FEATURE

1950年頃から1970年代、ここ日本では、第二次世界大戦での敗戦後の奇跡の高度経済成長の勢いと共に、家族向け、会社から全国の各市町村での町内会まで様々な団体向けの様々なレジャー産業も多種多様化と急成長が進んでいった時代でした。娯楽や、休日の過ごし方の受け皿として日本全国至る所で外食産業、遊園地、ボーリング場、映画館、旅行ツアー、旅館ホテルなどのレジャー産業が急成長していった時代、この時代には、今となっては信じられないようなお金と予算をかけて誕生した様々なレジャー施設など、、、ハワイやリゾートへの憧れの想念が強すぎて、なんとも独自のオリジナル空間を演出した過剰なリゾート施設やホテルから、エロを過剰に妄想誇大化した大人向けエロチック・エキゾ遊園地、秘宝館まで、多種多様な贅沢で珍妙な産物が大量発生していたようです。この時代は世界各国で、宇宙や南国楽園、秘境にステレオ音響などなど、人々の様々な憧れがエキゾチズムな仮想空間として今よりも豊かに純粋になり得た時代でした。

時は移り変わり、半世紀を経て、2015年の現在、いつのまにかそれらのほとんどの施設や建物は時代の流れに逆らえず風化し無くなってしまい、残念ながら写真や映像などの記録物や、それを知る人々の記憶の片隅に残るものとして、興味を持った者達のみが知り得る文化や風俗と化してしまいつつあるようです。

そんなレトロともなってしまったエキゾチズムな情景や想いを、VHSなどのビデオテープ（こちらも時代の流れとともに、現在では、もはや絶滅の危機に瀕してしまっているメディア）への偏愛を通じて、ノスタルジーや憧れを含めて、あの時代と文化への敬愛と、そこに誠実な気持ちや時代感覚を客観的な視点から眺めつつ新たな音楽と映像を構築し奏でる男、その名もVIDEOTAPEMUSIC（ビデオテープミュージック）が、2012年のデビューアルバム「7泊8日」に続いて、様々な意欲的な活動を経て3年ぶりに満を持して発表した新作セカンドアルバム「世界各国の夜」が素晴らしい。まさにエキゾチック・アジアな視点での”夜”をテーマにした新時代のレトロ・モダン・フューチャーなラテンでレゲエな南国のリズム情緒に満ちた新しいムード・ミュージックが誕生しており、ワクワク＆ドキドキとめくるめく郷愁の念と優雅なリゾート音楽の気品の情景が広がっている。しかも、そこには、どこか甘酸っぱい青春感覚と憂いまでもがチリンと確立提案されており、なんともタマラナイ気持ちになってしまいます。
ともかく、とにかく、この作品は、この時代から次の時代までにとっての、青春でエキゾチック・ムードなリゾート・ダンスミュージックの新たな指針になった事は間違いないでありましょう。

イヤハヤ、長々と勝手ながらのエキゾチック妄想レビューにて大変失礼いたしました。
なにとぞどうぞよろしくおねがいいたします。

★いよいよ今晩（10/15）、VIDEOTAPEMUSICがTime Out Cafe & Dinerに登場！

当店2階、Time Out Cafe & Dinerでの月イチ恒例プログラム、コンピューマ氏とタワーレコードのストリーミング・メディア『タワレボ（呼称）』によるBGM選曲番組その名も”Background Music”のゲストとしてVIDEOTAPEMUSICが登場します！！時間帯は20:00-23:00（配信は21:00-22:30）。20:00以降、1杯目が1,000円でのご案内です。ぜひ現場にてお楽しみください（現場まで足を運べない方はコチラにてチェックです！）。

詳しくはコチラから。