from California!

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TEXT by KiKi Araki (LIQUIDROOM)

 フランスはパリ出身のAntoine Hilaire(アントワン・ヒレール)とプロヴァンス出身のFlo Lyonnet(フロー・リオネ)、この2人からなるエレクトロ・ロック・デュオJAMAICA。2010年当時、デビュー前にフジロックフェスティバルでの初来日を果たし話題沸騰のなか、同郷であるJusticeのグザヴィエをプロデューサーに迎えて発表した彼らの大ヒット・デビュー作『No Problem』から約4年。待望のセカンドアルバムとなる新作『Ventura』が届いた。

 彼らの持ち味である、甘さと爽快感を併せ持つ印象的な歌声と、ポップでキャッチーなギターサウンドとメロディセンスに加え、今作では初めて生ドラムやピアノ、アナログ機材が取り入れられた。アルバムタイトルの『Ventura』は、制作拠点となったロサンゼルスの大通り名が由来している。レコーディングの為に過ごした米国・西海岸での時間も、軽快でありながら繊細で、どこかアメリカンなポップサウンドへの仕上がりを手伝ったのではないだろうか。これらの新たなアプローチから、JAMAICAの魅力がより一層磨かれた作品となっている。

 2人は今作に関して、“このアルバムは、穏やかな晴天の日もあれば時に嵐も伴う船旅のようなイメージ。だから当初はアルバムのタイトル候補としてコロンブスの旗艦名にすることも考えていたんだ。” と語っている。
 春の温かい陽気と風をうけながら、「Two On Two」や「Ricky」、「Same Smile」など気持ちのいい爽快ナンバーをBGMに、都会の街を自転車で駆け抜けてみてはいかがだろうか?

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